二級計画(環境工学融合)

建築士過去問解説

二級建築士試験分野別まとめ
計画
環境工学融合

二級建築士学科試験
2022年7月02日(日)

令和05年度試験日まであと 日!

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二級建築士試験の過去問13年分を
分野別にまとめました

(平成20年度から令和02年度まで)

二級建築士
計画
環境工学融合

〔R02 No.3〕用語とその単位との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1. 立体角投射率—– %
2. 日射量————- W/m2
3. 熱伝達率———– W/(m・K)
4. 比熱—————- kJ/(kg・K)
5. 光束—————- lm

解答 3:熱伝達率とは、熱伝達による伝熱量の割合。
単位はW/(m2・K)
材料表面と空気の温度差が1℃のとき、材料表面1m2当たりに1時間でどれだけの熱量が伝わるかを示している。

〔H29 No.3〕建築環境工学に関する次の用語の組合せのうち、同じ単位で表すことのできるものはどれか。

1.熱貫流率—————–-代謝量
2.熱貫流率——————昼光率
3.照度————————日射量
4.照度————————音の強さ
5.日射量———————音の強さ

解答 5:日射量は1m2の面が1秒間に受ける熱量(W)のこと。なので単位は「W/m2」となる。

〔H23 No.2〕用語とその単位との組み合わせとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.水蒸気圧 ・・・ kPa
2.比熱  ・・・ kJ(kg・K)
3.音の強さ ・・・ W/m2
4.動粘性係数・・・ m2/s
5.日射量   ・・・ lm/m2

解答 5:日射量は1m2の面が1秒間に受ける熱量(W)のこと。なので単位は「W/m2」となる。また「lm/m2」は照度の単位である。

 

 

〔H21 No.2〕用語とその単位との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.光度 ―――――――――― lm
2.熱伝導率 ―――――――― W/(m・K)
3.音の周波数 ――――――― Hz
4.絶対湿度 ―――――――― kg/kg(DA)
5.比熱 ―――――――――― kJ/(kg・K)

解答 1:光度の単位はcd、lmは光束の単位である。

〔R01 No.3〕建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.同じ体積の場合、容積比熱が大きい材料は、容積比熱が小さい材料に比べて、温めるのに多くの熱量を必要とする。
2.照度は、受照面における単位面積当たりに入射する光束である。
3.NC値は、室内騒音を評価する指標の一つである。
4.クロ(clo)値は、衣服の断熱性を表す指標であり、人の温冷感に影響する要素の一つである。
5.蛍光ランプなどの照明器具から発生する熱は、潜熱である。

解答 5:「潜熱」は物質が相変化する時(例えば氷から水に変わるとき)に出入りする目に見えない熱量のことで、照明器具から発せられる熱は「顕熱」である。

〔H30 No.3〕建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.BOD(生物化学的酸素要求量)は、空気汚染を評価する指標の一つである。
2.残響時間は、音源から発生した音が停止してから、室内の平均音圧レベルが 60 dB低下するまでの時間をいう。
3.PMV(予測平均温冷感申告)は、温度湿度気流放射の四つの温熱要素に加え、人の着衣量作業量を考慮した温熱環境指標のことである。
4.建築物のLCCO2は、ライフサイクルを通しての二酸化炭素の総排出量を示したものである。
5.対流熱伝達は、壁面などの固体表面とそれに接している空気との間に生じる熱移動現象のことである。

解答 1:生物化学的酸素要求量(BOD)は、水質汚濁を評価する指標の一つである。

 

 

〔H28 No.3〕建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.二酸化炭素は、無色、無臭で空気より重い。
2.大気放射は、日射のうち、大気により吸収、散乱される部分を除き、地表面に直接到達する日射である。
3.熱放射は、真空中においても生じ、ある物体から他の物体へ直接伝達される熱の移動現象である。
4.昼光率は、全天空照度に対する、室内における点の昼光による照度の比率である。
5.クロ(clo)値は、衣服の断熱性を表す指標であり、人の温冷感に影響する要素の一つである。

解答 2:大気放射とは、大気中の水蒸気・二酸化炭素・浮遊粒子などから射出される放射をいう。設問の「地表面に直接到達する日射」は直達日射の説明である。

〔H27 No.3〕建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.対流熱伝達は、壁面などの固体表面とそれに接している周辺空気との間に生じる熱移動現象のことである。
2.PMV(予測平均温冷感申告)は、温度湿度気流放射の四つの温熱要素に加え、着衣量作業量を考慮した温熱指標のことである。
3.生物化学的酸素要求量(BOD)は、空気汚染を評価する指標の一つである。
4.NC値は、室内騒音を評価する指標の一つである。
5.建築物のLCCO2は、ライフサイクルを通しての二酸化炭素の総排出量を示したものである。

解答 3:生物化学的酸素要求量(BOD)は、水質汚濁を評価する指標の一つである。

〔H26 No.3〕用語・単位に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.熱伝達率の単位は、熱伝導率の単位と異なり、W/(m・K)である。
2.日射量は、ある面が受ける単位面積・単位時間当たりの日射エネルギー量で表され、その単位はW/m2である。
3.絶対湿度の単位は、相対湿度の単位と異なり、kg/kg(DA)である。
4.着衣量は、人の温熱感覚に影響し、その単位はcloである。
5.音の強さは、音波の進行方向に垂直な単位面積を単位時間当たりに通過する音響エネルギー量で表され、その単位はW/m2である。

解答 1:熱伝達率は材料表面1m2当たりに1時間でどれだけの熱量が伝わるかを示している。単位はW/(m2・K)。この値が大きいほど、熱が伝わりやすい。熱伝導率の単位はW/(m・K)

 

 

〔H25 No.3〕建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.日照率は、可照時間に対する日照時間の割合である。
2.大気放射は、日射のうち、大気により吸収、散乱される部分を除き、地表面に直接到達する日射のことである。
3.NC値は、室内騒音を評価する指標の一つである。
4.対流熱伝達は、壁面などの固体表面とそれに接している空気との間に生じる熱移動現象のことである。
5.クロ(clo)値は、衣服の断熱性を表す指標であり、人の温冷感に影響する要素の一つである。

解答 2:大気放射とは、大気中の水蒸気・二酸化炭素・浮遊粒子などから射出される放射をいう。設問の「地表面に直接到達する日射」は直達日射の説明である。

〔H24 No.3〕用語・単位に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.熱伝導率の単位は、熱伝達率の単位と異なり、W/(m・K)である。
2.照度は、単位面積に入射する光束の密度で表され、その単位はlm/m2である。
3.絶対湿度の単位は、相対湿度の単位と異なり、kg/kg(DA)である。
4.騒音レベルは、人の聴覚の特性を考慮した量であり、一般に、その単位はdB(A)である。
5.着衣量は、人の温熱感覚に影響し、その単位はmetである。

解答 5:着衣量の単位はcloである。metは代謝量の単位。

〔H22 No.2〕建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.日照率とは、可照時間に対する日照時間の割合である。
2.大気放射とは、日照のうち、大気により吸収、錯乱される部分を除き、地表面に直接到達する日射のことである。
3.対流熱伝達とは、壁面などの固体表面とそれに接している周辺空気との間に生じる熱移動現象のことである。
4.同じ体積の場合、容積比熱が大きい材料は容積比熱が小さい材料に比べ、温めるのに多くの熱量を必要とする。
5.熱放射のエネルギー量は、物質の温度に関係する。

解答 2:大気放射とは、大気中の水蒸気・二酸化炭素・浮遊粒子などから射出される放射をいう。設問の「地表面に直接到達する日射」は直達日射の説明である。

〔H20 No.2〕建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.熱容量は、物質の比熱に質量を乗じた値であり、その値が大きいほど、温めるのに多くの熱量を必要とする材料であることを表す。
2.PMV(予測平均温冷感申告)は、温度湿度気流放射の四つの温熱要素に加え、着衣量作業量を考慮した温熱指標のことである。
3.残響時間は、室内において音源から発生した音が停止してから、音圧レベルが60dB低下するまでの時間である。
4.昼光率は、室内における点の昼光による照度と、全天空照度との比率である。
5.熱伝導率は、材料内部の熱の伝わりやすさを示す材料固有の値であり、その値が大きいほど、断熱性が高い材料であることを表す。

解答 5:「熱伝導率」は物体内部の熱の伝わりやすさの指数である。熱伝導率の値が大きいほど熱を伝えやすい材料であることを示す。

 

 

換気

〔R02 No.4〕室内の空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1. 送風機を給気側又は排気側のどちらかに設ける場合、室内の汚染空気を他室へ流出させないようにするには、排気側へ設ける。
2. 室内のある点の空気が、流出口までに達するのに要する平均時間を空気齢という。
3. 温度差による自然換気の効果を高めるためには、給気口と排気口の高低差を大きくする。
4. 透湿とは、多孔質材料等の壁の両側に水蒸気圧差がある場合、水蒸気圧の高いほうから低いほうへ壁を通して湿気が移動することである。
5. JIS及びJASにおけるホルムアルデヒド放散量による等級区分の表示記号では、「F☆☆☆」より「F☆☆☆☆」のほうが放散量は小さい。

解答 2:「空気齢」とは、換気効率の指標の一つ。 局所空気齢ともいい、給気口から入った新鮮空気が、室内のある点に至るまでの時間のこと。設問の「室内のある点の空気が、流出口までに達するのに要する平均時間」は空気余命である。

〔R01 No.4〕換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.居室の必要換気量は、一般に、居室内の二酸化炭素濃度の許容値を基準にして算出する。
2.開放型燃焼器具に対する必要換気量は、一般に、燃焼消費量に対する理論廃ガス量の40倍である。
3.2階建ての住宅において、屋内の温度よりも外気温が低い場合、下階には外気が入ってくる力が生じ、上階には屋内の空気が出ていく力が生じる。
4.第2種機械換気方式は、室内を負圧に維持することにより、周辺諸室への汚染空気の流出を防ぐものである。
5.居室内の一酸化炭素濃度の許容値は、一般に、0.001%(10ppm)である。

解答 4:第2種機械換気方式は、機械で給気し、自然換気で排気するため、室内は正圧になり、室内への汚染空気の流入を防ぐ。

〔H30 No.4〕換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.換気回数は、室の 1 時間当たりの換気量を室容積で除した値である。
2.汚染質が発生している室における必要換気量は、汚染質の発生量が同じ場合、その室の容積の大小によって変化する。
3.第 3 種機械換気方式は、室内を負圧に保持することにより、周辺諸室への汚染質の流出を防ぐことができるので、便所などに用いられる。
4.温度差換気において、外気温度が室内温度よりも低い場合、中性帯よりも下方から外気が流入する。
5.居室の空気中において、一般に、二酸化炭素の許容濃度は 0.1 %(1,000 ppm)であり、毒性の強い一酸化炭素の許容濃度は 0.001 %(10 ppm)である。

解答 2:必要換気量は、以下の式で算出されるので、室の容積の大小は関係ない。
必要換気量Q = (一人当たりの二酸化炭素発生量 × 在室者数 ) / (室内の汚染質の許容濃度 – 外気中の汚染室濃度)
(関連問題:平成29年1級学科2、No.03平成28年1級学科2、No.03平成27年1級学科2、No.04平成26年1級学科2、No.02平成30年2級学科1、No.04平成28年2級学科1、No.06平成26年2級学科1、No.04平成24年2級学科1、No.04平成23年2級学科1、No.03平成21年2級学科1、No.04)

 

 

〔H29 No.4〕室内の空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.室における全般換気とは、一般に、室全体に対して換気を行い、その室における汚染質の濃度を薄めることをいう。
2.温度差換気において、外気温度が室内温度よりも高い場合、中性帯よりも下方から外気が流入する。
3.居室必要換気量は、一般に、居室内の二酸化炭素濃度の許容値を基準にして算出する。
4.居室において、一般に、一酸化炭素濃度の許容値は、0.001%(10 ppm)である。
5.日本工業規格(JIS)及び日本農林規格(JAS)において定められているホルムアルデヒド放散量による等級区分の表示記号では、「F☆☆☆」より「F☆☆☆☆」のほうが放散量は小さい。

解答 2:冷たい空気のほうが、暖かい空気に比べて重い。なので室内空気の温度の方が外気温よりも冷たい場合、冷たい外気が中性帯よりも下方から流出する。

〔H27 No.4〕換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ガスコンロを使用する台所に設ける換気扇の有効換気量の算定には、理論廃ガス量が関係する。
2.便所や浴室の換気については、室内圧を周囲の空間よりも低く保つように、一般に、自然給気と機械排気を行う。
3.居室における全般換気は、一般に、居室全体に対して換気を行い、その居室における汚染質の濃度を薄めることをいう。
4.居室における必要換気量は、一般に、成人1人当たり 30m3/h程度とされている。
5.温度差による自然換気の効果を高めるためには、給気口と排気口の高低差を小さくする。

解答 5:温度差による自然換気方式では、給気口と排気口の高低差を大きくすることで効率を高める。

〔H26 No.4〕換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.居室の空気中において、一般に、二酸化炭素の許容濃度は0.1%(1,000ppm)であり、毒性の強い一酸化炭素の許容濃度は0.001%(10ppm)である。
2.換気回数は、室の1時間当たりの換気量を室容積で除した値である。
3.第3種機械換気方式は、室内を負圧に保持し、室外への汚染質の流出を防ぐことができるので、便所などに用いられる。
4.汚染質が発生している室における必要換気量は、その室の容積の大小によって変化する。
5.2階建の住宅において、屋内の温度よりも外気温が低い場合、下階には外気が入ってくる力が生じ、上階には屋内の空気が出ていく力が生じる

解答 4:必要換気量は、以下の式で算出されるので、室の容積の大小は関係ない。
必要換気量Q = (一人当たりの二酸化炭素発生量 × 在室者数 ) / (室内の汚染質の許容濃度 – 外気中の汚染室濃度)
(関連問題:平成29年1級学科2、No.03平成28年1級学科2、No.03平成27年1級学科2、No.04平成26年1級学科2、No.02平成30年2級学科1、No.04平成28年2級学科1、No.06平成26年2級学科1、No.04平成24年2級学科1、No.04平成23年2級学科1、No.03平成21年2級学科1、No.04)

 

 

〔H25 No.4〕換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.居室の必要換気量は、一般に、室内の二酸化炭素濃度を基準にして算出する。
2.温度差換気において、外気温度が室内温度よりも高い場合、中性帯よりも下方から外気が流入する。
3.室容積80m3の居室の換気量が240m3/hの場合、この居室の換気回数は3回/hである。
4.第2種換気設備は、室内を正圧に保持できるので、室内への汚染空気の流入を防ぐことができる。
5.便所や浴室において、その周囲へ汚染空気が流出しないよう排気機を用いた換気とする。

解答 2:冷たい空気のほうが、暖かい空気に比べて重い。なので室内空気の温度の方が外気温よりも冷たい場合、冷たい外気が中性帯よりも下方から流出する。

〔H24 No.4〕換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.室内の汚染質濃度を基準として計算した必要換気量は、室内許容濃度と新鮮外気の汚染質濃度との差に反比例し、室内の汚染質発生量に正比例する。
2.住宅の居室において、二酸化炭素の濃度を基準として必要換気量を計算する場合、一般に、二酸化炭素の許容濃度は0.1%(1,000ppm)である。
3.必要換気回数0.5回/hの室においては、2時間で少なくともその室の容積と同じ量の新鮮な空気が供給される必要がある。
4.室における全般換気は、一般に、室全体に対して換気を行い、その室における汚染質濃度を薄めることをいう。
5.冬期において、屋内の温度より外気温のほうが低い場合、屋内外の温度差によって、上部には外気が流入する力が生じ、下部には屋内の空気が流出する力が生じる。

解答 5:温度差による換気は自然換気の一つ。空気は温められると軽くなり、膨張して上昇する。逆に冷たくなると重くなり、凝縮して下降する。冬場の寒い日には外気温が冷たく、室内が暖かくなるので、「室の下部から冷たい空気が室内に入り、上部からは暖かい空気が流出する」。

〔H24 No.21〕機械換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.喫煙室は、煙や臭気が禁煙エリアに漏れないように、第3種換気方式とした。
2.厨房の排気フードを、火源からフード下端までの高さが1m以下となるように設置した。
3.圧縮冷凍機械室において、冷媒ガスが漏えいした時に滞留しないよう、排気設備の吸込口を床面近くに設けた。
4.ボイラー室は、燃焼ガスが他の室に漏れないように、第3種換気方式とした。
5.外壁に換気口を設けられない地階の電気室は、第1種換気方式とした。

解答 4:ボイラー室はボイラー運転に必要な燃焼のための空気を一定に送り込む必要があるので、第1種換気方式もしくは第2種換気方式を用いる。採用例としては第1種換気方式が多い。

 

 

〔H22 No.4〕室内の空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.人の呼気には、空気汚染の原因となるものが含まれる。
2.便所や浴室の換気については、室内圧を周囲の空間よりも低く保つように、自然給気と機械排気を行う。
3.居室の必要換気量は、一般に、室内の酸素濃度を基準にして算出する。
4.建築材料の等級区分におけるホルムアルデヒド放散量は、「F☆☆と表示するもの」より「F☆☆☆☆と表示するもの」のほうが少ない。
5.一般に、一酸化炭素濃度の許容値は、0.001%(10ppm)である。

解答 3:居室の必要換気量は、一般に、室内の二酸化炭素濃度を基準として算出する。

〔H21 No.4〕住宅の換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.必要換気回数0.5回/hの室においては、2時間で少なくともその室の容積と同じ量の新鮮な空気が供給される必要がある。
2.室における全般換気とは、一般に、室全体に対して換気を行い、その室における汚染質の濃度を薄めることをいう。
3.2階建の住宅において、屋内の温度よりも外気温が低い場合、下階には外気が入ってくる力が生じ、上階には屋内の空気が出ていく力が生じる
4.汚染質が発生している室における必要換気量は、その室の容積の大小によって変化する。
5.便所や浴室においては、室内圧を周囲の空間よりも低く保つように、自然給気と機械排気を行う。

解答 4:必要換気量は、以下の式で算出されるので、室の容積の大小は関係ない。
必要換気量Q = (一人当たりの二酸化炭素発生量 × 在室者数 ) / (室内の汚染質の許容濃度 – 外気中の汚染室濃度)
(関連問題:平成29年1級学科2、No.03平成28年1級学科2、No.03平成27年1級学科2、No.04平成26年1級学科2、No.02平成30年2級学科1、No.04平成28年2級学科1、No.06平成26年2級学科1、No.04平成24年2級学科1、No.04平成23年2級学科1、No.03平成21年2級学科1、No.04)

〔H20 No.4〕室内空気汚染及び換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.第二種換気法は、周囲に対して室内が正圧となるので、室内への汚染空気の流入を防ぐのに適している。
2.建築材料におけるホルムアルデヒド放散量は、「F☆☆☆☆と表示するもの」より「F☆☆と表示するもの」のほうが少ない。
3.住宅の居室において、機械換気設備を設ける場合、一般に、換気回数が0.5回/h以上となる機械換気設備とする。
4.住宅には、クロルピリホスを含有する建築材料を使用してはならない。
5.住宅の居室において、二酸化炭素を基準として必要換気量を計算する場合、一般に、二酸化炭素の許容濃度は0.1%(1,000ppm)である。

解答 2:ホルムアルデヒドは、粘膜への刺激性があり、蒸気は呼吸器系、喉、目などに炎症を起こす「シックハウス症候群」の原因物質の一つである。その評価については4段階に分けられ、「F☆」が最も多く、「F☆☆☆☆」が最も少ない。

 

 

〔H28 No.6〕下記の二酸化炭素濃度を基準とした室の必要換気量の算定式において、A~Dに当てはまる項目ア~オの組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。

解答 3:必要換気量は、以下の式で算出される。
必要換気量Q = (一人当たりの二酸化炭素発生量 × 在室者数 ) / (室内の汚染質の許容濃度 – 外気中の汚染室濃度)
(関連問題:平成29年1級学科2、No.03平成28年1級学科2、No.03平成27年1級学科2、No.04平成26年1級学科2、No.02平成30年2級学科1、No.04平成28年2級学科1、No.06平成26年2級学科1、No.04平成24年2級学科1、No.04平成23年2級学科1、No.03平成21年2級学科1、No.04)

〔H23 No.3〕イ~ホの条件の室において、最低限必要な換気回数を計算した値として、最もものは、次のうちどれか。

条件

イ.室容積: 80m3
ロ.在室者数:6人
ハ.在室者1人当たりの呼吸による二酸化炭素の発生量: 0.02m3/h
ニ.室内の二酸化炭素の許容濃度:0.10%
ホ.外気の二酸化炭素の濃度:0.04%

1.1.0回/h 
2.1.5回/h 
3.2.0回/h 
4.2.5回/h 
5.3.0回/h

解答 4:一人当たりのCO2の排出量で計算する方法は、以下の計算式を用いる。
必要換気量Q = (一人当たりの二酸化炭素発生量 × 在室者数 ) / (室内の汚染質の許容濃度 – 外気中の汚染室濃度)
必要換気量=(0.02m3/h×6人)/(0.0010-0.0004)=200
また換気回数は必要換気量を全容積で割った数値なので、
換気回数=200/80=2.5(回/h)

(関連問題:平成29年1級学科2、No.03平成28年1級学科2、No.03平成27年1級学科2、No.04平成26年1級学科2、No.02平成30年2級学科1、No.04平成28年2級学科1、No.06平成26年2級学科1、No.04平成24年2級学科1、No.04平成23年2級学科1、No.03平成21年2級学科1、No.04)

 

 

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投稿日:2020年4月20日 更新日:

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