豆板(ジャンカ)とは?
「豆板」はコンクリート打設時の初期欠陥のうちの一つ。表面がザラつき粗骨材が確認できる状態。「す」「あばた」とも呼称される。
→空隙ができ、強度が下がり、脆い部分となる。
→中性化の抑制効果がほとんどない。
発生原因
コンクリート打設時の、①締め固め不足や、②セメントと砂利の分離、③型枠下端からのセメントペーストの漏れが原因で発生する。
対策
①締め固めを十分に行う。特に、打設が行われにくい箇所には十分に締め固めを行う。
②コンクリート打設時の落下高を抑え、分離が生じにくくする。
③型枠からペーストの漏れを防ぐ。
④プレキャスト部材と現場打ちコンクリートとの接合部については、コンクリートの打込みに先立ち、散水してせき板及びプレキャスト部材の接合面を湿潤状態にする。
等級と補修
豆板は程度によって等級5段階に分けられ、補修の方法が変わってくる。
等級A:表面に砂利が露出していない。
等級B:砂利が露出。剥落の恐れがない。
→ポリマーセメントモルタルの塗布
等級C:砂利が露出。剥落するものがあるが、ある程度は結合力がある。
→不良箇所をはつり、ポリマーセメントペースト塗布、ポリマーセメントモルタルの充填
等級D:砂利が奥まで露出。空洞も見られ、叩くと多くがバラバラと剥落する。
→不良箇所をはつり、無収縮モルタルを充填
等級E:空洞が多く見られ、叩くと多くがバラバラと剥落する。
→不良部分をはつり、コンクリートで打ち換える。※この時、露出した鉄筋とその周りの部分との隙間を最低30mm以上あける。
過去の出題
平成29年1級学科5、No.12
平成28年1級学科5、No.23
平成22年1級学科5、No.12
参考図書
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