平成20年度1級建築士-学科Ⅰ計画

建築士過去問解説

一級建築士学科試験
2023年7月23日(日)

令和05年度試験日まであと 日!

〔H20 No.01〕建築環境工学において用いられる物理量に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.開口の通過風量は、開口の内外の圧力差を2倍にすると2倍になる。
2.均質な単一材料からなる壁の熱貫流抵抗は、壁の厚さを2倍にしても2倍にはならない。
3.相互の干渉が無視できるような一般的な騒音において、一つの騒音源のみによる音圧(実効値)と、もうーつの騒音源のみによる音圧(実効値)が、同じ値Pである場合、二つの音の合成音圧(実効値)は、√2となる。
4.点光源から均等拡散面上の受照点へ向かう光度を2倍にすると、受照点を望む輝度も2倍になる。
5.物体の表面から射出される放射量は、物体の表面の絶対温度を2倍にすると16倍になる。

解答 1:通過風量(自然換気量)は、内外の圧力差の平方根に比例するため、設問のように、開口の内外の圧力差を2倍にすると、通過風量は√2倍になる。

2.「単一の材料からなる壁を単位時間に貫流する熱量(Q)」は、内外温度差(t1-t0)と壁体の表面積(A)に比例し、熱貫流抵抗(R)に反比例する。また熱貫流抵抗(R)は以下の式で求められるので、材料の厚さdは比例しない。以上より、壁体の表面積(A)が2倍になると熱貫流量(Q)も2倍になるが、壁の厚さ(d)とは反比例関係にない。

3.音の強さ(I:W/m2)は、単位面積を単位時間に通過する音のエネルギーであり、音圧の2乗に比例する。同じエネルギーの音が2つ合成されると、音の強さは2倍となり、音圧は√2となる。

4.均等拡散面とは、すべての方向に輝度が同じ理想的な面のことである。均等拡散面における輝度は、照度と反射率との積に比例する。また、照度は光度に比例するため、輝度も光度に比例し、光度を2倍にすると、輝度も2倍になる。

5.物体の表面から射出される放射量は、物体の表面の絶対温度の4乗に比例する。このため、物体の表面の絶対温度を2倍にすると、16倍になる。

〔H20 No.02〕換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.第一種機械換気方式方式は、給気機及び排気機を用いるため、室内圧を周囲より高く保つ必要のある室にも採用することが可能である。
2.容積の異なる二つの室において、壁面等における水蒸気の吸放湿がなく、外気の絶対湿度[kg/kg(DA)]、室内の水蒸気発生量[kg/h] 及び換気回数[回/h]がそれぞれ同じ場合、定常状態における室内の絶対湿度[kg/kg(DA)]は、容積が大きい室より小さい室のほうが高くなる。
3.住宅の常時機械換気設備として、浴室等の水まわりの排気ファンを用いる場合、給気口が設けられた各居室必要換気量を安定的に確保するためには、建築物全体の気密性を低くするほうが効果がある。
4.密閉型燃焼器具においては、室内空気を燃焼用として用いない。
5.一般的な窓の開口の流量係数は、ベルマウス形状の開口の流量係数に比べて小さい値である。

解答 3:住宅の常時機械換気設備の計画において、必要な場所に必要な新鮮空気を供給し、また計画的に換気を行う空気の流れを把握する必要がある。その換気計画が有効に機能するには住宅の気密性を高め、隙間からの流入・流出を防ぐ必要がある。

1.第一種機械換気方式は、給気と排気の両方に送風機を用いるため、その風量調整によって正圧・負圧どちらにも可能である。安定した換気を行えることから、映画館、劇場、厨房などで採用される。

2.定常濃度Pは以下の式で表わされる。
P = P0 + K/Q
大気汚染濃度P0、汚染質発生量K、換気量Q(=換気回数×室容積)
これによると、定常濃度Pは換気量Qが関係しており、室容積が大きく(小さく)なると、定常濃度Pは小さく(大きく)なる。

4.燃焼器具は3種類ある。給気と排気を室内で行う「開放型燃焼器具」、室内空気を給気し、室外に排気する「半密閉(半開放)型燃焼器具」、給気と排気を室外で行う「密閉型燃焼器具」である。密閉型燃焼器具は室内空気を燃焼用として用いない。

5.流量係数が大きいほど換気量は大きくなる。流量係数ρは、ベルマウス形状はρ=1.0、通常の窓はρ=0.6~0.7である。

〔H20 No.03〕伝熱に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.冬期における窓ガラス面での結露防止対策として、窓ガラスの屋内側にカーテンを設けることは、効果的ではない。
2.窓ガラスの日射熱取得率(日射侵入率)は、ガラスに入射した日射量に対する、ガラスを透過した日射量の割合で表される。
3.材料の表面に金属性の成分を含まない一般的な塗装を施した場合、塗装の色にかかわらず、赤外線に対する表面の反射率は、一般に、表面の吸収率に比べて小さくなる。
4.暖房停止後の室温降下について、壁体等の熱容量が同じであっても、建築物の断熱性の良否によって、単位時間当たりの室温変化が異なる。
5.冬期の暖房室において、室内の空気温度が同じであっても、断熱が不十分な場合には、断熱が十分な場合に比べて人体表面からの熱損失が増加する。

解答 2:窓ガラスの日射熱取得率(日射侵入率)は、「ガラスに入射した日射量」に対する「ガラスを透過した日射量とガラスが吸収した後に室内側に放出された熱量との和」の割合である。

1.結露防止対策としては通気を良くすることが有効である。このため、窓面付近ではカーテンを設けずに磨きガラスにする、押入れでは密閉状態とするよりも隙間を設けることが有効である。

3.一般的な塗料は、赤外線に対する表面の吸収率を高め、反射率を抑える効果がある。

4.冷房・暖房停止後の室温上昇・降下について、壁体等の「熱容量」が同じであっても、建築物の「断熱性」の良否によって、単位時間当たりの室温変化が異なる(設問文ママ)。

5.人体に対する輻射熱の影響を考慮した体感指標の一つに平均放射(輻射)温度がある.静穏な気流条件の暖房室において、断熱が不十分な場合は、一般に、平均放射温度が低くなるため、断熱が十分な場合に比べて人体表面からの熱損失が増加し、気温が同じであっても、人は寒く感じる。なお、作用温度は、気温(空気温度)と平均放射温度との平均値で表される。

〔H20 No.04〕日照・日影に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.日影図において日影時間の等しい点を結んだものを、等時間日影線という。
2.年間の水平面の日差し曲線を1枚の図としてまとめたものを、日照図表という。
3.夏至の日に終日日影となる部分を、永久日影という。
4.建築面積と高さが同じ建築物の場合、一般に、平面形状が正方形より東西に長い形状のほうが「4時間日影」の面積は大きくなる。
5.東西に二つの建築物が並んだ場合、それらの建築物から離れたところに島日影ができることがある。

解答 2:冬至などの決まった日に、日差し曲線の描かれる水平面と検討点の距離を段階的に変えて得られた多数の日差し曲線を一枚の図にまとめたものを「日照図表」という。

1.等時間日影図は、測定面上における当該建物の影の影響によって描かれる等時間線を表した図である。確認申請用の等時間日影図の場合、等時間線の時間は日影規制時間を用いる。設問の等時間日影線とは、日影時間が等しい地点をつないだ曲線のこと。

3.建築物の配置や形状によっては、一日中日影になる部分が生じるが、これを「終日日影」という。この終日日影のうち、最も太陽高度が高く、日影が小さくなる夏至の日に終日日影となる部分は、一年中日影(永久日影)となる。北側に深い凹部分のある平面形の建物に生じやすい。

4.4時間以上日影となる範囲は、ある程度の高さではあまり変化せず、東西方向の幅に最も影響を受ける。

5.複数の建築物が東西方向に並んだ場合、建築物の間に複合日影が生じ、建築物から離れたところに島状にその周囲よりも日影時間が長い部分が生じる現象。5時間以上日影となる範囲が島日影と呼ばれる。

〔H20 No.05〕昼光・照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.側窓による昼光率を高くするには、「窓を大きくする」、「窓を高い位置に設ける」、「窓ガラスの透過率を高くする」等の方法がある。
2.光束は、光の物理的な量と人間の目の感度特性から計算され、人間の感覚で重みづけした測光量である。
3.輝度は、光源面の他に、反射面及び透過面についても定義することができる。
4.物体の表面に極端な輝度対比を生じさせる光源を、グレアという。
5.照明光の演色は、光源の分光分布による影響を受ける。

解答 4:「グレア」は、視野内に輝度の高い光源や極端な輝度対比があることにより生じる現象をいう。光源の特性ではない。

1.昼光率(%)は室内のある点の水平面照度と屋外の全天空照度の割合を表す。昼光率は、全天空照度が変化しても変化しないが、①窓の面積・形・高さ・素材・数・位置、②屋外の樹木や壁、建物等、③室内の内装(室内仕上げの反射率)、④測定点の位置により変化する。

2.人の感覚は波長によって明るさの感じ方が異なるため、明所視の比視感度によって補正する。「光束(lm)」も、光の物理的な量と人間の目の感度特性から計算され、人間の感覚で重みづけした測光量である。

3.輝度は、単位面積(m2)から発せられる光度(cd:lm/sr)であり、比視感度を考慮した見かけ(見た目)の明るさである。光源面だけではなく、反射面及び透過面についても定義できる。

5.「光源の色」と「光源によって照らされた物の色」は、光源からでている光がもつ波長ごとの成分の割合(こ れは光源の分光分布という特性で表わされる)によって変化する。

〔H20 No.06〕音響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.音の強さのレベルを20dB下げるためには、音の強さを1/100にする。
2.音圧レベルが等しい純音を聴くと、一般に、1,000Hzの音より100Hzの音のほうが大きく感じられる。
3.孔あき板を用いた吸音構造においては、孔と背後空気層とが共鳴器として機能することによって吸音する。
4.一定の音響パワーの音源を表面積の等しい室に置いた場合、室内の平均音圧レベルは、平均吸音低い室より高い室のほうが小さい。
5.中空二重壁の共鳴透過について、壁間の空気層を厚くすると共振周波数は低くなる。

解答 2:音圧レベルが等しい場合、一般に、100Hzの音より1,000Hzの音の方が大きく感じられる。また2,000~3,000Hz付近の音が最も大きく聞こえる。

1.音の強さ(I)と音の強さのレベル(IL)の関係は、
音の強さが2倍になると、音の強さのレベルは+3dB
音の強さが22倍になると、音の強さのレベルは2×3dB=+6dB
音の強さが10倍になると、音の強さのレベルは+10dB
音の強さが102倍になると、音の強さのレベルは2×10dB=+20dB
音の強さのレベルを20dB下げるためには、-20dB=-2×10dB、つまり音の強さを10-2倍、1/100倍にする。

3.孔あき吸音材料はせっこうボードなどの板に直径5~15mm程度の孔を多数あけたもの。音がこの孔を通るときに、孔の周りで摩擦が発生して音が熱エネルギーにかわり吸音される。主に低音域や中音域の音が吸収される。多孔質や板状材料と同じく背後の空気層の厚みがあるほど、低音域を吸音する。

4.平均音圧レベルは音源パワーレベルと吸音力に影響を受ける。
室内平均音圧(Lp)=Lw-10・log10A+6
Lw:音源の音響パワーレベル、A:室内の吸音力(室内表面積×室内平均吸音率)
上の式より、室内の平均音圧レベルは、平均吸音低い室より高い室のほうが小さい。

5. 「共鳴透過」は、壁や複層ガラスで生じる現象で、内外の壁材同士やガラス同士が中空層の空気をバネにして共鳴が生じ、低音域において、透過損失の低下すること。壁内もしくは複層ガラスの中空層の厚さが大きくなると、共鳴透過の生じる波長は長くなり、共鳴透過周波数は低くなる。

〔H20 No.07〕建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ハイブリッド換気は、自然換気の省エネルギー性と機械換気の安定性の両方の長所を活かした換気方式である。
2.色の誘目性は、目を引きやすいか否かに関する属性であり、一般に、彩度の高い色は誘目性が高い。
3.建築物及び建築部材の空気音遮断性能の等級におけるDr-55は、Dr-40に比べて空気音の遮断性能が高い。
4.XYZ表色系におけるxy色度図上においては、xの値が増大するほど赤が強くなりyの値が増大するほど緑が強くなる傾向がある。
5.受照点に対する光源面の立体角投射率は、その光源面が曲面の場合においては算出できない。

解答 5:「立体角投射率」は、全天空と光源の面積比のことを指す。これは光源面が曲面の場合でも使用される。

1.ハイブリッド換気は、自然換気と機械換気とを併用する方式であり、自然換気の省エネルギー性と機械換気の安定性の両方の長所を活かした換気方式である。

2.誘目性とは、目を引きやすいか、目立ちやすいかの特性で、一般に、高彩度の色は誘目性が高い。色相の中では、赤、青、緑の順で誘目性が高い。

3.空気音遮断性能の等級(D値)は、数値が大きいほど透過損失は大きくなる。よって、Dr-55は、Dr-40に比べて空気音の遮断性能が高い。

4.XYZ表色系において、X、Y、Zは、おおむねR、G、Bに対応した色と考えられ、これらを原刺激と呼び、三原刺激[X][Y][Z]の混色量であるXYZで示される数値を「三刺激値」という。以上からわかるとおり、xの値が増大するほど赤(R)が強くなりyの値が増大するほど緑(G)が強くなる傾向がある。

〔H20 No.08〕住宅の作品名(設計者)とその計画上の特徴との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 3:「イームズ自邸(チャールズ&レイ・イームズ)」は、再組立が可能という理念のもと、形鋼やスチールサッシ等の工業製品を用いて建築された住宅である。設問はマイレア邸の説明文。

1.「シュレーダー邸」は、へリット・リートフェルトによって設計された住宅で、新素材であるガラスとコンクリートを使用し、当時のレンガ造りの建物と比べると異質な存在である。また芸術運動「デ・ステイル」の象徴的建築物であり、建築と芸術の融合作品である。(動画音量注意!)


2.「菊竹清訓邸」は、スカイハウスとも称され、住宅の「伸び上がり」による利便性とデザイン性の限界に挑んだ作品。4枚の壁が柱の役割を果たし、10m×10mのワンルームである。そのため移動・取替可能な「ムーブネット」と呼ばれる設備ユニットを設ける。

4.「立体最小限住居」は、池辺陽による1950年代からNo.95まで続く一連のシリーズ建築作品である。戦後1950年代の最小限の建築資材で、立体的でモジュール(規格)を使って無駄のない住居をデザインした。

5.「ロビー邸」は、プレーリーハウス(草原住宅)の代表的建築で、低く長い庇と、水平が強調されたモダン設計だが、レンガタイルを用いた古典的な外観印象を与える。

http://www.linea.co.jp/より出典

〔H20 No.09〕集合住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.コーポラティブハウスは、自ら居住するための住宅を建設しようとする者が協力して、企画・設計から入居・管理までを行う方式により建設された集合住宅である。
2.コレクティブハウスは、個人のプライバシーを尊重しつつ、子育てや家事等の作業を共同で担い合う相互扶助的なサービスと住宅とを組み合わせた集合住宅である。
3.スキップフロア型は、廊下階以外の階を2面開口として採光や通風を確保する等により住戸の居住性を高めることができる。
4.ホール型は、片廊下型に比べて、各住戸の日照・採光・通風・眺望等の条件を均一にしやすく、プライバシーの確保も容易である。
5.低・中層集合住宅において、光井戸(light well) と呼ばれる吹抜けを設けることにより、住戸の奥行きが深い場合にも、通風と採光を得ることができる。

解答 4:「ホール型」は、集中型、コア型ともいう。中央に設けられた階段やエレベータを取り囲むように住戸が配置される住棟型式である。方位や位置によって、各住戸の日照・採光・通風・眺望等の条件を均一にする事が難しい。

1.コーポラティブハウスは、自ら居住する住宅を建設しようとする者が組合を結成し、共同して事業計画を定め、建築物の設計、工事発注等を行って住宅を取得し、管理していく方式である。

2.「コレクティブハウス(Collective House)」とは、共同住宅の形式の一つで、それぞれの住居スペースでプライベートを確保しつつ、厨房や食堂などの共有スペースにおいて住居人同士が日常的に交流を図り、生活の一部を共有するものである。

3.スキップフロア型は、2~3階ごとに共用廊下を設け、共用廊下のない階の住戸については、共用廊下から階段で上下し、住戸に入る形式である。共用廊下を介さずに、外気に接する2方向の開口部を有した住戸を設けることができる。

5.「光井戸・ライトウェル(Light Well)」は、天窓と吹き抜けを組み合わせて、屋根からの光を深く落とすための構造のこと。光天井、トップライトともいう。

〔H20 No.10〕商業建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.大規模な事務所ビルの計画において、片側採光の事務室の奥行寸法を最大で14mとした。
2.延べ面積50,000m2の百貨店の計画において、売場面積(売場内の通路を含む。)の延べ面積に対する割合を55%とした。
3.シティホテルの計画において、各階単位での改修を考慮するとともに、階高を低く抑えるために、客室ごとに分離したPS(設備縦シャフト)とはせずに、集中PS(設備縦シャフト)を採用した。
4.高層ホテルの計画において、非常用エレベーターとサービス用エレベーターとを兼用とし、その近くにリネン室等のサービス諸室をまとめた。
5.事務所ビルの計画において、事務室の机上面照度を750lxとした。

解答 3:集中PSは各階それぞれにまとめて設けるので各室の計画・変更が容易になる。ただし、集中PSから各室への横引き配管が増えるため、一般的に、階高は高くなってしまう。

1.事務所における採光奥行の計画は、片側採光の場合は14m、両側採光の場合は28mが基準となる。

2.大・中規模の商業施設における売場面積比については、業態ごとの経験則からの目安を基準とする。一般的に、百貨店などでは延べ面積の50〜60%程度を売場面積(売場内通路含む)として計画する。

4.非常用エレベーターは乗用エレベーターとして利用することも可能であり、サービス用エレベーターと兼用とした場合は、その近くにリネン室等のサービス諸室をまとめるケースがある。なお火災時においては、消防隊の消火活動のための専用エレベーターとして機能する。

5.事務室の机上面照度は300~750lxを標準とする。また細かい視作業を伴う場合は500~1000lx程度とする。

〔H20 No.11〕公共建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.地域医療支援病院の計画において、病院管理の効率及び患者の動線を考慮して、診療部門を外来部門と病棟部門の間に配置した。
2.地域図書館の開架閲覧室の計画において、見通しをよくするためにワンルームとし、家具を用いて利用対象者別コーナーを設けた。
3.美術館の計画において、自然採光を利用した展示室に光量不足を補うための照明として、高演色蛍光灯を用いた。
4.オペラを上演する劇場の計画において、様々なオペラの演目に対応するために、舞台にプロセニアムをもたないオープンステージ形式を採用した。
5.市庁舎の計画において、利用者が各種届出や証明書の受領を円滑に行えるように、情報システムを導入し、総合窓口形式を採用した。

解答 4:プロセニアムを設ける劇場は、ステージの陰で装置の転換などを行うことができるので、様々な演目に合わせることができる。そのため、オペラを上映する劇場では、プロセニアムを備えた劇場を採用する。
(関連問題:平成23年1級学科1、No.13平成29年2級学科1、No.15)

〔H20 No.12〕学校の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.幼稚園において、衛生面に配慮して、幼児用便所を保育室からできるだけ離して計画した。
2.小学校において、図書室や特別教室については、近隣住民の利用を想定して、地域開放用の玄関の近くに配置した。
3.小学校において、低学年の教室を学習内容に応じて弾力的な時間配分ができるように総合教室型とし、教室周りに作業・図書コーナーや流しを設けた。
4.小学校において、教員の執務拠点を教室の近くに配置するために、学年ごとに分散した教員コーナーを設けた。
5.中学校において、総合的な学習を補助するために、図書室・視聴覚室・コンピュータ室の機能を統合したメディアセンターを設けた。

解答 1:保育所の幼児用便所は、見守りや指導をしやすくするため、保育室の近くに設けるのが望ましい。
(関連問題:令和元年2級学科1、No.14平成22年2級学科1、No.14)

〔H20 No.13〕開口部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.窓に網入り板ガラスを使用する場合、破損時のガラス片の飛散防止には効果があるが、耐風圧性能については、同じ厚さのフロート板ガラスを使用する場合に比べて高い性能を期待することはできない。
2.強化合わせガラスは、複数枚の強化ガラスを合わせ加工したものであり、強度及び安全性が高く、床や階段にも用いられる。
3.耐熱強化ガラスは、耐熱性能が高いが、一般に、防火戸に用いることはできない。
4.滑り出し窓は、換気及び通風に有効であり、開き窓に比べて、風によるあおりの影響を受けにくい。
5.玄関ドアの防犯対策としては、主錠に加えて、破壊行為に強い面付け箱錠を補助錠として取り付けると効果がある。

解答 3:「耐熱強化ガラス」は、所定のアルミ製やスティール製防火戸の構成材料として認定されている。従来から用いられている網入りガラスに比べ、良好な視界による開放感が得られる。また、通常の強化ガラスよりも強度が高く、万一破損した場合にも破片が粒状になり、大きな人身事故を防ぐことができる。

1.許容風圧力Pの計算において、ガラスの種類によって係数が割り当てられている。係数が大きいほど強度が大きくなり、普通板ガラスが1.0に対し、フロート板ガラス8mmは1.0、磨き板ガラスは0.8、網入り磨き板ガラスは0.8となる。

2.強化合わせガラスは特殊な中間膜をガラス間にはさむことで、ガラスに靱性を与える効果がある。

4.一般の窓は四方のうち1方でしか留めない。対して滑出し窓は上下または左右の2方で支えており、風圧による耐力が期待できる。

5.外部に露出の少ない「面付け箱錠」は破壊行為に強く、主錠に加えて二重に設置すると防犯効果が期待される。

〔H20 No.14〕建築物の各部寸法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれ か。

1.小学校において、低学年用の下足箱の最上段の高さを、100cmとした。
2.剣道場の有効天井高は、動作寸法をもとに安全のためのスペースを見込んで、5mとした。
3.病院の病室の出入口の幅は、ベッドの円滑な移動を考慮して110cmとした。
4.コミュニティ施設の階段において、視覚障害者に配慮し、階段の手前30cm程度の床上に点状ブロックを敷設した。
5.美術館の常設展示室において、縦3m×横4mの絵画を鑑賞するために、絵画の正面で6m離れた位置にソファを配置した。

解答 3:病院の病室の出入口の幅は、ベッドの円滑な移動を考慮し、またストレッチャーが通れるように、135150cm以上とする。

〔H20 No.15〕ユニバーサルデザインに配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.多目的トイレは、異性が介護する場合も考慮して男女共用とし、右勝手のものと左勝手のものをそれぞれ設けた。
2.視覚障害者への案内に用いられる触知図は、誘導ブロックや音声案内と連携させて設置した。
3.エレベーターの乗降ロビーに設ける操作ボタンを床から100cmの高さに設置し、操作ボタンの脇に点字標示を行った。
4.建築物内の廊下の幅は、車いすのすれ違いを考慮して180cmとした。
5.ベビーチェアと手すりを設置した洋式のトイレブースの内法寸法を、幅80cm、奥行き135cmとした。

解答 5:ベビーチェアと手すりを設置した洋式のトイレブースの内法寸法は、幅200cm以上、奥行き200cm以上とする。

〔H20 No.16〕建築計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.博物館において、収蔵品に付着した害虫等を駆除するためのくん蒸室は、荷解室及び収蔵庫からできるだけ離れた位置に配置した。
2.事務所ビルにおいて、日射の遮へい効果を保ちつつ自然光を導入するために、ライトシェルフを設けた。
3.劇場において、客席の縦通路は、役者が演じやすいように舞台の間口の中心線上を避けて配置した。
4.郊外の研究所において、地熱による予冷・予熱の効果を利用するために、外気を地下のピットを通して、空調機に導入できる計画とした。
5.医薬品工場において、空気中の生物微粒子数を一定値以下に抑えるために、バイオロジカルクリーンルームを採用した。

解答 1:資料館や博物館の荷解室及び収蔵庫は、燻蒸室と隣接して配置する。導線が荷解→燻蒸→収蔵となるためである。

吹田市立図書館の燻蒸室(吹田市立図書館HPより)

2.ライトシェルフは、窓中段部に設置した庇により、庇下部の窓面からの日射を遮しつつ、庇上部の拡散ガラス等を用いた窓面から室内に自然光を導く手法である。室内照度の均斉度を高めるとともに、直射日光を遮蔽しながら眺望を妨げない窓システムである。

〔H20 No.17〕蓄熱式空調システムに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.水蓄熱方式及び氷蓄熱方式については、蓄熱槽からの熱損失があるので、断熱と同時に適切な防水が必要である。
2.氷蓄熱方式を採用する場合は、水蓄熱方式の場合に比べて、蓄熱槽を小型化し冷凍機の成績係数を向上させる効果がある。
3.蓄熱媒体には、水や氷の他にも建築物の体や土壌等を用いることが可能である。
4.建築物の冷房負荷が小さくなる中間期の冷房においても、冷房負荷の大きい夏期と同様に冷凍機の成績係数を高く維持することが可能である。
5.水蓄熱槽の空調利用(冷水又は温水のみ上げによる放熱)に際して、変流量制御を行うことは、蓄熱槽の温度差の確保と省エネルギーに効果がある。

解答 2:氷蓄熱方式の冷凍機は水蓄熱方式よりも小型化が可能であるが、成績係数は低下してしまう。

3.蓄熱媒体には、水や氷のほか、建築物の躯体、土壌などを用いることができる。

〔H20 No.18〕図-1は、ある事務室の一般的な定風量単一ダクト方式による空気調和設備の模式図を示し、図-2は、湿り空気線図の模式図を示している。図-1の事務室を空調する場合、湿り空気線図上の空気の状態変化に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.暖房時において、混合空気③を温水コイル(送水温度45℃)によって加熱(③→⑤)すると、乾球温度の上昇に伴い、絶対湿度は減少する。
2.冷房時において、混合空気③を冷水コイル(送水温度7℃)によって露点温度以下まで冷却(③→④)すると、冷水コイル表面で結露が発生し、空気中の水分は減少する。
3.暖房時において、蒸気加湿器によって加湿(⑤→⑥)すると、絶対湿度は上昇するが、乾球温度はほとんど上昇しない。
4.混合空気③の状態点は、湿り空気線図の還気①と外気②のそれぞれの空気の状態点を結んだ直線上において、それらの質量流量[kg(DA)/h]の比によって求めることができる。
5.暖房時において、事務室に送風される空調機出口の空気⑦の乾球温度は、一般に、蒸気加湿器出口の空気⑥の乾球温度より高くなる。

解答 1:絶対湿度は空気中に含まれる質量(kg/kg)なので、乾球温度に関連して変化しないので、「暖房時に混合空気③を温水コイル(送水温度45°C)によって加熱(③→⑤)しても」絶対湿度は一定である。

〔H20 No.19〕給排水設備の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.事務所ビルの給水設備の基本設計において、在勤者一人当たりの1日の使用水量を 0.1m3とした。
2.飲料用受水槽の側面、上部、下部には60cmの保守点検スペースを設けた。
3.事務所ビルにおいて、飲料用受水槽の容量を、1日の予想給水量の50%程度とした。
4.重力式給水方式において、高置水槽の低水位から最も高い位置のシャワーヘッドまでの高さを、70kPaの最低圧力を確保するように設定した。
5.排水管の掃除口は、配管の曲がり部分等に設けるとともに、管径が100mmを超える配管には30m以内に設けた。

解答 2:上水(飲料用)受水槽の保守点検スペースとして、水槽の上部に100cm(③)、側面及び下部にそれぞれ60cmのスペース(①)を確保する。
(関連問題:平成30年1級学科2、No.14平成26年1級学科2、No.15平成23年1級学科2、No.14)

〔H20 No.20〕給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.PS(設備縦シャフト)の寸法については、配管の施工、点検、修理、更新作業が安全・容易に行えるように計画するとともに、配管の更新時の予備スペースを考慮する。
2.自然流下式の排水立て管は、トラップの破封を防止するために、いずれの階においても、最下部の最も大きな排水負荷を負担する部分の管径と同一管径としなければならない。
3.床排水に使用される(ベル)トラップは、清掃の際にが取り外されたまま使用されると悪臭や害虫が侵入するがあるので、なるべく採用しないほうがよい。
4.大便器の洗浄方式におけるロータンク方式は、連続して使用することができないので、不特定多数が利用する便所には適さない。
5.節水型サイホン式大便器の1回当たりの水使用量は、一般に、4l程度である。

解答 5:節水型サイホン式大便器の1回当たりの水使用量は、一般に、9~13ℓ程度である。

〔H20 No.21〕JISにおける構内電気設備の配線用図記号イ~ホとその名称A-Eとの組合せとして、最もものは、次のうちどれか。

解答 3:代表的な記号は以下を参考にする。→即席!単語帳19

〔H20 No.22〕照明設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.白熱電球は、蛍光ランプに比べて、周囲の温度変動による光束の変動が小さい。
2.製造年が古い照明器具の安定器については、PCBを含有するものがあるので、照明器具の廃棄について留意する必要がある。
3.高圧ナトリウムランプは、一般に、白熱電球に比べてランプ効率は高いが演色性は低い。
4.二つの室において、「照明器具の種類」、「照明器具の単位面積当たりの台数(配置は偏りなく均一)」、「室の天井高さ」の三条件を同一とすれば、「室の面積と周長の比」にかかわらず、同程度の床面の平均初期照度を得ることができる。
5.照明器具の光源の色温度の高低は、一般に、高いほうから昼光色蛍光ランプ、昼白色蛍光ランプ、白熱電球の順である。

解答 4:室指数が変化すると、「平均初期照度」も変化する。そのため、室指数に影響のある「室の面積と周長の比」は平均初期照度にも影響がある。

1&3&5.各ランプの評価は、使用場所や用途によって異なり、演色性や色温度によって判断されることが多い。

・白熱電球は、最も一般的な照明であり、寿命が短く、効率が低い(電力の約8割を熱として消費)。色温度は低く(赤み、暖色)、演色性は非常に高い。

・蛍光ランプは、電極間の放電により紫外線を発し、蛍光物質により発光させる。点灯回路と安定期が別途必要となる。色温度は高く(青白)、演色性は高い。効率と寿命は白熱電球の約3倍から5倍程度と経済的。ただし、周囲温度によって光束低下が起こり、またストロボ効果が生じやすい。

・高圧放電ランプは、水銀ランプ、メタルハライドランプなどの高圧放電系ランプの総称で、道路、工場、高天井などに使用される。白熱電球に比べて寿命が長く、色温度は高く、演色性は低い。ただし、トンネルや道路に使用される高圧ナトリウムランプは、色温度は低い。

・発光ダイオード(LED)は、電気エネルギーを直接光に変える長寿命、高効率、低発熱、小型、軽量の特徴がある。

〔H20 No.23〕建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.エレベーターの防災対策において、地震時管制運転装置に使用するP波(初期微動)感知器は、原則として、エレベーターの昇降路項部に設置する。
2.空調機の送風機における主軸の回転に必要な軸動力は、一般に、「送風機の全圧」と「送風量」との積に比例する。
3.百貨店等の大型店舗ビルにエレベーター及びエスカレーターを設置する場合、一般に、エスカレーターにおける客の輸送分担の割合を、全体の輸送人数の80〜90%とする。
4.冷却塔と建築物の外気取入れ口との離隔距離は、冷却塔における冷却水からのレジオネラ属菌による汚染防止のために、一般に、10m以上とする。
5.キュービクル形受変電設備は、原則として、金属箱の周囲に所要の保有距離を設けることにより、屋外にも設置することができる。

解答 1:地震時管制運転装置を構成する感知器は、P波とS波用がある。P波とは地震の初期微動のことで、大きく揺れる本震(S波)よりも数秒前に到達する。P波感知器が作動したら最寄り階に自動停止し、S波が来る前に迅速な避難を可能にする。点検・非常時の操作の必要があるため、昇降路底部もしくは基礎に近い階に設ける。
(関連問題:平成24年1級学科2、No.19)

〔H20 No.24〕近代建築史に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.アーツ・アンド・クラフツ運動は、手仕事とデザインを結びつけて生活と芸術を統一することを主な目的とし、ウィリアム・モリスが主導したデザイン運動である。
2.アール・ヌーヴォーは、19世紀末にヨーロッパで流行した新しい装飾美術の様式であり、有機的な自由曲線の組合せを鉄やガラス等を用いて作り出している。
3.ル・コルビュジェは、「近代建築の5原則」として、ピロティ、屋上 庭園、自由な平面、水平連続窓、自由なファサードを提示し、この原則を具現させた作品は、「サヴォア邸」である。
4.近代建築の流れにおいて、機能主義を表す考え方である「形態は機能に従う」は、ルイス・サリヴァンの言葉である。
5.アドルフ・ロースは、「必要様式」という考え方を提示し、機能主義・合理主義の設計理論の先駆者とされており、代表的な作品に「ウィーン郵便貯金局」がある。

解答 5:オットー・ワグナーは「必要様式」の考え方を提示し、代表作である「ウィーン郵便貯金局(1912年)」はRC造で、リベットを用いてパネル状の石材を外壁に張り、天井は二重のガラス構造になっている。

ウィーン郵便貯金銀行

「アドルフ・ロース」は「装飾は罪悪である」との考え方を主張した。

1.「アーツ・アンド・クラフツ運動」はウィリアム・モリスが提唱する運動である。イギリス産業革命の結果として大量生産による安価で粗悪な商品があふれている状況を批判し、芸術品としての中世の手仕事に帰り、生活と芸術を統一することを主張する。

2.「タッセル邸」は19世紀にヨーロッパ全土に広がった装飾美術「アール・ヌーボー」の初期の代表例として有名。アール・ヌーヴォーとは、19世紀末にヨーロッパで流行した新しい装飾美術の様式であり、この「タッセル邸」も当時の新しい素材である鉄やガラスなどを用い、曲線的で、花や植物などの有機物をモチーフにしている。

3.サヴォワ邸はル・コルビジェによる設計で1931年に建てられた。「近代建築の五原則(ピロティ・屋上庭園・自由な平面・水平連続窓・自由なファサード)」が表現された歴史的建築物。

4.ルイス・サリヴァン(Louise Henry Sullivan)は、19世紀にアメリカ近代建築を代表する鉄骨構造の高層建築を推進させたシカゴ派を代表するひとりである。「Form ever follows function(形態は常に機能に従う)」という言葉からも機能的なモダニズムの流れをつくる。

〔H20 No.25〕建築の企画やマネジメントに関する用語とその説明との組合せとして、 最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.CM(コンストラクション・マネジメント) –企業・団体等の施設とその環境を経営的視点から総合的に企画・管理・活用する経営管理活動
2.LCC(ライフ・サイクル・コスト) –建築物の企画、設計、建設から、施設の運用、改修、解体処分までの建築物の一生に必要な総費用
3.PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアテイブ) –国や地方公共団体の事業コストの削減や、より質の高い公共サービスの提供を目的として、公共施設等の建設、維持管理、運営等において、民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う手法
4.FM(ファシリティ・マネジメント)におけるベンチマーキング –外部組織が実践している優良事例を分析して目標値を設定し、目標を達成するために自組織の活動を測定、評価して変革を進める手法
5.設計競技方式(コンペティション) –発注者が提示した設計条件にしたがって応募者から提出された具体的な設計案を審査し、設計者を選定する方式

解答 1:設問の「企業・団体等の施設とその環境を経営的視点から総合的に企画・管理・活用する経営管理活動 」は、FM(ファシリティ・マネジメント)の定義である。「CM(Construction Management)方式」は、一般に、技術的な中立を保ちつつ発注者の側に立つコンストラクションマネージャーが、設計・発注・施工の各段階において、設計の検討や工事発注方式の検討、工程管理、品質管理、コスト管理等の各種のマネジメント業務の全部又は一部を行うものである。

2.「ライフサイクルコスト(LCC)」は、建物などの企画、設計に始まり、施工、竣工、運用を経て、修繕、耐用年数の経過により解体処分するまでを建物の生涯と定義し、その全期間に要する費用(コスト)を意味する。LCCを最小に収めることを「ライフサイクルマネジメント(LCM)」という。

3.「PFI」は国や地方公共団体の事業コストの削減や、より質の高い公共サービスの提供を目的として、民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して公共施設等の設計、建設、維持管理及び運営を行う手法。PFIの3つの運用が以下になる。

①BOT(Built Operate Transfer):建設→運営→譲渡

②BTO(Built Transfer Operate):建設→譲渡→運営

③BOO(Built Own Operate):建設→自己所有→譲渡

4.ベンチマーキング(bench-marking)とは、企業などが自らの製品や事業、組織、プロセスなどを他社の優れた事例を指標として比較・分析し、改善すべき点を見出す手法のこと。比較対象とする相手やその実績などを「ベンチマーク」(bench-mark)という。

5.設計競技方式(コンペティション)とは、発注者が提示した設計条件にしたがって応募者から提出された具体的な設計案を審査し、設計者を選定する方式である(設問文ママ)。一般に、設計競技の応募作品の著作権は応募者に帰属するが、入賞作品の発表に関する権利は主催者が保有する。

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投稿日:2019年8月1日 更新日:

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