
一級建築士学科試験
2027年7月25日(日)
令和09年度試験日まであと 日!
〔H26 No.01〕施工計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ネットワーク表示による工程表において、トータルフロートが最小のパスをクリティカルパスといい、これを重点管理することが、工程管理上、重要である。
2.総合施工計画書は、工事の着手に先立ち、総合仮設を含めた工事の全般的な進め方や、主要工事の施工方法、品質目標と管理方針、重要管理事項等の大要を定めたものである。
3.建設業法に基づき施工体制台帳を作成した特定建設業者は、建設工事の目的物を発注者に引き渡すまで、その施工体制台帳を工事現場に備え置く必要がある。
4.建築物の新築工事において、積載荷重1tの本設エレベーターを工事用として仮使用する場合、あらかじめエレベーター設置報告書を労働基準監督署長あてに提出することにより、エレベーターの据付工事完成直後から使用することができる。
解答 4:
1.クリティカル・パスは、建築プロジェクトの全工程をネットワーク図で表し、線で結んだ時に最小となる経路のこと。マスタースケジュールに記載されるうちの一つ。建築プロジェクトを管理するマネージャーはクリティカル・パスを早い段階で把握し、遅れないような対策を行う。
2.総合施工計画書は、総合仮設を含めた工事の全般的な進め方や、主要工事の施工方法、品質目標と管理方針、重要管理事項等の大要を定めたものであり、工事に先立ち、受注者によって作成し、監理者に提出する(建築工事監理指針)。
3.「施工体制台帳」とは、下請負人の称号、名称、工事内容、工期等を記載したもので、「施工体系図」とともに建設工事の適正な施工を確保するために作成する。すべての公共工事、下請け額が6000万円以上の民間工事で作成を義務付けられており、建設工事の目的物を発注者に引き渡すまで、工事現場ごとに備え置かねばならない。建設業法第24条の7第1項
4.積載荷重1.0t以上の工事用エレベーターを設置するに当たっては、工事の開始の日の30日前までに、エレベーター設置届を労働基準監督署長に提出し、設置後には落成検査を行わなければならない。(労働安全衛生法)
〔H26 No.02〕工事現場の管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.工種別の施工計画書は、一工程の施工の着手前に、総合施工計画書に基づいて工種別に定めたものであり、一般に、施工要領書を含む。
2.設計図書間に相違がある場合の優先順位は、一般に、①現場説明書、②設計図、③質問回答書、④特記仕様書、⑤標準仕様書である。
3.特定元方事業者は、元方安全衛生管理者を選任し、その者に労働災害を防止するために講じる措置のうち、技術的事項を管理させなければならない。
4.受注者が、工事現場に搬入した工事材料を工事現場外に搬出する場合には、監理者の承認を受ける必要がある。
解答 2:
1.「工種別の施工計画書」は、一工程の施工着手前に、総合施工計画書に基づいて工種別の施工計画を定めたものであり、施工要領書を含む。計画書はその個別の工事について具体的に検討した上で作成する(建築工事監理指針)。
2.設計図書間に相違がある場合の優先順位は、一般に、①質問回答書、②現場説明書、③特記仕様書、④設計図、⑤標準仕様書である。(公共建築工事標準仕様書)
3.特定元方事業者は、元方事業者のうち、建設業または造船業を行う事業者のこと。建設業・造船業では同じ場所で違う会社の労働者が混在して作業するケースが多いため、特定元方事業者には統括管理が義務づけられている。元方安全衛生管理者を選任し、その者に労働災害を防止するために講じる措置のうち、技術的事項を管理させる(労働安全衛生法)。
4.資材管理のため、工事現場に搬入した工事材料を工事現場外に搬出する場合には、発注者もしくは監理者の承認を受ける必要がある(工事請負契約約款13条)。
〔H26 No.03〕品質管理における確認・検査の方法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.防水工事の塗膜防水における防水材の使用量については、防水材の使用済み容器の数を数えて総使用量を出し、対象施工範囲の面積で除して単位面積当たりの使用量を算出して、所定のとおりであることを確認した。
2.セメントモルタルによる磁器質タイル張りにおけるタイルの浮きについては、タイル張付け直後に、打診用ハンマーを使用して検査した。
3.戸建木造住宅の断熱工事において、天井の小屋裏側に設ける無機繊維系断熱材の施工状況については、天井下地の施工が完了するまでの間に、断熱材相互に隙間がないこと、防湿層が室内側に設けられていること、断熱材が設備配線・配管、天井吊り木等で浮いていないこと等を目視により確認した。
4.型枠工事において、監理者による「せき板と最外側鉄筋とのあき」、「バーサポートとスペーサーの材質及び配置」、「埋込金物の位置及び数量」等の検査については、型枠の組立てが終了した段階では困難であるので、型枠を組み立てる際の各工程において行った。
解答 2:
1.防水材はそれぞれの材料によって使用量が定められているので、使用済み容器の数から適正量を使用しているか判断ができる。
2.屋外および屋内の吹抜け部分等の壁タイル張り仕上げ面は、施工後、硬化した後(2週間以上経過した時点)で、全面を対象にテストハンマーにて打音検査を行う。(JASS 19)

http://www.imazekikougyo.jp/より
4.型枠工事における確認において、型枠の組立てが終了した段階では確認が難しい。このため、いわゆる「かえし」を行う前に確認する必要がある。
〔H26 No.04〕建築工事に関連する届等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.宅地造成に関する工事の許可を受ける必要があったので、「宅地造成に関する工事の許可申請書」を建築主事あてに提出した。
2.消防署のある市町村において、設備等技術基準に従って設置しなければならない消防用設備を設置したので、「消防用設備等設置届出書」を消防署長あてに提出した。
3.病院の新築工事の施工中において、当該建築物を使用するに当たり、「安全上の措置等に関する計画届」を特定行政庁あてに提出した。
4.共同住宅の工事監理を終了したので、直ちに、「工事監理報告書」を建築主あてに提出した。
解答 1:
1.宅地造成工事規制区域内において行われる宅地造成工事は、造成主が、その着手前に「宅地造成に関する工事の許可申請」を都道府県知事に届け出、その許可を受けなければならない。(宅地造成等規制法)
なお、都道府県知事への届出・許可には、以下の諸手続き等がある。
・建築工事届(床面積10m2を超える場合)
・建築物除去届(床面積10m2を超える場合)
・宅地造成に関する工事の許可申請
・特定粉じん排出等作業実施届
・※危険物の貯蔵所及び取扱所設置許可申請書(消防署を置かない市町村)
・※浄化槽設置届(保健所を置かない市)
2.「消防用設備等設置届出書」については、特定防火対象物の関係者が、工事が完了した日から4日以内に、消防長または消防署長に届け出る。(消防法)
3.「安全上の措置等に関する計画届」は、建築主が特定行政庁に提出する(建築基準法令147条の2各号)。
4.監理者は、工事監理業務終了後に、ただちにその結果を文書(「工事監理報告書」)で建築主に報告する(建築士法)。
〔H26 No.05〕仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.枠組足場(妻面に係る部分を除く。)からの墜落防止措置として、風荷重を受けるシート類は設けず、交差筋かい及び高さ10cmの幅木を設けた。
2.吊り足場(ゴンドラの吊り足場を除く。)において、作業床の最大積載荷重を定めるに当たり、吊り鎖及び吊りフックの安全係数を5以上とした。
3.防護柵(朝顔)は、地上から5mの位置に1段目を設け、1段目から9m上部の位置に2段目を設けた。
4.組立てから解体までの期間が75日、高さ15mの足場の計画の作成において、工事における安全衛生の実務に3年以上従事した経験を有する一級建築士を参画させた。
解答 1:
1.高さ2m以上の枠組足場の墜落防止措置については、原則として、「交差筋かいに加え、高さ15cm以上40cm以下の下桟、もしくは高さ15cm以上の幅木又はこれらと同等以上の機能を有する設備」、または「手すり枠」を設けなければならない。(労働安全衛生規則)
2.「安全係数」はワイヤロープ等の切断荷重の値を、当該ワイヤロープ等にかかる荷重の最大の値で除した値で、その数値が大きいほど、安全性が高い。
・玉掛け用:6以上
・巻き上げ用:6以上
・つり足場:10以上(つり鎖とフックは5以上)
3.防護棚(朝顔)は落下物による作業者や通行人への危害を防止するために設けられるもの。その設置要領は以下の通り。
・工事場所が10m以上なら、1段以上を設ける
・工事場所が20m以上なら、2段以上を設ける
・1段目は4〜5mの箇所に設ける
・2段目からは、下段から10m以下の間隔で設ける
・はね出し長さは、足場から2m以上
・水平方向から20度以上の角度をなす
4.吊り足場、張出し足場、高さ10m以上の足場の計画の作成には、所定の資格を有する者を参画させなければならない。
〔H26 No.06〕土工事及び山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.粘性土地盤の床付け面を乱してしまったので、礫・砂質土に置換して締め固めた。
2.構台杭を引き抜くことが困難であったので、地下水の止水対策を十分に施し、その杭を耐圧版内で切断し、以深を土中に残した。
3.排水工法を用いる掘削において、地下水位が計画のとおりに低下していることを、ディープウェルのケーシング内の水位により管理した。
4.切ばり支柱が平面的に切ばりの位置と一部重なってしまったので、切ばり支柱の一部を切り欠いて補強を行ったうえで、切ばりをまっすぐに設置した。
解答 3:
1.床付け面を乱してはならない。乱してしまった場合、礫・砂質土であれば転圧による締め固めを行い、粘性土であれば礫・砂質土に置換するかセメント・石灰等による改良が必要となる。
2.構台杭や土留めに用いた杭を引き抜くことが困難である場合は、地下水の止水対策を十分に施し、その杭を耐圧版内で切断し、地下水の吹き上げや漏水対策を施す。
3.排水工法を用いる掘削において、地下水位の管理は観測井戸で行う。ディープウェルのケーシング内の水位は地下水位よりも低くなるためである(JASS3)。

http://www.kanaiwa.co.jp/より
4.切梁支柱は補助的な役割であり、主に荷重を受ける切梁を優先させる。切梁と切梁支柱が重なる場合は、支柱の一部を切り欠き補強を行ったうえで、切梁を通りよく設置する。

〔H26 No.07〕地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.場所打ちコンクリート杭工事において、特記がなかったので、最初に施工する本杭を試験杭とし、その杭の位置は、地盤や土質試験の結果から全杭を代表すると判断される位置とした。
2.液状化のおそれのある地盤の改良方法として、土中に締め固められた砂杭を形成するサンドコンパクションパイル工法を採用した。
3.場所打ちコンクリート杭工事において、安定液に打ち込む杭に使用するコンクリートの単位セメント量については、310kg/m3とした。
4.既製コンクリート杭を用いた打込み工法において、打込み完了後における杭頭の水平方向の施工精度の目安値については、杭径の1/4以下、かつ、100mm以下とした。
解答 3:
1.セメントミルク工法、特定埋込杭工法、鋼杭工法、場所打ちコンクリート杭の試験杭は、通常、本工事の最初に施工する本杭を採用する。
2.サンドコンパクションパイル工法(砂圧入工法)は、振動によって砂を圧入し、直径70cm程度の砂の柱を形成させる。
3.場所打ちコンクリート杭工事において、水中で打設する場合は、掘削孔中に水がない場合に比べて、単位セメント量を多くする。(JASS4)
・水または安定液や泥水内で打設するとき→330kg/m3以上
・水または泥水のない状態で打設するとき→270kg/m3以上
4.打込み工法による既製コンクリート杭工事において、打込み完了後の杭頭の施工精度は、
・水平方向では、杭径の1/4以下、かつ、100mm以下
・鉛直方向では、1/100以内
〔H26 No.08〕鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.機械式継手を用いる大梁主筋の配筋において、隣り合う鉄筋の継手位置をずらして配置するに当たり、カップラーの中心間で400mm以上、かつ、カップラー端部の間のあきが40mm以上となるように組み立てた。
2.径が同じ異形鉄筋の相互のあきについては、「呼び名の数値の1.5倍」、「粗骨材の最大寸法の1.25倍」、「25mm」のうち、最も大きい数値以上とした。
3.片持ち庇のスラブ筋に用いるスペーサーについて、材質を施工に伴う荷重に対して耐えられる鋼製とし、型枠に接する部分には、プラスチックコーティングの防錆処理を行ったものを使用した。
4.壁内に設置するCD管(合成樹脂製可とう電線管)については、コンクリート打設時にCD管が移動しないように、壁縦筋に隙間なく沿わせて1m以内の間隔で堅固に結束した。
解答 4:
1.溶接継手を用いる大梁の主筋は、隣り合う鉄筋の溶接継手の位置を400mm以上離れるようにずらして配筋する。機械式継手ではカップラーの中心間で400mm以上、かつ、カップラー端部の間のあきは40mm以上とする。
2.異形鉄筋相互の空きは、①粗骨材最大寸法の1.25倍、②鉄筋呼び径の1.5倍、③25mm以上を確保しなくてはならない。
3.型枠に接する部分には、プラスチックコーティングの防錆処理をしたものを使用する。
〔H26 No.09〕型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.せき板に用いる木材は、コンクリート表面の硬化不良を防止するために、シートで覆い、直射日光にさらさないようにした。
2.型枠の組立てに先立ち、工事施工者が、コンクリート躯体図に基づき型枠計画図及び型枠工作図の双方を作成し、工事監理者に提出した。
3.型枠の構造計算におけるコンクリート施工時の水平荷重については、通常考慮する必要のない地震による荷重を除き、風圧、コンクリート打込み時の偏心荷重、機械類の始動・停止・走行等による荷重を考慮した。
4.計画供用期間の級が「標準」の建築物において、梁部材のせき板の最小存置期間をコンクリートの圧縮強度によるものとしたので、供試体の養生方法を標準養生とした。
解答 4:
1.せき板の材料として合板を用いる場合は、日本農林規格(JAS)の「コンクリート型枠用合板の規格」による「表面加工品」もしくは「B-C」を用いる。厚さは、特記がない場合、12mmとする。現場保存の場合、コンクリート表面の硬化不良を防止するために、シートで覆い、直射日光にさらさないようにする (公共建築工事標準仕様書)。
2.型枠の組立てに先立ち、工事施工者は、コンクリート躯体図に基づいて「組立て図(型枠計画図及び型枠工作図)」を作成し、工事監理者に提出する。
3.型枠の構造計算におけるコンクリートの施工時の水平荷重については、鉛直方向の荷重に対する割合で定めることとし、風圧、機械類による始動・走行などを考慮する。一般的に、地震力については考慮しない。
4.せき板の最小存置期間をコンクリートの圧縮強度によるものとするとき、計画供用期間の級にかかわらず、供試体の養生方法は「現場水中養生」もしくは「現場封かん養生」とする。(JASS 5)
〔H26 No.10〕コンクリート工事におけるコンクリートの調合計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.計画供用期間の級が「標準」の建築物における高強度コンクリートの調合において、骨材事情により高性能AE減水剤を用いても良好なワーカビリティーを得るのが困難であったため、単位水量を185kg/m3とした。
2.水密コンクリートの調合において、普通ポルトランドセメントを用いる場合の水セメント比を55%とした。
3.乾燥収縮ひずみを小さくする目的で、粗骨材を安山岩砕石から石灰岩砕石とした。
4.アルカリ骨材反応の抑制対策として、JIS規格品の高炉セメントC種を使用した。
解答 2:
1.高強度コンクリートは、高性能AE減水剤を適切に用いることにより、単位水量175kg/m3以下でも良好なワーカビリティを得ることができる。しかし骨材事情によっては困難な場合があり、その場合は185kg/m3以下の範囲内で単位水量を大きくしても良い。(JASS5)
2.「水密コンクリート」は、特に高い水密性や漏水に対する抵抗性が要求される地下室など水圧を受ける部位に使用する。
・調合は、単位水量・単位セメント量を許容範囲内で小さくし、単位粗骨材量をできるだけ大きくする
・荷卸し時のコンクリートの温度は、30℃以下
・水セメント比は、50%以下
・空気量は4.5%以下
・化学混和剤を使用する
3.粗骨材の選定では、乾燥収縮ひび割れを小さくするもの、良質な川砂利、石灰石砕石を優先する。
4.アルカリ骨材反応の抑制対策としては、高炉セメントB種・C種、もしくはフライアッシュセメントB種・C種で、アルカリ骨材反応の抑制効果の確認されたものを使用する。
〔H26 No.11〕コンクリート工事におけるコンクリート打設時の品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.設計基準強度が60N/mm2の高強度コンクリートにおいて、コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間の限度については、外気温にかかわらず、原則として、120分とする。
2.寒中コンクリートの適用期間において、打込み後に水和発熱による十分な温度上昇が見込まれる場合には、工事監理者の承認を得て、打込み時のコンクリート温度の下限値を5°C とすることができる。
3.コンクリートポンプによる圧送において、粗骨材の最大寸法に対する輸送管の呼び寸法については、粗骨材の最大寸法が25mm以下の場合、100A以上とする。
4.同一区画の打込み継続中における打重ね時間の限度については、外気温が25°C 未満の場合、原則として、180分とする。
解答 4:
1&4.コンクリートの練り混ぜから打ち込み終了までの時間の限度は、以下のように規定されている。※凝結を遅らせる対策を講じた場合、監理者の承認を受けて、限度時間を変更することができる。
外気温25度未満:120分以内
外気温25度以上:90分以内
また、打ち重ね時間は以下の通り。
外気温25度未満:150分以内
外気温25度以上:120分以内
なお、高強度コンクリートは、練り混ぜから打ち込み終了までの時間は、外気温にかかわらず120分とする。
2.寒中コンクリートの荷卸し時のコンクリート温度は、原則として10℃~20℃とする。ただし、マスコンクリートや高強度コンクリートなどで、打込み後に水和発熱による十分な温度上昇が見込まれる場合には、工事監理者の承認を得て、打込み時のコンクリート温度の下限値を5°Cとすることができる。(JASS 5)
3.コンクリートポンプによる圧送において、輸送管の呼び寸法については、粗骨材の最大寸法が25mm以下の場合は100A以上とし、粗骨材の最大寸法が40mm以上の場合には125A以上とする。また、軽量骨材は吸水率が高く、ポンプ圧送時の圧力吸水により、輸送管内での閉塞を生ずるおそれがあるので、特に、高所圧送や長距離圧送の場合に軽量コンクリートを使用する場合は、輸送管の径を125mm以上とする。
〔H26 No.12〕プレキャスト鉄筋コンクリート工事における部材の製造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.プレキャスト部材に用いるコンクリートの空気量については、特記がなく、凍結融解作用を受けるおそれがあるので、目標値を3.0%とした。
2.計画供用期間の級が「標準」の建築物において、プレキャスト部材の屋内側の鉄筋に対するコンクリートの最小かぶり厚さは、柱・梁・耐力壁については30mm、床スラブ・屋根スラブについては20mmとした。
3.プレキャスト部材の製造に当たり、コンクリートの加熱養生において、前養生時間を3時間とし、養生温度の上昇勾配を20°C/hとした。
4.プレキャスト部材の脱型時所要強度については、脱型時にベッドを傾斜させないで部材だけを片側から立て起こす計画としたので、12N/mm2とした。
解答 1:
1.計画調合により求めたフレッシュコンクリートの空気量と実測値との差の許容範囲は、±1.5%とする。たとえば普通コンクリートの空気量は4.5%を標準とするので、3.0~6.0%の範囲で合格となる(JASS 5)。
・普通コンクリートの場合は、3.0~6.0%
・鋼管充填コンクリートの場合は、1.0~4.5%
・プレキャストコンクリートの場合は、3.0%以下(凍結融解作用を受ける恐れのある場合は、4.5%を目標値とする)
2.プレキャスト部材の設計かぶり厚さは、以下の最小かぶり厚さに5mmを加えた値以上とする。
・標準・長期(屋内側):柱・梁・耐力壁 30mm、床スラブ・屋根スラブ 20mm
・標準・長期(屋外側):柱・梁・耐力壁 40mm、床スラブ・屋根スラブ 30mm
・超 長 期(屋内側):柱・梁・耐力壁 30mm、床スラブ・屋根スラブ 30mm
・超 長 期(屋外側):柱・梁・耐力壁 40mm、床スラブ・屋根スラブ 40mm
※標準・長期(屋外側)で、「耐久性上有効な仕上げ」を施す場合には、10mm減じることができる。
3.プレキャスト部材の製造のコンクリートの加熱養生は「常圧蒸気養生」が採用され、前養生(プレヒート)時間を3時間程度とし、養生温度の上昇勾配は10~20°C/hとする。加熱後は自然冷却によりゆっくり温度を下げる。
4.プレキャスト部材の製造に当たり、板状のプレキャスト部材の脱型時所要強度については、脱型時にベッド傾斜させない場合は、圧縮強度を12N/mm2とし、傾斜させる場合は8~10N/mm2とする。このときの圧縮強度の確認は、部材の製造場所において採取し、「同一の養生条件」で養生した供試体を使用する。 (JASS 10)
〔H26 No.13〕鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.柱梁接合部において、鋼製エンドタブの組立溶接については、開先内を避けて、直接、梁フランジに行った。
2.母材の溶接面について付着物の確認を行ったところ、固着したミルスケールがあったが、溶接に支障とならないので除去しなかった。
3.完全溶込み溶接とする板厚の異なる突合せ継手については、部材の板厚差による段違いが薄い部材の板厚の1/4以下、かつ、10mm以下であったので、溶接表面が薄い部材から厚い部材へ滑らかに移行するように溶接した。
4.溶接部の融合不良の補修について、内部欠陥の位置を確認した後、欠陥部分と欠陥の端部からさらに20mm程度広げた部分を除去し、船底型の形状に仕上げてから再溶接した。
解答 1:
1.エンドタブとは、溶接始終端部に生じやすい溶接欠陥を逃がすために溶接線の始終端部に取り付ける補助板である。柱梁接合部にエンドタブを取り付ける際、直接母材に組み立て溶接をすることを避け、「裏当て金」に取り付ける。(JASS 6)
2.母材の清掃において、ワイヤーブラシ掛けでもとれないミルスケール(黒皮)などの薄層などは、溶接に支障とならないものは除去しなくてもよい。
3.完全溶込み溶接とする板厚の異なる「突合せ継手」において、部材の板厚差による段違いが薄いほうの板厚の1/4以下、かつ、10mm以下である場合、薄いほうの部材から厚いほうの部材へ溶接表面が滑らかに移行するように溶接する。
4.溶接部の欠陥への対策として、「溶け込み不良」「ブローホール」「スラグ巻き込み」等は、不良箇所の両端から20mm程度除去し、船底型の形状に仕上げてから補修溶接する。「クラック(割れ)」に対しては、両端から50mm以上はつり取り、船底型に仕上げてから補修溶接する。(JASS 6)
〔H26 No.14〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.溶接部の受入検査における表面欠陥及び精度の検査は、特記がなかったので、目視による抜取検査とし、溶接の部位や種類ごとにロットを構成し、それぞれのロットから10%に相当する部材数を検査対象としてサンプリングした。
2.柱に現場継手のある階の建方精度については、特記がなかったので、階高の管理許容差を±8mmとした。
3.高力ボルト接合において、接合部に生じた肌すきが0.5mmであったので、フィラープレートを挿入しなかった。
4.鉄骨製作工場については、設計図書に加工能力が国土交通大臣のRグレード以上の認定を受けたものと指定されていたので、Mグレードの鉄骨製作工場とした。
解答 2:
1.受入検査における溶接部の外観検査は、表面欠陥及び精度に対する目視検査とし、基準を逸脱していると思われる箇所に対してのみ、適正な器具により測定する。
2.鉄骨の建方精度の管理における「管理許容差」は、
柱の長さ:長さ10m未満の場合±3mm、10m以上で±4mm
柱の倒れ:節の高さの1/1,000以下、かつ、10mm以下
柱据付け面の高さ:±3mm
階の高さ:±5mm
建物の倒れ:建物の高さの1/4,000に7mmを加えた値以下、かつ、30mm以下
3.「肌すき」とは、主に高力ボルト継手における板厚の差で生じる隙間のこと。高力ボルト継手は、板と板との間の摩擦抵抗力により滑りが生じないようにする接合であるため、隙間が空いていると摩擦抵抗力を減じてしまう。このため「テーパーゲージ」を用いて測定し、はだすきが1mmを超える場合は、フィラープレートを挿入し隙間を充填する。(JASS 6)
4.設計図書で認定グレードが指定された場合、その上位のグレードの工場で製作することができる。(建築工事監理指針)
〔H26 No.15〕木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.工事現場における木材の含水率の測定を、電気抵抗式水分計がなかったため、高周波水分計を用いて実施した。
2.鉄筋コンクリート造の建築物の内装工事において、建具枠や間仕切り壁下地を留め付けるための「木れんが」については、樹種をひのきとし、コンクリート面に「あと施工アンカー」により取り付けた。
3.造作材に使用するJIS規格品の「Nくぎ」の代用品として、「FNくぎ」を使用した。
4.造作材にラワン材を使用するに当たり、ヒラタキクイムシの食害の対策として、JASによる保存処理K1の防虫処理を行ったものを使用した。
解答 3:
1.工事現場における木材の含水率は、「電気抵抗式水分計」もしくは「高周波水分計」を用いて測定する。測定箇所については、1本の製材の異なる2面について、両小口から300mm以上離れた2箇所及び中央部1箇所とし、計6箇所とし、その含水率は、特記のない場合、構造材は20%以下、造作材は15%以下とし、できる限り低くして使用する。
3.下地および造作材に用いる釘は、JIS規格品で鉄・ステンレス鋼を用いる。FN釘は梱包用として用いられるもので、下地および造作材に用いてはならない。(建築工事監理指針)
4.ヒラタキクイムシの食害(下写真)を防ぐためには、JASによる保存処理K1の防虫処理を行ったものを使用する。
〔H26 No.16〕防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.シーリング工事において、鉄筋コンクリート造の建築物の外壁に設けるひび割れ誘発目地については、目地底にボンドブレーカーを使用せずに、シーリング材を充填する三面接着とした。
2.シート防水工事において、合成樹脂系シートを用いた接着工法については、立上り部及び平場のシート張付けに先立ち、出隅角及び入隅角に成形役物を張り付けた。
3.塗膜防水工事において、補強布については、下地によくなじませ、しわや耳立ちが生じないように防水材で張り付けた。
4.改質アスファルトシート防水工事において、立上り部の防水層の末端部については、押え金物を用いて留め付け、ゴムアスファルト系シーリング材を充填した。
解答 2:
1.鉄筋コンクリート造の外壁の建具回り、打ち継ぎ面目地、ひび割れ誘発目地については、地震時に大きく変形しないので(ノンワーキングジョイント)、シーリング材は3面接着とする。
2.合成高分子系シート防水の一つである「合成樹脂系」ではシート施工後に、出入隅角は成形役物を張り付け、端部はシール材を用いて処理を行う。(JASS 8)


〔H26 No.17〕タイル工事、石工事及び左官工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.セメントモルタルによる磁器質タイル後張り工法において、タイルのはく離防止のために、タイル目地の深さがタイル厚さの1/2以下になるまで、目地モルタルを充填した。
2.外壁乾式工法による張り石工事において、石材の最大寸法については、安全性、施工性等を考慮して、幅1,000mm、高さ800mmとした。
3.コンクリート壁下地のモルタル塗りにおいて、骨材に用いる砂の最大寸法は、塗り厚に支障のない限り大きいものとし、塗り厚の2/3とした。
4.内壁空積工法による張り石工事において、据付けの際に使用したくさびを取り外した後、幅木のない部位には、最下部の石裏に高さ100mm程度まで裏込めモルタルを充填した。
解答 3:
1.タイルの化粧目地はタイルの保持のための強度は持たない。そのため、タイルの厚さの1/2程度とし、目地モルタルがタイル厚の1/2以上充填されているか確認する。
2.外壁乾式工法に使用する石材は、形状が正方形に近い矩形を標準とし、1枚の面積を0.8m2以下、幅1.2m以下、有効厚さを30mm以上、重量を70kg以下とする。
3.コンクリート壁下地のモルタル塗りにおいて、骨材に用いる砂の最大寸法は、塗り厚に支障のない限り粒径の大きいものとし、塗り厚の半分以下とする。(JASS 15)
4.内壁空積工法による石工事において、幅木の裏には全面に、幅木がない場合は高さ100mm程度まで、裏込めモルタルを充填する。
〔H26 No.18〕ガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.外部に面する建具に複層ガラスを用いるはめ込み構法において、はめ込み溝内への水の浸入により、複層ガラスのシール材が劣化するおそれがあるので、下端のはめ込み溝内に有効な水抜き孔を設けた。
2.DPG構法における強化ガラスにおいて、点支持金物を取り付けて支持構造と連結するための点支持用孔については、強化加工前に工場で加工した。
3.高遮性能熱線反射ガラスの清掃は、ガラス表面の反射膜を傷つけないように、軟らかいゴムを用いて水洗いとした。
4.グレイジングチャンネル構法において、水密性・気密性を低下させないように、ガラスの四周に巻き付けたグレイジングチャンネルをガラス下辺中央部で突き合わせた。
解答 4:
1.外部に面する複層ガラス、合わせラス、線入りガラス、網入りガラスを受ける建具の下端ガラス溝には、径6mm以上の水抜き孔を2か所以上設ける。
2.強化ガラスはフロート板ガラスを加熱し、常温の空気を均一に吹き付けて急冷処理を行ってできる。フロート板ガラスに比べて3倍〜5倍程度、衝撃力や風圧力に強い。万一破損した場合でも、破片は細粒状になるため、破片による大きな傷害事故の減少が期待できる。ただし、傷で強度が変化するので、加工後の切断はできない。
3.高遮性能熱線反射ガラスは、フロート板ガラスの表面に反射率の高い薄膜を焼き付けたもの。表面の清掃は、ガラス表面の反射膜を傷つけないように、軟らかいスポンジやゴムを用いて水洗いとする。
4.グレイジングチャンネル構法において、ガラスの4周にグレイジングチャンネルを巻きつけ、ガラス上辺中央部で突合わせてサッシを組むように取り付ける。このとき隙間が生じないようにし、セッティングブロックは使用しない(JASS 17)。
〔H26 No.19〕内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.軽量鉄骨壁下地において、スタッドに取り付ける振れ止めは、床ランナーの下端から1,400mmごとに設け、上部ランナーの上端から400mm以内については省略した。
2.金属製の手摺の塗装工事において、2液形ポリウレタンエナメル塗り(2-UE)としたので、有害物質による労働災害を防止するとともに環境への影響を考慮して、安全データシート(SDS)を作業場所に掲示した。
3.システム天井において、天井パネルにロックウール化粧吸音板を用いるので、軟化を防止するため、工事中の室内湿度は80%を超えないようにした。
4.帯電防止ビニル床タイル張りに用いる接着剤は、湿気のおそれのある下地に対して使用するため、エポキシ樹脂系接着剤とした。
解答 1:
1.「振れ止め」は、床ランナーより間隔約1.2mごとに設ける。(ただし上部ランナーから400mm以内に振れ止めを設ける場合は、その振れ止めを省略することができる)(建築工事監理指針)

https://www.daikokuya-net.com/より
2.化学物質の有毒性から労働者の労働災害防止に資することを目的に、仕上げ塗材、塗料、シーリング材、接着剤その他の化学製品の取り扱いに当たっては、当該製品の製造所が作成した安全データシート(SDS)を常備し、記載内容の周知徹底を図り、作業者の健康、安全の確保及び環境保全に努める(公共建築工事標準仕様書)。
3.ロックウール化粧吸音板は、ロックウールを主原料として板状に成形したもので、吸音性以外にも防火性や断熱性に優れており、天井の仕上材に使用される。ただし、水分に弱いので、工事中の室内湿度が80%を超えないようにする。
4.エポキシ樹脂系接着剤は、作業性が良く、湿気の恐れのある下地にも適用でき、また耐水性、耐酸性、耐薬品性など、適用範囲が多い。
〔H26 No.20〕防災に関連する設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.移動式の泡消火設備の泡放射用器具を格納する箱は、ホース接続口から4mの位置に設けた。
2.非常用エレベーターの乗降ロビーに、連結送水管設備の放水口を設けた。
3.延べ面積50,000m2以上の建築物の直通階段において、階段通路誘導灯を非常用の照明装置で代替するに当たり、その予備電源の容量は、60分間作動できるものとした。
4.防火区画の壁を貫通する風道において、防火区画に近接して防火ダンパーを設けるに当たり、当該防火ダンパーと当該防火区画との間の風道は、厚さ1.6mmの鉄板でつくられたものとした。
解答 1:
1.移動式の泡消火設備の泡放射用器具を格納する箱は、ホース接続口から3m以内の距離に設けるようにする。(消防法施行令)
2.非常用エレベーターの乗降ロビーは、その仕上げ・下地を不燃材料でし、屋内消火栓、連結送水管の放水口、非常コンセント設備等の消火設備を設置することができる構造としなければならない。
3.非常用電源は、蓄電池により、20分間作動できるものとし、大規模・高層等の防火対象物の避難口、廊下等は60分間作動するものとする。
4.換気・冷暖房設備のダクトが防火区画を貫通するとき、鉄製の防火ダンパーを設ける。このとき、防火ダンパーと防火区画の間のダクトは厚さ1.5mm以上の鉄製とする。
〔H26 No.21〕各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、コンクリート打込み直前に行う二次スライム処理については、底ざらいバケットにより行った。
2.鉄骨工事の建方における建入れ直し及び建入れ検査については、建方の進行とともに、小区画に区切って行った。
3.屋上緑化工事において、耐根層は、防水層に植物の根が直接触れないように、防水層の保護コンクリートの上部に設けた。
4.シーリング工事において、コンクリート部材と金属部材である窓枠まわりの目地については、特記がなかったので、2成分形変成シリコーン系シーリング材を使用した。
解答 1:
1.堆積したスライムは杭の支持力を著しく低下させるため、除去しなければならない。このため、掘削後の1次処理と、コンクリート打ち込み前の2次処理を行う。(建築工事監理指針)
1次スライム処理:
・オールケーシング工法→ハンマーグラブを用いる
・アースドリル工法→底ざらいバケット、もしくはスライムバケットを用いる。
・リバースサーキュレーション工法→ビットを少し引き上げ、泥水の排除を行う。
2次スライム処理:
各工法共通で、水中ポンプ方式やサクションポンプ方式にて吸い上げる。
2.鉄骨工事の建方における建入れ直し及び建入れ検査については、建方の進行とともに、なるべく小区画に区切って行う。
3.屋上緑化工事において、植物の地下茎が成長し、地面の持ち上がりや、地上への根の露出、地中に埋め込んだ配管、防水層、躯体への貫通を防ぐ耐根層を設ける。シートは重ね合わせ部が弱点となるため平場と同等の性能となるよう接合し、隙間を貫通しないよう配慮する。

〔H26 No.22〕鉄筋コンクリート造の既存建築物の耐震改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリートの中性化深さの測定において、コンクリートを鉄筋位置まで部分的にはつり、コンクリート面に噴霧したフェノールフタレイン溶液が赤紫色に呈色しない範囲を中性化した部分と判断した。
2.鉄骨ブレースによる補強工事の補強接合部に用いる「あと施工アンカー」については、特記がなかったので、金属系アンカーと接着系アンカーを交互に使用した。
3.独立柱の炭素繊維巻き付け補強において、炭素繊維シートの重ね長さを、200mm以上確保した。
4.独立柱の鋼板巻き立て補強において、鋼板の継目を現場突合せ溶接としたので、鋼板の板厚を、6mmとした。
解答 2:
1.建築物の劣化診断方法において、コンクリートの中性化深さの調査を行うためには、フェノールフタレイン溶液の吹付けて、赤紫色に呈色しない範囲を中性化した部分と判断する。
3.「炭素繊維巻き付け補強」は「連続繊維補強工法」の一つ。炭素繊維シートの水平方向のラップ位置は、構造的な弱点をなくすため、柱の各面に分散させる。 また、このラップの長さは200mm以上とする。

〔H26 No.23〕各種改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.防水改修工事を行うに当たり、既存保護コンクリートの撤去は、ハンドブレーカーを使用し、取合い部の仕上げ及び構造体に影響を及ぼさないように行った。
2.既存の塗り仕上げ外壁の改修工事において、劣化の著しい塗膜や下地コンクリートの脆弱部分の除去については、高圧水洗工法を採用した。
3.タイル張り仕上げ外壁のひび割れ部の改修工事において、タイル張り仕上げの撤去に当たり、ひび割れ周辺をタイル目地に沿ってダイヤモンドカッターで切り込みを入れ、ひび割れ部と健全部との縁を切った。
4.アスベスト含有建材の処理工事において、除去したアスベスト含有吹付け材は、所定の厚さのプラスチック袋の中に入れ、十分に乾燥していることを確認したうえで、空気を抜いて密封した。
解答 4:
1.ハンドブレーカー(斫り機)は、操作する人の押す力と、その機械自体の自重によって対象部分を破壊して削る。垂直に作業を行う場合は機械自体の自重が大きいと、躯体や仕上げ材に影響を与えてしまうので、15kg以下のハンドブレーカーを用いるのが良い。

4.アスベスト含有材の撤去、処理作業において、除去したアスベスト含有吹き付け材は、除去作業場所にて規定によるプラスチック製の耐水袋の中に入れ、空気を抜いて密閉する。このとき中に入れるアスベスト含有材は、十分に湿潤、または固形化していることを確認する。
〔H26 No.24〕建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 3:
1.「スプライスプレート」は「添え板」や「ジョイントプレート」ともいう。木材の継手やH形鋼など、鋼材の継手部分に使用する、木材や鋼板の添え板のことで、継手を剛接合にして一体化させる。

4.ランマーは、装置の自重と衝撃盤の上下運動による衝撃で地面を突き固めるための機械である。
〔H26 No.25〕建築物の工事請負契約に関する次の記述のうち、民間(旧四会)連合協定「工事請負契約約款」に照らして、最も不適当なものはどれか。
1.受注者は、この契約を締結した後すみやかに請負代金内訳書及び工程表を監理者に提出し、請負代金内訳書については、監理者の確認を受ける。
2.受注者は、工事現場において、土壌汚染、地中障害物、埋蔵文化財など施工の支障となる予期することのできない事態が発生したことを発見したときは、ただちに書面をもって監理者に通知する。
3.建築設備の機器、室内装飾、家具などの瑕疵については、かくれた瑕疵を除き、引渡しの時、監理者が検査してただちにその修補又は取替えを求めなければ、受注者は、その責任を負わない。
4.請負代金額を変更するときは、原則として、工事の増加部分については監理者の確認を受けた請負代金内訳書の単価により、減少部分については変更時の時価による。
解答 4:
1.受注者は、契約を締結した後、速やかに請負代金内訳書及び工程表を監理者に提出し、請負代金内訳書については、監理者の確認を受け、工程表は提出のみでよい(工事請負契約約款4条)。
2.受注者は、工事現場において、土壌汚染、地中障害物、埋蔵文化財など施工の支障となる予期することのできない事態が発生したことを発見したときは、ただちに「書面」をもって「発注者または監理者」に通知する(工事請負契約約款16条)。
3.建築設備の機器、室内装飾、家具等の瑕疵については、かくれた瑕疵を除き、引渡の時、監理者が検査して直ちにその修補又は取替を求めなければ、請負者(受注者)は、その責を負わない(工事請負契約約款27条)。隠れた瑕疵については引き渡しの日から1年間担保の責任を負う。
4.工事の追加・変更に伴い請負代金額を変更するときは、原則として、工事の減少部分については監理者の確認を受けた内訳書の単価により、増加部分については変更時の時価による(工事請負契約約款29条)。
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・イラストでわかる一級建築士用語集
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