ヒービング
ヒービングとは、軟弱な粘土質地盤において、掘削場内外の地盤の重量差(高低差)により、地盤に「すべり破壊」が生じ、山留め壁背面地盤が陥没、掘削底面に周囲の地盤が回り込んで盛り上がってくる現象。
山留め工事において掘削底面が軟弱な粘土質の場合に、留背面の土の重量や、土留に近接した地表面での上載荷重などにより、掘削底面の隆起・土留壁のはらみ周辺地盤の沈下が生じ、最終的には土留の崩壊に至る。
ヒービングが起きると、大事故へとつながる可能性がある。
防止策
・周辺地盤をすきとり、山留め壁の背面土の荷重を減らす。
・山留め壁の根入れを深くする。
・地盤改良を行う。
・トレンチカット工法を採用する。