平成23年度2級建築士-学科Ⅰ計画

平成23年度  学科Ⅰ-計画
25問掲載

[№1] 歴史的な建築物とその様式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.パンテオン(ローマ)は、れんが及びコンクリートにより造られた大ドームを特徴とした、ローマ建築の代表的な建築物である。

2.ハギア・ソフィア大聖堂(イスタンブール)は、ペンデンティヴドームを用いた大空間を特徴とした、ビザンチン建築の代表的な建築物である。

3.ミラノ大聖堂(ミラノ)は、多数の小尖塔の外観を特徴とした、ロマネスク建築の代表的な建築物である。

4.ノートルダム大聖堂(パリ)は、側廊の控壁をつなぐフライングバットレスや双塔形式の正面を特徴とした、初期ゴシック建築の代表的な建築物である。

5.フィレンツェ大聖堂(フィレンツェ)は、頂部へと尖った二重殻の大ドームを特徴としたルネサンス建築の代表的な建築物である。

解答 3:
ミラノ大聖堂はイタリアの教会堂で、ゴシック建築とされている。

 

 

[№2] 用語とその単位との組み合わせとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.水蒸気圧 ・・・ kPa

2.比熱  ・・・ kJ(kg・K)

3.音の強さ ・・・ W/m2

4.動粘性係数・・・ m2/s

5.日射量   ・・・ lm/m2

解答 5:
日射量は1m2の面が1秒間に受ける熱量(W)のこと。なので単位は「W/m2」となる。また「lm/m2」は照度の単位である。

 

 

[№3] イ~ホの条件の室において、最低限必要な換気回数を計算した値として、最もものは、次のうちどれか。

条件

イ.室容積: 80m3
ロ.在室者数:6人
ハ.在室者1人当たりの呼吸による二酸化炭素の発生量: 0.02m3/h
ニ.室内の二酸化炭素の許容濃度:0.10%
ホ.外気の二酸化炭素の濃度:0.04%

 

1.1.0回/h 
2.1.5回/h 
3.2.0回/h 
4.2.5回/h 
5.3.0回/h

解答 4:
一人当たりのCO2の排出量で計算する方法は、以下の計算式を用いる。
必要換気量Q = (一人当たりの二酸化炭素発生量 × 在室者数 ) / (室内の汚染質の許容濃度 – 外気中の汚染室濃度)
必要換気量=(0.02m3/h×6人)/(0.0010-0.0004)=200
また換気回数は必要換気量を全容積で割った数値なので、
換気回数=200/80=2.5(回/h)

(関連問題:平成29年1級学科2、No.03平成28年1級学科2、No.03平成27年1級学科2、No.04平成26年1級学科2、No.02平成30年2級学科1、No.04平成28年2級学科1、No.06平成26年2級学科1、No.04平成24年2級学科1、No.04平成23年2級学科1、No.03平成21年2級学科1、No.04)

 

[№4] 室内空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.絶対湿度が同じであれば、空気を加熱すると、その空気の露点温度は低くなる。

2.絶対湿度が同じであれば、空気を加熱すると、その空気の相対湿度は低くなる。

3.絶対湿度が同じであれば、空気を冷却しても、その空気の水蒸気圧は変化しない。

4.乾球温度が低いほど、飽和水蒸気圧は低い。

5.乾球温度が同じであれば、乾球温度と湿球温度の差が大きいほど相対湿度は低い。

解答 1:
露点温度とは、空気中の水蒸気が飽和点に達し、凝結が始まる温度のことをいう。絶対温度が同じであれば、空気を加熱・冷却しても露点温度は変化しない。

 

 

[№5] イ~チに条件により計算した外壁、窓及び天井の熱損失の合計値として、正しいものは次のうちどれか。ただし、定常状態とする。

条件   

イ.外壁(窓を除く)の面積 : 180 m2
ロ.窓の面積        : 15 m2
ハ.天井の面積       : 70 m2
ニ.外気温         : 0℃
ホ.室温          : 20℃
ヘ.外壁の熱貫流率     : 0.3W/( m2・K)
ト.窓の熱貫流率      : 2.0W/( m2・K)
チ.天井の熱貫流率     : 0.2W/( m2・K)

  1. 1,840W
  2. 1,880W
  3. 1,920W
  4. 1,960W
  5. 2,000W

解答 4:
熱損失とは、熱貫流による失われる熱量である。各部ごと次式にて計算して求め、その総量を合計する。

熱貫流量Q=各部の熱貫流率×内外温度差×各部の面積

内外温度差=20℃-0℃=20℃
外壁の熱貫流量=0.3×20×180=1,080(W)
窓の熱貫流量=2.0×20×15=600(W)
天井の熱貫流量=0.2×20×70=280(W)
熱貫流量の総量=1,080+600+280=1,960(W)

 

 

 

[№6] 日照・日射・採光に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.我が国において、経度が異なる地点であっても、緯度が同一であれば、同じ日の南中時の太陽高度は等しい。

2.我が国において経度及び緯度の異なる地点であっても、冬至の日と夏至の日の南中時の太陽高度の差は等しい。

3.日射遮蔽係数の大きな窓ほど、日射の遮蔽効果が小さい。

4.天空日射量は、一般に、大気透過率が低いほど大きい。

5.室内におけるある点の昼光率は、一般に、全天空照度が大きいほど高い。

解答 5:


全天空照度が小さくなっても、室内の水平面照度も同様に小さくなる。そのため昼光率は変わらない。

 

 

 

[№ 7] 木造住宅の断熱性・気密性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.冬期において、繊維系の断熱材を用いた外壁の断熱層内に通気が生じると、外壁の断熱性が低下するがある。

2.気密性を高めるほうが、計画換気を行いやすい。

3.外皮(外壁や窓等)の断熱性能に関する指標である外皮平均熱貫流率には、換気による熱損失も含まれる。

4.外壁の断熱性を高めると、窓からの日射の影響による室温の上昇は大きくなる。

5.二重窓における外側窓のガラスの室内側表面の結露を防止するためには、「外側サッシの気密性を高くする」より「内側サッシの気密性を高くする」ほうが効果的である。

解答 3:
「外皮平均熱貫流率」は、内外の温度差1℃(単位温度差)当たりの総熱損失量を外皮総面積で除した値であり、外皮の断熱性を評価する指標である。この時の「外皮」とは、外気等に接する天井、壁、床、開口部等をいう。また「総熱損失量」には、換気および漏気によって失われる熱量は含まない

 

 

[№8] 音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.多孔質材料の吸音率は、一般に「低音域の音」より「高音域の音」のほうが小さい。

2.室内騒音の許容値は、「住宅の寝室」より「音楽ホール」のほうが小さい。

3.室内騒音の許容値をNC値で示す場合、NC値が大きくなるほど許容される騒音レベルは高くなる。

4.残響時間を計算する場合、一般に、室温は考慮しない。

5.同じ厚さの一重壁であれば、一般に単位面積当たりの質量が大きいものほど、音響透過損失が大きい。

解答 1:
多孔質材料とはグラスウールが代表的なものであり、高音域の音を多く吸収する。

 

 

[№9] 建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.音における聴覚上の三つの要素は、音の大きさ、音の高さ、音色である。

2.明視の四つの条件は、明るさ、対比、大きさ、距離である。

3.温熱感覚に影響を及ぼす物理的な四つの要素は、温度湿度気流放射である。

4.単層壁の熱貫流率に影響する三つの要素は、壁体表面の熱伝達率、壁体材料の熱伝導率、壁体の厚さである。

5.基本的な三つの熱移動のプロセスは、伝導、対流、放射である。

解答 2:
明視の4条件は、明るさ、対比、色、大きさ、動き(時間)である。

 

 

[№10] 住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.台所は、家事室やサービスヤードなどとの動線を考慮して計画した。

2.車いす使用者が利用するキッチンタイプを、L字型とした。

3.浴室の出入口において、脱衣室との段差の解消と水仕舞を考慮して排水溝にグレーチングを設けた。

4.階段における手すりの高さは、踏面の先端の位置から110cmとした。

5.収納スペースは、各個室の床面積の20%程度とし、その一部をウォークインクロゼットとして寝室に計画した。

解答 4:
階段に設ける手すりの高さは、成人の健常者の場合は800~850mm程度。高齢者等を使用者としてする場合は700~800mm程度で、使用者の体格に合わせて設置する。設問の「110cm」は踊場などに設置する転落防止用手すりの床面からの高さである。

 

 

[№11] 中層又は高層集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.片廊下型は、一般に、階段室型に比べてエレベーター1台当たりの住戸数を多くすることができる。

2.中廊下型は、一般に、住棟を南北軸に配置することが多い。

3.ツインコリドール型は、一般に、中廊下型に比べて、通風や換気がしやすい。

4.片廊下型は、一般に、集中型に比べて、避難計画が難しい。

5.スキップフロア型は、一般に、集中型に比べて、エレベーターから各住戸への動線が長くなる。

解答 4:
「集中型」は階段室やエレベーターを住棟の中央に配置して配置する。対して「片廊下型」は両端に1方向避難を設けることができる。そのため「片廊下型」のほうが避難計画が容易である。

 

 

[№12] 商業建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.劇場において、演目に応じて舞台と観客席との関係を変化させることができるように、アダプタブルステージ形式で計画した。

2.オペラ劇場において、可視限界距離を考慮して、最後部の客席から舞台の中心までの視距離を48mとして計画した。

3.店舗において、商品の陳列棚の高さについては、成人にとって商品の「見やすさ」と「手に取りやすさ」を考慮して、床面から700~1,400mmとなるように計画した。

4.シティホテルの客室において、照明は間接照明を主とし、各照明ごとに照度を調整できるように計画した。

5.ビジネスホテルにおいて、延べ面積に対する客室部門の床面積の割合を75%として計画した。

解答 2:
「可視限界距離」は客席から舞台上を見ることができる限界距離のことであり、オペラ劇場では38m程度を目安とする。

 

 

[№13] 事務所ビルの計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.高層の事務所ビルにおける乗用エレベーターの台数については、一般に、最も利用者が多い時間帯の5分間に利用する人数を考慮して計画する。

2.床面積が同じ事務室における机の配置形式については、一般に、対向式より並行式のほうが、多くの机を配置することができる。

3.システム天井は、モデュール割に基づいて、設備機能を合理的に配置することができるユニット化された天井である。

4.フリーアクセスフロアは、配線を自由に行うことができるように、二重床としたものである。

5.コアプランにおける分離コア型は、構造計画及び設備計画上の対応が必要であるが、自由な執務空間を確保しやすい。

解答 2:
事務所の机の配置の計画において「並行式」はプライバシーが保たれ、各人の業務に最も集中することができる形式。「対抗式」はコミュニケーションが取りやすく、最も配置効率が良く、より多くの机を配置することができる。

 

 

[№14] 美術館の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.日本画を展示する壁面の照度を、日本工業規格(JIS)の照明基準に合わせて、500lx程度とした。

2.小規模な展示室は、来館者の逆戻りや交差が生じないように、一筆書きの動線計画とした。

3.展示スペースを有効に使用したり展示壁面を増やすために、天井つり可動展示パネルを使用した。

4.絵画用人工照明の光源を、自然光に近い白色光とした。

5.ミュージアムショップを、エントランスホールに面して配置した。

解答 1:
日本画は西洋画に比べて光に弱いので、照度を150lx~300lx程度に抑える必要がある。

 

 

[№15] 公共建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.小学校において、低学年は総合教室型とし、高学年は特別教室型とした。

2.保育所において、4歳児を対象とした定員20人の保育室の床面積を50m2とした。

3.特別養護老人ホームにおいて、定員2人の入居者専用居室の床面積を16m2とした。

4.診療所において、X線撮影室は、診察室及び処置室に近接させた。

5.地域図書館において、一般閲覧室と児童閲覧室は分けて配置したが、貸出カウンターは共用とした。

解答 3:
特別養護老人ホームの居室の一人当たりの床面積は10.65m2以上とされている。そのため2人の居室の場合は、21.30m2以上の床面積が必要となる。厚生労働省「特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準」

 

 

[№16] 身体障害者、高齢者等に配慮した建築物の各部の寸法等に関わる次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.外開きの扉の玄関ポーチの場合、車いす使用者に配慮し、扉の引手方向に、扉の幅に200cm加えた平たんなスペースを設けた。

2.車いす使用者に配慮し、記帳などを行う受付カウンターの下部に、高さ50cm、奥行30cmのクリアランスを設けた。

3.視覚障害者に配慮し、階段の上部に設ける注意喚起用点状ブロックは、階段の手前30cm程度の床上に設けた。

4.高齢者に配慮し、作業領域の照度を、日本工業規格(JIS)における照明基準の2倍とした。

5.松葉づえの使用者に配慮し、廊下の幅を120cmとした。

解答 2:
車いす使用者の記帳などを行う受付カウンターのクリアランスは、高さ700mm程度、奥行450mm程度とする。

 

 

[№17] 屋根に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.入母屋屋根は、上部を切妻とし、下部の屋根を四方に葺きおろした屋根である。

2.寄棟屋根は、大棟から四方に葺きおろした屋根である。

3.腰折れ屋根は、勾配が上部と下部とで異なり、上部が急勾配、下部が緩勾配の屋根である。

4.方形屋根は、四つの隅棟が一つの頂点に集まった屋根である。

5.ろく屋根は、勾配が極めて小さく、平たんな屋根である。

解答 3:
腰折れ屋根(マンサード)は、勾配が上部と下部とで異なり、上部が急勾配、下部が緩勾配の屋根である。

 

 

 

[№18] まちづくりに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ボンエルフは、住宅地の道路において、歩行者と自動車の共存を図るための手法である。

2.ハンプは、住宅地の道路において、車道部分を大きく蛇行させることによって、自動車の速度を低下させるための手法である。

3.ラドバーンシステムは、住宅地において、通過交通を排除し、歩行者と自動車の動線を完全に分離させるための手法である。

4.トランジットモールは、モール形態の一つであり、一般の自動車の進入を排除し、路面電車やバス等の公共交通機関と歩行者の空間としたものである。

5.パークアンドライドは、中心市街地への自動車の流入を減らすため、周辺の駅に整備された駐車場まで自動車で行き、そこから公共交通機関を利用して、中心市街地へ移動する手法である。

解答 2:
設問はシケインの説明。ハンプは路面を部分的に盛り上げる手法のこと。

 

 

[№19] 建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.空気調和設備におけるゾーニングは、室の用途、使用時間、空調負荷、方位などにより、空調系統をいくつかに分割することである。

2.照度計算に用いられる保守率は、ランプの経年劣化やほこり等による照明器具の光束減少の程度を表す数値である。

3.クロスコネクションは、飲料水の給水・給湯系統とその他の系統とが、配管・装置により直接接続されることである。

4.コージェネレーションシステムは、一般に、発電に伴う排熱を給湯などに有効利用するものである。

5.洗落とし式は、噴射口から洗浄水を強く噴出させ、その圧力で汚物を排出する水洗式大便器の洗浄方式である。

解答 5:
洗い落とし式は、水の落差による流水作用で汚物を押し流す。溜水面が狭いため、汚物が付着しやすい。一般的に多くの便所で普及しており、最もシンプルで安価な便器。

 

 

[№20] 変風量(VAV)単一ダクト方式の空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.室内負荷の変動に応じて、各室への送風量を調整して、所定の室温を維持する方式である。

2.変風量(VAV)装置ごとに熱負荷に応じた風量だけを給気すればよいので、ファン搬送動力の低減を図ることができる。

3.熱負荷のピークの同時発生がない場合、定風量単一ダクト方式に比べて、空調機やダクトサイズを小さくすることができる。

4.一般に、空気熱源マルチパッケージ型空調機方式に比べて、空気搬送エネルギーは大きくなる。

5.一般に、定風量単一ダクト方式に比べて、室内の気流分布、空気清浄度を一様に維持することができる。

解答 5:
「定風量単一ダクト方式」は一定の風量を確保することができるので、室内の空気清浄度を一様に維持することができる。「変風量単一ダクト方式」では負荷に応じて送風量を変化させるので、気流分布を一様に維持することは難しい。

 

 

 

[№21] 空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.インバータ搭載型の高効率ターボ冷凍機は、定格運転時に比べて、部分負荷運転時の効率が高い。

2.ガスエンジンヒートポンプは、ヒートポンプ運転により得られる加熱量とエンジン排熱量の合計を利用できる。

3.冷却塔の冷却効果は、主として、冷却水と空気との接触による水の蒸発潜熱により得られる。

4.最下階に蓄熱槽を設けた開放回路方式は、密開回路方式に比べて、一般にポンプ動力を低減することができる。

5.冷凍機の冷媒のノンフロン化に伴い、一般に、自然冷媒であるアンモニア、二酸化炭素が冷媒として用いられることがある。

解答 4:
「開放回路」よりも「密閉回路」の方がポンプ動力を低減することができる。

 

 

[№22] 給排水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.逆サイホン作用は、水受け容器中に吐き出された水が、給水管内に生じた負圧による吸引作用により、給水管内に逆流することをいう。

2.水道の給水引込管に増圧給水設備を直結する直結増圧方式は、水道本管の水圧を利用できるため、省エネルギー効果が期待できる。

3.給湯設備における加熱装置と膨張タンクをつなぐ膨張管には、止水弁を設ける必要がある。

4.分流式公共下水道の雨水専用管に、敷地内の雨水排水管を接続する場合には、一般に、トラップますは設置しない。

5.自然流下式の排水立て管の管径は、どの階においても、最下部の最も大きな排水負荷を負担する部分の管径と同一にする必要がある。

解答 3:
膨張管は給湯設備の貯湯タンク内の圧力が一定以上に高くなった場合に圧力を調節する配管で、常時開放する。そのため止水弁などを設けてはならない。

 

 

[№23] 電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.住宅(特別の場合を除く)及び人の触れやすい白熱電灯・蛍光灯に電気を供給する屋内電路の対地電圧は、150V以下とする。

2.300V以下の低圧用機器の鉄台の接地には、一般に、B種接地工事を行う。

3.進相コンデンサは、電動機の力率改善を目的として、電動機と並列に接続する。

4.一般の需要家に供給される電力には、低圧・高圧・特別高圧の三種類の電圧があり、低圧は直流で750V以下、交流で600V以下である。

5.電力の供給において、負荷容量、電線の太さ・長さが同一であれば、配電電圧を高くするほうが、配電線路における電力損失が少なくなる。

解答 3:
電気設備の設置工事はA,B,C,D種があり、300V以下の低圧用にはD種接地工事を行う。

 

 

[№24] 防災・消防設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.自動火災報知設備の定温式感知器は、周囲温度が一定の温度上昇率になったときに作動する。

2.非常用の照明装置の予備電源は、停電時に、充電を行うことなく30分聞継続して点灯できるものとする。

3.開鎖型スプリンクラー設備には、湿式、乾式、予作動式の三種類がある。

4.屋内消火栓設備における2号消火栓の警戒区域は、原則として、水平距離15m以内である。

5.非常警報設備非常ベルは、音響装置の中心から1m離れた位置で90dB以上の音圧が必要である。

解答 1:
定温式感知器は、設定した温度を超えると作動する。一定の温度上昇率になった時に作動するのは作動式感知器である。

 

 

[№25] 建築設備における省エネルギー・省資源に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.太陽電池の変換効率は、一般に、アモルファスシリコンより単結晶シリコンのほうが高い。

2.全熱交換型換気扇は、換気による冷暖房負荷を低減することができる。

3.雨水利用システムにおける雨水の集水場所は、一般に、屋根や屋上である。

4.給湯設備において、給湯設備の設計一次エネルギー消費者が大きいシステムの採用は、省エネルギーに有効である。

5.受変電設備において、負荷に合わせて変圧器の台数制御を行うことは、省エネルギーに有効である。

解答 4:
設計一次エネルギー消費量が小さいシステムの方が、省エネルギーに有効である。一次エネルギー消費量は、空気調和設備、機械換気設備、照明設備、給湯設備、昇降機、その他のエネルギー消費量を合計して算出する。

 

 

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投稿日:2018年12月13日 更新日:

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