
二級建築士学科試験
2023年7月02日(日)
令和05年度試験日まであと 日!
〔H27 No.01〕建築物とその設計者との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1.聴竹居(1927年) ––––––––––––––––––藤井厚二
2.旧東京中央郵便局(1931年)–––––––––吉田鉄郎
3.神奈川県立近代美術館(1951年)––––– 坂倉準三
4.広島平和記念資料館(1952年) –––––––村野藤吾
5.東京文化会館(1961年) –––––––––––– 前川國男
〔H27 No.02〕建築物とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ハギア・ソフィア大聖堂(イスタンブール)は、ペンデンティヴドームを用いた大空間を特徴としたビザンチン建築である。
2.ノートルダム大聖堂(パリ)は、側廊の控壁をつなぐフライングバットレスや双塔形式の正面を特徴とした初期ゴシック建築である。
3.フィレンツェ大聖堂(フィレンツェ)は、頂部へと尖った二重殻の大ドームを特徴としたルネサンス建築である。
4.サヴォア邸(パリ郊外ポワシー)は、中央コア部分以外に間仕切りがなく、外周部が全てガラスで覆われた住宅である。
5.シドニーオペラハウス(シドニー)は、円弧のシェル群によるシンボリックな造形を特徴とした建築物である。
〔H27 No.03〕建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.対流熱伝達は、壁面などの固体表面とそれに接している周辺空気との間に生じる熱移動現象のことである。
2.PMV(予測平均温冷感申告)は、温度、湿度、気流、放射の四つの温熱要素に加え、着衣量と作業量を考慮した温熱指標のことである。
3.生物化学的酸素要求量(BOD)は、空気汚染を評価する指標の一つである。
4.NC値は、室内騒音を評価する指標の一つである。
5.建築物のLCCO2は、ライフサイクルを通しての二酸化炭素の総排出量を示したものである。
解答 3:生物化学的酸素要求量(BOD)は、水質汚濁を評価する指標の一つである。
〔H27 No.04〕換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ガスコンロを使用する台所に設ける換気扇の有効換気量の算定には、理論廃ガス量が関係する。
2.便所や浴室の換気については、室内圧を周囲の空間よりも低く保つように、一般に、自然給気と機械排気を行う。
3.居室における全般換気は、一般に、居室全体に対して換気を行い、その居室における汚染質の濃度を薄めることをいう。
4.居室における必要換気量は、一般に、成人1人当たり 30m3/h程度とされている。
5.温度差による自然換気の効果を高めるためには、給気口と排気口の高低差を小さくする。
解答 5:温度差による自然換気方式では、給気口と排気口の高低差を大きくすることで効率を高める。
〔H27 No.05〕熱貫流率が 1.0W/(m2・K)の壁体に、熱伝導率が 0.04W/(m・K)の断熱材を 40mmの厚さで設けたときの壁体の熱貫流率の値として、正しいものは、次のうちどれか。
1.0 . 5 W / ( m2・ K )
2.0 . 6 W / ( m2・ K )
3.0 . 7 W / ( m2・ K )
4.0 . 8 W / ( m2・ K )
5.0 . 9 W / ( m2・ K )
解答 1:「熱貫流率」を求める場合、①それぞれの熱貫流率を求め、②熱貫流抵抗を求め、③熱伝導抵抗の値を合計し、④その逆数が熱貫流率である。
①熱貫流率は、壁体が1.0 W/(m2・K)、断熱材が0.04/0.04=1.0 W/(m2・K)
②熱貫流抵抗は、壁体が1/1(m2・K)/W、断熱材が1/1(m2・K)/W
③熱伝導抵抗の合計は、1+1=2(m2・K)/W
④熱貫流率は、1/2=0.50 W/(m2・K)
〔H27 No.06〕湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.乾球温度が同じであれば、相対湿度が半分になると、絶対湿度も約半分になる。
2.乾球温度が同じであれば、湿球温度と乾球温度との差が小さいほど相対湿度は高くなる。
3.湿球温度は、乾球温度よりも高くなることはない。
4.絶対湿度が同じであれば、空気を加熱すると、その空気の相対湿度は高くなる。
5.絶対湿度が同じであれば、空気を加熱・冷却しても、その空気の露点温度は変化しない。
解答 4:相対湿度は水蒸気量の割合であり、空気は加熱すると膨張する。なので絶対湿度が同じであるならば、その空気の相対湿度は低くなる。
〔H27 No.07〕日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.北緯 35度の地点において、春分の日と秋分の日における南中時の太陽高度は、約55度である。
2.窓の日射遮蔽係数は、その値が大きいほど日射の遮蔽効果は小さい。
3.北半球において、東西方向に長い形状の集合住宅が並行に2棟建つ場合、緯度が低い地域ほど、北側住棟の低層階に同じ日照時間を確保するために必要な隣棟間隔を、小さくできる。
4.北緯 35度の地点において、8月の中下旬に、南向き鉛直面の受ける快晴日の積算日射量は、西向き鉛直面の受ける快晴日の積算日射量と、ほぼ同等量となる。
5.北半球における冬至の日と夏至の日における南中時の太陽高度の差は、緯度が高い地域ほど大きくなる。
解答 5:北半球における夏至・冬至の時の南中時の太陽高度の差は、緯度に係らず等しく、45度である。
〔H27 No.08〕色彩と照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.床や壁などの色彩計画において、一般に、色見本よりも実際に施工された大きな面のほうが、明度・彩度ともに低く見える。
2.人工光源の演色性は演色評価数で表し、その数値が大きくなるほど、色の見え方に関する光源の特性が、自然光に近くなる。
3.同じ色であっても、色相の異なる色を背景にして比較した場合、異なった色に見える。
4.マンセル表色系における彩度は、無彩色を0とし、色が鮮やかになるほど段階的に数値が大きくなる。
5.全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明の照度は、局部照明による照度の1/10以上とすることが望ましい。
解答 1:面積対比の効果により、大きな面に塗られた色の方が、彩度・明度ともに高くみえる。
〔H27 No.09〕音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.透過損失は、同じ壁面であっても、入射する音の周波数によって変化する。
2.20歳前後の正常な聴力をもつ人が知覚可能な音の周波数の範囲は、20~20,000Hz程度である。
3.室内騒音の許容値は、一般に、「音楽ホール」より「住宅の寝室」のほうが小さい。
4.日本工業規格(JIS)における床衝撃音遮断性能の等級Lrについては、その数値が小さくなるほど床衝撃音の遮断性能が高くなる。
5.同じ音圧レベルの音であっても、3,000~4,000Hz程度の音が最も大きく聞こえる。
解答 3:室内騒音の許容値は、騒音レベルで表すと、住宅の寝室が35~40dB、音楽ホールが35~30dBで、住宅の寝室よりも音楽ホールの方が小さい。
〔H27 No.10〕屋外気候に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.快晴日における屋外の絶対湿度は、一般に、1日の中ではあまり変化しない。
2.冬期の夜間において、建築物の水平面の外気側表面温度は、外気温が同じであれば、曇天日より快晴日のほうが低くなりやすい。
3.ヒートアイランド現象は、都市における人間活動による大量の熱の放出や、緑地や水面の減少により、都心の気温が郊外の気温よりも高くなる現象である。
4.我が国においては、月平均外気温が最高になる7月から8月にかけて、快晴日に地表面に入射する日射量が最大となる。
5.温室効果ガスには、二酸化炭素、フロン、メタン、水蒸気などがあり、この中では水蒸気を除くガスの人為的な要因による増加が問題となっている。
解答 4:我が国においては、夏至の頃に地表面に入射する日射量が最大になるが、土壌等に熱を蓄える性質があるので、月平均気温が最高になるのは夏至の頃よりも遅くなる。
〔H27 No.11〕住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.車椅子使用者に配慮し、居室の出入口扉の前後は段差を避け、内法寸法で140cm×140cm程度のスペースを確保する。
2.我が国において、窓を南面で大きく、東西面でなるべく小さく計画することは、 パッシブデザインの設計手法の一つである。
3.和室を江戸間(田舎間)とする場合、柱と柱の内法寸法を、基準寸法の整数倍とする。
4.コア型の住宅は、設備を1箇所にまとめた形式であり、設備工事費の低減や動線の単純化を図り、外周部には居室を配置することができる。
5.ユーティリティの延長として、屋外にサービスヤードを設ける。
解答 3:関西地方は京間とし、1間を6.3尺×3.15尺で固定値であり、柱と柱の内法のり寸法を、基準寸法の整数倍とする。関東地方に多い江戸間は、柱の中心間隔で1間を6尺としているので、柱の間隔と太さで畳の寸法は変化する。
〔H27 No.12〕集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ボイド型は、階段・エレベーター等の縦方向のシャフトをコアとして設け、コアと続いた共用廊下の中央に吹抜けを配した形式である。
2.タウンハウスは、一戸建住宅のような独立性と、集合住宅のような屋外環境の良さを併せもつ低層の集合住宅の形式である。
3.コレクティブハウスは、各居住者が独立した生活を確保しながら、厨房や食堂などを共用する形式である。
4.フライングコリドーは、プライバシーに配慮し、片廊下型などの共用廊下を住戸から離して設けたものである。
5.コモンアクセスは、共用庭と各住戸へのアクセス路を分離した形式で、動線はアクセス路側が中心となり、共用庭の利用は限られる。
解答 5:設問の「共用庭と各住戸へのアクセス路を分離した形式」は、「路地アクセス」の説明である。「コモンアクセス」は、共用庭に接してアクセス路を設けるので、共用庭とアクセスを、コモン(同じ)にする形式である。
〔H27 No.13〕事務所ビルの計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ダブルコアプランにおいて、ブロック貸しや小部屋貸しの賃貸方式は、一般に、レンタブル比を高めることができる。
2.フリーアドレス方式は、事務室の在席率が 60%以下でないとスペースの効率的な活用が難しい方式である。
3.オフィスランドスケープは、一般に、ローパーティション・家具・植物などによって事務室のレイアウトを行い、固定間仕切は使用しない。
4.事務室において、人が椅子に座ったときの視界を遮り、立ったときに全体を見通すことができるパーティションの高さは、120cm程度である。
5.事務室の机の配置方式において、特に業務に集中することが必要な場合、一般に、対向式レイアウトよりも並行式レイアウトのほうが適している。
解答 1:ダブルコアプランは、基準階においてコアを事務所の両端に配置する形式。「フロア貸し」に適した平面形式であり、ブロック貸しや小部屋貸しではレンタブル比が低くなってしまう。
〔H27 No.14〕教育施設等の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.地域図書館において、書架を設置しない 40席の閲覧室の床面積を、56m2とした。
2.地域図書館において、閲覧室の出納システムは、開架式とした。
3.保育所において、4歳児を対象とした定員 20人の保育室の床面積を、45m2とした。
4.保育所において、保育室は、昼寝の場と食事の場とを分けて設けた。
5.小学校において、低学年は総合教室型とし、高学年は特別教室型とした。
解答 1:図書館の閲覧室の広さは、閲覧席1席にあたり、約2~3m2程度を目安とするのが一般的である。
〔H27 No.15〕建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンサートホールにおいて、演奏者と聴衆との一体感を得ることを意図して、客席が演奏者を取り囲むアリーナ型とした。
2.美術館において、日本画の展示空間の室内全般照度を、入館者の歩行やメモ書きに支障のないように 400lx程度とし、色温度の高い光源を使用した。
3.郷土資料館において、収蔵品の燻蒸室は、荷解室と収蔵庫に近接して配置した。
4.劇場において、プロセニアムステージの主舞台からフライロフト上部までの高さを、プロセニアム開口部の高さの3倍とした。
5.病院の入院病棟において、看護動線の短縮と患者の観察の容易さに考慮して、ツインコリドー型とした。
解答 2:日本画は西洋画に比べて光に弱いので、照度を150lx~300lx程度に抑える必要がある。
〔H27 No.16〕平面計画における防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.集合住宅において、水平方向の避難動線となるバルコニーの戸境パネルは、容易に破壊できるものとする。
2.事務所ビルにおいて、防災センターを設ける場合、消防隊が屋外からアクセスしやすい場所に配置することが望ましい。
3.事務所ビルの避難経路は、避難による混乱を起こさないため、日常の動線と明確に区別する。
4.避難時の群集歩行速度は、一般に、1.0~1.3m/s程度であるが、群集密度が高くなると低下する傾向にある。
5.不特定多数の人が利用する大規模な物販店舗においては、出火したエリアから防火区画された出火していないエリアへ、一時的に水平避難できることが有効である。
解答 3:避難経路は、馴れた経路を使用するほうが望ましいので、なるべく日常の動線とを同一にする。
〔H27 No.17〕高齢者や身体障がい者等に配慮した建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.車椅子使用者が利用する電灯の壁付きスイッチの高さを、床面から 900mmとした。
2.車椅子使用者が利用する屋内傾斜路には、高さ 1,000mmごとに踊場を設けた。
3.車椅子使用者が利用する便所のブースの出入口の有効幅を、850mmとした。
4.高齢者に配慮して、またぎやすいように、浴槽の縁の高さを床面から 400mm、浴槽の深さを 550mmとした。
5.高齢者に配慮して、洗面台や食卓の照度を 800lxとした
解答 2:車椅子使用者が使用する屋内傾斜路は、有効幅員を1,200mm以上とし、スロープの始めと終わり、また高さ700mm以内ごとに踏幅1,500mm以上の踊場を設ける。
〔H27 No.18〕まちづくりに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.景観法は、地方自治体の作成する景観計画や、住民などによって自主的に取り決められた景観協定などに実効性や強制力をもたせたことが、大きな特徴の一つである。
2.ラドバーンシステムは、住宅地において、クルドサックなどを採用して通過交通を排除し、歩行者と自動車との動線を完全に分離させる手法である。
3.パタン・ランゲージは、クリストファー・アレグザンダーが提唱した建築や環境の合理的な設計手法で、住民参加のまちづくりや建築を目指したものである。
4.公開空地は、総合設計制度の適用によって確保される敷地内の広場等であり、歩行者が自由に通行、利用できる。
5.ハンプは、住宅地の道路において、車道部分を大きく蛇行させることによって、自動車の速度を低下させるための手法である。
解答 5:車の速度を抑制するため車路を蛇行させる手法を「シケイン」といい、路面を部分的に盛り上げる手法を「ハンプ」という。
〔H27 No.19〕建築設備に関する次の用語の組合せのうち、最も関係の少ないものはどれか。
1.換気設備––––––––––––––––ダンパー
2.給排水設備––––––––––––––クロスコネクション
3.電気設備––––––––––––––––キュービクル
4.照明設備––––––––––––––––アンビエント
5.空気調和設備––––––––––––バスダクト
解答 5:バスダクトとは、銅やアルミニウムの帯状導体を箱状のケースで納めるもので、電気設備。
〔H27 No.20〕空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.インバータ搭載型の高効率ターボ冷凍機は、一般に、定格運転時の効率は高いが、部分負荷運転時には効率が低下する。
2.空気熱源ヒートポンプユニットを複数台連結するモジュール型は、部分負荷に対応して運転台数が変わるので、効率的な運転が可能である。
3.冬期において、冷凍機の圧縮機を運転しないで冷却塔の冷却水を使用するフリークーリングシステムは、電算室などの年間冷房負荷がある施設の空調に採用されている。
4.真空式温水機は、内部の蒸気圧が大気圧以下で運転されるので、安全性が高く、ボイラーの取扱資格者が不要となる。
5.暖房時において、ガスエンジンヒートポンプは、ヒートポンプ運転により得られる加熱量とエンジンの排熱量とを合わせて利用できる。
解答 1:インバータ搭載型の高効率ターボ冷凍機は、一般に、部分負荷運転時の効率は高いが、定格運転時には効率が低下する。
〔H27 No.21〕空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.変風量単一ダクト方式は、一般に、定風量単一ダクト方式に比べて、室内の気流分布、空気清浄度を一様に維持することが難しい。
2.空気熱源マルチパッケージ型空調機方式では、屋外機から屋内機に冷水を供給して冷房を行う。
3.床吹出し空調方式は、通常の天井吹出しよりも冷房時の給気温度を上げる必要があるので、一般に、夏期に除湿を行う工夫が必要となる。
4.ターミナルレヒート方式は、レヒータ(再熱器)ごとの温度調節が可能であるが、単一ダクト方式に比べて多くのエネルギーが必要となる。
5. 10~12°C程度の低温冷風を利用した低温送風空調方式は、送風搬送動力の低減が可能であり、空調機やダクトスペースを小さくすることができる。
解答 2:空気熱源マルチパッケージ型空調機方式では、屋外機から屋内機に「冷媒」を供給して冷房を行う。
〔H27 No.22〕給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.大便器の洗浄弁における流水時の最低必要圧力は、一般に、70kPaである。
2.循環式の中央式給湯設備の給湯温度は、レジオネラ属菌対策として、貯湯槽内で60°C以上に維持する必要がある。
3.タンク式トイレの洗浄水量は、サイホン式で 10l程度、洗い落とし式で 8l程度であるが、4l以下の節水型が普及しつつある。
4.通気管の横管は、その階の最も高い位置にある衛生器具のあふれ縁より、上方10cm以内で横走りさせて配管する。
5.都市ガスの供給方式は供給圧力によって区分されており、低圧供給方式は0.1MPa未満とされている。
解答 4:通気管の横管は、その階の最も高い位置にある衛生器具のあふれ縁より、上方150mm以上で横走りさせて配管する。
〔H27 No.23〕平面形状が長方形の事務室を全般照明で計画し、作業面の平均照度を光束法 により求める場合、その計算に用いない要素は、次のうちどれか。
解答 4:平均照度を光束法で求める場合、以下の式で求める。
N:照明器具の台数、F:全光束、U:照明率、M:保守率、A:作業面の面積
また照明率は「室内反射率」や「室指数」を考慮した照明効率である。
昼光率は、窓からの自然光による室内の明るさを示す数値。
〔H27 No.24〕防災・消防設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.閉鎖型スプリンクラー設備には、湿式、乾式及び予作動式がある。
2.非常警報設備の非常ベルは、音響装置の中心から1m離れた位置で 90dB以上の音圧が必要である。
3.避雷設備は、高さ 20mを超える建築物において、その高さ 20mを超える部分を雷撃から保護するように設ける。
4.連結散水設備は、地階の火災に備えて天井に散水ヘッドを設置し、火災時に消防ポンプ自動車から送水口・配管を通じて送水を行い、消火する設備である。
5.水噴霧消火設備は、油火災の消火には適さない。
解答 5:油火災はB火災であるが、水噴霧火消火設備はA・B・C火災いずれにも有効である。
〔H27 No.25〕我が国における環境・省エネルギーに配慮した建築・設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.夏期の冷房時における窓面からの日射負荷を低減するために、西面の窓には可動式垂直ルーバーを計画した。
2.CASBEE(建築環境総合性能評価システム)におけるBEE(建築物の環境性能効率) を高めるため、建築物の環境品質(Q)の数値を大きく、かつ、建築物の環境負荷 (L)の数値が小さくなるように計画した。
3.雨水利用システムにおける雨水の集水場所を、屋根面とした。
4.配電線路における電力損失を低減するために、配電電圧を高めた。
5.空気熱源マルチパッケージ型空調機は、成績係数の小さい機器を採用した。
解答 5:空調設備で性能を評価する成績係数は大きいほど性能・効率が高い。
2級建築士の学科対策
・イラストでわかる二級建築士用語集
・2級建築士 学科試験 要点チェック
・二級建築士 はじめの一歩 学科対策テキスト
平成27年度二級建築士問題
その他の年度の過去問はこちらから
→平成20年度2級建築士問題集 →平成21年度2級建築士問題集
→平成22年度2級建築士問題集 →平成23年度2級建築士問題集
→平成24年度2級建築士問題集 →平成25年度2級建築士問題集
→平成26年度2級建築士問題集 →平成27年度2級建築士問題集