平成29年度1級建築士-学科Ⅰ計画

平成29年度 学科Ⅰ(計画)
全20問掲載

一級建築士学科試験
2022年7月24日(日)

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〔H29 No.01〕技術者の倫理等の用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.「公益確保の責務」は、技術者の倫理的義務の一つであり、「公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮すること」をいう。
2.「リスクマネジメント」は、危機事態が生じた後に速やかに実施するものであり、被害の最小化、被害の拡大防止、二次被害の防止等が目的となる。
3.「モラルハザード」は、保険の領域から派生した概念で、近年では、一般に、「倫理観の欠如」と訳され、企業等が節度なく利益を追求する状態をいう。
4.「不遵守行為」は、個人及び組織を含めて意図的に法令や条例等に従わない行為をいう。

解答 2:「リスクマネジメント」は、危機事態がに実施するものである。

〔H29 No.02〕建築物の保存・再生の事例に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.犬島精錬所美術館(岡山県)は、20世紀初頭に閉鎖された精錬所の遺構を活用し、自然エネルギーを積極的に利用した美術館として保存・再生させたものである。
2.3331 Arts Chiyoda(東京都)は、廃校になった中学校を、アートギャラリーを含む文化施設等として保存・再生させたものである。
3.カステルヴェッキオ美術館(イタリアヴェローナ)は、14世紀に建設された歴史的建造物である城を、美術館等として保存・再生させたものである。
4.リンゴット工場再開発計画(イタリアトリノ)は、20世紀初頭に建設された巨大な自動車工場を、現代美術館として保存・再生させたものである。

解答 4:「リンゴット工場再開発計画」は1982年に閉鎖されたイタリアのフィアットの自動車工場の再開発であり、1989年に複合施設として改修して会議センター、ホテル、事務所、音楽ホールなどに使用している。現代美術館は含まない。

 
〔H29 No.03〕A~Dの建築物について、その建造された年代を古いものから新しいものへ並べた順序として、正しいものは、次のうちどれか。

A.ローマのテンピエット(イタリア)
B.ル・トロネ修道院(フランス)
C.ローマのパンテオン(イタリア)
D.ロンドンのセント・ポール大聖堂(イギリス)

1.B→ C→ D→ A
2.B→ C→ A→ D
3.C→ A→ B→ D
4.C→ B→ A→ D

解答 4:
パンテオン(伊) 118年~135年(古代ローマ期)
ル・トロネ修道院(仏)1160年~1200年(ロマネスク期)
テンピエット(伊) 1502年~1510年(ルネサンス期)
セント・ポール大聖堂(英) 1675年~1710年(バロック期:再建)

〔H29 No.04〕都市空間についての著書に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.レム・コールハースは、「錯乱のニューヨーク(Delirious New York)」において、主としてマンハッタンの超高層建築物がつくりだした「過密の文化」に着目し、「マンハッタニズム」と定義した。
2.クリストファー・アレグザンダーは、「パタン・ランゲージ(A Pattern Language)」において、過去の事例から導きだされた都市や建築を形づくるための基本的な原則を示した。
3.ジェイン・ジェイコブズは、「アメリカ大都市の死と生(The Death and Life of Great American Cities)」において、都市の街路や地区に多様性を生みだす四つの条件を示した。
4.ケヴィン・リンチは、「都市のイメージ(The Image of the City)」において、ラスベガスの都市景観の多様な空間要素を記号論的な視点から分析した。

解答 4:設問はロバート・ヴェンチェーリの著作の「ラスベガス」の説明。ケヴィン・リンチが著した「都市のイメージ」は、人々が周辺環境に対して抱くイメージをアンケートを元に分析し、5要素(通路・境界線・目印・結節点・まとまった地域)を提唱。なお1968年に丹下健三と富田玲子による邦訳版が出版されている。

〔H29 No.05〕わが国における建築物と周辺環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.建築物に囲まれた広場や街路等の幅員をD、建築物のファサードの高さをHとした場合、D/Hはその外部空間の開放感や閉塞感を表す指標となる。
2.建築物が冬至の日において4時間以上の日影を周囲に及ぼす範囲は、一般に、建築物の東西方向の幅よりも建築物の高さに大きく影響される。
3.都市部にある建築物の屋根及び屋上に高日射反射率塗料を塗ることにより、ヒートアイランド現象を抑制する効果が期待できる。
4.多雪地域の市街地の建築物において、落雪の搬出の不便さと落雪による危険を避けるため、無落雪屋根を採用する場合がある。

解答 2:冬至日における4時間以上の日影を周囲に及ぼす範囲は、一般に、建築物の南北方向の幅や建築物の高さはあまり影響がなく、建築物の東西方面の幅に大きく影響される。 
(関連問題:平成22年1級学科1、No.05平成26年1級学科2、No.06)

〔H29 No.06〕建築物の各部の寸法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.事務所ビルの事務室において、椅子に座った状態で室内の見通しをよくするためにパーティションの高さを床面から110cmとした。
2.幼稚園において、子ども用足洗い場については床に5%程度の勾配をとり、子ども用手洗い場についてはその高さを床面から65cmとした。
3.小学校において、居心地のや落着き感に考慮しつつ、教室の天井の高さを2.7mとした。
4.病院の4床室の病室において、隣り合うベッドとベッドの間に幅1m以上のスペースを確保するため、その床面積を患者一人につき8m2とした。

解答 2:子ども用足洗い場の床勾配は2~5%程度とする。子ども用手洗い場の高さは床面から40~50cmとする。

〔H29 No.07〕建築物の各部の寸法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.乗用エレベーター(定員24人)は、かごの内法寸法が間口2,150mm×奥行1,600mmのものを採用した。
2.建築物の主要な出入口の有効幅員を1,500mmとし、その他の出入口の有効幅員を1,000mmとした。
3.自走式の立体駐車場における自動車の車路において、傾斜部の本勾配を1/5とし、傾斜部の始まりと終わりのそれぞれの長さ6mの部分の緩和勾配を1/10とした。
4.多人数の成人が使用する洗面所において、隣り合う洗面器の中心間距離を850mmとした。

解答 3:自走式の立体駐車場の車路は、傾斜部の本勾配を1/6以下とし、傾斜部の始まりと終わりに緩和勾配(本勾配の1/2)を設け、またその長さは、2.5~6m程度とする。

〔H29 No.08〕屋内階段に関する次の記述のうち、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」に照らして、最も不適当なものはどれか。

1.階段の両側の壁に手すりを設けるに当たり、その手すりの端部は、階段の上端では水平に45cm延長させ、下端では斜め部分も含めて段鼻から45cm延長させた。
2.階段に上下2本の手すりを設けるに当たり、その上段の手すりの高さを80cmとし、下段の手すりの高さを60cmとした。
3.階段の蹴上げを15cm、踏面を32cm、蹴込みを1cmとした。
4.階段上端部と連続する床については、視覚障がい者が段を認識できるように、段の手前5cmの位置に線状ブロックを敷設した。

解答 4:視覚障害者に配慮し、階段の上部に設ける注意喚起用点状ブロックは、階段の手前30cm程度の床上に設ける。

ナカ工業株式会社の点字鋲・点字タイル

(関連問題:令和02年1級学科1、No.09)

〔H29 No.09〕便所・洗面所に関する次の記述のうち、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」に照らして、最も不適当なものはどれか。

1.オストメイト用設備を有する便房の汚物流しに設ける水栓は、湯温調整付きレバーハンドル型混合水栓とした。
2.オストメイト用設備を有する便房には、ストーマ装具や関連の小物等を置くことができる手荷物置き台(カウンター)を設置した。
3.車いす使用者用便房に設置する洗面器の鏡は、幅35cm×高さ45cmの大きさとし、車いす使用者の利用に配慮し傾斜させて設置した。
4.車いす使用者用便房に設置する手すりは、便器の側壁側にL型手すりを設けるとともに、他方には可動手すりを設け、それらの水平部はいずれも便座の座面から25cmの高さとした。

解答 3:車椅子使用者用便所に設置する洗面器の鏡は、車椅子使用者のみではなく、介助者も立位で使用することも想定する。そのため傾斜鏡ではなく、鏡を垂直に、カウンターの直上から約100cm以上の高さで設置する。

〔H29 No.10〕都市計画・都市デザインに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.後藤新平らが主導した関東大震災からの「帝都復興事業」においては、鉄筋コンクリート造により不燃化・耐震化した復興小学校を建設し、隣接して小公園を整備した。
2.ル・コルビュジエの「パリのヴォワザン計画」においては、一部の歴史的建造物を保存しつつ、古い街区や建築物を大規模に取り壊し、幹線道路等を整備したうえで、超高層ビルに建て替える提案をした。
3.丹下健三の「東京計画1960」においては、人口の過剰集中による諸問題に対し、東京湾を全面的に埋め立て、放射状の都市構造をつくりだす提案をした。
4.フランソワ・ミッテランらが主導したパリの都市計画である「グラン・プロジェ」においては、フランス革命200年を記念して、ルーブル美術館の大改修やオルセー駅舎の美術館への転用等、拠点整備による都市の再生を進めた。

解答 3:「東京計画1960」は丹下健三による東京の巨大都市化による都市構造の改革を提案するものである。都心を中心にした放射状の都市構造を否定し、東京湾上に線状に拡張する都市構造を提案するものである。

〔H29 No.11〕都市計画等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.建築基準法に基づく、いわゆる「連担建築物設計制度」は、都市機能の更新や、優れた都市空間の形成・保全を図ることを目的に、都市計画法と建築基準法による制限の一部を適用せず、街区単位に都市計画を定め、建築物等を個々に認定する制度である。
2.都市計画法に基づく「地区計画」は、地区の課題や特徴を踏まえ、住民と市町村とが連携しながら、地区の目指すべき将来像を設定し、その実現に向けて「まちづくり」を進めていく手法である。
3.文化財保護法に基づく「登録有形文化財登録基準」の建造物の部では、原則として、建設後50年を経過し、かつ、一定の基準に該当する建築物、土木構造物及びその他の工作物が、文化財登録原簿への登録の対象となる。
4.都市緑地法に基づく「緑化地域」は、緑地が不足している市街地等において、一定規模以上の建築物の新築増築を行う場合に、敷地面積の一定割合以上の緑化が義務付けられる地域である。

解答 1:設問は「特定街区制度」の説明である。「連担建築物設計制度」は、単一の敷地では適用ができない場合でも、既存の建物を含む複数の敷地・建物を一体として合理的な設計をし特定行政庁の認定により、当該敷地群を一つの敷地とみなして、接道義務、容積率制限、建ぺい率制限、斜線制限、日影制限等を適用できる制度

〔H29 No.12〕住宅の作品(設計者)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ファンズワース邸(ミース・ファン・デル・ローエ)は、広大な敷地に建つ週末住宅であり、H形鋼の柱に溶接された梁を介して屋根スラブ及び床スラブを取り付けた構造に特徴がある。
2.シュレーダー邸(ヘリット・トーマス・リートフェルト)は、建具や家具による住空間づくりに特徴があり、2階は一つの広い空間として使用することも、また可動の間仕切りにより、小さく区分けすることもできる。
3.前川自邸(前川國男)は、都市部の約20m2の狭小な敷地に、住空間を機能別に積層し構成した住宅である。
4.原自邸(原広司)は、玄関から吹抜けを通過してバルコニーまで降りてゆく廊下の両側に居室を配置し、トップライトから自然光を取り入れた住宅である。

解答 3:設問は東孝光の「塔の家(1966年)」の説明である。「前川自邸(1941年)」は、世界的著名な建築家前川國男の自邸作品である。大きな切妻屋根で建物全体を覆い、中央のリビングは吹き抜けとし、両脇に書斎、女中部屋と寝室、台所、浴室などを配置する。

前川自邸のリビング

〔H29 No.13〕住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.かんかん森(東京都)は、各住戸の独立性を保ちつつ、居住者が共同で使用することができる居間や台所等を設置して、コモンミールや掃除等、生活の一部を共同化している、コレクティブハウスである。
2.SHARE yaraicho(東京都)は、道路に面する部分は巨大な半透明のテント膜で覆われ、内部は吹抜け空間を介して個室7室とコモンスペースが計画された、シェアハウスである。
3.泉北ニュータウン(大阪府)は、空き住戸を活用したサポート付き共同住宅や戸建て住宅を活用した多世代型シェアハウス等の試みが行われている、大規模なニュータウンである。
4.求道學舎(東京都)は、居住者が共同生活をすることに重点を置き、居間や浴室等のコモンスペースの充実を図った、テラスハウスである。

解答 4:「求道学(學)舎」は、1926年に竣工したRC造3階建の学生寮を、コーポラティブハウスとして10戸の共同住宅にリノベーションしたものである。武田五一の設計による。(関連問題:平成26年1級学科1、No.12)

求道学舎(東京都)

〔H29 No.14〕大規模で高層の事務所ビルの防災計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.非常用エレベーターの乗降ロビーは、消防隊が消火活動拠点として利用するため、その面積は、非常用エレベーター1台につき15m2以上と定められている。
2.エレベーター、階段等を含むコアの配置のうち片寄せタイプについては、一般に、避難上不利な点が多く、その採用に当たっては、シミュレーションや実験等により安全性を確認することが望ましい。
3.火災の拡大を防止するためには、出火の可能性が高いエリア(部分)に、防火上有効な区画を設けるとともに、初期消火設備の設置や不燃性のある建築材料を使用することが求められる。
4.屋上に緊急離着陸場を設けた場合、そのスペースは、在館者の救助に使用されるとともに消防隊の突入時にも利用される。

解答 1:非常用エレベーターの乗降ロビーの面積は、非常用エレベーター1台につき10m2以上である。(建築基準法施行令第129条の13の3第3項七号)

〔H29 No.15〕災害に関連した建築物等の整備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.「指定緊急避難場所」としての施設は、災害が発生した場合、又は発生するがある場合にその危険から逃れるための避難場所であり、洪水等に係るものについては、想定される洪水等の水位以上の高さに避難スペースを配置する必要がある。
2.「基幹災害拠点病院」には、病院機能を維持するために必要な全ての施設が地震等に対して安全な構造を有すること、敷地内にヘリポートを有すること等が求められている。
3.「応急仮設住宅」のうち「借上型仮設住宅」は、地方自治体が民間賃貸住宅を借り上げて供与することをいい、東日本大震災以降は「みなし仮設住宅」とも呼ばれているものである。
4.「応急仮設住宅」のうち「建設型仮設住宅」は、災害発生後に速やかに建設され、恒久的に供与されるものである。

解答 4:「建設型仮設住宅」は、原則として、災害発生の日から20日以内に着工され、仮設建築物として扱われるので、その供与期間は2年間となる。

建設型仮設住宅

〔H29 No.16〕医療・福祉等の用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.「介護老人保健施設」は、医療ケアを必要とする要介護者に対し、看護や医学的管理下における介護及び機能訓練等並びに日常生活上の世話を行うことにより、入所者が自立した日常生活を営むことや居宅における生活への復帰を目指す施設である。
2.「急性期リハビリテーション」は、疾患に応じ90日から180日をかけて身体の機能や日常生活動作(ADL)の改善を目指すことであり、専門リハビリテーション医療機能をもつ医療施設で行われている。
3.「放課後等デイサービス事業所」は、就学中の障がい児に対して、放課後や夏休み等の長期休暇中において、生活能力の向上のための訓練や支援等を継続的に提供するもので、指導訓練室や支援に必要な設備・備品等を備えることが求められている。
4.「日本版CCRC(Continuing Care Retirement Community)」は、大都市に在住する高齢者が健康な段階から地方へ移住し、地域活動に積極的に参加することをとおして、地域社会に溶け込み、多世代と交流・共働する居住が基本となっている。

解答 2:設問の「90日から180日をかけて身体の機能や日常生活動作(ADL)の改善を目指す」リハビリテーションは、「回復期リハビリテーション」である。「急性期リハビリテーション」は、発症して病院で意識が回復した後、病状の悪化を防ぐために、直ちに行われるリハビリテーションである。

〔H29 No.17〕図書館(設計者等)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ベルリン自由大学図書館(フォスター・アンド・パートナーズ)は、傾斜した巨大な円盤状の屋根構造をもち、外壁には世界各地・各時代の文字が彫り込まれている。
2.フランス国立図書館(ドミニク・ペロー)は、緑豊かな中庭をもつロの字型の基壇部と、その四隅に配置されたL字型の高層タワーから構成されている。
3.シアトル中央図書館(OMA)は、外観全体が格子状の鉄骨とガラスで構成され、室内空間に外光を導いている。
4.ストックホルム市立図書館(エーリック・グンナール・アスプルンド)は、円筒と直方体が組み合わされた外観をもち、巨大な円筒の内部には、壁に沿って書架があり、中央にサービスデスクが設けられている。

解答 1:設問は「新アレクサンドリア図書館(エジプト)」の記述。「ベルリン自由大学図書館」はノーマン・フォスターの設計による図書館で、アルミニウムとガラスのパネルによる球体型ドームの内側に、スチールフレームとグラスファイバー製パネルによる皮膜を重ねた二重構成とし、外周の縁が蛇行した2~4階建のフロア全体を覆っている。

ベルリン自由大学図書館(内観)

ベルリン自由大学図書館(外観)

〔H29 No.18〕工事監理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.「工事監理」、「工事と設計図書との照合及び確認の結果報告等」及び「工事監理の結果報告」は、建築士法における、いわゆる建築士の「独占業務」に該当する。
2.工事監理の具体的で詳細な実施方法(工事と設計図書との照合及び確認の具体的な対象、方法や業務の範囲)は、建築士法では定められていない。
3.建築士事務所が行う監理業務には、一般に、「工事請負契約の目的物の引渡しの立会い」と「工事費支払いの審査」が含まれる。
4.工事監理を行う一級建築士は、所定の登録講習機関が実施する監理技術者講習を受講しなければならない。

解答 4:「監理技術者」は講習を受講して資格を受ける必要があるが、一級建築士は工事管理業務を行うにあたっても受講の義務はない。

〔H29 No.19〕図のような根切りについて、建築工事建築数量積算研究会「建築数量積算基準(平成23年版)」に照らして、「法付け工法における作業上のゆとり幅」と「山留め工法における余幅」との組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。なお、図は略図とする。

解答 3:山留め後方の場合の余幅は、その根切り深さに関わらず、1.0mを標準とする。法付け工法の場合の余幅は、「作業上のゆとり幅(0.5m)」+「法幅の1/2」。

〔H29 No.20〕建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.不動産分野におけるアセットマネジメントは、不動産の所有者や投資家を代行して、テナント対応や建築物の維持管理、運営までを含めた一連の不動産業務を行うことである。
2.デザインビルドは、建築物の企画から、設計、施工、維持管理までの業務について、コストや工期、品質情報等の全てのデータを統合した三次元モデルを活用して行う手法である。
3.BOTは、公共サービスに関わる建築物を民間が建設して一定期間運営し、期間満了後に行政に移管する仕組みのことである。
4.LCMは、建築物の機能や効用の維持・向上を、通常、建築物の企画から解体・廃棄処分まで、適切なコストのもとで管理・実行することをいい、LCCの低減を行うことが目的の一つである。

解答 2:設問は「BIM(Building Information Modeling)」の説明である。「デザインビルド(方式)」は設計(デザイン)と施工(ビルド)を一元化する方式であり、事業コストの削減が期待される。

1級建築士の学科対策

・イラストでわかる一級建築士用語集

・1級建築士 学科試験 要点チェック

投稿日:2019年7月30日 更新日:

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