二級計画(気候)

建築士過去問解説

二級建築士試験分野別まとめ
計画
気候

二級建築士学科試験
2022年7月02日(日)

令和05年度試験日まであと 日!

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二級建築士試験の過去問13年分を
分野別にまとめました

(平成20年度から令和02年度まで)

二級建築士
計画
気候

〔R02 No.10〕屋外気候に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.月平均気温の1年の最高気温と最低気温の差を年較差といい、高緯度地域で大きく、低緯度地域で小さくなる傾向がある。
2.我が国において、一般に、全天積算日射量は夏至の頃に最大となるが、月平均気温は地面の熱容量のため夏至より遅れて最高となる。
3.日平均気温が、30°C以上の日を真夏日、0°C未満の日を真冬日という。
4.ある地域の特定の季節・時刻における風向の出現頻度を円グラフに表したものを、風配図という。
5.縦軸に月平均気温、横軸に月平均湿度をプロットし、年間の推移を示した図をクリモグラフという。

解答 3:1日の寒暖の指標として気象庁が以下のように定義している。真夏日、真冬日は「日平均気温」ではなく「最高気温」で定義している。
「夏日」:最高気温が25度以上
「冬日」:最低気温が0度以下
「真夏日」:最高気温が30度以上
「真冬日」:最高気温が0度以下

〔R01 No.10〕建築物の環境負荷に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.CASBEE(建築環境総合性能評価システム)は、建築物の環境性能について、建築物における環境品質と省エネルギー性能の二つの指標により評価するものである。
2.大気中の二酸化炭素濃度の上昇は、ヒートアイランド現象の直接的な原因とはならない。
3.暖房デグリーデーは、ある地域の統計上の日平均外気温と暖房設定温度との差を暖房期間で積算したものであり、暖房エネルギー消費量の予測に使われる。
4.ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、断熱性能の向上や高効率設備・再生可能エネルギーの導入により、年間の一次エネルギー消費量の収支を0(ゼロ)とすることを目指した住宅である。
5.建築物におけるLCA(ライフサイクルアセスメント)は、建設から運用、解体に至る一連の過程で及ぼす様々な環境負荷を分析・評価することをいう。

解答 1:CASBEEは、建築物の環境性能を建築物における環境品質(Q)を環境負荷(L)で除して算出する。

〔H30 No.10〕屋外気候に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.大気中の二酸化炭素濃度の上昇は、地球規模の気温上昇を招くとともに、ヒートアイランド現象の主たる原因となる。
2.快晴日における海岸地方の風は、日中は海から陸へ、夜間は陸から海へ吹く傾向がある。
3.快晴日における屋外の絶対湿度は、一般に、 1 日の中ではあまり変化しないので、相対湿度は気温の高い日中に低く、気温の低い夜間に高くなる。
4.我が国においては、夏至の頃に地表面に入射する日射量が最大になるが、土壌等に熱を蓄える性質があるので、月平均気温が最高になるのは夏至の頃よりも遅くなる。
5.深さ 10~100 mの地中温度は、一般に、その地域の年平均気温よりわずかに高く、年間を通じて安定している。

解答 1:地球温暖化の原因として二酸化炭素は大きく関わるが、ヒートアイランドの主たる原因ではない。

 

 

〔H29 No.10〕屋外気候等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.快晴日における屋外の絶対湿度は、一般に、1日の中ではあまり変化しない。
2.風速増加率は、ビル風の影響を評価する際に用いられる指標で、その値が1.0の場合、建築物の建築前後で風速の変化がないことを表している。
3.冷房デグリーデーは、その地域の気候条件を表す指標で、その値が大きいほど冷房負荷が大きくなる。
4.ある地域の特定の季節・時刻に吹く風の風向発生頻度を円グラフで表した風配図は、円グラフの中心から遠いほど、その風向の風の発生頻度が高いことを表している。
5.冬期の夜間において、断熱防水を施したろく屋根の外気側表面温度は、外気温が同じであれば、曇天日より快晴日のほうが、高くなりやすい。

解答 5:夜間放射の放射量は鉛直壁面よりも水平面の方が大きく、曇天日よりも快晴日の方が大きい。

〔H28 No.10〕屋外気候に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.暖房デグリーデーは、その地域の寒さの指標であり、その値が大きいほど暖房に必要な熱量が大きくなる。
2.CASBEE(建築環境総合性能評価システム)は、建築物の環境性能を建築物における環境品質(Q)と環境負荷(L)で評価するものである。
3.温湿度の特性を表すクリモグラフが右上がりになる地域においては、夏期に湿度が低く冬期には湿度が高い。
4.大気中の二酸化炭素濃度の上昇は、ヒートアイランド現象の直接的な原因とはならない。
5.太陽放射のうち、紫外線は建築物の内外装の退色など、劣化をもたらす原因となる。

解答 3:クリモグラフが右上がりになる地域(例えば日本)においては、夏期に湿度が高く冬期には湿度が低い

〔H27 No.10〕屋外気候に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.快晴日における屋外の絶対湿度は、一般に、1日の中ではあまり変化しない。
2.冬期の夜間において、建築物の水平面の外気側表面温度は、外気温が同じであれば、曇天日より快晴日のほうが低くなりやすい。
3.ヒートアイランド現象は、都市における人間活動による大量の熱の放出や、緑地や水面の減少により、都心の気温が郊外の気温よりも高くなる現象である。
4.我が国においては、月平均外気温が最高になる7月から8月にかけて、快晴日に地表面に入射する日射量が最大となる。
5.温室効果ガスには、二酸化炭素、フロン、メタン、水蒸気などがあり、この中では水蒸気を除くガスの人為的な要因による増加が問題となっている。

解答 4:我が国においては、夏至の頃に地表面に入射する日射量が最大になるが、土壌等に熱を蓄える性質があるので、月平均気温が最高になるのは夏至の頃よりも遅くなる。

 

 

〔H26 No.10〕屋外気候に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.気温の年較差は、一般に、沿岸部より内陸部のほうが大きい。
2.快晴日における沿岸部の風は、日中は陸から海へ、夜間は海から陸へ吹く傾向がある。
3.真冬日の判定には日最高気温が用いられ、冬日の判定には日最低気温が用いられる。
4.快晴日における相対湿度は、一般に、1日のうちで、夜間は高く、日中は低くなる。
5.快晴日の夜間における建築物の表面温度は、鉛直面より水平面のほうが低くなりやすい。

解答 2:日中は海から陸に風(海風)が吹き、夜間は陸から海に風(陸風)が吹く傾向にある。

〔H25 No.10〕屋外気候に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ヒートアイランド現象は、都市における大量の二酸化炭素の発生によって、都心の気温が郊外の気温よりも高くなる現象である。
2.快晴日における海岸地方の風は、日中は海から陸へ、夜間は陸から海へ吹く傾向がある。
3.大気外日射量は季節によって変動し、その年間平均値は約1,370W/m2であり、太陽定数と呼ばれる。
4.快晴日における屋外の相対湿度は、一般に、1日のうちで、夜間は高く、日中は低くなる。
5.深さ10~100mの地中温度は一般に、その地域の年平均気温よりわずかに高く、年間を通じて安定している。

解答 1:直射日光で温められた建築物や道路などが、夜になっても冷めないこと、また緑地の減少が主な要因である。二酸化炭素は直接的な原因ではない。

〔H24 No.10〕屋外気候に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.快晴日の夜間における建築物の表面温度は、鉛直面より水平面のほうが、低くなりやすい。
2.真冬日は日最高気温が0℃未満の日であり、真夏日は日最高気温が30℃以上の日である。
3.快晴日の屋外の相対湿度は、一般に、1日のうちでは、夜間は低く、日中は高くなる。
4.寒冷地においては、凍上による被害を防ぐために、建築物の基礎下端を地下凍結線より深くする必要がある。
5.我が国においては、月平均外気温は、7月又は8月に最高になるが、快晴日の日射量は夏至の頃に最大になる。

解答 3:絶対湿度が一日において一定であるから、気温の高い日中の相対湿度は低くなり、気温の低くなる夜間の相対湿度は高くなる。

 

 

〔H23 No.9〕建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.音における聴覚上の三つの要素は、音の大きさ、音の高さ、音色である。
2.明視の四つの条件は、明るさ、対比、大きさ、距離である。
3.温熱感覚に影響を及ぼす物理的な四つの要素は、温度湿度気流放射である。
4.単層壁の熱貫流率に影響する三つの要素は、壁体表面の熱伝達率、壁体材料の熱伝導率、壁体の厚さである。
5.基本的な三つの熱移動のプロセスは、伝導、対流、放射である。

解答 2:明視の4条件は、明るさ、対比、色、大きさ、動き(時間)である。

〔H21 No.9〕建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.体感に影響を及ぼす四つの物理的な温熱要素は、温度湿度気流放射である。
2.基本的な三つの熱移動のプロセスは、伝導、対流、放射である。
3.明視の四条件は、明るさ、対比、大きさ、動き(時間)である。
4.光の三原色は、赤、黄、青である。
5.音における聴感上の三要素は、音の大きさ、音の高さ、音色である。

解答 4:加法混色による光の三原色は、R(赤)・G(緑)・B(青)である。対して減法混色による色材の三原色は、シアン・マゼンタ・イエローである。

〔H20 No.10〕屋外気候に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.月平均気温の1年の最高気温と最低気温の差を年較差といい、高緯度地域で大きく、低緯度地域で小さくなる傾向がある。
2.我が国において、一般に、全天積算日射量は夏至の頃に最大となるが、月平均気温は地面の熱容量のため夏至より遅れて最高となる。
3.日平均気温が、30°C以上の日を真夏日、0°C未満の日を真冬日という。
4.ある地域の特定の季節・時刻における風向の出現頻度を円グラフに表したものを、風配図という。
5.縦軸に月平均気温、横軸に月平均湿度をプロットし、年間の推移を示した図をクリモグラフという。

解答 3:1日の寒暖の指標として気象庁が以下のように定義している。真夏日、真冬日は「日平均気温」ではなく「最高気温」で定義している。
「夏日」:最高気温が25度以上
「冬日」:最低気温が0度以下
「真夏日」:最高気温が30度以上
「真冬日」:最高気温が0度以下

 

 

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投稿日:2020年4月20日 更新日:

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