二級建築士試験分野別まとめ
計画
高齢者・身体障害者
2023年7月02日(日)
令和05年度試験日まであと 日!
このWEBサイトは建築士試験に限定した資料集です
(公益財団法人よりWEB上での公開認定取得済)
分野別にまとめました
(平成20年度から令和02年度まで)
二級建築士
計画
高齢者・身体障害者
関連施設
〔R02 No.14〕社会福祉施設等又は高齢者、身体障がい者等に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.車椅子使用者に配慮し、避難施設となる屋内の通路には、車椅子を円滑に利用できる有効幅員、ゆとりある空間を確保し、原則として段を設けない。
2.ユニットケアは、入居者の個性や生活リズムに応じて暮らしていけるようにサポートする介護手法であり、ユニットごとに「入居者の個室」と「入居者が他の入居者や介護スタッフ等と交流するための共同生活室」とを備えていることが特徴的である。
3.車椅子使用者に配慮し、エントランスから道路境界線まで50cmの高低差が生じるアプローチを計画する場合、スロープの勾配は、1/8程度を基本とする。
4.車椅子使用者が利用する浴室は、浴槽の深さを50cm程度、エプロンの高さを40~45cm程度 とする。
5.特別養護老人ホームにおけるサービス・ステーションは、一般に、療養室に近接して設ける。
解答 3:建築物移動等円滑化誘導基準に規定されている敷地内の傾斜路の勾配は、1/15を超えてはならない。(省令114号11条)
〔H28 No.15〕福祉施設等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.介護老人保健施設は、病院における入院治療の必要はないが、家庭に復帰するための機能訓練や看護・介護が必要な高齢者のための施設である。
2.高齢者の使用する居室の作業領域の照度は、日本工業規格(JIS)の照明設計基準の2倍を目安とする。
3.サービス付き高齢者向け住宅は、居住者の安否確認や生活相談のサービスが必ず受けられるバリアフリー構造を有する賃貸等の住宅である。
4.ケアハウスは、家庭による援助を受けることが困難な高齢者が、日常生活上必要なサービスを受けながら自立的な生活をする施設である。
5.特別養護老人ホームの定員1人の居室の最小床面積は、18m2である。
解答 5:特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)は、常時介護を必要とし、自宅では介護を受けることのできない高齢者を入所させる施設である。その居室の床面積は、入居者一人当たり、10.65m2以上とする。
〔H22 No.15〕社会福祉施設等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ケアハウスは、家族による援助を受けることが困難な高齢者が、日常生活上必要なサービスを受けながら自立的な生活をする施設である。
2.介護老人保健施設は、病院における入院治療の必要はないが、家庭に復帰するための機能訓練や看護・介護が必要な高齢者のための施設である。
3.認知症高齢者グループホームは、介護を必要とする認知症の高齢者が、入浴や食事等の介護を受けながら共同生活を行う施設である。
4.老人デイサービスセンターは、在宅介護を受けている高齢者が、送迎等により通所して、入浴や日常生活動作訓練、生活指導等のサービスを受ける施設である。
5.特別養護老人ホームは、常時介護の必要はないが、自宅において介護を受けられない高齢者のための施設である。
解答 5:特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)は、常時介護を必要とし、自宅では介護を受けることのできない高齢者を入所させる施設である。その居室の床面積は、入居者一人当たり、10.65m2以上とする。
各部計画
〔R02 No.17〕高齢者や身体障がい者等に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.住宅の改修において、階段の手摺については、両側に設置する余裕がなかったので、高齢者が降りるときの利き手側に設置した。
2.エレベーターのかご内の車椅子使用者対応の操作盤の位置は、床面から操作ボタンの中心までの高さを、1,000mmとした。
3.車椅子使用者が利用する便所のブースの出入口の有効幅を、900mmとした。
4.車椅子使用者が日常的に使用する収納スペースの最上段の棚板の高さを、床面から1,200mmとした。
5.弱視者や色弱者に配慮して、病院の呼び出しカウンターに設置した電光表示板は、黒色の下地に濃い赤色の文字で表示した。
解答 5:目の老化による視力低下状態では、明度・色度を明確にした方が認識しやすく、白地に赤や黒などを用いると良い。
〔No.11〕高齢者等や身体障がい者等に配慮した一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.車椅子使用者が利用する洗面器の上端の高さは、洗顔を考慮して、床面から750mmとした。
2.浴室の出入口において、脱衣室との段差の解消と水仕舞を考慮して、グレーチングを用いた排水溝を設けた。
3.車椅子使用者が利用するキッチンカウンターの下部には、高さ400mm、奥行450mmのクリアランスを設けた。
4.階段の昇り口の側壁に設ける足元灯の高さは、昇り口の1段目の踏面から上方に300mmとした。
5.車椅子使用者が利用する駐車場において、駐車スペースの幅は、乗降を考慮して、3.5mとした。
解答 3:カウンター下部に設ける車椅子使用者用のクリアランスは、高さ60cm、奥行き45cm程度とする。
〔R01 No.17〕車椅子使用者に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.水飲み器は、操作部が手動式のものを採用した。
2.コンセントの中心高さは、抜き差しを考慮して、床面から250mmとした。
3.引き戸には、引手とドア枠の間に手が挟まれないように、引き残しを設けた。
4.建具枠には、車椅子のフットレストや車輪との接触によって傷がつくのを防ぐために、床面からの高さ350mm程度まで金属板のカバーを設けた。
5.高低差170mmの屋内傾斜路は、勾配を1/12とした。
解答 2:高齢者や車椅子使用者の便を考慮して、コンセントの中心高さは床面から約40cm程度とする。
(関連問題:平成30年1級学科1、No.12、平成22年1級学科1、No.08、平成30年2級学科1、No.17、平成24年2級学科1、No.16)
〔H30 No.17〕車椅子使用者に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはど れか。
1.車椅子使用者専用駐車場から建築物の入口までの通路は、屋根を設けるとともに、車椅子使用者及び歩行者の専用とし、幅員を120cmとした。
2.室内の廊下において、キックプレートと兼用した幅木を設けるに当たり、その高さを床面から25cmとした。
3.壁付きコンセントの取付け高さを、床面から40cmとした。
4.高低差が16cmの屋内傾斜路において、傾斜路の両側とも手摺を設けず、勾配を1/15とした。
5.腰掛け便座の両側に手摺を設け、手摺同士の間隔を70cmとした。
解答 2:キックプレートと幅木を兼用する場合、その高さを約35cmとするのが望ましい。
〔H29 No.17〕高齢者等に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.居室の作業領域の照度を、日本工業規格(JIS)における照明基準の2倍とした。
2.車椅子使用者に配慮し、記帳などを行う受付カウンターの上端の高さを、床面から720mmとした。
3.屋内階段の手摺の端部は、上下階でそれぞれ水平に450mm延ばし、壁面側に曲げた。
4.車椅子使用者が利用する屋内傾斜路には、高さ900 mmごとに踊場を設けた。
5.階段のノンスリップ(滑り止め)は、踏面と同一面とした。
解答 4:車椅子使用者が使用する屋内傾斜路は、有効幅員を1,200mm以上とし、スロープの始めと終わり、また高さ700mm以内ごとに踏幅1,500mm以上の踊場を設ける。
〔H28 No.17〕身体障がい者等に配慮した建築物の各部の寸法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.松葉杖の使用者に配慮し、松葉杖使用者の通行幅を120cmとして計画した。
2.車いす使用者に配慮し、移乗しやすくするために、ベッドの高さを車いすの座面高さと同じ45cmとした。
3.車いす使用者に配慮し、室内のドアのキックプレートの高さを、床面から35cmとした。
4.車いす使用者に配慮し、記帳などを行う受付カウンターの下部に、高さ60cm、奥行き45cmのクリアランスを設けた。
5.駐車場において、車いす使用者に配慮し、移乗動作も容易にできる乗降スペースの幅を110cmとした。
解答 5:車椅子使用者専用の駐車スペースは、乗降スペースを含めて幅3,500mm以上とする(乗降スペース1,400以上、車体スペース2,100mm程度)。長さは乗降には影響しないので一般車と同じ寸法でも良い(5,000mm~6,000mm程度)。
〔H27 No.17〕高齢者や身体障がい者等に配慮した建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.車椅子使用者が利用する電灯の壁付きスイッチの高さを、床面から 900mmとした。
2.車椅子使用者が利用する屋内傾斜路には、高さ 1,000mmごとに踊場を設けた。
3.車椅子使用者が利用する便所のブースの出入口の有効幅を、850mmとした。
4.高齢者に配慮して、またぎやすいように、浴槽の縁の高さを床面から 400mm、浴槽の深さを 550mmとした。
5.高齢者に配慮して、洗面台や食卓の照度を 800lxとした
解答 2:車椅子使用者が使用する屋内傾斜路は、有効幅員を1,200mm以上とし、スロープの始めと終わり、また高さ700mm以内ごとに踏幅1,500mm以上の踊場を設ける。
〔H26 No.17〕高齢者や身体障がい者等に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.高齢者を対象とした施設において、非常時に円滑に避難できるように、白地の施設の見取図に黄色で避難路を示した。
2.廊下の手摺を上下2段に設置し、床面からの高さを、800mmと600mmとした。
3.住宅の改修において、階段の手摺については、両側に設置する余裕がなかったので、高齢者が降りるときの利き手側に設置した。
4.車椅子使用者に配慮して、室内のドアのキックプレートの高さを、床面から350mmとした。
5.車椅子使用者が利用する高低差160mmの傾斜路において、勾配を1/8とした。
解答 1:目の老化による視力低下状態では、黄色は区別しにくい。白地に赤や黒などを用いると良い。特に高齢者が利用する施設では見取り図や案内図には白地に黄は用いないようにする。
〔H25 No.18〕高齢者や身体障害者等に配慮した建築物の各部の寸法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.廊下手摺は、直径を35mmとし、手摺と壁面とのあき寸法を40mmとした
2.階段の手摺の端部は、上下階で水平に300mm延ばし、壁面側に曲げた。
3.様式便所の手摺の直径は、横型手摺に比べて、縦型手摺を細くした。
4.エレベーターかご内の車いす使用者用操作盤の位置は、床面から操作盤中心までの高さを1,300mmとした。
5.車いす使用者に配慮し、記帳などを行う受付カウンターの上端の高さを、床面から720mmとした。
解答 4:エレベーターかご内の操作盤は、車椅子使用者に配慮して床から1,000mmの高さとし、横型とする。
〔H24 No.11〕高齢者等に配慮した一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.階段の昇り口の側壁に設ける足元灯の高さを、昇り口の1段目の踏面から上方に300mmとした。
2.各居室の出入口は引き戸とし、引き戸の下部の床面にV溝レールを埋め込んだ。
3.車いす使用時に居室の掃出し窓から直接出入りできるように、スロープを設けた。
4.車いす使用時の洗顔を考慮して、洗面器の上端の高さを、床面から600mmとした。
5.高齢者の使用する居室の作業領域の照度を、日本工業規格(JIS)における照明基準の2倍とした。
解答 4:車椅子使用者の洗面器の上端の高さは床面から750mm程度とする。また下部は床面から600~650mm程度の空間を設ける。
〔H24 No.16〕車いす使用者に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.室内の廊下・通路において、幅木と兼用したキックプレートの高さを、床面から35cmとした。
2.腰掛け便座の高さを、42cmとした。
3.収納棚を、床面からの高さ45~110cmの範囲に設けた。
4.壁付きコンセントの取付け高さを、床面から40cmとした。
5.エレベーターのかごの内法寸法は、車いすの回転を考慮して、間口120cm、奥行130cmとし、出入り口の有効幅員を75cmとした。
解答 5:エレベーターのかごの内法寸法は、間口140cm以上、奥行135cm以上とし、出入口の有効幅員は80cm以上とする。
〔H23 No.16〕身体障害者、高齢者等に配慮した建築物の各部の寸法等に関わる次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.外開きの扉の玄関ポーチの場合、車いす使用者に配慮し、扉の引手方向に、扉の幅に200cm加えた平坦なスペースを設けた。
2.車いす使用者に配慮し、記帳などを行う受付カウンターの下部に、高さ50cm、奥行30cmのクリアランスを設けた。
3.視覚障害者に配慮し、階段の上部に設ける注意喚起用点状ブロックは、階段の手前30cm程度の床上に設けた。
4.高齢者に配慮し、作業領域の照度を、日本工業規格(JIS)における照明基準の2倍とした。
5.松葉杖の使用者に配慮し、廊下の幅を120cmとした。
解答 2:車いす使用者の記帳などを行う受付カウンターのクリアランスは、高さ700mm程度、奥行450mm程度とする。
〔H22 No.10〕高齢者等に配慮した一戸建住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.高齢者は、一般に、急激な温度変化への対応がしにくくなるので、暖房については、各室間の温度差が小さい全室暖房とした。
2.階段の手摺の端部は、上下階で水平に300mm延ばし、下向きに曲げた。
3.廊下の手摺の直径を35mmとし、床面からの高さを750mmとした。
4.車いすの使用に配慮し、キッチンカウンター下部に高さ600mm、奥行450mmのクリアランスを設けた。
5.浴槽は、深さを600mmとし、浴槽の背もたれを傾斜したものとした。
解答 5:高齢者が使用する浴槽は、その深さを通常の550mm~600mmよりも浅く、500mm~550mm程度にする。またその形状は背もたれを垂直にする方が安全性を確保することができる。
〔H21 No.10〕一戸建住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.介助スペースを考慮して、洋式便所の広さを、内法寸法で 1,400mm×1,800mmとした。
2.4人用の食卓のあるダイニングキッチンの広さを、内法面積で15m2とした。
3.ツインベッドを用いる夫婦寝室の広さを、収納スペースを含めて、内法面積で8m2とした。
4.玄関のインタホンの取付け高さを、玄関ポーチの床面から1,400mmとした。
5.高齢者に配慮して、階段の昇り口の壁に設ける足元灯の高さを、昇り口の1段目の踏面から上方に300mmとした。
解答 3:ツインベッドを用いる夫婦寝室の広さは、収納スペースを含めないで13m2以上、収納スペースを含めると16m2以上が望ましい。
〔H20 No.10〕高齢者等に配慮した一戸建住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.階段や廊下において、手摺の直径を35mmとし、手摺と壁面とのあき寸法を40mmとした。
2.サービスヤードとの動線を考慮して、ユーティリティを配置した。
3.居室において、日常使用する壁付きコンセントの取付け高さを、床面から400mmとした。
4.バルコニーの出入口において、住宅内部の床との段差が360mmであったので、高さ180mm、奥行250mm、幅500mmの踏み段を設けた。
5.車いす使用者の利用に配慮して、L字型のキッチンタイプとした。
解答 4:バルコニーの踏み段は、高さ180mm以下、奥行300mm以上、幅600mm以上が望ましい。国土交通省「高齢者が居住する住宅の設計にかかる指針」
〔H20 No.18〕次の用語のうち、高齢者、障害者等に配慮した建築計画と最も関係の少ないものはどれか。
1.シャワーキャリー
2.キックプレート
3.リフター
4.スライディングボード
5.ビオトープ
解答 5:ビオトープとは、教育の一環で自然の生態系を観察する場所として学校敷地内に設けられる。
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1級建築士: 「1級建築士分野別厳選問題500+125(2019年度版) [ 日建学院教材研究会 ]」
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