二級施工(塗装工事)

建築士過去問解説

二級建築士試験分野別まとめ
施工
塗装工事

二級建築士学科試験
2023年7月02日(日)

令和05年度試験日まであと 日!

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二級建築士試験の過去問13年分を
分野別にまとめました

(平成20年度から令和02年度まで)

二級建築士
施工
塗装工事

〔R02 No.19〕塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.外壁の吹付け塗りにおいて、スプレーガンを素地面に対して直角に保ち、1行ごとの吹付け幅が重ならないように吹き付けた。
2.吹付け塗りは、スプレー塗装時の空気圧力が低すぎると噴霧が粗く、塗り面がゆず肌状になるので、スプレーガンの口径に応じて空気圧力を調整した。
3.屋内の木部つや有合成樹脂エマルションペイント塗りの下塗り後のパテかいにおいて、水回り部分以外にあっては、耐水形の合成樹脂エマルションパテを使用した。
4.屋内の木部のクリヤラッカー塗りの中塗り材は、サンジングシーラーを使用した。
5.屋内のモルタル面のアクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて、下塗りには、シーラーではなく、上塗りと同一材料を使用した。

解答 1:スプレーガンによる吹き付けは、素地面に対して直角に保ち、1行ごとの吹付け幅が1/3ずつ重なるように吹き付ける(JASS 18)

〔R01 No.19〕塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鉄鋼面に使用する合成樹脂調合ペイントの上塗りは、エアレススプレーによる吹付け塗りとした。
2.木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、ジンクリッチプライマーを用いた。
3.オイルステイン塗りの色調の調整は、所定のシンナーによって行なった。
4.壁面のローラーブラシ塗りに当たり、隅や回りなどは、先行して小ばけを用いて塗装した。
5.パテかいは、一回で厚塗りせず、木べらを用いて数回に分けて行なった。

解答 2:ジンクリッチプライマーは主に鉄鋼面に用いられるので、木部には適さない。

〔H30 No.19〕塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鋼製建具の亜鉛めっき鋼面へのさび止め塗料塗りにおいて、見え隠れ部分は、部材を組み立てる前に行った。
2.屋内の亜鉛めっき鋼面は、合成樹脂調合ペイント塗りとした。
3.屋内のせっこうボード面は、合成樹脂エマルションペイント塗りとした。
4.屋外のモルタル面の素地 において、合成樹脂エマルションパテを使用した。
5.冬期におけるコンクリート面への塗装において、素地の乾燥期間の目安を4週間とした。

解答 4:剥離の原因となるため、合成樹脂エマルションパテは耐水形であっても屋外や結露しやすい箇所では使用を避ける。屋外のモルタル面の素地ごしらえには、建築用下地調整塗材を用いる。(建築工事監理指針)

 

 

〔H29 No.19〕塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.木部の素地 において、節止めに木部下塗り用調合ペイントを塗布した。
2.屋内のせっこうボード面は、合成樹脂エマルションペイント塗りとした。
3.内壁の中塗り及び上塗りにおいて、塗料の色を変えた。
4.塗装場所の湿度が85%であったので、塗装を行わなかった。
5.冬期におけるコンクリート面への塗装において、コンクリート素地の乾燥期間の目安を、14日間とした。

解答 5:コンクリート面の素地の乾燥期間は、夏期は21日(3週間)以上、冬季は28日(4週間)以上とする。(建築工事監理指針)

〔H28 No.19〕塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.塗料は、気温の低下などから所定の粘度が得られないと判断したので、適切な粘度に調整して使用した。
2.屋外の鉄骨面は、合成樹脂エマルションペイント塗りとした。
3.屋内の木部は、オイルステイン塗りとした。
4.木部を透明塗装する際の素地調整については、汚れや付着物を除去した後、研磨紙ずりを行った。
5.屋内のモルタル面の素地調整において、合成樹脂エマルションパテを使用した。

解答 2:合成樹脂エマルションペイントは水性であるため、金属面には適用できない。金属面には、合成樹脂調合ペイントなどを用いる。(公共建築工事標準仕様書)

〔H27 No.19〕塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.アルミニウム合金素地に塗装を行うに当たって、あらかじめ陽極酸化皮膜処理を行った。
2.屋外の鉄鋼面における中塗り及び上塗りは、アクリルシリコン樹脂エナメル塗りとした。
3.屋外のモルタル面の素地において、合成樹脂エマルションパテを使用した。
4.屋内の亜鉛めっき鋼面は、フタル酸樹脂エナメル塗りとした。
5.外壁の吹付け塗装において、スプレーガンを素地面に対して、直角に向け平行に動かし、1行ごとの吹付け幅の約 1/3を重ねながら吹き付けた。

解答 3:剥離の原因となるため、合成樹脂エマルションパテは耐水形であっても屋外や結露しやすい箇所では使用を避ける。屋外のモルタル面の素地ごしらえには、建築用下地調整塗材を用いる。(建築工事監理指針)

 

 

〔H26 No.19〕塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.木部のクリヤラッカー塗りにおいて、下塗りにウッドシーラーを用いた。
2.鉄鋼面のさび止め塗料塗りにおいて、見え隠れ部分については、特記がなかったので、研磨紙ずりの工程を省いた。
3.コンクリート面の耐候性塗料塗りにおいて、下塗りに2液形エポキシ樹脂ワニスを用いた。
4.せっこうボード面の合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、下塗りに合成樹脂エマルションシーラーを用いた。
5.シーリング面の塗装仕上げにおいて、シーリング材を充填した後、直ちに塗装を行った。

解答 5:シーリング面の塗装仕上げでは、シーリング材を充填した後は、硬化したのちに塗装を行う。シーチング材は充填後は粘りのある液体であり、仕上げができない.(公共建築工事標準仕様書)

〔H25 No.19〕塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.塗装場所の湿度が85%であったので、塗装を行わなかった。
2.塗装面とその周辺に汚損を与えないように、あらかじめ養生を行った。
3.木部の素地ごしらえは、汚れや付着物を除去し、やに処理、節止め及び穴埋めを行った後、研磨紙ずりを行った。
4.アルミニウム合金素地に塗装を行うので、あらかじめ陽極酸化皮膜処理を行った。
5.鉄骨面の塗装には、合成樹脂エマルションペイントを使用した。

解答 5:合成樹脂エマルションペイントは水性であるため、金属面には適用できない。金属面には、合成樹脂調合ペイントなどを用いる。(公共建築工事標準仕様書)

〔H24 No.19〕塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.屋内のせっこうボード面は、合成樹脂エマルションペイント塗りとした。
2.屋内の亜鉛めっき鋼面は、フタル酸樹脂エナメル塗りとした。
3.屋内の木部の素地において 、穴埋めとして、合成樹脂エマルションパテを使用した。
4.外壁の吹付け塗装において、スプレーガンを素地面に対して直角に保ち、1行ごとの吹付け幅が重ならないように吹き付けた。
5.冬期におけるコンクリート面への塗装において、素地の乾燥期間の目安を4週間とした。

解答 4:スプレーガンによる吹き付けは、素地面に対して直角に保ち、1行ごとの吹付け幅が1/3ずつ重なるように吹き付ける(JASS 18)

 

 

〔H23 No.17〕塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.内壁の中塗り及び上塗りは、各層において塗料の色を変えて塗った。
2.夏期におけるコンクリート面への塗装に当たり、コンクリート素地の乾燥期間の目安を3週間とした。
3.屋外のモルタル面の素地ごしらえにおいて、合成樹脂エマルションパテを使用した。
4.屋外の鉄鋼面における中塗り及び上塗りは、アクリルシリコン樹脂エナメル塗りとした。
5.屋内の亜鉛めっき鋼面は、合成樹脂調合ペイント塗りとした。

解答 3:剥離の原因となるため、合成樹脂エマルションパテは耐水形であっても屋外や結露しやすい箇所では使用を避ける。屋外のモルタル面の素地ごしらえには、建築用下地調整塗材を用いる。(建築工事監理指針)

〔H22 No.17〕塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.屋内のボード面は、合成樹脂エマルション模様塗料塗りとした。
2.冬期におけるコンクリート面への塗装において、素地の乾燥期間の目安を3週間とした。
3.屋内のモルタル面は、アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りとした。
4.木部の素地において、穴埋めとして、合成樹脂エマルションパテを使用した。
5.内壁の中塗り及び上塗りにおける塗料の塗重ねにおいて、各層ごとに塗料の色を変えた。

解答 2:コンクリート面の素地の乾燥期間は、夏期は21日(3週間)以上、冬季は28日(4週間)以上とする。(建築工事監理指針)

〔H21 No.17〕鉄骨の製作工場で行うさび止め塗装において、一般に、さび止め塗装を行う箇所は、次のうちどれか。

1.コンクリートに埋め込まれる部分
2.高力ボルト摩擦接合部の摩擦面
3.工事現場溶接を行う部分の両側それぞれ100mm程度の範囲
4.ピン、ローラー等密着する部分
5.鉄骨鉄筋コンクリート造の鋼製スリーブで、鉄骨に溶接されたものの内面

解答 5:以下の部分には錆止めを行なってはならない。
工事現場溶接を行う部分の両側それぞれ100mm程度の範囲、超音波探傷試験に支障をきたす範囲
高力ボルト摩擦接合部の摩擦面
コンクリートに密着する部分、埋め込まれる部分
④密閉される閉鎖形断面の内面
⑤耐火被覆材が密着する部分
ピン・ローラー等が接着する部分
⑦組み立てにおいて密着する部分

〔H20 No.17〕塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.夏期における屋内のコンクリート面への塗装において、素地調整後のコンクリート面の乾燥期間を、7日間とした。
2.外壁の吹付け塗装において、スプレーガンを素地面に対して、直角に向け平行に動かし、1行ごとの吹付け幅の約1/3を重ねながら吹き付けた。
3.屋内の亜鉛めっき鋼面は、フタル酸樹脂エナメル塗りとした。
4.屋内の木部は、合成樹脂調合ペイント塗りとした。
5.屋内のコンクリート面は、アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りとした。

解答 1: 素地調整において、コンクリートの乾燥期間は、夏場は21日(3週間)以上、冬場は28日間(4週間)以上を設けているか確認する必要がある。また外壁にモルタルを用いた場合、その乾燥期間は夏場は14日(2週間)以上、冬場は21日(3週間)以上とする。(建築工事監理指針)
(関連問題:令和元年1級学科5、No.19平成21年1級学科5、No.20)

 

 

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投稿日:2020年4月21日 更新日:

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