2級建築士試験

あばら筋(スターラップ)

投稿日:2020年10月28日 更新日:




あばら筋とは?

「あばら筋(スターラップ)」は、梁や横架材に配筋するせん断補強筋のこと。以下の役割を持つ。

・梁に作用するせん断力に対して抵抗する
・主筋を拘束する

配筋

あばら筋は以下の要領で配筋する。

フックを設ける:異形鉄筋では一般的にフックを設けないが、あばら筋には必ずフックを設ける。これは帯筋、柱・梁の出隅、煙突、片持ち梁の上端筋と同様である。

加工寸法の許容差は「±5」以内:主筋や全長の誤差は±15~20なのに対して、あばら筋・帯筋・スパイラル筋は重要箇所なので厳しくなっている。

間隔は、梁せい(D)の3/4以下建築基準法施行令第78条により規定されている。一般的には200mm間隔で施行されることが多い。

あばら筋比(せん断補強筋比)は0.2%以上:あばら筋比(Pw)は以下の式で求められる。

    Pw=aw/b・x

(aw:1組のあばら筋断面積、b:梁幅、x:あばら筋のピッチ)

おすすめ参考書籍

・1級建築士 学科試験 要点チェック

・一級建築士になりたい







-2級建築士試験

執筆者:

関連記事

no image

令78条

建築基準法施行令 第78条 (梁の構造) 第78条 構造耐力上主要な部分であるはりは、複筋ばりとし、これにあばら筋をはりの丈の4分の3(臥梁がりようにあつては、30センチメートル)以下の間隔で配置しな …

宅造法施行令3条

宅地造成等規制法 第3条 宅地造成 宅地造成 第3条 法第2条第二号の政令で定める土地の形質の変更は、次に掲げるものとする。 一 切土であつて、当該切土をした土地の部分に高さが1mを超える崖を生ずるこ …

バリニオンの定理とは?建築士試験対策

バリニオンの定理を証明したピエール・バリニオン(Pierre Varignon,1654年-1722年) バリニオンの定理 バリニオンの定理とは静力学で用いられ、主に建築分野で用いられる定理である。 …

建築基準法施行令109条の2の2

建築基準法施行令 第109条の2の2 主要構造部を準耐火構造等とした建築物の層間変形角 主要構造部を準耐火構造等とした建築物の層間変形角 第109条の2の2 法第2条第九号の三イに該当する建築物及び第 …

no image

LEDライト

LEDライト(発光ダイオード)は電子を直接、光に変える技術を用いている。超寿命で低発熱、小型、軽量。調光がしやすく、高効率・省エネで最近主流になってきている。 出題:平成24年度、平成25年度

このサイトは寄付及び広告益の運営で、無料で閲覧・活用していただけます。より良いサイト構築のためにアドバイスをお願いいたします。

また、運営継続のための寄付をお願いいたします。
ご寄付のお願い