2級建築士試験

温度差による換気

投稿日:2019年1月8日 更新日:

換気には自然換気と機械換気があり、温度差による換気は自然換気のうちの一つである。

空気は20度、湿度65%、1気圧ときに、1リットル1.2gとなる。これを標準として、

・空気は温められると軽くなり、膨張して上昇し、

・逆に冷たくなると重くなり、凝縮して下降する。

  

これを重力換気といい、

夏場の暑い日:外気温が暖かく、室内は冷たい場合には、

室の下部から冷たい空気が外に流出し、上部からは暖かい空気が入ってくる

冬場の寒い日:外気温が冷たく、室内が暖かい場合には、

室の下部から冷たい空気が室内に入り、上部からは暖かい空気が流出する

この温度差による重力換気の換気量は、

開口部が大きいほど増え、

上部と下部の開口部の差が大きいほど増え、

室内外の温度差が大きいほど増える。

また温度差がないと圧力差が生じないので、換気が生じない「中性帯」となる。

出題:平成21年度No.4平成24年度No.4平成25年度No.4平成26年度No.4平成27年度No.4平成29年度No.4平成30年度No.4







-2級建築士試験

執筆者:

関連記事

木造軸組設置基準に関する問題解説(1級H20年学科3No.11)

1級建築士試験H20年学科3No.11 設問:図のような木造の在来軸組工法による平家建ての建築物(屋根は日本瓦葺とする。)において、建築基準法に基づく「木造建築物の軸組の設置の基準」による壁率比の組合 …

ル・コルビュジェ(Le Corbusier)

ル・コルビュジェはフランスで活躍した「近代建築の3大巨匠」のうちの1人。中でもサヴォワ邸は「近代建築の五原則」を提唱。戦後はユニテ・ダビタシオン(集合住宅)や、ロンシャン大聖堂の設計、そしてモジュール …

建築基準法施行令128条の3

建築基準法施行令 第128条の3 地下街 地下街 第128条の3 地下街の各構えは、次の各号に該当する地下道に2メートル以上接しなければならない。ただし、公衆便所、公衆電話所その他これらに類するものに …

フィッシャー邸(アメリカ、1967年)

アメリカ、ペンシルベニア州に建てられたフィッシャー邸はルイス・カーンの設計。 リビングキューブとスリーピングキューブの1つの直方体が45度に配置されているため、自室と共用室に入る自然の風景が異なって楽 …

no image

昼光利用制御

人間活動において夜は人工照明、日中は自然光と人工照明を用いる。日中の設計照度以上を確保するために、照度センサーを用いて明るさを検知し、自動的に調光する。この昼光利用制御によって省エネを図ることができる …

このサイトは寄付及び広告益の運営で、無料で閲覧・活用していただけます。より良いサイト構築のためにアドバイスをお願いいたします。

また、運営継続のための寄付をお願いいたします。
ご寄付のお願い