あばら筋とは?
「あばら筋(スターラップ)」は、梁や横架材に配筋するせん断補強筋のこと。以下の役割を持つ。
・梁に作用するせん断力に対して抵抗する
・主筋を拘束する
配筋
あばら筋は以下の要領で配筋する。
①フックを設ける:異形鉄筋では一般的にフックを設けないが、あばら筋には必ずフックを設ける。これは帯筋、柱・梁の出隅、煙突、片持ち梁の上端筋と同様である。
②加工寸法の許容差は「±5」以内:主筋や全長の誤差は±15~20なのに対して、あばら筋・帯筋・スパイラル筋は重要箇所なので厳しくなっている。
③間隔は、梁せい(D)の3/4以下:建築基準法施行令第78条により規定されている。一般的には200mm間隔で施行されることが多い。
④あばら筋比(せん断補強筋比)は0.2%以上:あばら筋比(Pw)は以下の式で求められる。
- Pw=aw/b・x
(aw:1組のあばら筋断面積、b:梁幅、x:あばら筋のピッチ)