平成29年度2級建築士-学科Ⅲ構造

建築士過去問解説

平成29年度2級建築士 
学科Ⅲ 構造25問

二級建築士学科試験
2022年7月03日(日)

令和04年度試験日まであと 日!

 

 




 

〔H29 No.01〕図のような断面において、図心の座標(x0,y0)の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、x0=Sy/A、y0=Sx/Aであり、Sx、SyはそれぞれX軸、Y軸まわりの断面一次モーメント、Aは全断面積を示すものとする。

解答 4:

〔H29 No.02〕図のような等分布荷重を受ける単純梁に断面100mm×200mmの部材を用いた場合、A点に生じる最大曲げ応力度として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、部材の断面は一様とし、自重は無視するものとする。

1.6 N/mm2
2.9 N/mm2
3.12N/mm2
4.18 N/mm2
5.36N/mm2

解答 4:

〔H29 No.03〕図のような荷重を受ける単純梁において、A点の曲げモーメントMAの大きさと、A-B間のせん断力QABの絶対値との組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。

 

 

解答 3:A点にかかる力(V)を垂直・水平方向に分解すると、それぞれ
VX=30kN×sin30°= 30×1/2=15kN
VY=30kN×cos30°= 30×√3/2=15√3kN
となる。
左支点をC点とすると、垂直反力はそれぞれ、RC=5kN、RB=10kNとなる。
以上より、QAB = RB =10kN
MA = QAB ×  AB間の距離 = 10kN × 2m =20kN・m

〔H29 No.04〕図のような外力を受ける3ヒンジラーメンにおいて、支点A、Bに生じる水平反力HA、HBの値と、C-D間のせん断力QCDの絶対値との組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、水平反力の方向は、左向きを「+」とする。

 

 

解答 5:図のように反力を仮定する。鉛直方向、水平方向、B支点でのモーメントの釣り合い条件式を考える。
(ⅰ)ΣX = 0
HA + HB – 12kN = 0 ・・・①
(ⅱ)ΣY = 0
RA + RB  = 0・・・②
(ⅲ)ΣMB = 0 (←次の(ⅳ)でHAから求めるためB支点にする)
RA × 6m + HA × 4m + 12kN × 4m = 0
⇔ 6RA + 4HA = -48kN・m
⇔ 3RA + 2HA = -24・・・③

次にピン節点は回転が自由なので、D点での曲げモーメントが0になることを利用する。点Dから左(実線)を考えると、
(ⅳ)MD = 0
RA × 4m + HA × 8m = 0
RA = -2HA・・・④

④式を③式に代入すると、
3(-2HA) + 2HA = -24・・・③’
HA = 6 kN(「+」左向き)・・・⑤
⑤式を①式に代入すると、
( 6 ) + HB – 12kN = 0 ・・・⑥
HB = 6 kN(「+」左向き)・・・⑦
⑤式を④式に代入すると、
RA = -2( 6 ) = -12 kN(「-」下向き) ・・・⑧
⑧式を②式に代入すると、
( -12 ) + RB  = 0
⇔ RB  = 12 kN(「+」上向き)

次にCD間に生じるせん断力QCDの絶対値を求める。QCDは点Dより左を見るとRAと同じ値であることがわかるので、QCD=RAとなる。これより、
QCD = RA = 12 kN

(関連問題:平成24年1級学科4、No.02平成22年1級学科4、No.04平成21年1級学科4、No.03令和元年2級学科3、No.04平成28年2級学科3、No.04平成27年2級学科3、No.04平成26年2級学科3、No.04平成25年2級学科3、No.03平成24年2級学科3、No.05平成23年2級学科3、No.05平成21年2級学科3、No.05)

〔H29 No.05〕図のような外力を受ける静定トラスにおいて、部材A、B、Cに生じる軸方向力の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。

 

 

解答 3:解説はこちら

 

 




 

〔H29 No.06〕図のような材の長さ及び材端の支持条件が異なる柱A、B、Cの座屈長さをそれぞれlA、lB、lCとしたとき、それらの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。

1.l> lC> lB
2.l= lC> lB
3.l>l= lC
4.l>l> lA
5.lC> lB>lA

 

 

解答 4:

〔H29 No.07〕構造計算における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.床の単位面積当たりの積載荷重は、一般に、「百貨店又は店舗の売場」より「教室」のほうが小さい。
2.屋根面における積雪量が不均等となるのある場合においては、その影響を考慮して積雪荷重を計算する。
3.屋根の積雪荷重は、屋根に雪止めがある場合を除き、その勾配が45度を超える場合においては、零とすることができる。
4.風圧力を計算する場合において、閉鎖型及び開放型の建築物の風力係数は、原則として、建築物の外圧係数から内圧係数を減じた数値とする。
5.風圧力を計算する場合の速度圧は、その地方において定められた風速の2乗に比例する。

 

 

解答 3:屋根の積雪荷重は、屋根に雪止めがある場合を除き、その勾配が65度を超える場合においては、零とすることができる。施行令第86条4項

〔H29 No.08〕構造計算における設計用地震力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.建築物の地上部分の地震力は、多雪区域に指定された区域外においては、建築物の各部分の高さに応じて、当該高さの部分が支える固定荷重と積載荷重との和に、当該高さにおける地震層せん断係数Ciを乗じて計算する。
2.建築物の地上部分の各階における地震層せん断力係数Ci は、一般に、上階になるほど大きくなる。
3.地盤が著しく軟弱な区域として指定された区域内における木造の建築物の標準せん断力係数Coは、原則として、0.2以上とする。
4.振動特性係数Rtは、一般に、建築物の設計用一次固有周期が長くなるほど小さくなる。
5.地震地域係数Zは、過去の震害の程度および自身活動の状況などに応じて、各地域毎に1.0から0.7までの範囲内において定められている。

 

 

解答 3:標準せん断力係数Coは、原則として、0.2以上とするが、地盤が著しく軟弱な区域として指定された区域内における木造の建築物の場合は、0.3以上とする。なお、必要保有水平耐力を計算する場合は、1.0以上とする。

〔H29 No.09〕地盤及び基礎構造に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.ボイリング————–砂中を上向きに流れる水流圧力によって、砂粒がかきまわされ湧き上がる現象
2.圧密   ————–砂質土が、荷重の作用によって、長い時間をかけて排水しながら体積を減少させる現象
3.液状化  ————–水で飽和した砂質土等が、振動・衝撃等による間隙水圧の上昇によって、せん断抵抗を失う現象
4.負の摩擦力————–軟弱地盤等において、周囲の地盤が沈下することによって、杭の周面に下向きに作用する摩擦力
5.直接基礎 ————–基礎スラブからの荷重を直接地盤に伝える形式の基礎

 

 

解答 2:「圧密」とは、土粒子間に含まれる間隙水が、長時間圧力を受けて徐々に排出され、少しずつ体積が減少する現象のこと。この「圧密」現象は、粘土質地盤に起こりやすい。砂質土地盤は透水性が高いので「即時沈下」を起こす。

〔H29 No.10〕木造建築物の部材の名称とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.飛び梁  ——–寄棟などの小屋組において、隅木を受けるの出隅交差部を支える小屋づかを立てるために、軒桁と小屋梁の間に架け渡す横架材
2.面戸板  ——–垂木と垂木の間において、野地板と軒桁との間にできる隙間をふさぐために用いる板材
3.真づか   ——–小屋組(洋小屋)において、中央で棟木、合掌を受ける部材又はろく梁をる部材
4.方立   ——–柱と横架材の交点の入隅部分において、柱と横架材を斜めに結んで隅を固める部材
5.ぞうきんずり——–床の間の地板と三方の壁とが接する部分に用いる細い部材

 

 

解答 4:「方立」は、開口部の位置や幅に合わせて取り付けた細長いたて材。設問の「柱と横架材を斜めに結んで隅を固める部材」は「方づえ」のこと。

 

 




 

〔H29 No.11〕木造軸組工法による平家建ての建築物(屋根は日本瓦葺きとする。)において、図に示す平面の耐力壁(図中の太線)の配置計画として、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、全ての耐力壁の倍率は1とする。

 

 

解答 4:木造建築物の軸組の設置の基準(平成12年告示第1352号)に則り、方向別に4分割して壁量充足率を求める。その後に壁率比を求めていく。
・各側端部分の「存在壁量」の計算(令46条4項表1の数値×壁の長さ)
・各側端部分の「必要壁量」の計算(令46条4項表2の数値×点線部分の面積)
・壁量充足率を求める(= 存在壁量/必要壁量) ・壁率比を求める(= 壁量充足率の小さい方/大きい方) ①全ての枝の建築物の平面は全て10.8m×7.2mである。これらの側端部分は両端から1/4の部分であり、 張間方向(Y方向):7.2m/4=1.8m 桁行方向(X方向):10.8m/4=2.7m
②存在壁量は、耐力壁の倍率×側端部分の耐力壁の長さの和である。倍率が1、耐力壁一箇所の長さは、1.8mなので、
枝1:X=1×1.8m×2箇所=3.6m
        X=1×1.8m×3箇所=5.4m
        Y=1×1.8m×3箇所=5.4m
        Y=1×1.8m×4箇所=7.2m(適切)
枝2:X=1×1.8m×4箇所=7.2m
        X=1×1.8m×3箇所=5.4m
        Y=1×1.8m×2箇所=3.6m
        Y=1×1.8m×3箇所=5.4m(適切)
枝3:X=1×1.8m×4箇所=7.2m
        X=1×1.8m×3箇所=5.4m
        Y=1×1.8m×3箇所=5.4m
        Y=1×1.8m×2箇所=3.6m(適切)
枝4:X=X=1×1.8m×4箇所=7.2m
        Y=1×1.8m×1箇所=1.8m
        Y=1×1.8m×4箇所=7.2m(不適切)
枝5:X=X=1×1.8m×3箇所=5.4m
        Y=1×1.8m×2箇所=3.6m
        Y=1×1.8m×4箇所=7.2m(適切)
よって、不適切に配置しているのは枝4である。(X方向は適切な配置)

〔H29 No.12〕木質構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.土台継手の下木の端部に、アンカーボルトを設置した。
2.軒桁と小屋梁の仕口を、羽子板ボルトで緊結した。
3.ドリフトピン接合において、施工時の木材の含水率が20%以上であったので、接合部の許容せん断耐力を低減した。
4.圧縮力を負担する筋かいに、厚さ3cm、幅9cmの木材を使用した。
5.水平力が作用した場合に生じる柱の浮き上がり軸力は、柱の位置に応じて、水平力時の柱軸力を低減して算定した。

 

 

解答 1:土台を基礎にアンカーボルトで緊結する際、アンカーボルトの埋設位置は、①筋かいが取り付く柱の下部付近、②構造用合板を張った耐力壁の両端柱の下部付近、③土台の継手および仕口箇所の上木端部とする。(木造住宅工事仕様書)

〔H29 No.13〕壁式鉄筋コンクリート造2階建ての住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造ではないものとする。

1.2階にバルコニーを計画したので、1階の地震力に対する壁量算定用床面積は、1階の外周の耐力壁の中心線で囲まれる面積に、当該バルコニー床面積の1/2を加えたものとした。
2.各階の階高を3mとしたので、耐力壁の厚さを12cmとした。
3.2階の壁梁のあばら筋比を、0.2%とした。
4.構造耐力上主要な部分のコンクリートの設計基準強度を、18N/mm2とした。
5.耐力壁の実長を、45cm以上、かつ、同一の実長を有する部分の高さの30%以上とした。

 

 

解答 2:耐力壁の厚さは、以下の通りとする。(平成13年国土交通省告示第1026号)

 

 

 

壁の厚さ(cm)
地上階 平家 12
2階建の各階
3・4・5階建の最上階
15
その他の階 18
地下階 18

 


また、各階の階高は3.5m以下とする。

 

〔H29 No.14〕鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.部材の曲げモーメントに対する断面算定においては、一般に、コンクリートの引張応力度を無視する。
2.開口のある壁部材の許容せん断力は、壁部材に所定の開口補強がされている場合、開口のない壁部材の許容せん断力に、開口の幅、高さ及び見付面積に応じて定まる低減率を乗じて算定する。
3.梁とスラブを一体に打ち込む場合、梁の剛性については、一般に、梁のスパン長さ等に応じたスラブの有効幅を考慮したT形梁として計算する。
4.柱梁接合部における帯筋比は、一般に、0.2%以上とする。
5.柱の帯筋の間隔は、一般に、柱の上下端付近より中央部を密にする。

 

 

解答 5:柱の帯筋の間隔は、100mm以下とし、中央部は150mmまで増大することが可能。よって、一般に、柱の中央部より上下端付近を密にする。

〔H29 No.15〕鉄筋コンクリート構造において、図-1のような大梁及び図-2のような柱における主筋の重ね継手の位置ア~キの組合せとして、最もものは、次のうちどれか。なお、図中の○印は、継手の中心位置を示す。

 

 

解答 4:主筋の重ね継ぎ手の位置は以下の通りになる。
●大梁の継ぎ手位置
・上端筋:中央部分、内法ながさの1/2以内の範囲
・下端筋:柱面から柱せいの長さ分離した部分、内法ながさの1/4以内の範囲
●柱の継ぎ手位置
・梁上端から500mm以上、1,500mm以下の部分、柱の内法長さの3/4以下の範囲

 

 




 

〔H29 No.16〕鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.長期に作用する荷重に対する梁材のは、通常の場合ではスパンの1/300以下とし、片持ち梁の場合ではスパンの1/250以下とする。
2.H形断面を有する梁が、強軸まわりに曲げを受ける場合、梁の細長比が大きいほど許容曲げ応力度が小さくなる。
3.根巻形式の柱脚においては、一般に、柱下部の根巻き鉄筋コンクリートの高さは、柱せいの1.5倍以上とする。
4.形鋼の許容応力度設計において、板要素の幅厚比が制限値を超える場合は、制限値を超える部分を無効とした断面で検討する。
5.許容応力度設計において、ガセットプレートのように、細長い長方形断面のみでせん断力を負担する場合には、平均せん断応力度の1.5倍が許容せん断応力度以下であることを確かめる。

 

 

解答 3:鉄骨柱の根巻形式の脚注において、根巻き部分の高さは、柱せいの2.5倍以上とする。(平成12年国土交通省告示第1456号)

〔H29 No.17〕鉄骨構造の接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.高力ボルト摩擦接合部の許容応力度は、締め付けられる鋼材間の摩擦力と高力ボルトの断力との和として応力が伝達されるものとして計算する。
2.高力ボルト摩擦接合において、両面とも摩擦面としての処理を行ったフィラープレートは、接合する母材の鋼種にかかわらず、400N/mm2級の鋼材でよい。
3.一つの継手に高力ボルト摩擦接合と溶接接合とを併用する場合において、高力ボルト摩擦接合が溶接接合より先に施工されるときは、高力ボルト摩擦接合部と溶接継目に応力を分担させることができる。
4.構造計算に用いる隅肉溶接の溶接部の有効のど厚は、一般に、隅肉サイズの0.7倍である。
5.応力を伝達する隅肉溶接の有効長さは、一般に、隅肉サイズの10倍以上で、かつ、40mm以上とする。

 

 

解答 1:高力ボルト摩擦接合部の許容応力度は、締め付けられる鋼材間の摩擦力に関して計算する。高力ボルトのせん断力は無視する。(鋼構造設計規準)

〔H29 No.18〕建築物の構造計画等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鉄骨造の建築物において、筋かいによって地震力に抵抗する計画とした場合、耐震計算ルート2では、筋かいの水平力分担率の値に応じて、地震時応力を割り増す必要がある。
2.木造建築物において、同じ構面内の同種の筋かいは、一般に、傾きの方向が同じ向きとなるように配置する。
3.鉄筋コンクリート造の建築物において、柱と腰壁との間に耐震スリットを設けることは、柱のぜい性破壊の防止に有効である。
4.スウェーデン式サウンディング試験(S W S試験)は、載荷したロッドを回転して地盤に貫入する簡便な地盤調査方法であり、手動式の場合、適用深度は10m程度である。
5.建築物の外壁から突出する部分の長さが2mを超える片持ちのバルコニーを設ける場合、当該部分の鉛直震度に基づき計算した地震力に対して安全であることを確かめる必要がある。

 

 

解答 2:一般に、筋かいは、圧縮筋かいとして働かせる方が有利であるので、傾きの方向が反対向きとなるように配置する。

〔H29 No.19〕建築物の耐震設計等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.建築物の剛性率は、計算しようとする方向について、各階の層間変形角を建築物全体の層間変形角の平均値で除した値である。
2.建築物の偏心率は、計算しようとする方向について、各階の偏心距離を当該階の弾力半径で除した値である。
3.建築物の耐震性は、一般に、強度とじんせいによって評価されるが、じんせいが乏しい場合には、強度を十分に高くする必要がある。
4.建築物の耐震設計は、まれに発生する地震(中程度の地震)に対して損傷による性能の低下を生じないことを確かめる一次設計と、極めてに発生する地震(最大級の地震)に対して崩壊・倒壊等しないことを確かめる二次設計から構成される。
5.杭基礎において、根入れの深さが2m以上の場合、基礎スラブ底面における地震による水平力を低減することができる。

 

 

解答 1:建築物の地上部分について、「剛性率」は「各階の層間変形角の逆数」を「建築物全体の層間変形角の逆数の平均値」で除した値である。

〔H29 No.20〕建築材料として使用される木材及び木質材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.木材を大気中で十分に乾燥させ、木材中の結合水と大気中の湿度が平衡に達した状態を、繊維飽和点という。
2.木材の乾燥収縮率は、年輪の接線方向より繊維方向のほうが小さい。
3.心材は、辺材よりもシロアリの食害を受けにくい。
4.構造用集成材や合板は、繊維方向、積層方向等によって強度性能上の異方性を有している。
5.日本工業規格(JIS)において、繊維板は、密度・用途・製法によってインシュレーションボード、MDF及びハードボードに分類される。

 

 

解答 1:気乾状態(含水率約15%):木材中の「結合水」と大気中の「湿度」が平衡に達した状態
繊維飽和状態(約30%):木材中の「自由水」が失われ、「結合水」が細胞内で飽和状態にある状態

 

 




 

〔H29 No.21〕コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.コンクリートの養生期間中の温度が高いほど、一般に、初期材齢の強度発現は妨げられるが、長期材齢の強度増進は大きくなる。
2.単位水量が大きくブリーディングが多いコンクリートは、一般に、コンクリートの打込み後、数時間の間に、水平鉄筋に沿った沈みひび割れを誘発することがある。
3.高炉セメントB種を用いたコンクリートは、圧縮強度が同程度の普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートに比べて、長期の湿潤養生期間が必要となる。
4.クリープは、一定の外力が継続して作用したときに、時間の経過とともにが増大する現象である。
5.コールドジョイントを防止するためには、先に打ち込まれたコンクリートの凝結が始まる前に、次のコンクリートを打ち重ねる必要がある。

 

 

解答 1:水和反応は養生温度が高いほど、圧縮強度の発現が早くなる。そのため、初期圧縮強度が大きくなる。また同じく長期材齢の強度増進も大きくなる。

〔H29 No.22〕コンクリートの一般的な性質等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.圧縮強度は、水セメント比が小さいものほど高い。
2.ヤング係数は、圧縮強度が高いものほど大きい。
3.中性化速度は、圧縮強度が高いものほど小さい。
4.線膨張係数は、常温時には、鉄筋の線膨張係数とほぼ等しい。
5.長期許容圧縮応力度は、設計基準強度に2/3を乗じた値である。

 

 

解答 5:長期許容圧縮応力度は、設計基準強度に1/3を乗じた値である。設計基準強度に乗じる数値が2/3なのは短期許容圧縮強度である。(建築基準法施行令第91条)

〔H29 No.23〕建築物の構造材として用いられる鋼材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鋼材は、炭素含有量が多くなると、硬質になり、引張強さが大きくなる。
2.鋼材の降伏点は、温度が300~400°C程度で最大となり、それ以上の温度になると急激に低下する。
3.建築構造用耐火鋼(FR鋼)は、一般の鋼材よりも高温時の強度を向上させ、600°Cにおける降伏点が常温規格値の2/3以上あることを保証した鋼材である。
4.鋼材は、通常、伸びと絞りを伴って破断(延性破壊)するが、低温状態や鋼材に切欠きがある場合に衝撃力がかかるとぜい 性破壊しやすくなる。
5.鋼を熱間圧延して製造するときに生じる黒いさび(黒皮)は、鋼の表面に被膜を形成するので防食効果がある。

 

 

解答 2:温度が上昇すると、鋼材の「ヤング係数」及び「降伏点」は低下する。また、「引張り強さ」は温度が200~300°C程度で最大となり、それ以上の温度になると急激に低下する。

〔H29 No.24〕ガラスに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.Low-E複層ガラスは、2枚の板ガラスの片方の中空層側表面に低放射の特殊金属膜をコーティングしたガラスであり、日射制御機能と高い断熱性を有する。
2.線入り板ガラスは、板ガラスの中に金属線を封入したガラスであり、割れても破片が落ちにくいので、防火戸に用いるガラスとして使用される。
3.合わせガラスは、2枚の板ガラスを透明で強靭な中間膜で張り合わせたガラスであり、割れても破片の飛散を防ぐことができる。
4.強化ガラスは、フロート板ガラスの3~5倍の強度を有する加工ガラスであり、割れても破片が鋭角状にならない。
5.型板ガラスは、ガラスの片側表面に型模様を付けたガラスであり、光を拡散し、視線を遮ることができるので、住宅の窓ガラスなどに使用される。

 

 

解答 2:網入り板ガラスは、割れても破片が落ちにくいので、防火用のガラスとして使用されているが、線入り板ガラスは防火用としては使用できない。

〔H29 No.25〕建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.せっこうボードは、火災時にはに含まれる結晶水が分解されるまで、温度上昇を防ぐので、優れた防火性を有している。
2.窯業系サイディングは、セメント質原料及び繊維質原料を成形したものであり、外装材として用いられる。
3.ALCは、原料を発泡させて高温高圧蒸気養生した材料であり、1mm程度の独立気泡を多く含むので、優れた耐火性・断熱性を有している。
4.ガラス繊維混入セメント板(GRCパネル)は、セメント系材料にガラス繊維を混入したものであり、曲げ強度が高く薄肉化が可能なので、内外装パネルとして用いられる。
5.木片セメント板は、細長く削り出した木毛とセメントを混合し加圧成型したものであり、加工性が良いので、天井の下地材に用いられる。

 

 

解答 5:設問の「細長く削り出した木毛とセメントを混合し加圧成型したもの」は、木毛セメント板に関する説明。木片セメントは、「薬剤処理した5〜20mmの木片とセメントを約3:7の割合で混ぜて加圧成形した板状の材料」のことである。

2級建築士の学科対策

・イラストでわかる二級建築士用語集

 

 

 

・2級建築士 学科試験 要点チェック

 

 

 

・二級建築士 はじめの一歩 学科対策テキスト

 

 

 

 

平成29年度二級建築士問題

学科Ⅰ-計画

学科Ⅱ-法規

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投稿日:2018年12月13日 更新日:

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