平成30年度2級建築士-学科Ⅰ計画

建築士過去問解説

平成30年度 学科Ⅰ-計画
25問掲載

二級建築士学科試験
2022年7月03日(日)

令和04年度試験日まであと 日!




〔H30 No.01〕日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.住吉造りの住吉大社本殿(大阪府)は、奥行のある長方形の平面形状で、四周に回りえんがなく、内部は内陣と外陣に区分されている等の特徴をもった建築物である。
2.霊廟れいびょう建築日光東照宮(栃木県)は、本殿と拝殿とを石の間でつなぐ権現造りの建築物である。
3.神明造りの伊勢神宮内宮正殿(三重県)は、柱が全て掘立て柱で、棟木を直接支える棟持柱が側柱の外側に独立して設けられた建築物である。
4.数寄屋造り桂離宮(京都府)は、古書院、中書院、新御殿等から構成され、茶室建築の手法を取り入れた建築物である。
5.大仏様(天竺様)の東大寺南大門(奈良県)は、部材が細く、屋根の反りが強い等の特徴をもった建築物である。

解答 5:東大寺南大門(奈良県)は、大仏様(天竺様)の建築様式であり、鎌倉時代に再建された建築物。①「六手先組物」②「さし肘木」③「貫」の頭上の装飾が特徴的。設問は、円覚寺舎利殿の説明。

〔H30 No.02〕建築物とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.パルテノン神殿(アテネ)は、ドリス式のオーダーによる周柱式と細部にイオニア式の要素を用いたギリシア建築である。
2.ミラノ大聖堂(ミラノ)は、多数の小尖塔のある外観を特徴とした、ロマネスク建築の代表的な建築物である。
3.クリスタル・パレス(ロンドン)は、鉄骨、ガラス等の部材の寸法を規格化し、それらを工場でつくるプレファブリケーションの手法を用いて建築された、ロンドン万国博覧会(1851 年)の展示館である。
4.ファンズワース邸(アメリカ・イリノイ州)は、中央コア部分以外に間仕切壁をもたず、外壁が全てガラスで覆われた住宅である。
5.落水荘(アメリカ・ペンシルヴェニア州)は、 2 層の床スラブが滝のある渓流の上に張り出し、周囲の自然を眺められるように意図された住宅である。

解答 2:ミラノ大聖堂は、世界最大級のゴシック建築。ロマネスク建築の代表としてはピサ大聖堂やダラム大聖堂などがある。

〔H30 No.03〕建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.BOD(生物化学的酸素要求量)は、空気汚染を評価する指標の一つである。
2.残響時間は、音源から発生した音が停止してから、室内の平均音圧レベルが 60 dB低下するまでの時間をいう。
3.PMV(予測平均温冷感申告)は、温度湿度気流放射の四つの温熱要素に加え、人の着衣量作業量を考慮した温熱環境指標のことである。
4.建築物のLCCO2は、ライフサイクルを通しての二酸化炭素の総排出量を示したものである。
5.対流熱伝達は、壁面などの固体表面とそれに接している空気との間に生じる熱移動現象のことである。

解答 1:生物化学的酸素要求量(BOD)は、水質汚濁を評価する指標の一つである。

〔H30 No.04〕換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.換気回数は、室の 1 時間当たりの換気量を室容積で除した値である。
2.汚染質が発生している室における必要換気量は、汚染質の発生量が同じ場合、その室の容積の大小によって変化する。
3.第 3 種機械換気方式は、室内を負圧に保持することにより、周辺諸室への汚染質の流出を防ぐことができるので、便所などに用いられる。
4.温度差換気において、外気温度が室内温度よりも低い場合、中性帯よりも下方から外気が流入する。
5.居室の空気中において、一般に、二酸化炭素の許容濃度は 0.1 %(1,000 ppm)であり、毒性の強い一酸化炭素の許容濃度は 0.001 %(10 ppm)である。

解答 2:必要換気量は、以下の式で算出されるので、室の容積の大小は関係ない。
必要換気量Q = (一人当たりの二酸化炭素発生量 × 在室者数 ) / (室内の汚染質の許容濃度 – 外気中の汚染室濃度)
(関連問題:平成29年1級学科2、No.03平成28年1級学科2、No.03平成27年1級学科2、No.04平成26年1級学科2、No.02平成30年2級学科1、No.04平成28年2級学科1、No.06平成26年2級学科1、No.04平成24年2級学科1、No.04平成23年2級学科1、No.03平成21年2級学科1、No.04)

〔H30 No.05〕図に示す外壁におけるア~オの対策について、冬期の室内側表面結露を防止するうえで有効なもみの組合せは、次のうちどれか。

ア 密閉空気層の厚さを、10mmから20mmにする。
イ 断熱材を、熱伝導率の小さいものに変更する。
ウ 密閉空気層の位置を、断熱材とコンクリートの間に変更する。
エ 室内側の壁付近に、気流を妨げる物を置かないようにする。
オ 断熱材の室内側に、防湿フィルムを設置する。

1.ア、イ、ウ
2.ア、イ、エ
3.ア、イ、オ
4.イ、エ、オ
5.ウ、エ、オ

解答 2:表面結露防止には、①密閉中空層(厚さ30mmまで)を設ける、②熱伝導率の小さい断熱材にする、③気流を妨げるものは窓付近から撤去する、④室側内の窓付近の空気温度を上げるなどが効果的である。防湿フィルムや材質の位置は内部結露には効果的。




〔H30 No.06〕熱貫流率が1.0 W/(m2・K)の壁体について、熱伝導率 0.03 W/(m・K)の断熱材を用いて熱貫流率を0.4W(/m2・K)とするために、必要となる断熱材の厚さは、次のうちどれか。

1.30 mm
2.35 mm
3.40 mm
4.45 mm
5.50 mm

解答 4:「熱貫流率」を求める場合、①それぞれの熱貫流率を求め、②熱貫流抵抗を求め、③熱伝導抵抗の値を合計し、④その逆数が熱貫流率である。断熱材の厚さをXとすると、

①熱貫流率は、壁体が1.0 W/(m2・K)、断熱材が0.03/X W/(m2・K)
②熱貫流抵抗は、壁体が1/1(m2・K)/W、断熱材がX/0.03(m2・K)/W
③熱伝導抵抗の合計は、1/1+X/0.03
④熱貫流率は、1/0.4なので、1/0.4=1/1+X/0.03
これを解くと、X=0.045m=45mm

〔H30 No.07〕図は、北緯 35 度の地点において、水平面に建つ建築物の概略図である。この建築物の平面配置に応じた冬至の日における終日日影の範囲として、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 5:冬至の日における太陽の日射の特徴で、太陽高度は低く、東西壁面の南側から日射を受ける。そのため、真東から日射を受けている枝5が不適当。

〔H30 No.08〕採光・照明等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.反射グレアは、視対象そのものや視対象の方向のショーウィンドウなどに、輝度の高い部分が正反射して生じるグレアである。
2.一つの側窓を有する室内のある点における昼光率は、一般に、窓からの距離が遠くなるほど低くなる。
3.事務室において、細かい視作業を伴う事務作業の作業面に必要な照度は、一般に、1,000 lx程度とされている。
4.光の色温度は、その光色の色度に近似する色度の光を放つ黒体の絶対温度で表される。
5.冬期における北向きの側窓によって得られる室内の照度は、一般に、薄曇りの時より晴天時のほうが高い。

解答 5:冬期において直射による太陽光の入射はない。そのため北向きの側窓によって得られる室内の照度は全天空照度によるもの。全天空照度は、一般に、晴天時よりも薄曇りの時のほうが高い。

〔H30 No.09〕音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.同じ音圧レベルの場合、一般に、1,000 Hzの純音より 125 Hzの純音のほうが小さく聞こえる。
2.日本工業規格(JIS)における床衝撃音遮断性能の等級Lrについては、その数値が小さくなるほど床衝撃音の遮断性能が高くなる。
3.音が球面状に一様に広がる点音源の場合、音源からの距離が 2 倍になると音圧レベルは約 3 dB低下する。
4.室内騒音レベルの許容値をNC値で示す場合、その数値が小さくなるほど許容される室内騒音レベルは低くなる。
5.室内騒音レベルの許容値は、「音楽ホール」より「住宅の寝室」のほうが高い。

解答 3:音波が球面上に一様に広がる音源の場合、音源からの距離が2倍になれば、単位面積あたりの音の強さは1/4になる。音圧レベルに換算すると、音の強さが2倍で3dB、4倍なので6dB低下する。

〔H30 No.10〕屋外気候に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.大気中の二酸化炭素濃度の上昇は、地球規模の気温上昇を招くとともに、ヒートアイランド現象の主たる原因となる。
2.快晴日における海岸地方の風は、日中は海から陸へ、夜間は陸から海へ吹く傾向がある。
3.快晴日における屋外の絶対湿度は、一般に、 1 日の中ではあまり変化しないので、相対湿度は気温の高い日中に低く、気温の低い夜間に高くなる。
4.我が国においては、夏至の頃に地表面に入射する日射量が最大になるが、土壌等に熱を蓄える性質があるので、月平均気温が最高になるのは夏至の頃よりも遅くなる。
5.深さ 10~100 mの地中温度は、一般に、その地域の年平均気温よりわずかに高く、年間を通じて安定している。

解答 1:地球温暖化の原因として二酸化炭素は大きく関わるが、ヒートアイランドの主たる原因ではない。




〔H30 No.11〕住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.収納ユニット(幅 2,400 mm、奥行 600 mm)、シングルベッド 2 台、ナイトテーブル 2 台及び化粧台がある夫婦の寝室の広さを、内のり面積で 15 m2とした。
2.和室を江戸間(田舎間)とするに当たって、柱と柱の内のり寸法を、基準寸法(畳の短辺寸法)の整数倍とした。
3.食器棚(幅 1,800 mm、奥行 450 mm)と 6 人掛けの食卓があるダイニングの広さを、内のり面積で 13 m2とした。
4.電灯の壁付きスイッチの高さを、床面から 1,200 mmとした。
5.屋内階段における手すりの高さを、踏面の先端の位置から 800 mmとした。

解答 2:関西地方は京間とし、1間を6.3尺×3.15尺で固定値であり、柱と柱の内法のり寸法を、基準寸法の整数倍とする。関東地方に多い江戸間は、柱の中心間隔で1間を6尺としているので、柱の間隔と太さで畳の寸法は変化する。

〔H30 No.12〕集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.コンバージョンは、既存の事務所ビル等を集合住宅等に用途変更・転用させる手法である。
2.ボイド型は、階段・エレベーター等をコアとして設け、コアとつながった共用廊下の中央に吹抜けを配置した形式である。
3.テラスハウスは、各住戸が区画された専用の庭をもつ連続住宅であり、各住戸が戸境壁を共有しながらも、庭があることで独立住宅としての要素を有する。
4.スケルトンインフィル住宅は、「建築物の躯体や共用設備部分」と「住戸専有部分の内装や設備」とを明確に分けて計画することによって、住戸の更新性や可変性を高めた集合住宅である。
5.コモンアクセスは、共用庭と各住戸へのアクセス路とを分離した形式で、動線はアクセス路側が中心となり、共用庭の利用は限られたものになりやすい。

解答 5:設問の「共用庭と各住戸へのアクセス路を分離した形式」は、「路地アクセス」の説明である。「コモンアクセス」は、共用庭に接してアクセス路を設けるので、共用庭とアクセスを、コモン(同じ)にする形式である。

〔H30 No.13〕事務所ビル、商業建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.システム天井は、モデュール割りに基づいて、設備機能を合理的に配置することができるユニット化された天井である。
2.ダブルコアプランにおいて、ブロック貸しや小部屋貸しの賃貸方式は、一般に、レンタブル比を高めることができる。
3.事務室の机の配置方式において、特に業務に集中することが必要な場合、一般に、対向式レイアウトよりも並行式レイアウトのほうが適している。
4.ビジネスホテルにおいて、客室部門の床面積の合計は、一般に、延べ面積の 60~70 %程度である。
5.量販店において、売場部分の床面積の合計(売場内の通路を含む。)は、一般に、延べ面積の 60~65 %程度である。

解答 2:ダブルコアプランは、基準階においてコアを事務所の両端に配置する形式。「フロア貸し」に適した平面形式であり、ブロック貸しや小部屋貸しではレンタブル比が低くなってしまう。

〔H30 No.14〕教育施設等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.地域図書館において、書架を設置しない 40 人収容の閲覧室の床面積を、100 m2とした。
2.地域図書館において、閲覧室の床の仕上げは、歩行音の発生を抑制するため、タイルカーペットとした。
3.小学校において、学年ごとのカリキュラムに対応するため、低学年は総合教室型とし、高学年は特別教室型とした。
4.車椅子使用者に配慮し、居室入口前の廊下は、車椅子使用者が転回しやすくするため、直径1,200 mmの転回スペースを計画した。
5.高齢者の使用する居室の作業領域の照度は、日本工業規格(JIS)の照明設計基準の 2 倍を目安とした。

解答 4:車椅子使用者が廊下にて転回しやすくするためには、直径1,400 mm以上の転回スペースが必要である。

〔H30 No.15〕文化施設の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.劇場において、演目に応じて舞台と観客席との関係を変化させることができるように、アダプタブルステージ形式を採用した。
2.博物館において、学芸員の研究部門は、収蔵部門に近接して配置した。
3.美術館において、ミュージアムショップを、エントランスホールに面して配置した。
4.コンサートホールにおいて、演奏者と聴衆との一体感を生み出すことを意図して、ステージを客席が取り囲むシューボックス型の空間形式を採用した。
5.コミュニティセンターにおいて、図書室や会議室などのゾーンと体育室や実習室などのゾーンとは、離して配置した。

解答 4:シューボックスもコンサートホールの計画形状の一つであるが、設問の「演奏者と聴衆との一体感を得ることを意図して、客席が演奏者を取り囲む」形式はアリーナ型の特徴である。




〔H30 No.16〕建築物の各室の内のり寸法による所要床面積に関する次の記述のうち、最も不適当なもの はどれか。

1.特別養護老人ホームにおいて、定員 1 人の居室床面積を 12 m2とした。
2.軽費老人ホーム(ケアハウス)において、定員 1 人の居室床面積を 24 m2とした。
3.病院において、定員 4 人の小児用病室の床面積を 20 m2とした。
4.保育所において、 4 歳児を対象とした定員 20 人の保育室の床面積を 44 m2とした。
5.保育所において、乳児及び 2 歳未満の幼児を対象とした定員 10 人のほふく室の床面積を28 m2とした。

解答 5:保育室のほふく室の面積計画では、幼児1人あたり、3.3m2以上とする。保育室や遊戯室は幼児一人当たり1.98m2となる。
(関連問題:平成24年1級学科1、No.16)

〔H30 No.17〕車椅子使用者に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはど れか。

1.車椅子使用者専用駐車場から建築物の入口までの通路は、屋根を設けるとともに、車椅子使用者及び歩行者の専用とし、幅員を120cmとした。
2.室内の廊下において、キックプレートと兼用した幅木を設けるに当たり、その高さを床面から25cmとした。
3.壁付きコンセントの取付け高さを、床面から40cmとした。
4.高低差が16cmの屋内傾斜路において、傾斜路の両側とも手すりを設けず、勾配を1/15とした。
5.腰掛け便座の両側に手すりを設け、手すり同士の間隔を70cmとした。

解答 2:キックプレートと幅木を兼用する場合、その高さを約35cmとするのが望ましい。

〔H30 No.18〕まちづくりに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.パークアンドライドは、周辺の駅に整備された駐車場まで自動車で行き、そこから公共交通機 関を利用して、中心市街地へ移動することによって、中心市街地への自動車の流入を減らすための手法である。
2.トランジットモールは、歩行者用の空間であるモールの形態の一つであり、一般の自動車の進入を排除して、路面電車やバスなどの公共交通機関に限って走行を認めたものである。
3.ボンエルフは、住宅地において、通過交通を排除し、歩行者と自動車の動線を完全に分離させるための手法である。
4.スプロールは、都市周辺部において、市街地が無計画、無秩序に拡大していく現象である。
5.ペデストリアンデッキは、歩行者と自動車の動線分離を目的とした高架の歩廊である。

解答 3:ボンエルフとは、歩行者の快適性を考えつつ、自転車や自動車の通行を可能にした方式(歩車共存)である。その手法として車の速度を抑制するため車路を蛇行させる「シケイン」、路面を部分的に盛り上げる「ハンプ」などがある。設問はペデストリアンデッキや、ラドバーンシステムなどの説明。

〔H30 No.19〕建築設備に関する次の用語の組合せのうち、最も関係の少ないものはどれか。

1.排水設備 —————-ミキシングバルブ
2.給湯設備 —————-膨張管
3.換気設備 —————-ダンパー
4.電気設備 —————-アウトレットボックス
5.照明設備 —————-ウォールウォッシャ

解答 1:ミキシングバルブは、湯水混合栓ともいい、給油温度を適温にするために取り付ける弁。給水・給湯設備の一つ。

〔H30 No.20〕空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.中央熱源方式の空気調和設備において、水方式の場合は、換気機能を有する装置が必要となる。
2.二重ダクト空調方式は、建築物内の間仕切の変更に対して柔軟に対応できる。
3.ファンコイルユニットは、屋外に設置するもので、一般に、冷温水コイルを用いて冷却・加熱した空気を循環送風する小型ユニットである。
4.同一量の蓄熱をする場合、氷蓄熱方式は、水蓄熱方式に比べて、蓄熱槽の容積を小さくすることができる。
5.置換換気・空調は、空気の浮力を利用した換気・空調方式である。

解答 3:ファンコイルユニットは、送風機や冷温水コイルなどを内蔵し、屋内の各室に設置する小型のユニットである。ファンコイルユニット空調方式は、機械室の熱源機器から冷温水をコイルに送り、ユニット内に吸引した空気を冷却・加熱し、ファンによって循環送風する方式である。




〔H30 No.21〕給水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.高置水槽方式は、一般に、水道直結増圧方式に比べて、給水引込管の管径が大きくなる。
2.事務所ビルにおける飲料水の受水槽の有効容量は、一般に、 1日当たりの予想給水量の 1/3 ~1/2 程度とする。
3.上水道の給水栓からの飲料水には、所定の値以上の残留塩素が含まれていなければならない。
4.ポンプ直送方式などで用いられる給水管の上向き配管方式は、一般に、最下階の天井に主管を配管し、これより上方の器具へ上向きに給水する。
5.さや管ヘッダ配管工法は、管の更新性に優れ、同時使用時の水量の変化が少なく、安定した給水ができる。

解答 1:管径は瞬時最大給水流量に合わせて決定する。高置水槽方式は、貯水分で最大使用時に対応できるので、給水引込管径は小さくてもよい。対して水道直結方式は最大需要に対応するために管径も大きくなってしまう。

〔H30 No.22〕排水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.Sトラップは、掃除流しなどに用いると、ため洗い後に自己サイホン作用による破封を起こすがある。
2.雨水立て管は、排水立て管、通気立て管のいずれとも兼用してはならない。
3.通気管は、排水管内の圧力変動を緩和するために設ける。
4.雨水排水ますには、雨水中に混在する泥などが円滑に自然流下できるように、流れの方向にインバートを設ける。
5.間接排水の目的は、一般排水系統からの逆流や臭気等の侵入を防止することである。

解答 4:敷地内の雨水排水ますには、雨水中に混入した泥などが配管や下水道に流れ込まないように、底部に深さ150mm以上の泥だめを設ける。インバートを設けてしまうと、泥などが排水されてしまう。

〔H30 No.23〕事務所ビルの電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.許容電流と電圧降下を考慮して、負荷容量と電線の長さから、幹線サイズを決定する。
2.分電盤は、一般に、保守・点検が容易で、かつ、負荷の中心の近くに設ける。
3.遮断器やヒューズを設ける目的は、回路に事故が発生した場合、直ちに事故回路を電源から切り離し、事故の拡大を防止することである。
4.電力の供給において、想定契約電力が40kWとなる場合、一般に、高圧受電となる。
5.誘導電動機への進相コンデンサの接続は、力率が改善されるので、無効電流による電力損失を少なくできる。

解答 4:電力の供給における想定契約電力は、50kW未満が低圧、50kW以上が高圧、さらに200kW以上だと特別高圧に分類される。

〔H30 No.24〕照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.照明率は、光源から出た全光束のうち、作業面に到達する光束の割合である。
2.保守率は、時間の経過に伴う照度低下の補正係数である。
3.室指数は、対象の室の光源の高さにかかわらず、その室の間口と奥行から求められる。
4.配光は、光源の各方向に対する光度の分布である。
5.演色性は、物体色の見え方に変化を起こす光源の性質である。

解答 3:室指数は照明設計の対象となる部屋の形状を表し、間口距離、奥行距離、作業面と光源間の距離で求められる。

〔H30 No.25〕省エネルギー・省資源に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.空調エネルギーを低減するため、夏期の夜間や中間期において自然換気による冷房を行った。
2.使用電力量を低減するため、自然採光と人工照明を併用した。
3.雨水利用システムにおける雨水の集水場所を、集水する雨水の汚染度を考慮して、屋根面とした。
4.冷房負荷を低減するため、屋上・壁面緑化や屋根散水を採用した。
5.窓システムにおいて、日射による窓部からの熱負荷低減を図るため、ダブルスキン方式に比べて日射による熱負荷の低減効果が高いエアバリア方式を採用した。

解答 5:エアバリア方式とダブルスキン方式では、ダブルスキン方式の方が熱負荷の低減効果が高い。

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投稿日:2018年12月13日 更新日:

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