二級施工(改修工事)

建築士過去問解説

二級建築士試験分野別まとめ
施工
改修工事

二級建築士学科試験
2023年7月02日(日)

令和05年度試験日まであと 日!

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二級建築士試験の過去問13年分を
分野別にまとめました

(平成20年度から令和02年度まで)

二級建築士
施工
改修工事

〔R02 No.22〕改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.外壁のタイル張替えにおいて、張付け後のタイルの引張接着強度については、接着力試験機を用いて測定した。
2.下地がモルタル面の塗装改修工事において、既存塗膜を全面撤去した後、合成樹脂調合ペイントを塗布した。
3.エポキシ樹脂注入工法によるコンクリート外壁の割れ改修工事において、エポキシ樹脂注入材の硬化を待って、注入器具を撤去した。
4.枠付き鉄骨ブレースを設置する耐震改修工事において、鉄骨が取り付く範囲の既存構造体のコンクリート面には、目荒らしを行った。
5.コンクリート柱の耐震改修工事において、連続繊維シートの貼り付け後の上塗りは、貼り付けたシートの上面に、下塗りの含浸接着樹脂がにじみ出るのを確認した後、ローラーで塗布した。

解答 2:合成樹脂調合ペイントは、コンクリート・モルタル面には適用しない。木部、鉄鋼面、亜鉛めっき鋼面に用い、塗り替えにおいては既存塗膜が油性調合ペイント、合成樹脂調合ペイント、フタル酸樹脂エナメルの場合に用いる。

〔R01 No.22〕改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.モルタル塗り仕上げ外壁の改修において、モルタル層の欠損部の周囲に浮きがあったので、ダイヤモンドカッターにより健全部と縁を切って、その部分をとった。
2.内装の改修において、せっこうボードを用いた壁面の目地を見せる目透し工法とするために、テーパー付きせっこうボードを用いた。
3.屋上の防水改修において、既存の露出アスファルト防水層の上に、合成高分子系ルーフィングシートを施工した。
4.床の改修において、ビニル床シートの張付け前にモルタル下地の乾燥程度を確認するため、高周波式水分計による計測を行った。
5.天井の改修において、天井のが1.5mであったので、補強用部材を用いて、軽量鉄骨天井下地の吊りボルトの水平補強と斜め補強を行った。

解答 2:「ベベルエッジ」や「テーパーエッジ」を施したせっこうボードは、主に縦目処理工法で用い、継目が見えないように処理する。目透し工法とするためには、「スクエアーエッジ」とする。

〔H30 No.22〕改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.かぶせ工法によるアルミニウム製建具の改修工事において、既存枠へ新規に建具を取り付けるに当たり、小ねじの留付け間隔は、中間部で400 mmとした。
2.Uカットシール材充填工法によるコンクリート外壁のひび割れ改修工事において、充填時に被着体の温度が5 °Cであったので、作業を中止した。
3.モルタル塗り仕上げ外壁の改修工事において、モルタルを撤去した欠損部の面積が1 箇所当たり0.50 m2程度となったので、充填工法を採用した。
4.内装改修工事において、せっこうボードの壁面を目地のない継目処理工法とするために、テーパー付きせっこうボードを用いた。
5.床の改修工事において、タイルカーペットは、粘着剝離形接着剤を使用し、市松張りとした。

解答 3:モルタルを撤去した欠損部の面積が1箇所当たり0.25m2未満の場合は充填工法を採用し、これより大きい範囲の欠損の場合はモルタル塗り替え工法とする。(建築改修工事監理指針)

 

 

〔H29 No.22〕改修工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.外壁のタイル張替えにおいて、張付け後のタイルの引張接着強度は、接着力試験機を用いて測定した。
2.コンクリート打放し仕上げの外壁改修において、幅0.5mmの挙動のある割れについては、Uカットシール材充填工法を採用した。
3.かぶせ工法によるアルミニウム製建具の改修において、既存枠へ新規に建具を取り付けるに当たり、小ねじの留付け間隔は、中間部で500mmとした。
4.床の改修において、ビニル床シートの張付け前にモルタル下地の乾燥程度を確認するため、高周波式水分計による計測を行った。
5.建材の撤去において、アスベスト含有の有無を把握するため、目視、設計図書等により製品名、製造所名、製造年月日等の確認を行った。

解答 3:かぶせ工法によって既存枠へ新規に建具を取り付ける場合、留付け間隔は、端部で100mm以下、中間部で400mm以下とする。(公共建築改修工事標準仕様書)

〔H28 No.22〕改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.天井の改修工事において、天井のふところが1.5mであったので、軽量鉄骨天井下地の吊りボルトの水平補強と斜め補強を省略した。
2.床の改修工事において、タイルカーペットの張付けに、粘着はく離形接着剤を使用した。
3.タイル張り仕上げの外壁のひび割れ部を改修するに当たって、健全な部分に損傷が拡大しないように、割れ周辺のタイル目地に沿ってダイヤモンドカッターで切り込みを入れた。
4.アルミニウム製建具の改修工事において、かぶせ工法による新規建具の既存枠への留め付けには小ねじを用い、留め付け間隔は、両端を留め付けるとともに中間は400mm以下の間隔とした。
5.シーリングの再充填を行うに当たって、既存のシーリング材をできる限り除去するとともに、コンクリートの目地部の軽微な欠損部は、ポリマーセメントモルタルで補修した。

解答 1:軽量鉄骨天井下地の天井の改修工事においては、天井のふところが1.5m以上の場合、吊りボルトの水平補強と斜め補強を行う。(公共建築改修工事標準仕様書)

〔H27 No.22〕改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.コンクリート間仕切壁の開口部等小規模な取壊しは、所定の位置に両面よりダイヤモンドカッターで切り込み、他の構造体及び仕上げに損傷を与えないように行った。
2.モルタル塗り仕上げのコンクリート外壁の冬期における改修工事において、既存モ ルタルを撤去した後、躯体に著しい不陸があったので、下地処理として、その箇所を目荒し、水洗いのうえ、モルタルで補修し、14日間放置した。
3.既存部分の養生において、特記がなかったので、ビニルシートで養生を行った。
4.シーリングの再充填を行うに当たって、既存のシーリング材をできる限り除去するとともに、目地部の軽微な欠損部は、ポリマーセメントモルタルで補修した。
5.コンクリート・モルタル面の塗替えにおいて、合成樹脂調合ペイントを塗布した。

解答 5:合成樹脂調合ペイントは、コンクリート・モルタル面には適用しない。木部、鉄鋼面、亜鉛めっき鋼面に用い、塗り替えにおいては既存塗膜が油性調合ペイント、合成樹脂調合ペイント、フタル酸樹脂エナメルの場合に用いる。

 

 

〔H26 No.22〕改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.アルミニウム製建具の改修工事において、既存建具の枠に著しい腐食がなかったので、既存建具の外周枠を残し、その枠に新規のアルミニウム製建具を取り付けた。
2.合成高分子系ルーフィングシート防水の既存防水層撤去後のコンクリート面において、幅2mm以上のひび割れに対しては、ポリマーセメントモルタルで補修した。
3.内装改修工事において、ビニル床タイルの接着剤には、特記がなかったので、ホルムアルデヒド放散量による区分の等級が「F☆☆☆☆」のものを使用した。
4.天井内の既存壁の撤去に伴い、取り合う天井の改修範囲は、特記がなかったので、壁面より両側600mmとした。
5.外壁改修工事の高圧水洗工法による既存塗膜の除去において、高圧水洗機の加圧力は、試験施工を行い決定した。

解答 2:合成高分子系ルーフィングシート防水のひび割れや欠損部の処理は、小さいものであればシーリング材やポリマーセメントモルタルで行うが、幅2mm以上のひび割れに対しては、Uカットしてポリウレタン系シーリング材や、ブチルゴム系シーリング材を充填し、その上に幅100mm程度で厚さ1mm程度の非加硫ゴムシートの増張りを行う。(建築改修工事監理指針)

〔H25 No.22〕改修工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.とい工事において、硬質塩化ビニル雨どいを用いたので、受金物の取付け間隔を900mmとした。
2.かぶせ工法によるアルミニウム製建具の改修工事において、既存枠へ新規に建具を取り付けるに当たって、小ねじの留付け間隔は、中間部で500mmとした。
3.内装工事において、せっこうボードの壁面を目地のない継目処理工法とするために、テーパー付きせっこうボードを用いた
4.モルタル塗り仕上げの外壁の冬期における改修工事において、既存モルタルを撤去した後、コンクリート躯体に著しい不陸があったので、下地処理として、その箇所を目荒し、水洗いのうえ、モルタルで補修し、14日間放置した。
5.天井の改修工事において、新設の照明器具の開口のために野縁を切断したので、野縁受けと同材で補強した。

解答 2:かぶせ工法によって既存枠へ新規に建具を取り付ける場合、留付け間隔は、端部で100mm以下、中間部で400mm以下とする。(公共建築改修工事標準仕様書)

〔H24 No.22〕改修工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.外壁のタイル張り工事において、張付け後のタイルの引張接着強度は、接着力試験機を用いて測定した。
2.塗装工事において、コンクリート・モルタルの素地面に合成樹脂調合ペイントを塗布した。
3.外壁の改修工事において、コンクリートの割れ部分にエポキシ樹脂を注入した。
4.床の改修工事において、タイルカーペットの張付けに、粘着はく離形接着剤を使用した
5.階段の改修工事において、階段の金属製の滑止めを、エポキシ樹脂系接着剤及び小ねじを使用して取り付けた。

解答 2:合成樹脂調合ペイントは、コンクリート・モルタル面には適用しない。木部、鉄鋼面、亜鉛めっき鋼面に用い、塗り替えにおいては既存塗膜が油性調合ペイント、合成樹脂調合ペイント、フタル酸樹脂エナメルの場合に用いる。

 

 

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投稿日:2020年4月21日 更新日:

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