2級建築士試験

断熱材

投稿日:2019年1月29日 更新日:

断熱とは、熱貫流量を少なくすることである。壁の断熱性能を上げることでPAL数値を下げることが可能になる。壁の断熱には3つの方法がある。

・中空層を設ける。

・断熱材を使用する。

・室全体の気密性を高める。

このうち断熱材は熱伝導率(伝わりやすさ)が小さいので、熱貫流量を少なくする効果がある。断熱材には以下の種類がある。

   

発泡プラスチック系断熱材

発泡プラスチック系断熱材は、硬化ウレタンフォームポリスチレンフォームなどがあり、最も熱伝導率が小さく、断熱性に優れている。紫外線に劣化を防ぐため、直射日光に長時間当てないように保管する。

繊維系断熱材

繊維系断熱材にはグラスウールロックウールなどがある。 繊維系断熱材は空隙があるので吸湿しやすく、吸湿すると断熱効果が低下する。

また、冬期において冷たい空気が断熱層に流れ込むと、空気の流れによる熱伝達が大きくなるため、断熱性が低くなる。(出題:平成20年度No.6平成23年度No.7)

食物繊維版

一般に木材には空隙があるため、断熱性に優れている。食物繊維板(ファイバーボード)は密度によって4種類に分けられ、その中でも一番密度の小さいインシュレーションボード(軟質繊維板:0.35g/cm3)が吸音性・断熱性に優れている。また密度0.4~0.9g/cm3パーティクルボードは、木片(チップ)を乾燥し、接着剤とともに熱圧して成形した建材。断熱性・吸音性に優れ、壁や床下地材に用いられる。

セメント・コンクリート系

セメント・コンクリート系断熱材には、けい酸カルシウム板やALCパネル、木毛セメント板、木片セメント板などがある。







-2級建築士試験

執筆者:

関連記事

バリアフリー法施行令24条

高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令 (バリアフリー法施行令) 第24条 認定特定建築物等の容積率の特例 認定特定建築物等の容積率の特例 第24条 法第19条(法第22条の2第5項 …

二重トラップとは?–建築士試験用語

二重トラップ 二重トラップは良好な排水の流れを阻害してしまうので、禁止されている。 トイレの便器から排水した汚水は下水に流れ出る。しかし排出するだけならいいのですが、逆に下水管からガスや虫、臭気などが …

即席単語帳施工7

即席単語帳施工7 一級建築士学科試験:2023年7月23日(日)令和05年度試験日まであと 日! 1.作業床の幅と、床板間の隙間はどのくらい? クリックして解答を表示 解答:幅40cm以上、隙間3cm …

ロバート・ヴェンチューリ(Robert Venturi)

ロバート・ヴェンチューリはアメリカの建築士。ルイス・カーンに師事し、代表作は母の家(1963年)やシアトル美術館、日光の大江戸温泉物語。装飾を「無駄なもの」としたモダニズム建築を批判し、建築物自体の装 …

A火災

A火災は、火災の原因3種類のうちの一つ。 紙や木材などの一般可燃物による火災で、火災のほとんどがA火災。消火には可燃物自体をなくすか、温度を下げるかが有効(冷却消火)。 ほぼ全ての消火設備で対応が可能 …

このサイトは寄付及び広告益の運営で、無料で閲覧・活用していただけます。より良いサイト構築のためにアドバイスをお願いいたします。

また、運営継続のための寄付をお願いいたします。
ご寄付のお願い