一級計画(公共建築)

建築士過去問解説

一級建築士試験分野別まとめ
学科Iー計画
公共建築

一級建築士学科試験
2022年7月24日(日)

令和04年度試験日まであと 日!

このWEBサイトは建築士試験に限定した資料集です
(公益財団法人よりWEB上での公開認定取得済)

一級建築士試験13年分
分野別まとめ

(平成20年度から令和02年度まで)

一級建築士
計画
公共建築

〔R01 No.15〕木材を活用した建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.住田町役場(岩手県)は、凸レンズ状に組まれたトラス梁が並んだ屋根架構をもつ建築物である。
2.群馬県農業技術センター(群馬県)は、小断面の製材を格子状に組み合わせた屋根架構をもつ建築物である。
3.海の博物館展示棟(三重県)は、主要構造部の柱や梁には、鋼材を内蔵した集成材を使用し、外壁にはガラスカーテンウォールと木製ルーバーを使用した建築物である。
4.出雲ドーム(島根県)は、集成材とケーブル等で構成された立体張弦アーチと、膜屋根を組み合わせた架構をもつ建築物である。

解答 3:現在の「鳥羽市立海の博物館」は3つの収蔵庫棟、3つの展示棟、研究管理棟からなり、漁具等の収蔵・展示・研究を目的として2017年に建てられた。中でも展示棟の主要構造部は鉄筋コンクリート造、構造用集合材を用いて立体トラス構造で建てられている。外装は黒く塗装された板張りが周辺建築物との融和され美しい。

(関連問題:平成21年1級学科1、No.17)

鳥羽市立海の博物館

記述は、「国見町庁舎(福島県)」が該当する。

〔H21 No.17〕建築物とその特徴との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 3:現在の「鳥羽市立海の博物館」は3つの収蔵庫棟、3つの展示棟、研究管理棟からなり、漁具等の収蔵・展示・研究を目的として2017年に建てられた。中でも展示棟の主要構造部は鉄筋コンクリート造、構造用集合材を用いて立体トラス構造で建てられている。外装は黒く塗装された板張りが周辺建築物との融和が美しい。

鳥羽市立海の博物館の展示棟

(関連問題:令和元年1級学科1、No.15)
また設問の説明は「潟博物館」に関する記述である。

潟博物館(新潟県新潟市)

〔R02 No.14〕事務所ビルに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ジョンソン・ワックス・ビル(アメリカ、1936年)の2層吹抜けの執務スペースでは、天井付近が広がった樹木状の柱や柱頭まわりの天窓、ハイサイドライトによって、内部に自然を再現している。
2.フォード財団本部ビル(アメリカ、1967年)は、ビル内部に豊かな植栽が施されたアトリウムをもち、各フロアの執務スペースはアトリウムをL字型に囲むように配置されている。
3.丸の内ビルディング(東京都、2002年)の高層階のオフィスゾーンは、中央にアトリウムを設け、事務室沿いの廊下をアトリウムに面して配置しており、その廊下から建築物のどこの位置に自分がいるのかを把握することができる。
4.ROKI Global Innovation Center(静岡県、2013年)は、執務スペースが階段状に積層する立体的なワンルーム空間に、ガラスをはめ込んだ木と鉄のハイブリッドトラスの屋根をかけ、自然光を通すフィルターを使用した天幕を設けている。

解答 3:「丸の内ビルディング」は東京都千代田区にある超高層複合事務所ビル。低層部は「旧丸ビル」の3層構造高さ31mファサード十字アーケードなどを受け継いでいる。

丸の内ビルディング

旧丸ビル

 

 

〔R02 No.15〕図書館等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.金沢市立玉川図書館(石川県、1979年)は、東側の開架部門と、中庭を挟んで西側にある学習・管理部門を分けることによって、開架部門を気軽に立ち寄り利用できる空間とした図書館である。
2.朝霞市立図書館本館(埼玉県、1987年)は、成人開架と児童開架をL字型平面に振り分け、自習室を設けず、閲覧室を少数にするなど、貸出を重視した図書館である。
3.苅田町立図書館本館(福岡県、1990年)は、多様な閲覧席と豊富な資料を備え、開架書架群に沿ってベンチ、和室、屋外読書スペースなどを設けることで、来館者が長い時間を過ごせるように計画した図書館である。
4.ぎふメディアコスモス(岐阜県、2015年)は、木造格子屋根をもつ市立中央図書館や、市民活動交流センター、多文化交流プラザ及び展示ギャラリー等からなる複合施設である。

解答 2:設問の「成人開架と児童開架とのL字型平面振分け」「貸出を重視した図書館」の特徴は「日野市立中央図書館(1973年)」が該当する。
(関連問題:平成14年1級学科1)

〔R02 No.16〕医療施設等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.病棟の患者用トイレの計画においては、トイレを分散して配置するなど、病室とトイレの距離を短くする工夫が必要である。
2.LDRとは、陣痛・分娩・回復と出産の過程に応じてそれぞれに必要な設備が整った専用の部屋を設ける方式である。
3.4床病室の計画において、隣り合うベッドとベッドとの間に幅1m以上のスペースを確保するためには、病室面積は32m2以上が目安となる。
4.回復期リハビリテーションは、疾患に応じ90日から180日をかけて体の機能や日常生活動作(ADL)の改善を図ることを目的としている。

解答 2:「LDR(Labor Delivery Recovery)方式」は陣痛・分娩・回復を一室で行う方式である。設問の「過程に応じてそれぞれに必要な設備が整った専用の部屋を設ける方式」は誤った説明。(関連問題:平成28年1級学科1、No.16平成24年1級学科1、No.17、平成15年1級学科1)

〔R01 No.16〕病院に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.病院は、医業又は歯科医業を行う場所であり、20人以上の患者を入院させるための施設を有するものである。
2.療養病床における1病室当たりの病床数は、4床以下とする。
3.1看護単位当たりの病床数は、80床を標準とする。
4.療養病床における患者の利用する廊下の幅は、医療法に基づき、片側に病室がある場合、内法による測定で1.8m以上とする。

解答 3:1看護単位(看護チーム)当たりの病床数は、40〜60床を標準としている。

 

 

〔R01 No.17〕美術館(設計者)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ニューヨーク近代美術館(谷口吉生)は、敷地の北側と南側に通抜けが可能なエントランスホールがあり、中庭と連続する空間となっている。
2.ロサンゼルス現代美術館(磯崎新)は、赤砂岩の外壁をもつ基壇部があり、その基壇部の上にピラミッド型のトップライト等が配置されている。
3.フォートワース現代美術館(安藤忠雄)は、平行に並べられた長方形の室によって展示室が構成され、その展示室には日差しへの配慮から深い庇が掛けられている。
4.アスペン美術館(坂茂)は、建築物の中央部にアトリウムがあり、アトリウムに面した螺旋らせん状のスロープによって、最上階から地上階まで連続した空間となるように計画されている。

解答 4:「アスペン美術館」は、地下1階、地上3階建ての現代美術館。合成樹脂加工の木造で構成された格子状の外観と、ガラスのカーテンウォールが魅力的である。

アスペン美術館

記述はフランク・ロイド・ライトによる「グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)」が該当する。

グッゲンハイム美術館

〔H30 No.4〕日本におけるスポーツ施設の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.屋外の野球場は、一般に、太陽光線の直射の影響を最小限とするため、本塁から投手板を経て二塁に向かう線を、東北東の方位に計画することが望ましい。
2.屋外のサッカー競技場は、一般に、冬期の風向きによる競技への影響を最小限とするため、競技のフィールドの長軸を、東西の方向に計画することが望ましい。
3.陸上競技場の観客席の勾配は、サイトライン(可視線)に配慮しつつ、観客が「競技者との一体感」や「競技の臨場感」を得られるように計画することが望ましい。
4.屋内の競技施設(アリーナ)は、施設の規模、想定される競技や大会のレベル等に応じて、自然採光・自然通風に配慮しつつ、空調設備・照明設備を設けることが望ましい。

解答 2:競技に支障がないよう、競技者の目に高度の低い太陽光(東西方向)が入らないように、長軸線を南北方向にとることが望ましい。

〔H30 No.15〕小学校を指定避難所として使用する場合の対応の方法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.避難した人が利用するマンホールトイレは、居住エリアから離れた人目に付きにくい場所に設置できるように計画することが望ましい。
2.屋外プールの水は、可搬式のポンプを用いて、トイレの洗浄水等に利用することができるように計画することが望ましい。
3.小学校の教育活動を早期に再開するために、避難所機能と教育機能の区画や動線が分けられるように計画することが望ましい。
4.備蓄倉庫は、行政の防災担当部局等と協議して、想定される災害に対して安全な場所に計画することが望ましい。

解答 1:マンホールトイレは災害時や屋外催物等に設置され、マンホールの上に便座と囲いを設ける簡易トイレである。利便性を考慮し、居住エリア近くとし、防犯性を考慮して人目のつきやすい場所に設置する。

 

 

〔H30 No.16〕幼保連携型認定こども園の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.園舎は、地上2階建てとし、園庭は園舎と同一の敷地内に設けた。
2.園児のための諸室として、ほふく室、保育室、遊戯室及び便所を設け、ほふく室と遊戯室を兼用する計画とした。
3.飲料水用設備を、手洗い用設備や足洗い用設備とは別に設けた。
4.食事の提供をすべき園児数を25人とする計画であったので、独立した調理室を設けた。

解答 2:乳児と幼児では活動能力が異なるため、幼児のためのほふく室と幼児用の保育室・遊戯室は明確に分離する。

〔H29 No.15〕災害に関連した建築物等の整備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.「指定緊急避難場所」としての施設は、災害が発生した場合、又は発生するがある場合にその危険から逃れるための避難場所であり、洪水等に係るものについては、想定される洪水等の水位以上の高さに避難スペースを配置する必要がある。
2.「基幹災害拠点病院」には、病院機能を維持するために必要な全ての施設が地震等に対して安全な構造を有すること、敷地内にヘリポートを有すること等が求められている。
3.「応急仮設住宅」のうち「借上型仮設住宅」は、地方自治体が民間賃貸住宅を借り上げて供与することをいい、東日本大震災以降は「みなし仮設住宅」とも呼ばれているものである。
4.「応急仮設住宅」のうち「建設型仮設住宅」は、災害発生後に速やかに建設され、恒久的に供与されるものである。

解答 4:「建設型仮設住宅」は、原則として、災害発生の日から20日以内に着工され、仮設建築物として扱われるので、その供与期間は2年間となる。

建設型仮設住宅

〔H29 No.16〕医療・福祉等の用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.「介護老人保健施設」は、医療ケアを必要とする要介護者に対し、看護や医学的管理下における介護及び機能訓練等並びに日常生活上の世話を行うことにより、入所者が自立した日常生活を営むことや居宅における生活への復帰を目指す施設である。
2.「急性期リハビリテーション」は、疾患に応じ90日から180日をかけて身体の機能や日常生活動作(ADL)の改善を目指すことであり、専門リハビリテーション医療機能をもつ医療施設で行われている。
3.「放課後等デイサービス事業所」は、就学中の障がい児に対して、放課後や夏休み等の長期休暇中において、生活能力の向上のための訓練や支援等を継続的に提供するもので、指導訓練室や支援に必要な設備・備品等を備えることが求められている。
4.「日本版CCRC(Continuing Care Retirement Community)」は、大都市に在住する高齢者が健康な段階から地方へ移住し、地域活動に積極的に参加することをとおして、地域社会に溶け込み、多世代と交流・共働する居住が基本となっている。

解答 2:設問の「90日から180日をかけて身体の機能や日常生活動作(ADL)の改善を目指す」リハビリテーションは、「回復期リハビリテーション」である。「急性期リハビリテーション」は、発症して病院で意識が回復した後、病状の悪化を防ぐために、直ちに行われるリハビリテーションである。

 

 

〔H28 No.16〕病院の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.手術部の計画に当たり、他部門との速やかな連携や機材等の搬出入に配慮し、他部門間の通過動線を手術部内に設ける計画とした。
2.外来診療部の計画に当たり、患者の出入りの多い内科は外来入口の近くに配置し、小児科は可能な限り他科と分離して計画した。
3.LDR室の計画に当たり、家具や空間の仕上げに木材を使用する等、暖かい家庭的な雰囲気となるように配慮した。
4.看護拠点の計画に当たり、看護動線の短縮及び病室内の患者の観察の容易さを確保するため、ナースステーションの他にナースコーナーを設け、看護の作業領域を分散した。

解答 1:手術部では無菌環境が望ましく、他の区画と明確に分離する必要がある。設問のように「他部門との速やかな連携や機材等の搬出入に配慮」するために、同一平面での外科系区画と検査区画との動線を重視するが、通過交通は避ける。

〔H28 No.15〕博物館・劇場の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.博物館の保存、修復のための調査・研究部門は、研究対象である収蔵品の移動を最小限に留めるために、調査・研究部門と収蔵部門とを隣接して設ける計画とした。
2.博物館の収蔵部門は、収蔵庫内の保存環境を一定に保つため、前室を設ける計画とした。
3.劇場の搬出入のためのサービスヤードにおいて、ウィング式(荷台の側面と屋根面を一体として上方に開くことができるもの)の大型トラックが停車するスペースの、床から天井までの高さを4mとした。
4.劇場において、定員600人の固定式の客席部分の面積(通路を含む。)を、400m2とした。

解答 3:ウィング式の大型トラックは、開放時に全高が5mとなるので、天井高4mでは低い。


(類似問題:令和元年1級学科1、No.14)
〔H20 No.16〕建築計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.博物館において、収蔵品に付着した害虫等を駆除するためのくん蒸室は、荷解室及び収蔵庫からできるだけ離れた位置に配置した。
2.事務所ビルにおいて、日射の遮へい効果を保ちつつ自然光を導入するために、ライトシェルフを設けた。
3.劇場において、客席の縦通路は、役者が演じやすいように舞台の間口の中心線上を避けて配置した。
4.郊外の研究所において、地熱による予冷・予熱の効果を利用するために、外気を地下のピットを通して、空調機に導入できる計画とした。
5.医薬品工場において、空気中の生物微粒子数を一定値以下に抑えるために、バイオロジカルクリーンルームを採用した。

解答 1:資料館や博物館の荷解室及び収蔵庫は、燻蒸室と隣接して配置する。導線が荷解→燻蒸→収蔵となるためである。

吹田市立図書館の燻蒸室(吹田市立図書館HPより)

(関連問題:平成24年1級学科1、No.17平成29年2級学科1、No.15平成27年2級学科1、No.15平成24年2級学科1、No.15)

 

 

〔R01 No.8〕公立小学校・中学校の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.既存の中学校の校舎を小中一貫教育を行う義務教育学校に変更する計画に当たり、階段に、手すり、滑止め等の安全上の措置を講じることにより、蹴上げの高さを変更しなかった。
2.中学校の計画に当たり、各教科で専用の教室をもち、生徒が時間割に従って教室を移動して授業を受ける総合教室型とした。
3.普通教室(40人)の広さは、多様な学習形態に対応する机、家具等の配置が可能な面積、形状を考慮し、9m×8mとした。
4.特別の支援を必要とする児童が通常の学級に在籍する場合を想定し、その児童が落着きを取り戻すことのできる小規模な空間を、普通教室に隣接して設けた。

解答 2:「総合教室型」は小学校低学年の教室計画でよく用いられている。専門性が高くなってくる小学校高学年、中学校、高校は「教科教室型」「特別教室型」などを採用する例が多い。

〔H21 No.14〕学校の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.教科教室型の中学校において、教科ごとに教室を確保し、クラスごとにホームベースを設けた。
2.小学校において、教育面・生活面に配慮して、低学年教室群と特別教室群とをひとまとめにする計画とした。
3.小学校の計画において、学習集団を弾力的に編成できるようにするため、クラスルームに隣接してオープンスペースを設けた。
4.小学校のオープンスペースにおいて、情報ネットワークを活用した多様な学習が行えるように、パソコンを配置した。

解答 2:小学校高学年は特別教室を活用した学習をすることが多くなるので、高学年教室群の近くに特別教室群を配置する

〔H20 No.12〕学校の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.幼稚園において、衛生面に配慮して、幼児用便所を保育室からできるだけ離して計画した。
2.小学校において、図書室や特別教室については、近隣住民の利用を想定して、地域開放用の玄関の近くに配置した。
3.小学校において、低学年の教室を学習内容に応じて弾力的な時間配分ができるように総合教室型とし、教室周りに作業・図書コーナーや流しを設けた。
4.小学校において、教員の執務拠点を教室の近くに配置するために、学年ごとに分散した教員コーナーを設けた。
5.中学校において、総合的な学習を補助するために、図書室・視聴覚室・コンピュータ室の機能を統合したメディアセンターを設けた。

解答 1:保育所の幼児用便所は、見守りや指導をしやすくするため、保育室の近くに設けるのが望ましい。
(関連問題:令和元年2級学科1、No.14平成22年2級学科1、No.14)

 

 

〔H27 No.15〕公共建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.客席数1,600席のコンサートホールの計画において、音響が安定しているシューボックス型を採用した。
2.一般的な総合病院の計画において、外来部門の床面積の割合を、延べ面積の13%とした。
3.人口50万人の都市にある市庁舎の計画において、転入・転出等の届出の受理や証明書の発行等を行う窓口事務部分の床面積の割合を、延べ面積の8%とした。
4.24クラスの小学校の計画において、普通教科はクラスルームで行い、実験や実習の授業は特別教室で行う教科教室型を採用した。

解答 4:設問は「特別教室型」の説明である。「教科教室型」ではクラスごとにホームベースを設け、生徒は自身のロッカーを持ち、全教科を専門の教室で行う。欧米ではこの方式をとることが多いが、日本の小学校では低学年を「総合教室型」、高学年を「特別教室型」とすることが多く見られる。
(関連問題:平成21年1級学科1、No.14平成26年2級学科1、No.14平成21年2級学科1、No.14)

〔H26 No.15〕公共建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.美術館の計画において、自然採光を利用した展示室に光量不足を補うための照明として、高演色蛍光灯を用いた。
2.中学校の計画において、各教科で専用の教室をもち、生徒が時間割に従って教室を移動して授業を受ける総合教室型とし、ロッカー等の生徒の生活諸施設を充実させた。
3.地域図書館の計画において、延べ面積当たりの蔵書数を、40~50冊/m2程度とした。
4.劇場の計画において、客席と舞台の一体感を高めるために、プロセニアムをもたないオープンステージ形式を採用した。

解答 2:記述は「総合教室型」ではなく「教科教室型」の説明。欧米諸国では一般的な方式であり、日本の小学校では低学年を「総合教室型」、高学年を「特別教室型」とすることが多く見られる。
(関連問題:平成21年1級学科1、No.14平成26年2級学科1、No.14平成21年2級学科1、No.14)

〔H27 No.16〕高齢者や障がい者のための施設やサービスに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.「施設入所支援」は、障がい者支援施設の入所者に対して、主として夜間における入浴や食事等の介護を行うサービスである。
2.「福祉ホーム」は、現に住居を求めている障がい者に対して、低額な料金で、居室その他の設備を提供するとともに、日常生活に必要な便宜を供与する施設である。
3.「軽費老人ホーム(ケアハウス)」は、急性期の医療が終わり、病状が安定期にある患者のための長期療養施設である。
4.「小規模多機能型居宅介護」は、在宅の高齢者が要介護状態になっても、住み慣れた地域で生活が継続できるように支援することを目的として、通所を中心とし、随時の訪問による介護や短期間の宿泊等を組み合わせた介護サービスである。

解答 3:説明の「急性期の医療が終わり、病状が安定期にある患者のための長期療養施設」は、「介護老人保健施設」が該当する。「軽費老人ホーム」は、家族の援助が困難で、身体機能の低下で日常生活に不安な高齢者に対して低額で提供する施設である。「ケアハウス(介護利用型軽費老人ホーム)」はこれにホームヘルパー(訪問介護者)も活用する。
(関連問題:平成28年2級学科1、No.15平成22年2級学科1、No.15)

 

 

〔H26 No.16〕高齢者のための施設や住まいに関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 2:説明は「介護老人保健施設」である。「有料老人ホーム」は民間が主体の施設であり、入居し、入浴・排泄・食事・その他の日常生活を行う上で必要なサービスを提供する。

〔H21 No.15〕高齢者の医療・福祉に関する施設とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 1:「特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)」は、常時介護を必要とし、自宅では介護を受けることのできない高齢者を入所させる施設である。その居室の床面積は、入居者一人当たり、10.65m2以上とする。設問は「介護老人保健施設」に関する記述である。

〔H25 No.15〕一般的な総合病院の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.病棟の計画において、電子カルテを導入し、看護作業拠点を各病室から近いところに分散配置した。
2.診療部門の計画において、放射線治療室を地階に配置した。
3.緩和ケア病棟の計画において、病室を全て4床とし、衛生上の観点から便所は病室の外にまとめた。
4.病院内で使用する物品の管理を一元化するために、SPD部門を設けた。

解答 3:緩和ケア病棟において、患者のプライバシー保護のため、原則として個室とし、水回りなども個室内に設置する。

 

 

〔H24 No.14〕地域図書館(蔵書冊数約15万冊)の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.資料検索のための利用者開放端末(OPAC)については、来館者の利便性を考慮して、分散させずに館内の入口付近に集中配置した。
2.開架閲覧室の入口については、ブックアディテクションシステム(BDS)を採用し、利用者が私物を自由に館内に持ち込むことができるようにした。
3.レファレンスカウンターについては、貸出・返却カウンターとは別に、開架書架群の近くに設けた。
4.開架閲覧室については、見通しをよくするためにワンルームとし、家具等を用いて利用対象者別やテーマ別に分節した。

解答 1:利用者開放端末(OPAC)は来館者が利用しやすいように分散設置し、それぞれの分野において資料検索がしやすいようにする。

〔H21 No.16〕建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.公共図書館の計画において、BDS(ブックディテクションシステム)を採用し、利用者の私物を自由に館内に持ち込むことができるようにした。
2.基準階の平面が25m×20mの低層の事務所ビルの計画において、事務室の適切な奥行きを確保するために、偏心コアタイプを採用した。
3.延べ面積10,000m2程度の美術館において、アルカリ汚染因子の蒸発が収蔵物に与える影響等を考慮して、コンクリート打設後から開館までのシーズニング期間を2年とした。
4.台詞せりふを主体とする演劇を上演する劇場の計画において、すべての客席から表情や細かな身振りを鑑賞できるように、最後部の客席から舞台中心までの視距離を40mとした。

解答 4:オペラなどを上演する劇場の計画において、客席から舞台上を見ることができる限界距離「可視限界距離」は、38m程度を目安とする。

〔R02 No.17〕子供に関わる施設に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.幼稚園と保育所の施設を共用化した認定こども園において、遊戯室、調理室、管理諸室、屋外環境等は幼稚園と保育所の共用の空間として計画した。
2.総合病院における小児患者のための病床は、疾病ごとの特徴に対し的確に対応できるように、診療科ごとにそれぞれ設けた。
3.放課後等デイサービス事業所において、屋外遊びを豊かにするために、学校と連携した校庭等を有効に活用した。
4.義務教育学校(小中一貫校)の特別支援学級関係室においては、9年間の系統性・連続性のある教育活動や一貫した支援を効果的に行えるように、小学校と中学校の配置や室構成を計画した。

解答 2:小児科は、可能な限り他科と分離し、独立して計画することが望ましい。また外来や救急も小児科と他科は分離するのが望ましい。

 

 

〔H24 No.16〕子どもに関わる施設の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.小学校の体育館の計画において、災害時の避難所として利用できるように耐震性を十分に確保し、備蓄倉庫を隣接して設置した。
2.総合病院における小児病棟の計画において、入院する子どもたちの教育や学習の場として、院内学級のための教室を設置した。
3.保育所の計画において、定員15名の1歳児の室の有効面積を30m2とした。
4.幼稚園の計画において、年少児用便所のブースの間仕切りの高さを、園児の安全の確認と指導のために1.2mとした。

解答 3:保育所のほふく室は、幼児一人当たり3.3m2の有効面積を確保する。そのため15名であれば49.5m2以上の有効面積が必要となる。また、保育室や遊戯室は幼児一人当たり1.98m2となるので、29.7m2以上が必要(30m2でよい)。

(関連問題:平成30年2級学科1、No.16平成28年2級学科1、No.16平成27年2級学科1、No.14平成25年2級学科1、No.16平成23年2級学科1、No.15平成22年2級学科1、No.14)

〔H23 No.14〕市役所本庁舎の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.議会関連諸室(議場、委員長室、議員控室等)の床面積の合計は、一般に、庁舎全体の床面積の合計の10%程度となるようにする。
2.届出の受理や証明書の発行等、市民と接する窓口事務部門の床面積の合計は、一般に、庁舎全体の床面積の合計の30%程度となるようにする。
3.来庁者の70〜80%が利用する窓口事務部門は、一般に、メインエントランスホールに接したわかりやすい場所とする。
4.議場は、行政部門とは別組織であり、大空間が必要であることから、一般に、庁舎の最上階又は別棟とすることが望ましい。

解答 2:窓口事務部門の床面積の合計は、約10%程度とする。ただし、プライバシーの配慮し、車椅子利用者も考慮したゆとりのある面積を確保する。

〔H24 No.15〕高齢者の居住・福祉に関する施設とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 2:選択肢2の説明は「介護療養型医療施設」の記述である。「シルバーハウジング」は「高齢者世話付き住宅」とも呼ばれ、高齢者世帯向けにバリアフリー化された公営の賃貸住宅である。ライフサポートアドバイザーが常駐し、居住者の日常生活の支援を行う。これにより高齢者が安全に快適に、また自立した生活を送ることを目的としている。この事業計画をシルバーハウジング・プロジェクトと呼び「深沢環境共生住宅(東京都)」は団地内に高齢者住宅サービスセンターなどを設置している。

世田谷区営深沢環境共生住宅(市浦ハウジングHPより)

(関連事業:平成30年1級学科1、No.13平成25年1級学科1、No.12)

 

 

〔H23 No.15〕高齢者の医療・福祉施設の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.特別養護老人ホームにおいて、家庭的な空間の中で生活するために、食堂とデイルームからなる共同生活室を7室の個室とともにユニット化し、そのユニットを複数配置した。
2.老人デイサービスセンターにおいて、通所介護に必要な浴室、食堂、機能訓練室、静養室、相談室等を計画した。
3.介護老人保健施設において、療養室の入所者1人当たりの床面積を7m2とした。
4.認知症高齢者グループホームにおいて、小規模で家庭的な環境を実現するために、1ユニット当たりの人居定員を7名とした。

解答 3:「介護老人保健施設」における、療養室1室あたり4人以下、1人当たりの床面積は8m2以上とする。(厚生労働省HPより)

〔H22 No.14〕公共建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.体育館の計画において、バスケットボールコートに必要な広さとバレーボールコートに必要な高さからアリーナの容積を決定した。
2.一般的な総合病院の計画において、病棟・外来・診療・供給.管理の五つの部門の構成を設定し、各部門間の人と物の動線について検討した。
3.コンサートホールの計画において、演奏者と観客の一体化を図ることを意図して、客席が演奏者を取り囲むシューボックス型の空間形式を採用した。
4.小規模なコミュニティ施設の計画において、施設の夜間利用を想定して、夜間専用の出入口を設け、専用カードキーで利用できる計画とした。

解答 3:シューボックス型は音響を安定する目的で計画し、設問の「演奏者と観客の一体化を図ることを意図して、客席が演奏者を取り囲む」形式はアリーナ型の特徴である。

〔H22 No.15〕保育所の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.園庭は、年齢に応じて異なるタイプを計画し、1、2歳児用の園庭には芝生を植えた緩やかで小さな丘を設けた。
2.保育室は、乳児と幼児の数の変動に対応できるように、乳児用と幼児用とを間仕切のないワンルームとした。
3.年長児用保育室には、集団で遊ぶための大きな空間のほかに、絵本コーナーやごっこ遊びのコーナーとして小さな空間を設けた。
4.便所は、年齢に応じて異なるタイプを計画し、1、2歳児用の便所では便器間の仕切りを設けずオープンなつくりとした。

解答 2:保育室の計画で、乳児は幼児と比べてまだ歩くことがおぼつかなく、ほふくすることが多い。そのため行動能力が異なるので乳児室と幼児室は兼用してはならない。

 

 

〔H29 No.17〕図書館(設計者等)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ベルリン自由大学図書館(フォスター・アンド・パートナーズ)は、傾斜した巨大な円盤状の屋根構造をもち、外壁には世界各地・各時代の文字が彫り込まれている。
2.フランス国立図書館(ドミニク・ペロー)は、緑豊かな中庭をもつロの字型の基壇部と、その四隅に配置されたL字型の高層タワーから構成されている。
3.シアトル中央図書館(OMA)は、外観全体が格子状の鉄骨とガラスで構成され、室内空間に外光を導いている。
4.ストックホルム市立図書館(エーリック・グンナール・アスプルンド)は、円筒と直方体が組み合わされた外観をもち、巨大な円筒の内部には、壁に沿って書架があり、中央にサービスデスクが設けられている。

解答 1:設問は「新アレクサンドリア図書館(エジプト)」の記述。「ベルリン自由大学図書館」はノーマン・フォスターの設計による図書館で、アルミニウムとガラスのパネルによる球体型ドームの内側に、スチールフレームとグラスファイバー製パネルによる皮膜を重ねた二重構成とし、外周の縁が蛇行した2~4階建のフロア全体を覆っている。

ベルリン自由大学図書館(内観)

ベルリン自由大学図書館(外観)

〔H25 No.14〕公共建築物とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.水戸芸術館(茨城県水戸市)は、公園内に立地するため、周辺環境との調和を重視し、高さは2階と低く抑え、建築群を回廊でつないだ施設である。
2.丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川県丸亀市)は、建築と美術と都市空間が一体となった景観に寄与しており、駅前の広場に面した壁画部分に入口をもつ施設である。
3.八代市立博物館「未来の森ミュージアム」(熊本県八代市)は、公園の一角に築かれた丘に埋まるように1階の展示室があり、2階にエントランス、最上階に収蔵庫が設置されている。
4.新潟市民芸術文化会館「りゅーとぴあ」(新潟県新潟市)は、本体施設の屋上庭園と複数の浮島状の空中庭園が回遊性をもつペデストリアンデッキで結ばれ、公園と一体化したパブリックスペースを形成している。

解答 1:設問は内井昭蔵が設計した「世田谷美術館」の記述である。「水戸芸術館」は、美術館・コンサートホール・劇場からなる現代芸術の複合施設であり、磯崎新の設計。

水戸芸術館

〔H23 No.16〕建築物とその特徴との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 4:茅野市民館(長野県)は、公開プロポーザルコンペで選出された設計者と市民の代表が、多くの論議を重ね、市民主導の計画により建設された建築物。

茅野市民館(pine-apple daysより)

設問の「特徴」にある記述は「せんだいメディアテーク」のもの。

せんだいメディアテーク

おすすめ参考書籍

・1級建築士 学科試験 要点チェック

・一級建築士になりたい

投稿日:2020年4月20日 更新日:

執筆者:

初めて訪問される方へ

初めて訪問される方へ

このサイトは建築家を目指す方へ無料で公開しています。過去問の閲覧のためのパスワードは、こちらから取得してください。(取得までの所要時間15秒程度)



株式会社まつけん設計のロゴ 建築士試験HPのロゴ 沖縄のホームページ制作やWEBマーケティングなら|はいサイト沖縄

このサイトは寄付及び広告益の運営で、無料で閲覧・活用していただけます。より良いサイト構築のためにアドバイスをお願いいたします。

また、運営継続のための寄付をお願いいたします。
ご寄付のお願い