2級建築士試験

風速増加率

投稿日:2019年5月30日 更新日:




風速増加率

「風速増加率」は、ビル風の影響を表すものであり、高層建築物の建築にあたって考慮すべき指標である。値が大きければビル風が強くなることを示す。

公式

風速増加率は以下の公式で求められる。

風速増加率 = ビル建築後 / ビル建築前

風速増加率が大きいほど、ビル風の影響を大きく受ける。この値が1.0の場合、建築物の建築前後で風速の変化がないことを示している。

ビル風の原理

「風」は地上に何もないときは一定風速で同一方向に吹いていると仮定する。

そこに高層ビルを建築すると、風の流れを阻害することになる。

当然だが、地上付近のみではなく、上空でも同じように風は吹いている。なので高層ビルの面全体に風を受けることになり、面全体に空気の圧力エネルギーが蓄えられる。

行き場をなくした風(空気)は、空気の流れ出るビル横や上方に逃げ込み、それまで蓄えていた大きなエネルギーをビル横で速度エネルギーとして発散される。(ビル風)

  







-2級建築士試験

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

バシリカ式教会堂

ローマ時代に裁判所として使用されていた大ホールであるバシリカは、次の時代の初期キリスト建築でバシリカ式教会堂として模倣された。礼拝の中心となる身廊を挟むように側廊を設ける。ローマ時代には娯楽建築のコロ …

耐震改修促進法施行令8条

建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令 (耐震改修促進法施行令 ) 第8条 所管行政庁による指示の対象となる特定既存耐震不適格建築物の要件 所管行政庁による指示の対象となる特定既存耐震不適格建築物の …

no image

地表面温度

気温は多くの要素によって変化するが、最も重要な要素は、地表面温度である。 太陽光によって地表面が暖まり、地表面の熱で空気が暖められる。その空気の温度が「気温」となる。 ただ地表面は暖かくなるのに時間が …

即席単語帳構造27

即席単語帳構造27 一級建築士学科試験:2023年7月23日(日)令和05年度試験日まであと 日! 1.杭先端の地盤の許容応力度を求める場合に用いるN値の最大値は? クリックして解答を表示 解答:60 …

建設業法22条

建設業法 第22条 一括下請負の禁止 一括下請負の禁止 第22条 建設業者は、その請け負つた建設工事を、いかなる方法をもつてするかを問わず、一括して他人に請け負わせてはならない。 2 建設業を営む者は …

このサイトは寄付及び広告益の運営で、無料で閲覧・活用していただけます。より良いサイト構築のためにアドバイスをお願いいたします。

また、運営継続のための寄付をお願いいたします。
ご寄付のお願い