二級建築士試験分野別まとめ
構造
その他の構造
2023年7月02日(日)
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分野別にまとめました
(平成20年度から令和02年度まで)
二級建築士
構造
その他の構造
〔R01 No.13〕壁式鉄筋コンクリート造2階建ての住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.構造耐力上主要な部分のコンクリートの設計基準強度を、18N/mm2とした。
2.各階の階高を3mとしたので、耐力壁の厚さを15cmとした。
3.長さが45cmの壁で、かつ、同一の実長を有する部分の高さが200cmである壁を、耐力壁として壁量計算に算入した。
4.基礎梁にプレキャスト鉄筋コンクリート部材を使用したので、部材相互を緊結し基礎梁を一体化した。
5.構造計算によって構造耐力上安全であることを確認したので、壁梁は主筋にD13を用い、梁せいを40cmとした。
解答 3:1つの耐力壁の実長は、45cm以上かつ、同一の実長を有する部分の高さの30%以上とする。実長は45cm以上であるが、200cm×30%=60cm未満であるので耐力壁とみなさない。
〔H29 No.13〕壁式鉄筋コンクリート造2階建ての住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造ではないものとする。
1.2階にバルコニーを計画したので、1階の地震力に対する壁量算定用床面積は、1階の外周の耐力壁の中心線で囲まれる面積に、当該バルコニーの床面積の1/2を加えたものとした。
2.各階の階高を3mとしたので、耐力壁の厚さを12cmとした。
3.2階の壁梁のあばら筋比を、0.2%とした。
4.構造耐力上主要な部分のコンクリートの設計基準強度を、18N/mm2とした。
5.耐力壁の実長を、45cm以上、かつ、同一の実長を有する部分の高さの30%以上とした。
解答 2:耐力壁の厚さは、以下の通りとする。(平成13年国土交通省告示第1026号)
壁の厚さ(cm) | ||
地上階 | 平家 | 12 |
2階建の各階 3・4・5階建の最上階 |
15 | |
その他の階 | 18 | |
地下階 | 18 |
また、各階の階高は3.5m以下とする。
〔H22 No.14〕壁式鉄筋コンクリート造の住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.階高が3mの平家建としたので、耐力壁の厚さを10cmとした。
2.構造耐力上主要な部分のコンクリートに、軽量コンクリート1種を使用する場合の設計基準強度を、18N/mm2とした。
3.耐力壁の実長を、45cm以上、かつ、同一の実長を有する部分の高さの30%以上とした。
4.耐力壁に設ける30cm角の小開口については、適切な補強設計を行い、かつ、隣接する開口端間の距離が40cmであったので、当該小開口を無視して壁量を算定した。
5.壁梁は、主筋にD13を用い、梁せいを45cmとした。
解答 1:耐力壁の厚さは、以下の通りとする。(平成13年国土交通省告示第1026号)
壁の厚さ(cm) | ||
地上階 | 平家 | 12 |
2階建の各階 3・4・5階建の最上階 |
15 | |
その他の階 | 18 | |
地下階 | 18 |
また、各階の階高は3.5m以下とする。
〔H30 No.13〕図のような平面を有する壁式鉄筋コンクリート造平家建ての建築物の構造計算において、X 方向の壁量の値として、最も近いものは、次のうちどれか。ただし、階高は3m、壁厚は12cmとする。
解答 4:壁式鉄筋コンクリート造の耐力壁の条件は長さを45cm以上、厚さは12cm以上とすること。(施行令第78条の2)
従って、設問の45cm未満の壁は耐力壁として構造計算に加えない。
また、ある方向の壁量は、その方向の耐力壁の長さの合計を、床面積で割ったものである。
解答 4:壁式鉄筋コンクリート造の耐力壁の条件は長さを45cm以上、厚さは12cm以上とすること。(施行令第78条の2)
従って、設問の45cm未満の壁は耐力壁として構造計算に加えない。
また、ある方向の壁量は、その方向の耐力壁の長さの合計を、床面積で割ったものである。
〔H28 No.13〕図のような平面を有する壁式鉄筋コンクリート造平家建ての建築物の構造計算において、X方向の壁量の値として、最も近いものは、次のうちどれか。ただし、階高は3m、壁厚は12cmとする。
1.15.0cm/m2
2.16.0cm/m2
3.19.0cm/m2
4.20.3cm/m2
5.21.4cm/m2
〔H23 No.15〕図のような平面を有する壁式鉄筋コンクリート造平家建の建築物の構造計算において、X方向の壁量の値として、最も近いものは次のうちどれか。ただし、階高は3m、壁厚は12cmとする。
1.16.0cm/m2
2.18.0cm/m2
3.19.1cm/m2
4.20.0cm/m2
5.21.1cm/m2
解答 3:壁式鉄筋コンクリート造の耐力壁の条件は長さを45cm以上、厚さは12cm以上とすること。(施行令第78条の2)
従って、設問の45cm未満の壁は耐力壁として構造計算に加えない。
また、ある方向の壁量は、その方向の耐力壁の長さの合計を、床面積で割ったものである。
〔R02 No.13〕補強コンクリートブロック造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.耐力壁の端部に縦方向に設ける鉄筋を、D10の異形鉄筋とした。
2.耐力壁の縦筋は、溶接接合としたので、コンクリートブロックの空洞部内で継ぐこととした。
3.耐力壁の端部及び隅角部を、場所打ちコンクリートによって形成する構造とした。
4.耐力壁を臥梁で有効に連結させて、地震力等に対し、各耐力壁が一体となって抵抗するようにした。
5.両側に開口部のある耐力壁の長さを、耐力壁の有効高さの30%以上、かつ、55cm以上とした。
解答 1:耐力壁の端部に縦方向に設ける鉄筋の径は、12mm以上とする。 よってD12以上とする。
〔H27 No.13〕補強コンクリートブロック造に関する次の記述のうち、最も不適当なものは どれか。
1.耐力壁の中心線によって囲まれた部分の水平投影面積は、床及び屋根が鉄筋コンク リート造であったので、50m2とした。
2.耐力壁の端部及び隅角部を、場所打ちコンクリートによって形成する構造とした。
3.耐力壁の水平支点間距離(耐力壁に直交して接合する二つの隣り合う耐力壁等の間隔)が8mであったので、耐力壁の厚さを、15cmとした。
4.床面積が 100m2の平家建の建築物において、張り間方向の耐力壁の長さの合計を20mとした。
5.耐力壁の端部において、横筋に用いた異形鉄筋(D13)は、直交する耐力壁の内部に定着させ、その定着長さを 520mmとした。
解答 3:耐力壁の水平方向支点間距離は、耐力壁の厚さの40倍以下とする。なので、支店間距離が800cmの場合に耐力壁の厚さは、800cm/40 = 20cm 以上にならなければならない。(補強コンクリートブロック造設計規準)
〔H25 No.13〕補強コンクリートブロック造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.B種コンクリートブロック造の建築物の軒の高さは、11m以下とする。
2.耐力壁の横筋が異形鉄筋の場合、耐力壁の端部以外の部分における横筋の末端は、かぎ状に折り曲げなくてもよい。
3.耐力壁の中心線により囲まれた部分の水平投影面積は、床及び屋根が鉄筋コンクリート造の場合、60m2以下とする。
4.日本工業規格(JIS)において、空洞ブロックの圧縮強さによって区分されるA種、B種、C種のうち、最も圧縮強さが大きいものはA種である。
5.耐力壁の縦筋は、溶接接合によれば、コンクリートブロックの空洞部内で継ぐことができる。
解答 4:コンクリートブロックの圧縮強さによって日本工業規格(JIS)によって3種に区分されている。このA種(4N/mm2)、B種(6N/mm2)、C種(8N/mm2)のうち、最も圧縮強さが大きいものはC種である。
〔H24 No.13〕補強コンクリートブロック造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.耐力壁の端部および隅角部は、原則として、現場打ちコンクリートで壁体の縁部分を形成する構造とする。
2. 耐力壁の端部に縦方向に設ける鉄筋の径は、12mm以上とする。
3. 上階の耐力壁は、原則として、下階の耐力壁の直上に配置する。
4. 日本工業規格(JIS)において、空洞ブロックの圧縮強さによって区分されるA種、B種、C種のうち、最も圧縮強さが大きいものは、C種である。
5. 壁量は、一つの階の張り間方向及び桁行両方向の耐力壁の長さの合計を、その階の壁量算定用床面積で除した値をいう。
解答 5:壁量は、各階の張り間方向・桁行方向の耐力壁の長さの「それぞれの合計」を、その階の壁量算定用床面積で除した値をいう。(補強コンクリートブロック造設計規準)
〔H21 No.13〕補強コンクリートブロック造2階建、延べ面積200m2の建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.耐力壁の横筋が異形鉄筋の場合、耐力壁の端部以外の部分における横筋の末端は、かぎ状に折り曲げなくてもよい。
2.耐力壁の縦筋は、溶接接合によれば、コンクリートブロックの空洞部内で継ぐことができる。
3.耐力壁の端部に縦方向に設ける鉄筋の径は、12mm以上とする。
4.耐力壁の壁頂には、鉄筋コンクリート造の臥梁を設ける。
5.耐力壁の中心線により囲まれた部分の水平投影面積は、72m2以下とする。
解答 5:補強コンクリートブロック造の耐力壁の中心線で囲まれた部分の水平投影面積は、床スラブまたは屋根スラブを設けた場合、60m2以下とする。(補強コンクリートブロック造設計規準)
〔H20 No.14〕補強コンクリートブロック造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.布基礎又は基礎つなぎ梁のせいは、2階建及び3階建の場合、60cm以上、かつ、軒の高さの1/12以上とする。
2.C種コンクリートブロック造の建築物の軒の高さは、11m以下とする。
3.壁量とは、一つの階のはり間及び桁行両方向の耐力壁の長さの合計をその階の壁量算定用床面積で除した値をいう。
4.耐力壁の端部及び隅角部等は、原則として、現場打ちコンクリートで壁体の縁部分を形成する構造とする。
5.壁厚150mmの耐力壁の縦筋は、壁体内で重ね継ぎしてはならない。
解答 3:壁量は、各階の張り間方向・桁行方向の耐力壁の長さの「それぞれの合計」を、その階の壁量算定用床面積で除した値をいう。(補強コンクリートブロック造設計規準)
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