ALCパネルは、軽量気泡コンクリートのことで、原料を発泡させて高温高圧蒸気養生した材料であり、1mm程度の独立気泡を多く含むので、断熱性・耐火性に優れ、壁や屋根、床材などに使用される。ALC は、Autoclaved Lightweight aerated Concreteの略。しかし吸水性が大きいので、屋根や外壁に用いる場合は防水処理が必要になる。(出題:平成27年度2級No.25)
また鉄筋コンクリートパネルに比べると、軽量で断熱性に優れ、外壁・屋根・床等に使用される。(出題:令和元年度2級No.25、平成21年度2級No.17)
保管方法
ALCパネルは、反り、ねじれ等が生じないように、屋内に台木を水平に置き、その上に平積みにして保管する。(出題:平成21年度2級No.2、平成24年度2級No.2、平成27年度2級No.2、平成27年1級No.03)
受入検査の際、外観の確認においてALCパネルに使用上支障のない範囲の欠けがあった場合、補修して使用することができる。(平成24年1級No.20、平成20年1級No.19)
ALCパネル工法
ALCパネル工法は、鉄骨造等における軸組に工場生産されたALCパネルを接合する工法である。(出題:平成28年度2級No.18)
・ALCパネル工事において、ALCパネル専門工事業者を決定して協議を始め、工程計画を作成する。またALCパネルの鉄骨部分の受け材、補強金物、割付けなどの検討は、躯体鉄骨部に影響を与えるため、鉄骨図の監理者の承認前にすでに終わらせておくべきである。(平成21年1級No.01)
・パネルを取り付ける下地金物は、支持構造体に有効・堅固に取り付ける。(平成26年度2級No.14)
・取り付けるパネルの最小幅は、300mmとする。(出題:平成26年度2級No.14、平成29年度2級No.14)
・パネルの取付け後、補修用モルタルを用いて、使用上支障のない欠けや傷などを補修する。(出題:平成26年度2級No.14、平成30年度2級No.14)
・パネルの短辺小口相互の接合部の目地幅は伸縮目地とし、10mm以上とする。(出題:平成26年度2級No.14、平成29年度2級No.14、平成30年度2級No.14)
・出隅及び入隅のパネル接合部の目地は、伸縮目地とする。(出題:平成26年度2級No.14)
・ロッキング工法における外壁のパネル間の目地のシーリングについては二面接着とする。(平成28年度1級No.19、平成25年1級No.19、平成22年1級No.20)
一級建築士試験の過去の出題
平成28年1級学科5、No.19
平成27年1級学科5、No.03
平成25年1級学科5、No.19
平成24年1級学科5、No.20
平成22年1級学科5、No.20
平成21年1級学科5、No.01
平成20年1級学科4、No.19