2級建築士試験

スパイラル筋

投稿日:2019年4月24日 更新日:




スパイラル筋

スパイラル筋」とはRC造建物の骨組みなどに使われる、らせん状に巻かれた帯筋のこと。

帯筋は「せん断破壊」を防いで抵抗するために、主筋に帯のように巻きつけるせん断補強用の鉄筋のことだが、フック式とスパイラル式がある。

スパイラル筋はスパイラルフープとも呼ばれ、一般的にフック式の帯筋よりも柱のじん性、強度を増大させる効果が高い

出題(構造):平成21年度No.15

  

また、スパイラル筋は「割裂補強筋」としての利用効果が期待され、あと施工アンカーを用いた補強壁の増設工事を行う場合、新設するコンクリートの割裂を防止するために、アンカー筋の周辺にスパイラル筋などを設ける。

出題(構造):平成25年度No.19平成30年度No.19

  

重ね継手の長さと径

帯筋に用いるスパイラル筋の重ね継手は、長さ50d以上、かつ300mm以上とする。その末端に90°フックを設ける場合、12d以上の余長、135°フックの場合はその半分の6d以上で良い。

スパイラル筋の径は13mmまたは、D13以下を原則とする。

出題(構造):平成28年度No.15







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