鋼矢板工法(シートパイル工法)
「鋼矢板(シートパイル)工法」は、凹凸があり、両端に継ぎ手がついている鋼板を用いて行う山留め工事のこと。
→「山留め工事」には大きく分けて3種類ある(親杭矢板工法、鋼矢板工法、地中連壁工法)。
特徴
・その断面形状により,U形,Z形,直線形,H形の4種がある。
・お互いの板が緊結されるため、親杭矢板工法と比べて止水性が高い。このため、軟弱地盤や地下水位の高い地盤に有効。
・互い違いに組み合わせて、継ぎ手をつなげることにより「鉄の壁」ができ、土中に埋め込んで護岸や防波堤、岸壁を作るのに適する。
・剛性があまり高くないため、壁体の変形が大きくなる点に注意が必要。
・打設時の振動、騒音、噛み合わせ部分の強度に注意する。
・矢板の撤去は、山留め壁と構造物の間を良質土で埋め戻した後に行う。
・鋼矢板を引き抜いたあとの空洞の埋め戻しは、周辺地盤などの沈下を防止するため、一度にまとめて行うのではなく、数回に分けて、砂質土などで埋め戻す。
過去の出題
平成30年1級学科5、No.06
平成25年1級学科5、No.06
平成21年1級学科5、No.06
平成11年1級学科4