フィレンツェ大聖堂
正式名称はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂で、イタリアのフィレンツェに位置するカトリック教会。
現在の大聖堂は3代目であり、1296年から100年以上をかけて建てられたルネサンス時代の代表的建築。天頂が尖った大型ドームが特徴的で、型枠なしのむき出しの1重殻で建造されている。
ルネッサンス時代の建築は、古典復古のもと古代ローマの装飾が多用される、古典的様式と新しい様式、また他の世界からの様式などが複雑に融合された。代表的な作品は、フィレンツェ大聖堂、サン・タンドレア教会堂、テンピエット殉教記念堂などがある。
近代以前の西洋建築様式一覧
0. 古代エジプト建築(B.C.3000年~1000年)・オリエント建築(B.C.3500年) :ピラミッドや石造・レンガの住居や宮殿、門などが多く見られる。
3.初期キリスト教建築(4世紀〜):古代ローマ時代のバシリカを教会として利用し、今後の教会堂の基本建築となるバシリカ式教会堂が確立。
4.ビザンチン建築(6世紀~)・イスラム建築(7世紀~):東ローマの正教キリスト教とイスラム建築が互いに接触して確立されていった。ビザンチン建築にはハギア・ソフィア大聖堂やサン・マルコ大聖堂があり、イスラム建築のアルハンブラ宮殿が有名。
7.ルネサンス建築(15世紀~):ギリシャ時代やローマ時代の「古代復興」をテーマにした美術・建築が発展した。代表的な建築物としてフィレンツェ大聖堂、サン・タンドレア大聖堂、テンピエット殉教記念堂などがある。
9.ロココ建築(18世紀~):繊細で優美な室内様式が発展。代表建築はツヴィーファルテン修道院。