二級建築士試験分野別まとめ
計画
色彩
2022年7月02日(日)
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分野別にまとめました
(平成20年度から令和02年度まで)
二級建築士
計画
色彩
〔R01 No.8〕色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.マンセル表色系における明度は、物体表面の反射率の高低を表しており、明度5の反射率は約50%である。
2.床や壁などの色彩計画において、一般に、小さいカラーサンプルよりも実際に施工された大きな面のほうが、明度・彩度ともに高く見える。
3.マンセル表色系においては、有彩色を5R4/14のように表現し、5Rが色相、4が明度、14が彩度を示している。
4.各色相のうちで最も彩度の高い色を、一般に、純色といい、純色の彩度は色相や明度によって異なる。
5.光の色の三原色は、赤、緑、青であり、物体表面の色の三原色は、シアン、マゼンタ、イエローである。
解答 1:マンセル表色系において、反射率(Y)と明度(V)の関係は、
Y(%)=V×(V-1)
設問のあるように、V=5の場合、反射率(Y)=5×(5-1)=20(%)となる。
〔H28 No.8〕光と色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.輝度は、光を発散する面をある方向から見たときの明るさを示す側光量である。
2.照度は、光が入射する面における入射光による明るさを示す側光量である。
3.マンセル表色系における明度は、面の色の明るさを示す指標であり、反射率の高低に応じて変化する。
4.グレアは、視野内の高輝度の部分や極端な輝度対比などによって、対象の見やすさが損なわれる現象である。
5.演色性は、物体色の見え方についての物体表面の性質である。
解答 5:演色性は、物体色の見え方についての、照明などの光源の性質であり、物体表面の性質ではない。
〔H27 No.8〕色彩と照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.床や壁などの色彩計画において、一般に、色見本よりも実際に施工された大きな面のほうが、明度・彩度ともに低く見える。
2.人工光源の演色性は演色評価数で表し、その数値が大きくなるほど、色の見え方に関する光源の特性が、自然光に近くなる。
3.同じ色であっても、色相の異なる色を背景にして比較した場合、異なった色に見える。
4.マンセル表色系における彩度は、無彩色を0とし、色が鮮やかになるほど段階的に数値が大きくなる。
5.全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明の照度は、局部照明による照度の1/10以上とすることが望ましい。
解答 1:面積対比の効果により、大きな面に塗られた色の方が、彩度・明度ともに高くみえる。
〔H24 No.8〕光と色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.輝度は、光を発散する面をある方向から見たときの明るさを示す測光量である。
2.光の三原色は、赤、黄、青である。
3.演色性は、物体色の見え方についての光源の性質である。
4.純色は、ある色相の中で最も彩度の高い色である。
5.無彩色は、明度のみを有する色である。
解答 2:加法混色による光の三原色は、R(赤)・G(緑)・B(青)である。対して減法混色による色材の三原色は、シアン・マゼンタ・イエローである。
〔H22 No.9〕光と色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.グレアは、視野内の高輝度の部分や極端な輝度対比などによって、対象の見やすさが損なわれることである。
2.明度は、光に対する反射率とは無関係である。
3.無彩色は、明度だけを有する色である。
4.混色によって無彩色を作ることができる二つの色は、相互に補色の関係にある。
5.色温度は、その光源の光色の色度に等しいか、または近似する色度をもつ光を放つ黒体の絶対温度で表される。
解答 2:明度は、物体表面色の明るさを尺度化したもの。なので物体表面の反射率と対応する。明度0は反射率0で、完全な黒となり、明度10は反射率100で完全な白になる。
〔H20 No.9〕光と色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.明視の四条件は、明るさ、対比、大きさ、動き(時間)である。
2.輝度は、光を発散する面をある方向から見たときの明るさを示す測光量である。
3.明順応に要する時間に比べて、暗順応に要する時間のほうが長い。
4.マンセル表色系における明度は、光に対する反射率と関係があり、完全な黒を0、完全な白を10として表す。
5.マンセル表色系における彩度は、色の鮮やかさの度合いであり、色が鮮やかになるほど、数値が小さくなる。
解答 5:「彩度」はその数値が小さくなるほど無彩色に近くなり、彩度0は明度のみを持つ色となる。逆に数値が大きいほど鮮やかになる。その数値の最大値は色によって異なる。
(関連問題:平成29年1級学科2、No.08)
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