PFI:Private-Finance-Initiative
PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)は、国や地方公共団体の事業コストの削減や、より質の高い公共サービスの提供を目的として、民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して公共施設等の設計、建設、維持管理及び運営を行う手法である。
民営化との違い
「民営化」は、規制の撤廃を通じて、事業者がその事業範囲を広げていくのが一般的であるのに対し、「PFI」では、事業者は契約で事業権を得た範囲のみにおいて活動する。
また「PFI」では、特定プロジェクトの実行を目的としているので、実施期間が有限であるのに対し、「民営化」された事業は、原則として永続する。
つまり「PFI」と「民営化」はその事業の範囲と期限の有無によって区別する。
イギリス生まれの手法
1980年代のサッチャー政権、1990年前半のメージャー政権、後半以降のブレア政権により確立・改善されてきた手法である。
日本では橋本首相(1995年)の指示により導入が検討され、1996年に「PFI推進調査会」が発足。1997年7月30日に「PFI」法が制定される。
PFIの実施事業方式
PFIを実施するための事業方式は、建設後に行われる運用の違いで以下の3つがある。
①BOT(Built Operate Transfer):建設→運営→譲渡
②BTO(Built Transfer Operate):建設→譲渡→運営
③BOO(Built Own Operate):建設→自己所有→譲渡
このうち、公共サービスに関わる建築物を民間が建設して一定期間運営し、期間満了後に「行政」に移管する仕組みのことである。
過去の出題
令和元年1級学科1、No.20
平成29年1級学科1、No.20
平成28年1級学科1、No20
平成26年1級学科1、No.20
平成23年1級学科1、No.20
平成20年1級学科1、No.25
※以下のページを主に参考にし、作成しました。とても詳しいので、参考にされてください。
http://www.hitozukuri.or.jp/jinzai/seisaku/01kenkyu/H12/pfi/2sho.htm