参考資料集

連担建築物設計制度とは?

投稿日:2020年11月13日 更新日:

「連担建築物設計制度」とは、単一の敷地では適用ができない場合でも、既存の建物を含む複数の敷地・建物を一体として合理的な設計をし、特定行政庁の認定により、当該敷地群を一つの敷地とみなして、接道義務、容積率制限、建ぺい率制限、斜線制限、日影制限等を適用できる制度である。(建築基準法第86条第2項)

類似の制度として一団地の「総合的設計制度」があるが、これは基本的に更地に複数の建物を同時に建築する場合に適用する。

→一方、「連担建築物設計制度」は、既存の建物が存在することを前提に、それとの関係を調整して全体で合理的な設計を行った上で、新しく建てる建物を順次連担させていく。




適用の要件

連担建築物設計制度が適用される要件は以下の2つである。
・一団の土地の区域内で、既存建築物の位置・構造を前提に、 安全、防火、衛生上必要な基準に従い総合的に設計すること
・安全、防火、衛生上支障がないこと

オススメ参考書籍

入門図解 はじめての建築基準法

図面の読み方がやさしくわかる本

図解入門 よくわかる最新都市計画の基本と仕組み

・イラストでわかる二級建築士用語集

・二級建築士 はじめの一歩 学科対策テキスト







-参考資料集

執筆者:

関連記事

BIDの例:ニューヨークタイムズスクエア

BID(Business Improvement District)

「BID(Business Improvement District)」とは、まちづくりや地域活性化の制度のひとつで、1960年代にイギリスで始まり1980年代にアメリカに広まった。 その形態は様々だ …

黒壁スクエア

「黒壁スクエア」は、長浜市旧市街にある、伝統的建造物群を生かした観光スポットである。 旧市街地の中心に「黒壁銀行」の愛称で親しまれてきた旧第百三十銀行の取り壊しの危機に際し、旧市街の古建築の保存と再生 …

St Paul's Cathedral

セント・ポール大聖堂

セントポール大聖堂 「セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral)」は、ロンドンの金融街シティ・オブ・ロンドンにある大聖堂。 初代セント・ポール大聖堂は604年に建てられ …

伝統的建造物群保存地区とは?

昭和50年の「文化財保護法」の改正によって「伝統的建造物群保存地区」の制度(略:伝建制度)が発足し、城下町、宿場町、門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになった。 渡名喜村 …

フランクリン街のアパート

フランクリン街のアパート

「フランクリン街のアパート(1903年、パリ)」は、オーギュスト・ペレとその兄弟による集合住宅であり、鉄筋コンクリート造による最初の集合住宅とされている。 鉄筋コンクリートの柱・梁が明快に骨組みを作り …

このサイトは寄付及び広告益の運営で、無料で閲覧・活用していただけます。より良いサイト構築のためにアドバイスをお願いいたします。

また、運営継続のための寄付をお願いいたします。
ご寄付のお願い