二級計画(設備融合)

建築士過去問解説

二級建築士試験分野別まとめ
計画
設備融合

二級建築士学科試験
2022年7月02日(日)

令和05年度試験日まであと 日!

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二級建築士試験の過去問13年分を
分野別にまとめました

(平成20年度から令和02年度まで)

二級建築士
計画
設備融合

〔R02 No.19〕建築設備に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.COP–加湿器における飽和効率のことであり、その加湿器で実際に加湿できる範囲を示す数値である。
2.UPS–無停電電源装置のことであり、停電等の際に、一時的に電力供給を行うために用いられる。
3.SHF–空調機により空気に加えられる、又は、空気から除去される熱量のうち、顕熱量の占める割合である。
4.PBX–構内電話交換機のことであり、「事業所内などでの電話機相互の接続」と「電話局の回線と事業所内の電話機との接続」を行う装置である。
5.VAV–変風量方式のことであり、空調対象室の熱負荷の変動に応じて、給気量を変動させる空調方式である。

解答 1:「COP」は成績係数のことであり、熱源機器のエネルギー効率を表す数値である。加湿器における飽和効率は「PAL」であり、その加湿器で実際に加湿できる範囲を示す数値である。

〔R01 No.19〕建築設備に関する次の用語の組み合わせのうち、最も関係の少ないものはどれか。

1.昇降機設備———–頂部すき間
2.消火設備————-窒息効果
3.避雷設備————-回転球体法
4.排水設備————-成績係数
5.ガス設備————-BF方式

解答 4:「成績係数(COP)」は、冷房機器のエネルギー消費効率の目安として使われる係数のことである。

〔H30 No.19〕建築設備に関する次の用語の組合せのうち、最も関係の少ないものはどれか。

1.排水設備 —————-ミキシングバルブ
2.給湯設備 —————-膨張管
3.換気設備 —————-ダンパー
4.電気設備 —————-アウトレットボックス
5.照明設備 —————-ウォールウォッシャ

解答 1:ミキシングバルブは、湯水混合栓ともいい、給油温度を適温にするために取り付ける弁。給水・給湯設備の一つ。

 

 

〔H29 No.19〕建築設備に関する次の用語の組合せのうち、最も関係の少ないものはどれか。

1.照明設備————-ウォールウォッシャ
2.換気設備————-ストレーナ
3.衛生設備————-ロータンク
4.給湯設備————-ミキシングバルブ
5.電気設備————-キュービクル

解答 2:ストレーナは、不純物を取り除くために設置されるろか器具で、排水設備の一つである。

〔H28 No.19〕建築設備に関する次の用語の組み合わせのうち、最も関係の少ないものはどれか。

1.MRT———予測平均温冷感申告のことであり、温度湿度気流及び放射の四つの温熱要素に加え、着衣量代謝量を考慮した温熱指標である。
2.SHF———空調機により空気に加えられ又は除去される熱量のうち、顕熱量の占める割合である。
3.BOD———生物化学的酸素要求量のことであり、水質汚濁を評価する指標の一つである。
4.UPS———無停電電源装置のことであり、停電等の際に、一時的に電力供給を行うために用いられる。
5.AHU———中央式空調方式に用いられる空調機のことであり、エアフィルタ・熱交換器・加湿器・送風機などにより構成されれる。

解答 1:PMVは温熱6要素全てを利用して算出する。温熱6要素とは、代謝量・着衣量・気温(温度)・湿度・気流・(壁面)放射である。

〔H27 No.19〕建築設備に関する次の用語の組合せのうち、最も関係の少ないものはどれか。

1.換気設備––––––––––––––––ダンパー
2.給排水設備––––––––––––––クロスコネクション
3.電気設備––––––––––––––––キュービクル
4.照明設備––––––––––––––––アンビエント
5.空気調和設備––––––––––––バスダクト

解答 5:バスダクトとは、銅やアルミニウムの帯状導体を箱状のケースで納めるもので、電気設備。

 

 

〔H26 No.19〕建築設備に関する次の用語の組合せのうち、最も関係の少ないものはどれか。

1.照明設備–––––––––––グレア
2.給水設備–––––––––––スロッシング
3.空気調和設備––––––– ペリメータ
4.衛生器具設備––––––– ドレンチャ
5.排水設備––––––––––– ディスポーザ

解答 4:ドレンチャーは防火設備の一つ。このドレンチャから噴出する水で水幕を作り、隣接する建築物などから、未だ火災には至っていない建築物への延焼を防ぐための設備。

〔H25 No.19〕建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.室指数は、照明率を求める際に用いられる指数であり、室の間口・奥行、作業面から光源までの距離によって求められる。
2.バキュームブレーカーは、吐水した水又は使用した水が、逆サイホン作用により給水管に逆流することを防止するために設けられる。
3.成績係数は、熱源機器のエネルギー効率を表す数値であり、その数値が小さいほど効率が良い。
4.アスペクト比は、長方形ダクトの断面の長辺と短辺の比であり、4以下とすることが望ましい。
5.大便器の洗浄方式におけるフラッシュバルブ方式は、連続して使用できるので、多人数が使用する公共建築物などに適している。

解答 3:冷暖房機器は、冷房能力が高く、消費エネルギーは小さい方がよく、成績係数(COP)の数値は大きいほど性能が良い。

〔H24 No.19〕建築設備に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.CAV–––––変風量単一ダクト方式のことであり、空調対象室の熱負荷の変動に応じて、給気量を変動させる空調方式である。
2.LED–––––発光ダイオードのことであり、消費電力が少なく寿命が長いなどの特徴がある。
3.AHU–––––中央式空調方式に用いられる空気調和機のことであり、エアフィルタ、熱交換器、加湿器、送風機などにより構成される。
4.PBX–––––構内電話交換機のことであり、「事業所内などでの電話機相互の接続」と「電話局の回線と事業所内の電話機との接続」を行う装置である。
5.PMV–––––予測平均温冷感申告のことであり、温度湿度気流及び放射の四つの温熱要素に加え、着衣量代謝量を考慮した温熱指標である。

解答 1:CAV(Constant Air Volume)は定風量単一ダクト方式のことである。VAV(Variable Air Volume)は変風量方式。

 

 

〔H23 No.19〕建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.空気調和設備におけるゾーニングは、室の用途、使用時間、空調負荷、方位などにより、空調系統をいくつかに分割することである。
2.照度計算に用いられる保守率は、ランプの経年劣化やほこり等による照明器具の光束減少の程度を表す数値である。
3.クロスコネクションは、飲料水の給水・給湯系統とその他の系統とが、配管・装置により直接接続されることである。
4.コージェネレーションシステムは、一般に、発電に伴う排熱を給湯などに有効利用するものである。
5.洗落とし式は、噴射口から洗浄水を強く噴出させ、その圧力で汚物を排出する水洗式大便器の洗浄方式である。

解答 5:洗い落とし式は、水の落差による流水作用で汚物を押し流す。溜水面が狭いため、汚物が付着しやすい。一般的に多くの便所で普及しており、最もシンプルで安価な便器。

〔H22 No.19〕建築設備に関する次の用語と説明との組合わせとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.BOD———-生物化学的酸素要求量のことであり、水質汚濁を評価する指標の一つである。
2.PMV———-予測平均温冷感申告のことであり、温度湿度気流放射の四つの温熱要素に加え、着衣量代謝量を考慮した温熱指標である。
3.PAL———-加湿器における飽和効率のことであり、その加湿器で実際に加湿できる範囲を示す数値である。
4.UPS———-無停電電源装置のことであり、停電等の際に、一時的に電力供給を行うために用いられる。
5.COP———-成績係数のことであり、熱源機器のエネルギー効率を表す数値である。

解答 3:PAL(ペリメーター年間熱負荷係数)は、ペリメーターゾーンでの年間冷房負荷を、その部分の床面積で除した値のこと。この係数が小さいほど省エネとみなされる。

〔H21 No.19〕建築設備に関する次の用語の組合せのうち、最も関係の少ないものはどれか。

1.空気調和設備 ―――――― インテリアゾーン
2.排水設備 ―――――――― ミキシングバルブ
3.照明設備 ―――――――― グレア
4.衛生器具設備 ―――――― バキュームブレーカー
5.電気設備 ―――――――― セルラダクト

解答 2:ミキシングバルブは、水と湯を混合し、使用温度を調節する機能を持つ水栓、給水・給湯設備。

〔H20 No.19〕建築設備に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.COP–加湿器における飽和効率のことであり、その加湿器で実際に加湿できる範囲を示す数値である。
2.UPS–無停電電源装置のことであり、停電等の際に、一時的に電力供給を行うために用いられる。
3.SHF–空調機により空気に加えられる、又は、空気から除去される熱量のうち、顕熱量の占める割合である。
4.PBX–構内電話交換機のことであり、「事業所内などでの電話機相互の接続」と「電話局の回線と事業所内の電話機との接続」を行う装置である。
5.VAV–変風量方式のことであり、空調対象室の熱負荷の変動に応じて、給気量を変動させる空調方式である。

解答 1:「COP」は成績係数のことであり、熱源機器のエネルギー効率を表す数値である。加湿器における飽和効率は「PAL」であり、その加湿器で実際に加湿できる範囲を示す数値である。

 

 

環境・省エネルギー等に配慮した建築計画・設備計画

〔R02 No.25〕環境・省エネルギー等に配慮した建築計画・設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.年間を通じて安定した給湯需要のある建築物に対して、コージェネレーションシステムを採用することは、省エネルギー効果を期待できる。
2.Low‒Eガラスを使用した複層ガラスにおいて、一般に、屋内側よりも屋外側にLow‒Eガラスを用いたほうが、暖房時の断熱性が高い。
3.ライトシェルフは、窓の外側に設ける水平ひさしにより、ひさし下部の窓面からの日射を遮蔽しつつ、ひさし上部の窓面から自然光を室内に導く採光手法である。
4.災害時に災害対策室の設置や避難者の受入れが想定される施設については、ライフライン途絶時においても必要な居住環境を確保するため、自然換気についても考慮する必要がある。
5.太陽熱利用のダイレクトゲイン方式とは、窓から入射する日射熱を直接、床や壁に蓄熱し、夜間時に放熱させる方式である。

解答 2:Low-Eガラスは板ガラスの片面に特殊な金属膜「Low-E」を貼り付けたもので、複層ガラスの1枚のうち、Low-Eを室外側のガラスに貼り付けた「日射取得型」と、室外側に貼り付けた「遮蔽型」がある。暖房時においては、屋外側よりも屋内側にLow-Eガラスを用いたほうが、断熱性が高い。 

〔R01 No.25〕環境に配慮した建築設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.電気設備において、配電線路における電力損失を低減するために、配電電圧を高めた。
2.受変電設備において、変換効率を高めるために、トップランナー仕様の変圧器を使用した。
3.空調負荷を低減するために、地中熱を利用したクールチューブを採用した。
4.外気負荷を低減するために、全熱交換型の換気設備を採用した。
5.居室の南側に付室を設け、そこで集めた熱を室内に循環する方式であるソーラーチムニー方式を採用した。

解答 5:「ソーラーチムニー方式」は、太陽光による温度上昇と通風を利用した建物の自然換気システム。空気がこもりやすい場所に風力を利用する開口をもった排気筒(チムニー)を建物の上に建てて排気を行う。

〔H30 No.25〕省エネルギー・省資源に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.空調エネルギーを低減するため、夏期の夜間や中間期において自然換気による冷房を行った。
2.使用電力量を低減するため、自然採光と人工照明を併用した。
3.雨水利用システムにおける雨水の集水場所を、集水する雨水の汚染度を考慮して、屋根面とした。
4.冷房負荷を低減するため、屋上・壁面緑化や屋根散水を採用した。
5.窓システムにおいて、日射による窓部からの熱負荷低減を図るため、ダブルスキン方式に比べて日射による熱負荷の低減効果が高いエアバリア方式を採用した。

解答 5:エアバリア方式とダブルスキン方式では、ダブルスキン方式の方が熱負荷の低減効果が高い。

 

 

〔H29 No.25〕我が国における環境・省エネルギーに配慮した建築・設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.大空間や高天井の室において、居住域を中心とした局所空調を用いた。
2.空気搬送の圧力損失を低減するため、天井チャンバー方式を用いた。
3.排水再利用設備において、洗面・手洗い排水を浄化して再利用水として使用した。
4.夏期の最大冷房負荷を抑制するため、建築物の主たる窓面を東西面に配置した。
5.空気熱源マルチパッケージ型空調機は、成績係数(COP)の大きい機器を採用した。

解答 4:夏期における太陽高度は、他の時期よりも高くなる。そのため南面窓面から入る日射量は小さくなる。逆に東西窓面に入る日射は大きくなる。そのため夏期における冷房負荷を抑えるためには、建築物の窓面は南面に配置する。

〔H28 No.25〕省エネルギーに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.過剰な初期照度を抑制するため、照度センサーを用いて照明制御を行った。
2.外気負荷を低減させるため、全熱交換型の換気設備を用いた。
3.給湯設備に、潜熱回収型給湯機を使用した。
4.電気設備において、配電経路における損失を小さくするため、低い配電電圧を採用した。
5.中間期に冷気を取り入れることにより、内部の熱除去を行うとともに、自然換気が促進できるように、通気経路の計画を行った。

解答 4:同じ電力を送電する際、電力損失を小さくするためには、電圧を高くして、電流を小さくする。

〔H27 No.25〕我が国における環境・省エネルギーに配慮した建築・設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.夏期の冷房時における窓面からの日射負荷を低減するために、西面の窓には可動式垂直ルーバーを計画した。
2.CASBEE(建築環境総合性能評価システム)におけるBEE(建築物の環境性能効率) を高めるため、建築物の環境品質(Q)の数値を大きく、かつ、建築物の環境負荷 (L)の数値が小さくなるように計画した。
3.雨水利用システムにおける雨水の集水場所を、屋根面とした。
4.配電線路における電力損失を低減するために、配電電圧を高めた。
5.空気熱源マルチパッケージ型空調機は、成績係数の小さい機器を採用した。

解答 5:空調設備で性能を評価する成績係数は大きいほど性能・効率が高い。

 

 

〔H26 No.25〕環境・省エネルギーに配慮した建築設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.年間を通じて安定した給湯需要のある大きな建築物に対して、コージェネレーションシステムを採用した。
2.小便器の洗浄水として、雨水・排水再利用水を使用する計画とした。
3.夏期の昼間における冷房負荷を低減するため、外気温が低下する夜間に自然換気を行い、昼間に建築物の内部に蓄えられた熱を排出する計画とした。
4.換気による冷暖房負荷を低減するため、全熱交換型の換気設備を採用した。
5.窓システムにおいて、日射による窓部からの熱負荷低減を図るため、ダブルスキン方式より日射による熱負荷の低減効果が高いエアバリア方式を採用した。

解答 5:エアバリア方式は、エアフローウィンド方式やダブルスキン方式よりも熱負荷の低減効果は小さい。

〔H25 No.25〕環境に配慮した建築設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.我が国において、太陽光発電システムの年間発電量が大きくなるのは、一般に、方位は真南、設置傾斜角度は30度程度で太陽電池パネルを設置した場合である。
2.デシカント空調は、従来の冷却除湿方式の空調に比べて、潜熱のみを効率よく除去することができる。
3.Low-Eガラスを使用した複層ガラスにおいて、一般に、屋外側よりも屋内側にLow-Eガラスを用いたほうが、暖房時の断熱性が高い。
4.タスク・アンビエント照明方式は、一般に、全般照明方式に比べて、室内の冷房負荷が大きくなる。
5.屋上緑化を導入する場合、一般に、葉表面からの水分の蒸発散が大きい植物を選んだほうが、冷房負荷の低減が期待できる。

解答 4:タスク・アンビエント方式は、全般(アンビエント)照明と、局部(タスク)照明を併用する照明法。部屋全体の照度を低く抑え、作業面や商品などを局部器具で明るくする。そのため照明効率が良く、省エネが期待できる。

〔H24 No.25〕省エネルギー等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.雨水利用システムにおける雨水の集水場所は、一般に、屋根や屋上である。
2.空気調和設備において、空調用冷水ポンプの台数制御による変水量方式を採用すると、搬送動力を低減することができる。
3.CASBEE(建築環境総合性能評価システム)により算出されるBEE(建築物の環境効率)の数値が小さくなるような環境対策を行うと、建築物の環境性能が高まる。
4.窓システムにおいて、日射による窓部からの熱負荷低減を図るには、一般に、エアバリアよリダブルスキンのほうが効果が高い。
5.電気設備において、配電電圧が高いほうが、配電経路における電力損失が少ない。

解答 3:CASBEEは建築物の総合的な環境性能評価であるが、BEEが高いほど環境性能効率が高い。

 

 

〔H23 No.25〕建築設備における省エネルギー・省資源に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.太陽電池の変換効率は、一般に、アモルファスシリコンより単結晶シリコンのほうが高い。
2.全熱交換型換気扇は、換気による冷暖房負荷を低減することができる。
3.雨水利用システムにおける雨水の集水場所は、一般に、屋根や屋上である。
4.給湯設備において、給湯設備の設計一次エネルギー消費者が大きいシステムの採用は、省エネルギーに有効である。
5.受変電設備において、負荷に合わせて変圧器の台数制御を行うことは、省エネルギーに有効である。

解答 4:設計一次エネルギー消費量が小さいシステムの方が、省エネルギーに有効である。一次エネルギー消費量は、空気調和設備、機械換気設備、照明設備、給湯設備、昇降機、その他のエネルギー消費量を合計して算出する。

〔H22 No.25〕環境に配慮した建築設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.事務所ビルにおいて、日射による窓部からの熱負荷を抑制するために、エアフローウィンドウシステムを採用した。
2.給湯設備において、給湯エネルギー消費係数(CEC/HW)が小さくなるようにシステムを計画した。
3.電気設備において、配電線路の電力損失を少なくするために、配電電圧をなるべく低くした。
4.換気設備において、外気負荷を少なくするために、全熱交換型換気扇を用いた。
5.空気調和設備において、中間期及び冬期における冷房用エネルギーを削減するために、外気冷房システムを採用した。

解答 3:電力損失は、電流の大きさの2乗に比例する。そのため電力損失を小さくするために、電圧を高くし、電流を小さくする。

〔H21 No.25〕環境に配慮した建築設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.夏期の昼間における冷房負荷を低減するために、外気温が低下する夜間に自然換気を行い、昼間に蓄熱された熱を排除する計画とした。
2.夏期の冷房時における窓面からの日射負荷を低減するために、外壁面の窓まわりにおいて、南面の窓には水平ルーバーを、西面の窓には垂直ルーバーを計画した。
3.建築物の運用階段における省エネルギー化と建築物の機能の長寿命化を図るために、BMS(ビルディング・マネジメント・システム)を導入した。
4.建築物の環境性能を高めるために、CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)により算出されるBEE(建築物の環境性能効率)の数値が小さくなるような環境対策を行った。
5.電気設備において、配電線路における電力損失を低減するために、配電電圧を高めた。

解答 4:CASBEEは建築物の総合的な環境性能評価であるが、BEEが高いほど環境性能効率が高い。

〔H20 No.25〕環境・省エネルギー等に配慮した建築計画・設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.年間を通じて安定した給湯需要のある建築物に対して、コージェネレーションシステムを採用することは、省エネルギー効果を期待できる。
2.Low‒Eガラスを使用した複層ガラスにおいて、一般に、屋内側よりも屋外側にLow‒Eガラスを用いたほうが、暖房時の断熱性が高い。
3.ライトシェルフは、窓の外側に設ける水平ひさしにより、ひさし下部の窓面からの日射を遮蔽しつつ、ひさし上部の窓面から自然光を室内に導く採光手法である。
4.災害時に災害対策室の設置や避難者の受入れが想定される施設については、ライフライン途絶時においても必要な居住環境を確保するため、自然換気についても考慮する必要がある。
5.太陽熱利用のダイレクトゲイン方式とは、窓から入射する日射熱を直接、床や壁に蓄熱し、夜間時に放熱させる方式である。

解答 2:Low-Eガラスは板ガラスの片面に特殊な金属膜「Low-E」を貼り付けたもので、複層ガラスの1枚のうち、Low-Eを室外側のガラスに貼り付けた「日射取得型」と、室外側に貼り付けた「遮蔽型」がある。暖房時においては、屋外側よりも屋内側にLow-Eガラスを用いたほうが、断熱性が高い。 

 

 

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投稿日:2020年4月20日 更新日:

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