一級計画(計画一般②)

建築士過去問解説

一級建築士試験分野別まとめ
学科Iー計画
計画一般②

一級建築士学科試験
2023年7月23日(日)

令和05年度試験日まであと 日!

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一級建築士試験13年分
分野別まとめ

(平成20年度から令和02年度まで)

一級建築士
計画
計画一般②

〔R02 No.4〕高齢者、障害者等に配慮した屋内競技場の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.幅150cmの屋内廊下に面して設けた障害者等が利用する居室の出入り口は、有効幅員を90cmとした。
2.オストメイト用設備を有する便房において、汚物流しの近くに着替え台を設けた。
3.車椅子使用者用の観覧席は、複数の車椅子使用者が利用できる専用スペースとして、異なる場所に分散して2箇所設けた。
4.屋内階段において、高齢者が段差の存在を知覚できるように、踏面と段鼻との輝度比を1.0とした。

解答 4:視覚障害者や視力が低下した高齢者が段差を視認しやすくするため、照度をJIS基準の2倍にし、輝度比を1.5~2.0程度にするのが望ましい。また逆に、同一レベルの床面で異なる色、材質、輝度比の大きい仕上げを行うと、段差があるように誤認し、つまづきやすいので避けた方が良い。
(関連問題:平成23年度1級学科1、No.08)

〔R02 No.9〕図は、高齢者、障害者等の利用に配慮した階段の計画案の模式図である。「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」に照らして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.手すりは、階段の上端で水平に延長する部分Aを30cmとして、踊場にも連続させて設置した。
2.手すりを上下に2本設置するに当たり、下段の手すりの高さBを段鼻から60cmとした。
3.点状ブロックCを、階段手前30cmの位置に敷設した。
4.階段の有効幅員Dは、手すりの幅10cmはないものとみなし、140cmとした。

解答 1:手すりは、両側、踊り場に連続して設け、途中で途切れないのが望ましい。また階段の上端では水平に45cm以上を延長する(下端では段鼻から45cm以上)。
(関連問題:平成29年1級学科1、No.08)

〔R01 No.9〕高齢者、障害者等の利用に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」に照らして、最も不適当なものはどれか。

1.公民館の便所において、車椅子使用者用便房における便器洗浄ボタンは、ペーパーホルダーの直上に設置した。
2.博物館の便所の計画において、乳幼児用おむつ交換台等の乳幼児連れ利用者に配慮した設備は、利用者の分散を図る観点から多機能便房に設けることは避け、男性用及び女性用の便所内にそれぞれ設けた。
3.ホテルのエレベーターにおいて、エレベーターのかご内の階数ボタン等の点字表示は、ボタンが縦配列であったので、それぞれのボタンの右側に設けた。
4.庁舎の避難設備・施設の計画において、利用者が安全に救助を待つための一時待避スペースを階段室内に設け、待避した際に助けを求めたり状況を伝えたりするためのインターホンを設置した。

解答 3:点字表示は原則としてボタンの左側に設ける。

 

 

〔H30 No.14〕建築物に設けるサインの計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.サインの種別には、場所の名称を示す「位置サイン」、特定の場所への方角を矢印表示等で示す「誘導サイン」、利用者が行動を選択するために必要な情報を提供する「案内サイン」等がある。
2.サインの色彩は、高齢者、弱視者、色覚障がい者等に配慮して、「黄と白」、「赤と緑」等の色の組合せを用いないことが望ましい。
3.視距離1mから視認するサインの計画において、一般に、立位の利用者と車椅子を使用する利用者の双方に配慮して、床面からサイン表示面の中心までの高さを150cmとすることが望ましい。
4.視距離10mから視認するサインの計画において、サインの設置位置は仰角(水平からの見上げ角度)が10度を超えないようにすることが望ましい。

解答 3:床面からサイン表示面の中心までの高さを135cm程度が望ましい。これは目線が成人の場合155cm程度で、車椅子使用者は115cm程度なので、中間値の135cm程度となる。

〔H29 No.8〕屋内階段に関する次の記述のうち、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」に照らして、最も不適当なものはどれか。

1.階段の両側の壁に手すりを設けるに当たり、その手すりの端部は、階段の上端では水平に45cm延長させ、下端では斜め部分も含めて段鼻から45cm延長させた。
2.階段に上下2本の手すりを設けるに当たり、その上段の手すりの高さを80cmとし、下段の手すりの高さを60cmとした。
3.階段の蹴上げを15cm、踏面を32cm、蹴込みを1cmとした。
4.階段上端部と連続する床については、視覚障がい者が段を認識できるように、段の手前5cmの位置に線状ブロックを敷設した。

解答 4:視覚障害者に配慮し、階段の上部に設ける注意喚起用点状ブロックは、階段の手前30cm程度の床上に設ける。

ナカ工業株式会社の点字鋲・点字タイル

〔H29 No.9〕便所・洗面所に関する次の記述のうち、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」に照らして、最も不適当なものはどれか。

1.オストメイト用設備を有する便房の汚物流しに設ける水栓は、湯温調整付きレバーハンドル型混合水栓とした。
2.オストメイト用設備を有する便房には、ストーマ装具や関連の小物等を置くことができる手荷物置き台(カウンター)を設置した。
3.車いす使用者用便房に設置する洗面器の鏡は、幅35cm×高さ45cmの大きさとし、車いす使用者の利用に配慮し傾斜させて設置した。
4.車いす使用者用便房に設置する手すりは、便器の側壁側にL型手すりを設けるとともに、他方には可動手すりを設け、それらの水平部はいずれも便座の座面から25cmの高さとした。

解答 3:車椅子使用者用便所に設置する洗面器の鏡は、車椅子使用者のみではなく、介助者も立位で使用することも想定する。そのため傾斜鏡ではなく、鏡を垂直に、カウンターの直上から約100cm以上の高さで設置する。

 

 

〔H28 No.9〕劇場、競技場等の客席・観覧席の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.車いす使用者用客席・観覧席の数(可動席スペースを含む。)は、施設内容や規模に応じ、客席・観覧席総数の0.5~1%以上とする。
2.車いす使用者用客席・観覧席は、少なくとも同時に2以上の車いす使用者が利用できる専用スペースとして、固定位置に確保する。
3.サイトライン(可視線)は、客席・観覧席の各々の人が、前列の人の頭又は肩を越して視焦点(舞台や競技場)を見ることができる視野の限界線のことである。
4.客席・観覧席の出入口から車いす使用者用客席・観覧席へ至る客席・観覧席内の路は、有効幅員を120cm以上とするとともに、区間100m以内ごとに車いすが転回することができる140cm角以上のスペースを設ける。

解答 4:出入口から車いす観覧席への通路の有効幅員は120cm以上とし、区間50m以内ごとに車いすが転回することができる140cm角以上のスペースを設ける。

〔H27 No.9〕高齢者、障がい者等の利用に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.病院の階段において、色彩の調和を図るため、段鼻に設けた滑止めと踏面は類似の色のものとした。
2.駅のエレベーターにおいて、エレベーターの乗降口から見える位置に、聴覚障がい者が文字により定員超過の確認をすることができる過負荷表示灯を設けた。
3.百貨店の授乳室において、出入口の扉はスライド式とし、前室である共用スペースには哺乳瓶による授乳のための椅子を設置し、母乳による授乳のためのスペースにはカーテンによる仕切りを設けた。
4.公民館の便所において、腰掛け便座の便房における便器洗浄ボタンは、視覚障がい者が見つけやすいように、ペーパーホルダーの直上に設けた。

解答 1:高齢者等が使用する階段は、段差を認識しやすくするために、踏面と蹴上(または滑り止め)の輝度比・明度比を大きくする。

〔H26 No.9〕車椅子使用者、高齢者等の利用に配慮した公共図書館の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」に基づく移動等円滑化経路を構成する傾斜路においては、高さ200mmの段差に対して、勾配を1/10とし、手すりを設けた。
2.エレベーター内に設ける車椅子使用者対応の操作盤の行先階数ボタンの位置を、エレベーターかごの床面から1,000mmとした。
3.廊下の有効幅員を、車椅子のすれ違いを考慮して、1,800mmとした。
4.多目的トイレにおいて、内法寸法を2,000mm×2,000mmとし、オストメイト用の流しや車椅子使用者が利用できる洗面台を設置した。

解答 1:移動等円滑化経路は、その勾配を1/12以下とする。ただし、高さが160mm以下の場合は1/8とすることができる。

 

 

〔H25 No.8〕高齢者の安全な利用に配慮した一戸建ての住宅の改修に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.電気器具等のコードに足を引っ掛けて転倒することを防ぐために、マグネット式のコンセントを採用した。
2.同一レベルの床面において、床に段差があるように見間違えることを防ぐために、床仕上げの材料及び色彩を同じものとした。
3.浴室の計画において、浴槽の縁の高さについては、浴槽のまたぎやすさを考慮して、洗い場の床面から5cmとした。
4.浴室と脱衣室の計画において、急激な温度変化によって血圧が大きく変動するヒートショックを防ぐために、浴室と脱衣室に暖房設備を設置した。

解答 3:「浴槽の縁の高さ」を考える場合、使用者が腰かけて跨ぐことが考えられる。そのため、車椅子から移乗したり、高齢者が一度腰かけて跨ぐことを考えると座面の高さ程度(約45cm)が望ましい。
(関連問題:平成26年2級学科1、No.11平成27年2級学科1、No.17)

〔H24 No.8〕高齢者及び障がい者の利用に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.博物館における階段において、両側に手すりを設けるに当たり、手すりの端部については、水平に延長したうえで服の袖が引っ掛からないように壁側に曲げた。
2.車いす使用者が利用する宿泊施設の客室内において、家具の周辺や水まわり等については、車いすの回転を考慮して、直径110cmのスペースを確保した。
3.公共施設の出入口において、視覚障がい者の利用を考慮して、音声誘導装置を自動ドア(引戸)の直上に設置した。
4.住宅の台所において、車いす使用者の利用を考慮して、調理台、流し台、レンジ及び冷蔵庫をL字型に配置した。

解答 2:車椅子の回転には、直径150cm×150cm以上のスペースが必要である。

〔H23 No.8〕車いす使用者及び高齢者の利用に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.車いす使用者が利用する固定されたり戸棚の天端までの高さを、床面から130cmとした。
2.車いす使用者が利用する体育館に設けるシャワー室に、150cm×150cmのシャワーブースを設け、シャワー用の車いすを用意した。
3.高齢者が居住する戸建て住宅の改修において、階段の手すりについては、両側に手すりを設置する余裕がなかったので、昇る時の利き手側に手すりを設けた。
4.高齢者が利用する施設の階段において、高齢者が段差の存在を知覚できるように、踏面と段鼻との輝度比を2.0とした。

解答 3:階段の手すりについては、両側に手すりを設置する方が望ましいが、余裕がない場合、降りる時の利き手側に手すりを設けるのが望ましい。 
(関連問題:平成26年2級学科1、No.17)

 

 

〔H22 No.8〕車いす使用者及び視覚障がい者等の利用に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.延べ面積2,000m2の集合住宅の共用エレベーター(トランク付)において、かごの寸法は幅140cm×奥行き135cmとし、かごの出入口の有効幅は90cmとした。
2.駅舎の通路において、視覚障がい者誘導用線状ブロックを、通路壁面から1m以上離して敷設した。
3.住宅において、壁に設置するコンセントの取付け高さは、高齢者や車いす使用者が利用しやすいように、床面から40cmとした。
4.車いす使用者が利用する洗面所において、洗面器の上端の高さは、床面から65cmとした。

解答 4:車椅子使用者が利用する洗面台は、クリアランスを床面から65cm程度設ける必要があるので、設問の条件では足りない。なので洗面器の上端の高さを床面から75cm程度にするのが望ましい。

〔H21 No.8〕車いす使用者の利用に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.百貨店の多目的トイレにおいて、オストメイト用の流し及び多目的シートを設置し、内法寸法を1,600mm×1,600mmとした。
2.公共建築物のエントランスホール内に設けるスロープは、勾配を1/12とし、手すりをスロープの床面からの高さが650mmと850mmの位置にそれぞれ設けた。
3.住宅の台所において、調理台、流し台、レンジ及び冷蔵庫の配置を、車いす使用者が利用しやすいようにL字型とし た。
4.公共建築物のエレベーターにおいて、かご内の左右それぞれの側面に、操作盤をの床面から1,000mmの高さに設けた。

解答 1:オストメイトとは、癌や事故などにより消火管や尿管が損なわれたため、腹部などに排泄のための人工肛門・人工膀胱を造設した人のことをいう。オストメイト対応のトイレはシャワーなども設けることがあるので、内法寸法2,000×2,000mmは必要になる。(関連問題:平成29年1級学科1、No.09平成26年1級学科1、No.09)

〔H20 No.15〕ユニバーサルデザインに配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.多目的トイレは、異性が介護する場合も考慮して男女共用とし、右勝手のものと左勝手のものをそれぞれ設けた。
2.視覚障害者への案内に用いられる触知図は、誘導ブロックや音声案内と連携させて設置した。
3.エレベーターの乗降ロビーに設ける操作ボタンを床から100cmの高さに設置し、操作ボタンの脇に点字標示を行った。
4.建築物内の廊下の幅は、車いすのすれ違いを考慮して180cmとした。
5.ベビーチェアと手すりを設置した洋式のトイレブースの内法寸法を、幅80cm、奥行き135cmとした。

解答 5:ベビーチェアと手すりを設置した洋式のトイレブースの内法寸法は、幅200cm以上、奥行き200cm以上とする。

 

 

〔H30 No.6〕公共施設における床の材料又は仕上げに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.床の滑りの指標のうち、JISにおける高分子系張り床材試験方法に定める滑り性試験により測定される滑り抵抗係数(C.S.R)は、ほこりや水等の介在物によって変化する。
2.階段の計画に当たり、階段の滑りには踏面だけでなく段鼻の滑りも大きく影響することから、滑りにくい段鼻材を採用することが望ましい。
3.床材は、同一の床において滑り抵抗係数を変化させると高齢者のの防止が期待できることから、滑り抵抗係数に大きな差がある材料を複合使用することが望ましい。
4.建築物の出入口に設ける視覚障害者誘導用ブロック等は、金属製のものを使用する場合、雨滴によりスリップしやすいため、ノンスリップの加工があるものを採用する等の配慮をすることが望ましい。

解答 3:同一の床で滑りにくさを変えると、つまずきやすくなり、危険性が増す。そのため複数の床材を使用する場合、滑り抵抗係数は同一にするようにする。

〔H30 No.9〕宿泊施設における車椅子使用者用客室に関する次の記述のうち、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」に照らして、最も不適当なものはどれか。

1.客室の総数を250室と計画したので、車椅子使用者用客室を3室設けた。
2.客室の出入口の前後に、140cm角の水平な床のスペースを設けた。
3.客室内の浴室の出入口の有効幅員を、85cmとした。
4.ベッドの高さはマットレス上面で車椅子の座面と同程度とし、ベッドサイドキャビネットの高さはマットレス上面から10cm程度高くした。

解答 1:客室が50以上の場合は車椅子使用者用客室を1室以上設けなければならない。また客室が200以下の場合は総数に1/50を乗じた数以上とし、200を超える場合は1/100を乗じた数に2を加えた数以上とする。設問では250室なので、250×1/100+2=4.5なので、5室以上の車椅子使用者用客室を設けなければならない。

〔R02 No.5〕建築物の外壁に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.外壁に設置する排気口や給気口の防水が難しいので、ダクトを外壁に向かって下り勾配とし、侵入した雨水を排出できるようにした。
2.カーテンウォール等の外壁について、部材間の接合部から雨水が浸入することを防ぐため、内外の空気圧を等圧にすることにより重力で排水するフィルドジョイントとした。
3.地震時の躯体の層間変位を考慮して、上部又は下部のファスナーをスライドさせて追従させるパネル方式のメタルカーテンウォールを採用した。
4.外装にカーテンウォールを使用するに当たり、シーリング材の耐久年数は、外壁の耐久年数よりも短いことが多いので、雨水が浸入した場合の排水機構を設けた。

解答 2:設問は「オープンジョイント構法」の記述である。「カーテンウォール工事におけるフィルドジョイント構法」は、両側の開口にシーリングを充填し、内側にガスケットを設け、内部に空気を密閉する。ダブルシーリング構法ともいう。
(関連問題:令和元年1級学科1、No.04平成26年1級学科1、No.05)

 

 

〔R01 No.4〕建築物の各部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.特定天井に関する設計ルートのうち、仕様ルートの一つとして、天井面と周囲の壁等との間にクリアランスを設けない「隙間なし天井」がある。
2.Low-E複層ガラスは、中空層側のガラス面に特殊金属膜をコーティングしたものであり、室内の冷暖房効率を高めることができる。
3.連窓を層間変位の大きな建築物に設ける場合、地震時の安全性を向上させるために、ガラスがサッシ枠内で回転・移動しても力が加わらないように、枠とガラスとの間にクリアランスを設ける必要がある。
4.カーテンウォールのオープンジョイント方式の水密性能について、雨水の浸入を防止するためには、等圧空間の容量を、空気取入口に比べて大きくする必要がある。

解答 4:「オープンジョイント方式」はジョイント部の気圧と外気圧を等圧に保ち、雨水の侵入を防ぐ。等圧空気層の容量は、空気取入れ口に比べて大きくならないようにする必要がある。
(関連問題:平成28年1級学科1、No.17平成26年1級学科1、No.05)

〔H28 No.4〕建築物の開口部等に用いるガラスに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.Low-E複層ガラスは、中空層側のガラス面に特殊金属膜をコーティングすることで、中空層における放射伝熱を低減した複層ガラスである。
2.単板の強化ガラスは、同厚のフロート板ガラスと比して6~10倍の強度をもつため、特段の措置を講じることなく、アトリウム等の屋根、スカイライト、トップライト等での使用に適している。
3.合わせガラスは、2枚以上の板ガラスでプラスチックフィルムを挟み加熱圧着したものであり、破損時の飛散防止や開口部の防犯性能の向上等を目的として用いられる。
4.板ガラスの耐風圧性能を考慮した使用可能面積は、設計風圧力、ガラスの厚さ、支持条件等が同一であれば、フロート板ガラスに比べて網入磨き板ガラスのほうが小さい。

解答 2:ガラスを「アトリウム等の屋根、スカイライト、トップライト等」で使用するにあたって、落下防止対策をとる必要がある。強化ガラスは割れた時にガラス全面が粒状になるが、比較的大きな破片にもなる可能性がある。そのため、割れた際に落下防止が期待される「強化合わせガラス」もしくは「飛散防止フィルム」を貼ったガラスを用いることが望ましい。

〔H28 No.17〕建築物の外装の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.エアフローウィンドウは、一般に、二重のガラス間にブラインド等の遮光装置を設置し、空調空気を通すことで、ペリメーターゾーンの熱負荷を軽減するシステムである。
2.SSG構法は、ガラスを室内側に設置したフレーム(バック・マリオン)に構造シーラントを用いて接着することで、室外側にほとんどサッシが見えないフラットなガラス面を構成できるものである。
3.カーテンウォール工事におけるフィルドジョイント構法は、外装材の接合部分の水密性能を確保するため、内外の空気圧を等圧にすることにより、雨水を重力で排水するものである。
4.メタルカーテンウォールにおけるマリオン方式(方立方式)は、マリオンが日射等の熱により膨張・収縮することから、変形に対する追従機構が必要である。

解答 3:設問は「オープンジョイント構法」の記述である。「カーテンウォール工事におけるフィルドジョイント構法」は、両側の開口にシーリングを充填し、内側にガスケットを設け、内部に空気を密閉する。ダブルシーリング構法ともいう。
(関連問題:令和元年1級学科1、No.04平成26年1級学科1、No.05)

 

 

〔H27 No.4〕建築物の各部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.防音合わせガラスは、特殊中間膜を用いてガラスの振動を吸収したうえで、熱エネルギーに変換し、コインシデンス効果による遮音性の低下を解消したガラスである。
2.畳の割付けにおいて、田舎間は柱心の間隔を基準寸法の整数倍とし、京間は柱と柱の内法寸法を基準寸法の整数倍とする。
3.屋根を金属板により葺く場合、一般に、瓦棒葺より平葺(一文字葺)のほうが、屋根勾配を緩くすることができる。
4.面内剛性の高いカーテンウォールの主要な取付け方には、地震時の建築物の揺れによる層間変位に追従させるため、ロッキング方式とスウェイ方式がある。

解答 3:金属板屋根の最小勾配は、瓦棒葺きで2/10程度、一文字葺き(平葺き)で2.5/10程度となるので。これから、瓦棒葺きの方が勾配を緩やかにすることができる。
(関連問題:平成23年1級学科1、No.04)

〔H26 No.5〕建築物の開口部等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ライトシェルフは、窓中段部に設置した庇により、庇下部の窓面からの日射を遮しつつ、庇上部の拡散ガラス等を用いた窓面から室内に自然光を導く手法である。
2.エアフローウィンドウ方式は二重のガラス間に外気を通して熱負荷を低減する方式であるのに対して、ダブルスキン方式は二重のガラス間に室内空気を通して熱負荷を低減する方式である。
3.建築物の開口部に強化ガラスを使用する場合は、ガラス内部の微細な不純物の混入による自然破損の発生を低減するため、ヒートソーク処理を行ったものを用いることが望ましい。
4.カーテンウォールのオープンジョイント方式において、等圧空気層の容量は、空気取入れ口に比べて大きくならないようにする必要がある。

解答 2:それぞれ説明が逆である。エアフローウィンドウ方式は室内空気を通し、ダブルスキン方式は外気を通して熱負荷を低減する。

エアフローウィンドウ方式

(関連問題:平成28年1級学科1、No.17平成22年1級学科1、No.16平成24年1級学科2、No.20)

〔H25 No.17〕建築計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.直前の隣接する2項の和が次の項となるような数列(フィボナッチ数列)を順次作成していくと、その連続する2項の比率は黄金比に近づく 。
2.木割りは、我が国の伝統的な建築において、各部構成材の比例と大きさを決定するシステムである。
3.木造軸組構法の住宅において、真壁式は、一般に、大壁式に比べて、防寒・防音性に優れている。
4.和室において、床の間に向かって、左側に書院、右側に床脇を設けたものを、本勝手という。

解答 3:「真壁式」は壁面を柱面よりも内側に納め、柱が外に現れる。「大壁式」は壁面を柱の外側に設けるので、柱は見えない。一般的に、大壁式の方が「防寒・防音性」に優れている。

 

 

〔H23 No.4〕建築物の各部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.木造軸組構法の京間は、モデュラーコーディネーションにおけるダブルグリッドに分類される。
2.金属板により屋根を葺く場合、一般に、一文字葺より瓦棒葺のほうが、屋根勾配を緩くすることができる。
3.外気に面する窓に設けるブラインドは、窓の室内側に設ける場合より室外側に設ける場合のほうが、冷房負荷を低減することができる。
4.マリオン方式のメタルカーテンウォールは、一般に、上部又は下部のファスナ一をスライドさせることにより、地震時の層間変位に追従することができる。

解答 4:「マリオン」とは方立のことで、メタルカーテンウォールのマリオン方式は、上下の床又は梁の間に掛け渡してガラス等を取り付ける構法。記述の「ファスナ一をスライドさせることにより、地震時の層間変位に追従する」は「スウェイ方式」の説明。
(関連問題:平成28年1級学科1、No.17平成27年1級学科1、No.03)

〔H21 No.5〕建築物の開口部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.住宅において、外部建具を二重サッシとすることは、遮音性を高めるのに有効である。
2.連窓を層間変位の大きな建築物に設ける場合、地震時の安全性を向上させるために、ガラスの四周を強固に固定するほうがよい。
3.突出し窓は、横長形状で寸法の小さい開口部に適しており、気密性・水密性に比較的優れているが、室内からガラス外面の掃除がしにくい。
4.方立ガラスを用いるガラススクリーン構法において、ガラスの厚さが同じ場合、吊下げ型構法は、自立型構法に比べてガラスの高さ方向の寸法を大きくすることができる。

解答 2:層間変位の大きな建築物にガラスを設ける場合、地震時の周囲の変形によりガラスが破損してしまうので、四方を固定するのは望ましくない。ガラスがサッシ枠内で回転・移動することができるように設置する。

〔H20 No.13〕開口部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.窓に網入り板ガラスを使用する場合、破損時のガラス片の飛散防止には効果があるが、耐風圧性能については、同じ厚さのフロート板ガラスを使用する場合に比べて高い性能を期待することはできない。
2.強化合わせガラスは、複数枚の強化ガラスを合わせ加工したものであり、強度及び安全性が高く、床や階段にも用いられる。
3.耐熱強化ガラスは、耐熱性能が高いが、一般に、防火戸に用いることはできない。
4.滑り出し窓は、換気及び通風に有効であり、開き窓に比べて、風によるあおりの影響を受けにくい。
5.玄関ドアの防犯対策としては、主錠に加えて、破壊行為に強い面付け箱錠を補助錠として取り付けると効果がある。

解答 3:「耐熱強化ガラス」は、所定のアルミ製やスティール製防火戸の構成材料として認定されている。従来から用いられている網入りガラスに比べ、良好な視界による開放感が得られる。また、通常の強化ガラスよりも強度が高く、万一破損した場合にも破片が粒状になり、大きな人身事故を防ぐことができる。

 

 

〔R01 No.6〕環境に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.越屋根は、切妻屋根等の棟の一部に設けられた小屋根又はその下の開口部を含めた部分をいい、当該開口部から自然換気や採光が期待できる。
2.コンクリート躯体を蓄熱体として利用するためには、「外断熱とすること」、「開口部からの日射を直接コンクリート躯体に当てること」、「コンクリート躯体を直接室内に露出させること」等が有効である。
3.クールスポットは、外気温度が建築物内の温度以下となる夜間を中心に、外気を室内に導入することによって躯体を冷却する方法であり、冷房開始時の負荷を低減し、省エネルギー化を図ることができる。
4.アースチューブは、地中に埋設したチューブに空気を送り込み、夏期には冷熱源、冬期には温熱源として利用する方式であり、一般に、外気温度の年較差又は日較差が大きい地域ほど熱交換効果が大きい。

解答 3:記述は「ナイトバージ(夜間外気導入方式)」の記述である。「クールスポット」は樹木などによる日陰、散水などによる水分の蒸発、地面に蓄熱により局所的に形成される場所のことである。

沖縄のビル街の中に設置された水の道

なお、「クールスポット」は初めての出題。

〔R01 No.1〕建築及び都市の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ソシオペタルは、複数の人間が集まったときに、異なる方向に身体を向けて他人同士でいようとするような位置関係をいう。
2.ユニバーサルデザインは、全ての人を対象としたものであり、障がいの有無、年齢や体型の違い、身体機能の差等に関係なく、可能な限り誰もが利用できるデザインをいう。
3.パッシブデザインは、建築物自体の配置・形状、窓の大きさ等を工夫することにより、建築物内外に生じる熱や空気や光等の流れを制御し、暖房・冷房・照明効果等を積極的に得る手法をいう。
4.スマートシティは、広義では、都市が抱える諸課題に対して、情報通信技術等を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)が行われ、全体の最適化が図られる持続可能な都市又は地区をいう。

解答 1:「ソシオペタル」とは、人が集まって交流を活発にすることが想定される状態をいう。反対に不活性な状態を「ソシオフーガル」といい、駅や空港、待ち合わせ場所などで採用される。

(関連問題:平成26年1級学科1、No.07平成25年1級学科1、No.16)

〔H29 No.5〕わが国における建築物と周辺環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.建築物に囲まれた広場や街路等の幅員をD、建築物のファサードの高さをHとした場合、D/Hはその外部空間の開放感や閉塞感を表す指標となる。
2.建築物が冬至の日において4時間以上の日影を周囲に及ぼす範囲は、一般に、建築物の東西方向の幅よりも建築物の高さに大きく影響される。
3.都市部にある建築物の屋根及び屋上に高日射反射率塗料を塗ることにより、ヒートアイランド現象を抑制する効果が期待できる。
4.多雪地域の市街地の建築物において、落雪の搬出の不便さと落雪による危険を避けるため、無落雪屋根を採用する場合がある。

解答 2:冬至日における4時間以上の日影を周囲に及ぼす範囲は、一般に、建築物の南北方向の幅や建築物の高さはあまり影響がなく、建築物の東西方面の幅に大きく影響される。 
(関連問題:平成22年1級学科1、No.05平成26年1級学科2、No.06)

 

 

〔H28 No.5〕建築物とその周辺環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.高層建築物の計画において、地表面付近の風速増加率は、計画地の周囲に建築物がない場合に比べ、周囲に低層建築物群がある場合のほうが大きくなる傾向がある。
2.建築物の周辺の気流は、「建築物の高さ(H)と建築物の間隔(W)の比(H/W)」や「街区面積に対して建築物が占める割合」により大きく影響される。
3.高層建築物の計画において、床面積が大きい低層部を設け、当該低層部の屋根の部に強風を発生させる計画とすると、建築物周辺の歩行者へのビル風の影響が少なくなる。
4.ビル風対策としての植栽計画においては、耐風性の高い樹種を選定するとともに、低木を避け高木を風向きと平行となる向きに並べて配置することが有効である。

解答 4:ビル風対策では、高木と低木の両方をバランスよく併用し、直角に配置する

〔H28 No.6〕自然エネルギーを利用したパッシブデザインに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.十分な日射が得られる北緯35度の地点において、建築物が受ける日射量は、冬期においては南面が多く、夏期においては水平面・東西面が多いことから、集熱窓を、南面で大きく、東西面で小さくすることが省エネルギー上有効である。
2.パッシブクーリングの原則は、日射熱の侵入を極力排除したうえで通風を図り、自然エネルギーの利用により室内空気を冷やすことである。
3.コンクリート躯体を蓄熱体として利用するためには、「外断熱とすること」、「開口部からの日射を直接コンクリート躯体に当てること」、「コンクリート躯体を直接室内に露出させること」等が有効である。
4.クールチューブは、外気温が低下する夜間に自然通風を図り、居住者に涼感を与えるとともに、室内の蓄熱体の温度を下げ、翌日の室温上昇を抑える方式である。

解答 4:設問は「夜間外気導入方式:ナイトパージ」の説明である。「クールチューブ」は地熱を冷熱源に利用した方式であり、逆に温熱源に利用することを「ヒートチューブ」という。地下5m以下の地中温度は年間を通じてほぼ一定なので、これを利用する省エネルギー方式(アースチューブ)が普及しつつある。
(類似問題:平成22年1級学科1、No.16令和元年2級学科1、No.25)

〔H27 No.5〕環境に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.壁面緑化は、緑化による視覚効果が得られるとともに、空調負荷の軽減による二酸化炭素排出削減効果も期待できる。
2.アースチューブは、地中に埋設したチューブに空気を送り込み、夏には冷熱源、冬には温熱源として利用する方式であり、一般に、外気温の年較差が大きい地域ほど熱交換効果が大きい。
3.重力換気は、建築物に設けたボイド内の温度差を利用したものであり、ボイドの下部に排気口、ボイドの上部に給気口を設けることが望ましい。
4.ダイレクトゲインは、窓から入射する日射熱を蓄熱体に蓄熱させ、日射が少ない時間帯に放熱させ暖房効果を得る方式であり、蓄熱体の熱容量を大きくすることが望ましい。

解答 3:ボイドは天井の高い吹き抜けのことであるが、そこでは上昇気流が起きやすい。その上昇気流と同じ方向に空気が流れる計画にするのが望ましいので、下部に吸気口、上部に排気口を設ける。

 

 

〔H27 No.6〕建築物の配置や環境配慮に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.建築基準法の総合設計制度に基づいて設置される公開空地には、敷地を貫通して道路、公園等を相互に有効に連絡するもので、特定行政庁が定める所定の幅以上の歩道状のものも含まれることがある。
2.2棟の高層建築物を並べて配置する場合、2棟の間に発生する風については、建築物の間隔を狭くするとピーク時の風速は高くなるが、風速の増加する領域は狭くなる。
3.一般に、外側ブラインドは、内側ブラインドに比べて、冷房負荷を低減することができる。
4.我が国において、建築物の開口部に水平の庇を設ける場合、一般に、夏期における日射遮効果は、南面より西面のほうが大きい。

解答 4:水平の庇は、太陽高度が高い面に有効である。なので夏期における日射遮効果は、南面が最も大きく、東西面は効果が小さい。
(類似問題:平成21年1級学科1、No.04令和元年2級学科1、No.07平成29年2級学科1、No.07平成26年2級学科1、No.07)

〔H26 No.4〕自然エネルギーを利用した建築物のパッシブデザインにおけるパッシブヒーティングの原則に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.建築物の断熱・気密性能を高める。
2.建築物の集熱性能を高める。
3.建築物の日射遮性能を高める。
4.建築物の蓄熱性能を高める。

解答 3:パッシブデザインに関する設問である。このうち暖房利用にパッシブヒーティング、冷房利用にパッシブクーリングとに分かれる。パッシブヒーティングの3原則は(①建築物の断熱・気密性能を高める②建築物の集熱性能を高める③建築物の蓄熱性能を高める)である。

〔H26 No.7〕図のような6人掛けの長方形の机に2人の人間が着席している場合の位置関係について、最もソシオペタルな状況を示すものは、次のうちどれか。なお、図中の矢印は、人間の顔の向きを示したものである。

解答 3:文中の「ソシオペタル」とは、人が集まって交流を活発にすることが想定される状態をいい、反対に不活性な状態を「ソシオフーガル」という。設問の中でソシオペタルな状態からソシオフーガルの順番に並べると、3→1→4→2になる。
(関連問題:令和元年1級学科1、No.01平成25年1級学科1、No.16)

 

 

〔H25 No.5〕周辺環境を考慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.高層建築物を建築する場合、地表付近の風速増加率は、周囲に低層建築物がある場合に比べて、周囲に建築物がない場合のほうが大きくなる。
2.建築物に囲まれた広場や街路等の幅員をD、建築物のファサードの高さをHとした場合、D/Hはその外部空間の開放感や閉塞感を表す指標となる。
3.多雪区域内の市街地の建築物において、落雪の搬出の不便さと落雷による危険とを避けるため、無落雪屋根を採用する場合がある。
4.スポ一ツ施設の配置計画において、屋外サッカー競技場は、競技のフィールドの長軸を南北にとることが望ましい。

解答 1:風速増加率が大きいほど、ビル風の影響を受ける。この値が1.0の場合、建築物の建築前後で風速の変化がないことを示している。

例えば、上空の風速が10s/mとし、周囲に建築物がないときの風速は6s/m、周囲に低層建築物がある場合の風速は4s/mとする。

この後に高層建築物を建てると前者が8s/m、後者が6s/mとなると仮定できる。

すると風速増加率はそれぞれ、
周囲に建築物がない場合: 8/6=1.33
周囲に低層建築物がある場合: 6/4=1.5

となるので、周囲に低層建築物がある場合の方が、風速増加率は大きくなる傾向にある。
(関連問題:平成28年1級学科1、No.05平成29年2級学科1、No.10)

〔H25 No.16〕建築計画で考慮すべき人間の行動等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.アフォーダンスは、人間同士の距離のとり方自体がコミュニケーションとしての機能をもち、文化によって異なるとする考え方である。
2.パーソナルスペースは、人間が身体のにもっている、他の人間に侵入されたくない心理的な領域のことである。
3.プレグナンツの法則は、視界に複数の対象があるときに、これらをまとまりとして知覚したものを簡潔でよい形として捉える傾向のことをいう。
4.ソシオフーガルは、複数の人間が集まったときに、知らない人間同士が異なる方向に顔を向けているような状態をいう。

解答 1:「アフォーダンス」は、モノに備わった、ヒトが知覚できる「行為の可能性」である。例えば50cm×50cmの箱があると、ヒトは、物を入れる・腰掛ける・高いところに手を伸ばすために上に乗る」など、人の行動が予測される。

〔H23 No.5〕建築物とその周辺環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ボンエルフは、自動車の速度を低く抑え、厳密な歩車分離をせずに歩行者と自動車が共存できるようにした街路空間である。
2.都市部にある建築物の屋上に高反射性塗料を塗ることにより、ヒートアイランド現象を抑制する効果が期待できる。
3.公開空地は、一般に開放され、日常自由に利用できる敷地内の広場のことであり、歩道状の空地やアトリウム空間を含まない。
4.自然風を利用するに当たっては、建設地や周辺環境における夏期及び中間期の卓越風の方向を確認することが重要である。

解答 3:「公開空地」は、敷地を貫通して道路、公園等を相互に有効に連絡するもので、特定行政庁が定める所定の幅以上の歩道状のものも含まれることがある。
(関連問題:平成27年1級学科1、No.06平成26年1級学科1、No.11平成27年1級学科1、No.18)

 

 

〔H22 No.1〕建築設計の手法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.建築物の計画における環境負荷の低減策の検討に当たっては、既存施設を改修し活用することより、既存施設を解体し新たな建築をつくることを優先して検討することが重要である。
2.サスティナブル(持続可能)な建築の計画に当たっては、自然、風土、地域性、場所性等の認識が重要である。
3.自然エネルギーを活用する建築においては、建築物の形態や配置、開口のとり方や断熱等、建築の基本的な構成に配慮することが重要である。
4.建築設計にかかわる者は、建築が近隣や杜会に及ぼす影響を自ら評価し、良質な社会資本の充実と公共の利益のために努力することが重要である。

解答 1:建築物は、長期間利用する方が環境負荷の低減策となる(ライフサイクルの考え方)。 従って、既存施設を解体し新たな建築をつくることは環境負荷の低減とならない。

〔H22 No.5〕建築物と周辺環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.長方形の平面形状をもつ高層建築物によるビル風を防ぐためには、一般に、建設地における卓越風向に対して、建築物の平面の長辺を直交させるように計画する。
2.多雪地域の市街地内の建築物において、落雪による危険と雪の搬出の負担を軽減するため、無落雪屋根を採用する場合がある。
3.建築物が冬至の日において4時間以上の日影を周囲に及ぼす範囲は、一般に、建築物の高さよりも東西方向の幅に大きく影響される。
4.建築物に囲まれた広場や街路等の幅員をD、建築物のファサードの高さをHとした場合、D/Hはその外部空間の開放感や閉塞感を表す指標となる。

解答 1:ビル風による影響を小さくするために、風向に対して、建築物の平面の長辺ではなく、短辺を直交させるように計画する。

〔H22 No.16〕環境に配慮した建築計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.郊外に建つ研修センターにおいて、空調負荷の低減を図るために、地下の設備配管ピットに外気を通すクールチューブ・ヒートチューブを採用した。
2.市庁舎において、空調設備への依存を低減しつつ快適な環境をつくりだすために、屋上を緑化したり、風の道を確保する計画とした。
3.事務所ビルにおいて、窓まわりにおける外部からの熱処理をするために、窓と設備を一体化したペリメーター空調の一つであるエアフローウィンドウ方式を採用した。
4.事務所ビルにおいて、空調負荷の低減を図るために、氷蓄熱システムからの冷風を利用して夜間に躯体に蓄冷させ、昼間に躯体に吸熱させるナイトパージを採用した。

解答 4:「ナイトパージ」は夜間の冷気(自然エネルギー)を利用し、氷蓄熱システムは用いない。

 

 

〔H21 No.1〕建築設計の手法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.建築物の設計に当たっては、建設予定地や類似施設の調査を行い、利用者の潜在的な要求の把握や将来の建築物に対する要求の変化を予測することが重要である。
2.建築物の設計に当たっては、可能な限り環境負荷を小さく抑え、再利用・再生が可能な資源.材料を使用し、建築の生涯の資源消費を最小限に留めることが望ましい。
3.公共建築物のロビー等の人が集まる空間における規模・寸法や家具配置を計画するに当たっては、一般に、パーソナルスペースに配慮することが重要である。
4.パッシブデザインは、対象地域の気候や風土を十分に把握した上で、特別な装置や動力を用いた機械的手法を主体として、暖房効果、冷房効果、照明効果等を積極的に得ることを意図した設計手法である。

解答 4:「パッシブデザイン」は、建築物自体の配置・形状、窓の大きさ等を工夫することにより、建築物内外に生じる熱や空気や光等の流れを制御し、暖房・冷房・照明効果等を積極的に得る手法をいう。
(関連問題:令和元年1級学科1、No.01平成28年1級学科1、No.06平成26年1級学科1、No.04平成29年2級学科1、No.11平成27年2級学科1、No.11)

〔H21 No.4〕建築物の配置や形態に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.のこぎり屋根の垂直面に設けた開口を北向きとした場合、安定した天空光を室内に導くことが可能である。
2.2棟の高層建築物を並べて配置する場合、2棟の間に発生する強風は、間隔を狭くするとピーク時の風速は強くなるが、風速の増加する領域は狭くなる。
3.屋外サッカー競技場を計画する場合、競技のフィールドの長軸を東西方向にとることが望ましい。
4.建築物の開口部に水平のひさしを設ける場合、夏期における日射遮へい効果は、南面より西面のほうが小さい。

解答 3:競技に支障がないよう、競技者の目に高度の低い太陽光(東西方向)が入らないように、長軸線を南北方向にとることが望ましい。

 

 

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投稿日:2020年4月22日 更新日:

執筆者:

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