年間熱負荷係数(PAL: Perimeter Annual Load)は、建築物の外壁、窓等に関する熱損失の防止に関する数値指標。
近年、エネルギー資源の保護のために省エネ法が制定され、建築物のエネルギー効率の基準を満たさなければならない。その指標として「年間熱負荷係数」と「設備システムエネルギー消費係数」が数値基準になっている。
PAL = 屋内周囲空間の年間熱負荷(MJ/年) / 屋内周囲空間の床面積(m2)
PALは上記の式で求められ、値が小さいほど、熱負荷が少ない効率のいい建築物と見なされる。
PAL基準をクリアするために…
PALの値は、たとえば「学校」であれば300以下、「ホテル等」であれば420以下と基準が決められている。これをクリアするために建築物は以下のような改善をする。
・屋根、壁、床、窓の断熱性能を向上させる。
・庇を設ける
・窓の面積、数を減らす。
出題(計画):平成20年度No.25、平成22度No.19