谷口吉生(たにぐち よしお,1937~)は、ニューヨーク近代美術館などの代表作を残す世界的建築家である。父は金沢出身の有名建築家・谷口吉郎である。
代表作
・ニューヨーク近代美術館新館「MoMA」
ニューヨーク市。敷地の北側と南側に通抜けが可能なエントランスホールがあり、中庭と連続する空間となっている。
・法隆寺宝物館
法隆寺から皇室に献納された「法隆寺献納宝物」を保存展示するために建築された。現在の宝物館は2代目で、ガラス張りとステンレスのフレームが特徴のモダニズムを代表する建築である。
・金沢市立玉川図書館
谷口・五井設計共同体の設計で、父・谷口吉郎が総合監修し、谷口吉生が設計を担当した。旧専売公社金沢工場の建物に現代建築を融合させた建物が特徴である。
・猪熊弦一郎現代美術館「MIMOCA」
香川県丸亀市。建築と美術と都市空間が一体となった景観に寄与しており、駅前の広場に面した壁画部分に入口をもつ施設である。館内は地上3階建てで、トップライトやスリッドからうまく光を取り込んだ開放的な空間構成をしている。
・葛西臨海公園展望広場レストハウス「クリスタルビュー」
ガラスと鉄、コンクリートのみで構成され、直線の美しさを演出している。