二級建築士試験分野別まとめ
施工
タイル・張石工事
2023年7月02日(日)
令和05年度試験日まであと 日!
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分野別にまとめました
(平成20年度から令和02年度まで)
二級建築士
施工
タイル・張石工事
〔R02 No.18〕左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.セメントモルタル塗りにおいて、練り混ぜは機械練りとし、1回に練り混ぜる量は60分以内に使い切れる量とした。
2.屋内のセルフレベリング材塗りにおいて、材料が硬化するまでの間は、通風を避けるために窓や開口部をふさいだ。
3.コンクリート外壁へのタイル張りにおいて、下地のひび割れ誘発目地及び各階の水平打継ぎ部の目地の位置に、タイル面の伸縮調整目地を設けた。
4.密着張りによるタイル張りにおいて、張付けモルタルはこて圧をかけずに1層で塗り付けた。
5.乾式工法による石張りにおいて、石材は、特記がなかったので、形状は正方形に近い矩形で、1枚の面積は0.8m2以下のものを用いた。
解答 4:「密着張りによるタイル張り」においては、①平滑に下地モルタルを塗布し、②くし目コテを使い4~6mm程度の均一な厚みで、張付けモルタルを下地に塗り付け、③上から順に下地に押し付けるようにタイルを張る。全工程では圧力をかけながら行うことが重要である。
〔R01 No.18〕左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.せっこうプラスター塗りにおいて、上塗りに使用するプラスターは、加水後1時間以内に使用した。
2.セルフレベリング材塗りにおいて、セルフレベリング材の硬化後、打継ぎ部及び気泡跡周辺の突起をサンダーで削り取った。
3.壁のタイルの改良圧着張りにおいて、タイル下地面とタイル裏面の双方に張付けモルタルを塗り付けた。
4.内壁タイルの接着剤張りにおいて、タイルの張付けに当たり、下地面に吸水調整材を塗布した。
5.屋内の床の石張りにおいて、敷きモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂4とした。
解答 4:内壁タイルの接着剤張りは、下地が乾燥した時に行う。又、吸水調整材を塗布すると、互いの接着が悪くなる場合があるため、塗布してはならない。
〔H30 No.18〕左官工事及びタイル工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリート壁面へのモルタル塗りにおいて、上塗りには、下塗りよりも貧調合のモルタルを使用した。
2.コンクリート壁面へのモルタル塗りにおいて、下塗り→ 中塗り→ むら直し→ 上塗りの順で行った。
3.内壁タイルの密着張りにおいて、タイルは、上部から下部へ、一段置きに水糸に合わせて張った後、それらの間を埋めるように張り進めた。
4.内壁への接着剤を用いた陶器質タイルの張付けにおいて、あらかじめ下地となるモルタル面が十分に乾燥していることを確認した。
5.屋内の床面へのモザイクタイル張りにおいて、あらかじめ下地となるモルタル面に水湿しを行った。
解答 2:コンクリート壁面へのモルタル塗りにおいて、下塗り→ むら直し→ 中塗り→ 上塗りの順で行う。(公共建築工事標準仕様書)
〔H29 No.18〕左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.外壁湿式工法による石材の取付けにおいて、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を40mmとした。
2.壁のタイルの改良圧着張りにおいて、タイル下地面とタイル裏面の双方に張付けモルタルを塗り付けた。
3.壁のモザイクタイル張りにおいて、表張り紙の紙はがしは、張付け後に時期を見計らい、表面に水湿しをしてから行った。
4.ラス下地面へのせっこうプラスター塗りにおいて、上塗りは中塗りが半乾燥の状態のうちに行った。
5.屋内の床面のセルフレベリング材塗りにおいて、材料が硬化するまでの間は、窓や出入口を開けて通風を確保した。
解答 5:セルフレベリング材が硬化する前に風が当たると、表面が動いてしまい、シワの原因となってしまう。であるから、材料が硬化するまでの間は、窓や出入口を閉めて通風は避けるようにする。(建築工事監理指針)
〔H28 No.18〕左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.せっこうプラスター塗りの上塗りにおいて、施工時の気温が低下するおそれがあったので、養生を行い、5°C以上に保つようにした。
2.屋内の床面のセルフレべリング材塗りにおいて、セルフレべリング材の標準塗厚を10mmとした。
3.屋内の一般床のユニットタイルの張付けにおいて、張付けモルタルの調合は、容積比でセメント1 : 砂1とした。
4.夏期における外壁タイルの改良圧着張りにおいて、前日に、下地となるモルタル面に散水し、十分に吸水させた。
5.外壁への乾式工法による石材の取付けにおいて、特記がなかったので、石材間の目地幅を5mmとし、シーリング材を充填した。
解答 5:外壁乾式工法による石張り工事において、止水のために石材間の目地をシーリング材で充填するに当たり、特記がない場合は、目地の深さ・幅ともに8mm以上となっていることを確認する。また、この時のシーリング材は、2成分形ポリサルファイド系シーリング材を用いる。(公共建築工事標準仕様書)
(関連問題:令和元年1級学科5、No.17、平成30年1級学科5、No.21、平成28年1級学科5、No.16、平成23年1級学科5、No.19、平成15年1級、平成24年2級学科4、No.18、平成23年2級学科3、No.24)
〔H27 No.18〕左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なも のはどれか。
1.せっこうプラスター塗りの上塗りにおいて、加水を行ってから1時間経過したプラスターを使用した。
2.セルフレベリング材塗りにおいて、セルフレベリング材の硬化後、打継ぎ部及び気 泡跡周辺の突起をサンダーで削り取った。
3.内壁タイルの密着張りにおいて、張付けモルタルの1回の塗付け面積は、2m2以内とし、かつ、20分以内に張り終える面積とした。
4.内壁タイルの接着剤張りにおいて、タイルを張り付ける際に、下地面に吸水調整材 を塗布した。
5.内壁の石張りにおいて、石材を空積工法で取り付ける際に、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を40mmとした。
解答 4:内壁タイルの接着剤張りは、下地が乾燥した時に行う。又、吸水調整材を塗布すると、互いの接着が悪くなる場合があるため、塗布してはならない。
〔H26 No.18〕左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリート壁面へのモルタル塗りにおいて、下塗り→ 中塗り→ むら直し→ 上塗りの順で行った。
2.壁のモルタル塗りにおいて、上塗りには、下塗りよりも貧調合のモルタルを使用した。
3.壁のタイルの改良圧着張りにおいて、タイル下地面とタイル裏面の双方に張付けモルタルを塗り付けた。
4.壁のモザイクタイル張りにおいて、表張り紙の紙はがしは、張付け後に時期を見計らい、表面に水湿しをしてから行った。
5.外壁湿式工法による石材の取付けにおいて、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を40mmとした。
解答 1:コンクリート壁面へのモルタル塗りにおいて、下塗り→ むら直し→ 中塗り→ 上塗りの順で行う。(公共建築工事標準仕様書)
〔H25 No.18〕左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ラス下地面へのせっこうプラスター塗りにおいて、中塗りが十分に乾燥した後、上塗りを行った。
2.屋内の床面のセルフレベリング材塗りにおいて、セルフレベリング材の塗厚を10mmとした。
3.夏期における外壁タイルの改良圧着張りにおいて、前日に、下地となるモルタル面に散水し、十分に吸水させた。
4.内壁タイルの密着張りにおいて、タイルは、上部から下部へ、一段置きに水糸に合わせて張った後、間を埋めるように張り進めた。
5.屋内の床の石張りにおいて、敷きモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂4とした。
解答 1:せっこうプラスター・ドロマイトプラスター・しっくい塗りにおいて、中塗りは半乾燥の状態で、上塗りを行うものとする。(JASS 15)
〔H24 No.18〕左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.屋内の床面のセルフレベリング材塗りにおいて、材料が硬化するまでの間は窓や出入口を開けて通風を確保した。
2.壁のセメントモルタル塗りにおいて、1回に練り混ぜるモルタルの量は、60分以内に使い切れる量とした。
3.外壁のタイルの密着張りにおいて、張付けモルタルの1回の塗付け面積は、2m2以内とした。
4.屋内の床面へのモザイクタイル張りにおいて、あらかじめ下地となるモルタル面に水湿しを行った。
5.外壁への乾式工法による石材の取付けにおいて、石材間の目地幅を8mmとし、シーリング材を充填した。
解答 1:「セルフレベリング材塗り」とは、石こう系やセメント系のモルタルを不陸面に流し込み、自然に精度の高い水平面を形成する工法である。(建築工事監理指針)
・セルフレベリング材の標準塗厚は、10mm
・吸水調整材塗りを2回行う
・硬化するまでは通風を避ける
・硬化後、打継ぎ部及び気泡跡周辺の突起をサンダーで削り取る
・養生期間は7日以上、冬期は14日以上30日以下
(関連問題:平成24年1級学科5、No.23、平成21年1級学科5、No.17、平成15年1級、令和元年2級学科4、No.18)
〔H23 No.15〕左官工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ALCパネル下地面へのせっこうプラスター塗りに先立ち、ALCパネル下地面に吸水調整材塗りを行った。
2.木造直張りラスモルタル下地において、内壁の金網ラスは平ラスとし、平ラスの継手は縦横とも、50mm以上重ねて留め付けた。
3.コンクリート壁面へのタイルの密着張りにおいて、下地モルタル塗りは、木ごて仕上げとした。
4.モルタル塗りの上塗りには、下塗りに比べて、セメントに対して砂の割合が小さいモルタルを用いた。
5.コンクリート壁面へのモルタル塗りは、下塗り→むら直し→中塗り→上塗りの順で行った。
解答 4:モルタル塗りの「下塗り」には、「上塗り」に比べて、セメントに対して砂の割合が小さいモルタルを用いる。モルタル塗りの調合は、下塗りは富調合で下地との接着力を高め、上塗りは貧調合でひび割れを防ぐ。
〔H23 No.16〕タイル工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.外壁のタイル張り工事において、二丁掛けタイルの目地幅の寸法を、8mm程度とした。
2.外壁の二丁掛けタイルの密着張りにおいて、目地の深さがタイル厚の1/2以下となるように、目地用モルタルを充填した。
3.外壁の改良積上げ張りにおいて、1日の張付け高さは、1.2m程度とした。
4.内壁のタイルの接着剤張りにおいて、接着剤の1回の塗付け面積は、6m2以内、かつ、60分以内に張り終える面積とした。
5.内壁のモザイクタイル張りにおいて、張付け用モルタルは二度塗りとし、その塗り厚の合計を4mm程度とした。
解答 4:接着剤張りにおいて、接着剤の1回の塗付面積は、3m2以内とし、かつ、30分以内に張り終える面積とする。(公共建築工事標準仕様書)
〔H22 No.15〕左官工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリート壁面へのモルタル塗りにおいて、むら直し部分が比較的大きかったので、塗り付け後、荒し目を付け、7日間以上放置した。
2.コンクリート床面へのモルタルの塗付は、コンクリート硬化後、なるべく早い時期に行った。
3.壁面への本しっくい塗りは、下塗り、むら直し、鹿子ずり、中塗り、上塗りに分けて行った。
4.コンクリート壁面へのモルタル塗りにおいて、各層の1回当たりの塗り厚は10mmとし、仕上げ厚(塗り厚の合計)は30mmとした。
5.ラス下地へのせっこうプラスター塗りにおいて、中塗りが半乾燥の状態のうちに、上塗りを行った。
解答 4:壁モルタル塗りの一回あたりの塗り厚は、原則として7mm以下とし、その仕上げ厚は、25mm以下とする。(公共建築工事標準仕様書)
〔H22 No.16〕タイル・石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.屋内の床の石張りにおける敷きモルタルの調合については、容積比でセメント1:砂4とした。
2.内壁に石材を空積工法で取り付けるに当たり、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を40mmとした。
3.内壁に陶器質タイルを接着剤を用いて張付けるに当たり、下地となるモルタル面が十分乾燥している事を確認した。
4.屋内の床へのモザイクタイル張りに当たり、あらかじめ下地となるモルタル面に水湿しを行った。
5.内壁の密着張りによるタイルの張付けに当たり、下部から上部へ、一段置きに水糸に合わせて張った後、間を埋めるように張り進めた。
解答 5:壁タイルの密着張りによる張り付けは、上部から下部へと行う。汚れを防ぐため。(JASS 19)
〔H21 No.15〕コンクリートを下地とした左官工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.床面へのセメントモルタル塗りは、コンクリート硬化後、なるべく早い時期に行った。
2.壁面へのセメントモルタル塗りにおいて、下塗り後14日間放置してひび割れを発生させた後に、中塗りを行った。
3.セメントモルタル塗りにおいて、1回に練り混ぜるモルタルの量は、60分以内に使い切れる量とした。
4.せっこうプラスター塗りにおいて、セメントモルタルによる下塗りが半乾燥の状態のうちに、既調合プラスターによる中塗りを行った。
5.屋内の床面のセルフレベリング材塗りにおいて、流し込み後、硬化するまでの間は窓や出入口をふさぎ、その後は自然乾燥とした。
解答 4:下地モルタルよりも、せっこうプラスターのほうが乾燥の速度が速い。なので下地モルタルが半乾きのまませっこうプラスターを塗ると、せっこうプラスターの硬化後も下地モルタルの収縮が続き、接着面の剥離が生じてしまう。なので、下地モルタルの乾燥後にせっこうプラスターを塗る。(建築工事監理指針)
〔H21 No.16〕タイル工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.夏期における外壁のタイル張り工事において、張付け後の施工面は、直射日光が当たらないように、シートで養生した。
2.外壁の改良圧着張りにおいて、張付け用のモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂5とした。
3.外壁の改良積上げ張りにおいて、1日の張付け高さは、1.5mまでとした。
4.内壁の接着剤張りにおいて、接着剤は、金ごてを用いて平坦に塗布した後、所定のくし目ごてを用いてくし目を立てた。
5.外壁の二丁掛けタイルの密着張りにおいて、窓や出入口まわり、隅、角等の役物を先に張付けた。
解答 2:改良圧着張りにおいては、張付け用のモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂2~2.5とする。(公共建築工事標準仕様書)
〔H20 No.15〕左官工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリート下地壁のセメントモルタル塗りにおいて、上塗りには、下塗りに比べて、セメントに対して砂の割合が大きいモルタルを用いた。
2.コンクリート下地壁のセメントモルタル塗りにおいて、中塗りは、下塗り後、14日間以上放置した後に行った。
3.コンクリート下地壁のせっこうプラスター塗りにおいて、中塗りが半乾燥の状態のうちに、上塗りを行った。
4.木造住宅の外壁のメタルラス張りに先立ち、防水紙を縦横とも30mm重ね合わせてたるみのないように張った。
5.冬期におけるコンクリート下地床のセルフレベリング材塗りにおいて、流し込み後、14日間の養生期間を置いた。
解答 4:防水紙は、モルタルがひび割れた時に、雨水を壁中空部に侵入させないように取り付ける。継目部は90mm以上重ねる。(JASS 15)
〔H20 No.16〕タイル工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.外壁のタイル張り工事において、二丁掛けタイルの目地寸法を8mmとした。
2.外壁のタイル張り工事において、下地のひび割れ誘発目地の位置に、伸縮調整目地を設けた。
3.内壁のタイルの密着張りにおいて、張付けモルタルの1回の塗付け面積は、60分以内に張り終える面積とした。
4.内壁のモザイクタイル張りにおいて、張付けモルタルは二度塗りとし、その塗り厚の合計を4mm程度とした。
5.屋内の一般床タイルの張付けにおいて、張付けモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂2とした。
解答 3:接着剤張りにおいて、接着剤の1回の塗付面積は、3m2以内とし、かつ、30分以内に張り終える面積とする。(公共建築工事標準仕様書)
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