セメントミルク工法
セメントミルク工法は、埋め込み杭工法の一種。
アースオーガーで掘削し、セメントと水を混ぜあわせてできるセメントミルクを注入したプレボーリング孔を形成する。またアースオーガーヘッドは、杭径+100mm程度とする。
形成後、先端閉塞型のコンクリートパイルなどを圧入する。
振動や騒音が小さく、安定した品質で施工できる。
工法
セメントミルク工法では、以下の順序で行う。
①掘削液を注入しながら掘削(孔面の崩壊を防ぐため)
②支持地盤に到達したことを確認したのち、孔底に根固め液を注入する
→支持層の深さや杭の支持地盤への根入れ深さは、特記による。一般的には、支持層の掘削深さを1.5m程度とし、杭を支持層中に1.0m以上根入れする。
③杭周固定液を孔中に充填しながらアースオーガーを引き上げる
④建込み後、杭心に合わせて保持し、7日程度の養生期間を設ける。
アースオーガーの引抜きにおいては、アースオーガーは正回転で行う。逆回転で引き抜くと土砂の落下や建込みによる不具合、杭耐力低下がおきてしまう。
出題:平成21年度No.05、平成23年度No.05、平成25年度No.06、平成28年度No.07、平成30年度No.07