2級建築士試験

換気方法の目的と種類

投稿日:2019年1月7日 更新日:

人が住む空間の空気は常に綺麗で新鮮なものが理想である。しかし、人の呼吸や体臭、キッチンからの燃焼気体、建築物からは常に汚れた空気(ホルムアルデヒドなど)が発生し、お風呂やトイレなどから発生する汚染空気を排出して新鮮な空気を入れる必要がある。

近年は冷暖房負荷を低く抑え、省エネルギーを図るために建築物の断熱性と気密性の高い建物が増えている。気密性が高い建築物は換気計画がしやすく、シックハウス症候群への対応を考慮する必要がある。(出題:平成20年度No.6平成23年度No.7

全般換気と局所換気

換気の範囲によって全般換気と局所換気がある。

・「室における全般換気」:一般に、室全体に対して換気を行い、その室における汚染質濃度を薄めることをいう。(出題:平成24年度No.4平成27年度No.4平成29年度No.4

・「局所換気・局所排気」:局所的に特に有害ガスや臭気などの汚染空気を外部に放出する。これにはフードやドラフトチャンバーを用いるのが主流。

  

自然換気と機械換気

換気方法は大きく分けて自然換気と機械換気の1種類がある。

自然換気—-風力による換気 / 温度差による換気(令2条の2第一号イ)

機械換気—-第1種換気 / 第2種換気 / 第3種換気 (令2条の2第一号ロ)

それぞれ別リンクで説明していく。

  








-2級建築士試験

執筆者:

関連記事

建築士法第21条の4

建築士法第21条の4 (信用失墜行為の禁止) 第21条の4 建築士は、建築士の信用又は品位を害するような行為をしてはならない。

平均熱貫流率

平均熱貫流率 平均熱貫流率とは、部分ごとに熱貫流率の異なる材料で構成された壁について、壁全体における熱貫流率の平均値である。 グラスウールなどの断熱材が充填された木造建築物の外壁は、間柱部分のヒートブ …

no image

法7条

建築基準法 第7条 (建築物に関する完了検査) 第7条 建築主は、第6条第1項の規定による工事を完了したときは、国土交通省令で定めるところにより、建築主事の検査を申請しなければならない。 2 前項の規 …

厳島神社社殿(広島)

厳島神社は広島の宮島にある世界遺産。 檜皮葺の殿堂を275mにもなる回廊で結び、海面に浮かんでいるように配置する回廊建築。床下に海水が流れ込み、風が通る、自然に身を任せた建築。 同じ平安時代には浄土宗 …

粘板岩

粘板岩は、水成岩の一種。吸水性がなく、容易に層状に割裂できるので、屋根材やキッチンなどに用いられる。 出題(構造):平成27年度No.24

このサイトは寄付及び広告益の運営で、無料で閲覧・活用していただけます。より良いサイト構築のためにアドバイスをお願いいたします。

また、運営継続のための寄付をお願いいたします。
ご寄付のお願い