一級施工(鉄骨工事)

建築士過去問解説

一級建築士試験分野別まとめ
施工
鉄骨工事

1級建築士学科試験:2022年7月24日(日)
令和04年度試験日まであと 日!

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一級建築士試験13年分
分野別まとめ

(平成20年度から令和02年度まで)

一級建築士
施工
鉄骨工事

〔R02 No.13〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、監理者が行った行為として、最も不適当なものはどれか。

1.スタッド溶接完了後、1ロットにつき1本を抜き取って行った打撃曲げ試験の結果が不合格となったロットにおいて、当該ロットからさらに2本のスタッドを試験し2本とも合格したものについては、当該ロットが合格となっていることを確認した。
2.工作図において、鉄筋貫通孔についての特記がなかったので、異形鉄筋D25の孔径の最大値が38mmとなっていることを確認した。
3.トルシア形高力ボルトの締付け後の検査において、ナット回転量が群の平均値から算出した許容範囲から過小と判定されたものについては、その範囲に入るように追締めが行われていることを確認した。
4.ロックウール吹付け工法による耐火被覆において、柱の耐火材の吹付け厚さについては、厚さ確認ピンが柱の1面に各1箇所以上差し込まれていることを確認した。

解答 3:トルシア形高力ボルトの締付け後の検査においては、ナット回転角度が±30度のものを合格とする。不合格となったボルトは、破断したボルトをさらに追締めすることはできないため、新しいものに取り替える。
(関連問題:平成29年1級学科5、No.13平成25年1級学科5、No.13)

〔R02 No.14〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.受入検査において、完全溶込み溶接部の超音波探傷検査については、特記がなかったので、抜取検査により実施した。
2.鉄骨の建方精度の管理において、特記がなかったので、柱の各節の倒れの管理許容差を、節の高さの1/700以下、かつ、200mm以下とした。
3.建方作業において、溶接継手におけるエレクションピースに使用する仮ボルトは、高力ボルトを使用して全数締め付けた。
4.溶接作業において、作業場所の気温が-2℃であったので、溶接線より両側約100mmの範囲の母材部分を加熱して溶接した。

解答 2:鉄骨の建方精度の管理における柱の倒れの管理許容差は、節の高さの1/1,000以下、かつ、10mm以下としなければならない。

〔R01 No.13〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.溶接部の清掃において、母材の溶接面について付着物の確認を行ったところ、固着したミルスケールがあったが、溶接に支障とならなかったので、除去しなかった。
2.工事現場において、H形鋼の梁と柱との接合に当たり、梁ウェブを高力ボルト接合とし梁フランジを溶接接合とする混用継手で、梁せいや梁フランジ厚が大きくなく、溶接部に割れ等の欠陥が生じるがないと判断し、高力ボルトを締め付けた後に溶接を行った。
3.溶融亜鉛めっきを施した鉄骨の接合部の摩擦面については、すべり係数が0.40以上確保することができるように、特記がなかったので、りん酸塩処理を行った。
4.鉄骨の製作精度の管理において、特記がなかったので、鉄骨精度検査基準((一社)日本建築学会「建築工事標準仕様書 鉄骨工事 付則6」)に従い、柱の長さについては、10m未満であったので、柱の長さの管理許容差を±5 mmとした。

解答 4:「鉄骨精度検査基準」において、柱の長さの管理許容値は、長さ10m未満の場合±3mm、10m以上で±4mmとする。(JASS 6)

 

 

〔H30 No.14〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.保有水平耐力計算を行わない鉄骨造において、柱脚を基礎に緊結するに当たり、露出形式柱脚としたので、鉄骨柱のベースプレートの厚さをアンカーボルトの径の1.3倍以上とした。
2.鉄骨造の柱脚部を基礎に緊結するために設置するアンカーボルトについては、特記がなかったので、二重ナット締めを行ってもボルトのが3山以上突出する高さで設置した。
3.完全溶込み溶接部の内部欠陥の検査については、浸透探傷試験により行った。
4.溶融亜鉛めっき高力ボルト接合において、ナット回転法で行ったので、締付け完了後、ナットの回転量が不足しているものについては、所定の回転量まで追締めを行った。

解答 3:内部欠陥の検査方法は「超音波探傷検査」または「放射線透過試験」で行い、表面欠陥は「浸透探傷試験」または「磁粉探傷試験」で行う。このうち完全溶込み溶接部の内部欠陥の検査については、「超音波探傷検査」により行う。

(関連問題:平成24年1級学科5、No.14平成22年1級学科4、No.17平成21年1級学科5、No.14)

〔H29 No.14〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.工事現場における鉄骨のさび止め塗装において、鋼材表面の温度が50°C 以上となり、塗膜に泡を生ずるがあったので、塗装作業を中止した。
2.鉄骨の建方に先立って行うあと詰め中心塗り工法におけるベースモルタルの施工において、モルタル中心塗り部分のモルタルの塗厚さを60mmとし、養生期間を2日とした。
3.ロックウール吹付け工法による耐火被覆の施工において、柱の耐火材の吹付け厚さについては確認ピンを使用し、柱の1面に各1箇所以上を差し込んで確認した。
4.鉄骨の建方精度の管理において、建築物の倒れの管理許容差を、特記がなかったので、鉄骨精度検査基準((一社)日本建築学会「建築工事標準仕様書鉄骨工事付則6」)に従い、建築物の高さの1/4,000に7mmを加えた値以下、かつ、30mm以下とした。

解答 2:鉄骨柱脚を施工するにあたり、ベースプレートを保持するために「あと詰め中心塗り」を採用する。(JASS 6)このとき、
①コンクリート面はレイタンスを除去
②モルタルの塗り厚は、30mm以上50mm以下
③モルタルの大きさは、200mm角もしくは200mmφ
④鉄骨建方までに3日以上の養生を行う
⑤あと詰めモルタルは無収縮モルタル(セメント1:砂2)を使用する。

https://www.senqcia.co.jp/より

(関連問題:平成29年1級学科5、No.14平成24年1級学科5、No.13、平成17年1級学科4、平成13年1級学科4、平成12年1級学科4、平成10年1級学科4)

〔H27 No.13〕鉄骨工事における製品製作に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鉄骨の高力ボルト用孔の孔あけ加工において、板厚が12mmであったので、せん断孔あけとし、切断面のバリを除去するためにグラインダーを使用した。
2.コンクリート充填鋼管(CFT)造において、鋼管最上部のトッププレートのコンクリート打設孔は、充填に支障のない範囲に直径150mmのものを設けた。
3.鉄骨の摩擦面に赤錆が発生する前に建方を行う必要があったので、ショットブラストにより処理を行い、表面の粗さを50μmRZとした。
4.ブレース端のハンチ等の塑性変形能力が要求される部位において、特記がなかったので、常温曲げ加工による内側曲げ半径を、材料の板厚の8倍とした。

解答 1:高力ボルト用孔の孔あけ加工は、鉄骨製作工場で行い、ドリルあけとし、せん断孔あけをしてはいけない。また、ボルト孔・アンカーボルト孔・鉄筋貫通孔もドリルあけを原則とするが、板厚が13mm以下のときは、せん断孔あけとすることができる。また、上記4つの孔あきを、特記がある場合もしくは監理者の承認を受けた場合は、レーザ孔あけとすることができる。その場合、溶接部を含む孔径の精度は、±0.5mm以下とする。(JASS 6)
(関連問題:令和元年1級学科5、No.14平成22年1級学科5、No.13、平成17年1級学科4、平成13年1級学科4)

 

 

〔H27 No.14〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.組立溶接に使用する溶接ロボットのオペレーターは、JIS Z 3841の基本となる級(下向溶接)の技術検定試験に合格した有資格者とした。
2.溶融亜鉛めっきを施す部材において、閉鎖形断面の角形鋼管を使用したので、部材の両端に亜鉛及び空気の流出入用の開口を設けた。
3.トルシア形高力ボルトの締付け検査において、ナット面から突き出たねじ山がなかったが、ピンテールが破断し、共回りがないことが確認されたので合格とした。
4.スパン数の多い建築物は、柱梁接合部の溶接収縮により水平方向に柱の倒れ変形が生じるため、建築物の中央部等に調整スパンを設け、溶接完了後に調整スパンの梁を高力ボルトで取り付けた。

解答 3:トルシア形高力ボルトの締付け後の目視検査においては、以下の項目を目視によって検査する。
・ピンテールの破断ー所定の軸力の確認及び本締めが完了しているか
・1次締め後につけたマークのずれー共回り・軸回りしていないか
・ナットの回転量(平均回転角度が±30度の範囲内か)
突き出したボルトの余長(ねじ山が1~6山の範囲内か)
(関連問題:平成29年1級学科5、No.13平成28年1級学科5、No.15平成27年1級学科5、No.14平成25年1級学科5、No.13平成21年1級学科5、No.13、平成17年1級、平成15年1級、平成11年1級)

〔H26 No.14〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.溶接部の受入検査における表面欠陥及び精度の検査は、特記がなかったので、目視による抜取検査とし、溶接の部位や種類ごとにロットを構成し、それぞれのロットから10%に相当する部材数を検査対象としてサンプリングした。
2.柱に現場継手のある階の建方精度については、特記がなかったので、階高の管理許容差を±8mmとした。
3.高力ボルト接合において、接合部に生じた肌すきが0.5mmであったので、フィラープレートを挿入しなかった。
4.鉄骨製作工場については、設計図書に加工能力が国土交通大臣のRグレード以上の認定を受けたものと指定されていたので、Mグレードの鉄骨製作工場とした。

解答 2:柱に現場継手のある階の階高の建方精度は、管理許容差を±5mm、限界許容差を±8mmとする。(JASS 6)

〔H25 No.13〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.さび止め塗装において、工事現場溶接を行う部分の両側それぞれ100 mm程度の範囲及び超音波探傷試験に支障を及ぼす範囲については、工場塗装を行わなかった。
2.鉄骨製作工場における鉄骨の孔あけ加工において、設備配管用貫通孔の径が80mmであったので、孔あけ用のアタッチメントを取り付けた手動ガス切断機を用いて貫通孔部を円形に切断した。
3.スタッド溶接において、施工に先立ち、適切に溶接条件を設定するため、スタッドの径の異なるごと、午前と午後それぞれ作業開始前に2本の試験スタッド溶接を行い、曲げ角度15度の打撃曲げ試験を行った。
4.トルシア形高力ボルトの締付けの確認において、ナット回転量に著しいばらつきの認められるポルト群については、その群のすべてのボルトのナット回転量を測定して平均回転角度を算出し、平均回転角度±30度の範囲のものを合格とした。

解答 3:「スタッド溶接」は、金属の平板に専用のスタッドと呼ばれるボルトやナットを溶接することである。その検査は以下の要領で行う。(鉄骨工事技術指針)
施工前の検査(2本の試し溶接)
・外観検査で仕上がり高さが、設計寸法の±2mm以内
・外観検査で傾きが、5度以下か
・30度打撃曲げ検査で、溶接部に欠陥がないか
施工後の検査(1ロットにつき1本)
・15度打撃曲げ検査で、溶接部に欠陥がないか
 →検査で曲げたスタッドは欠陥が発生しない限りそのままで良い
(関連問題:平成30年1級学科5、No.13平成24年1級学科5、No.24平成20年1級学科4、No.12、平成14年1級学科4)

 

 

〔H25 No.14〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.寸法精度の受入検査は、鉄骨製作業者が行う社内検査記録の書類検査とし、特に必要とする場合は製品を抜取り、寸法を測定する対物検査とする。
2.鉄骨製作工場における鉄骨の工作において、高力ボルト用孔の孔あけ加上はドリルあけとし、接合面をブラスト処理する場合には、ブラスト処理後にドリルあけ加工する。
3.柱梁接合部の梁端溶接部において、入熱風が大きく、かつ、パス間温度が高過ぎると接合部の強度や変形能力が低下することがあるので、溶接作業中に入熱量とパス間温度の管理を行う。
4.デッキ合成スラブの効果を考慮した合成梁において、デッキプレートと鉄骨梁との接合は、頭付きスタッドが特記されている場合、焼抜き栓溶接を省略できる。

解答 2:「ブラスト処理」とは、粒状のものを金属製品の表面に圧縮空気で叩きつけ、洗浄、摩擦面をつくる処理方法のこと。高力ボルト用の孔あけ加工は、接合面をブラスト処理をする前にドリルあけとする。(JASS 6)
(関連問題:令和元年1級学科5、No.14平成27年1級学科5、No.13平成30年2級学科5、No.13平成28年2級学科5、No.12平成24年2級学科5、No.12)

〔H24 No.13〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.建築物の倒れの管理許容差を、高さの1/4,000に7mmを加えた値以下、かつ、30m以下とした。
2.鉄骨の建方に先立って行うベースモルタルの施工において、ベースモルタルの養生期間を、3日以上とした。
3.柱脚において、通り心と構造用アンカーボルトの位置のの管理許容差を、±3mmとした。
4.鋼材の加熱曲げ加工を行うに当たり、鋼材の温度を約300℃とした。

解答 4:一般構造用延鋼材の曲げ加工は、常温加工、または加熱加工とする。局所的に板要素を加熱加工するときは、赤熱状態(850~900℃)で行い、青熱脆性域(200~400℃)で行なってはならない。(関連問題:平成13年1級学科4)

〔H23 No.13〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.高力六角ボルトの締付けにおいて、座金は内側に面取りのある側を表とし、ナットは等級の表示記号のある側を表として取り付ける。
2.両面とも摩擦面としての処理を行ったフィラープレートの材質は、母材の材質にかかわらず、400N/m2級の鋼材でよい。
3.溶融亜鉛めっき高力ボルトの一次締めトルクは、M16が約150N·mとし、M20とM22が約200N・mとする。
4.490N/m2級以上の高張力鋼及び曲げ加工される400N/m2級の鋼材の外面には、溶接により溶融する箇所又は切断等により除去される箇所を除いて、ポンチやによる打こんを残してはならない。

解答 3:一次締め付けにおいてトルクでナットを締め付けるとき、呼び径がM16の場合は100N・m、呼び径がM20・22の場合は150N・mのトルクでナットを回転させて行う。(JASS 6)
(関連問題:平成28年1級学科5、No.15)

 

 

〔H22 No.13〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鉄骨鉄筋コンクリート造における鉄骨の工作図の作成において、基礎梁以外の主筋の貫通孔径については、同一の部位で鉄筋の径が異なり混同しやすいので、監理者と施工者が協議して、最大径の鉄筋の貫通孔径に統一した。
2.高力ボルト用の孔あけ加工については、鉄骨部材の板厚にかかわらず、鉄骨製作工場でドリルあけとした。
3.裏当て金を用いた柱梁接合部の裏当て金の組立溶接については、梁フランジ幅の両端から5mm以内の位置において行った。
4.鉄骨部材の組立てにおいて、溶接後の精度を確保するために、溶接により生じるを考慮して、あらかじめ、そのの逆方向に鋼材を曲げ加工した。

解答 3:裏当て金を用いた柱梁接合部における裏当て金の組立溶接については、梁フランジ幅の両端から10mm以内、隅肉溶接の止端部から10mm以内の位置には行わない
(関連問題:平成17年1級学科4)

〔H22 No.14〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鉄骨鉄筋コンクリート造の建築物の建方において、柱脚の立上げ鉄筋が障害となったので、その立上げ鉄筋を850〜900℃で温度管理しながら加熱して、30度以下の角度で曲げた。
2.ターンバックル付き筋かいを有する建築物の建方において、建入れ直しについては、その筋かいを使用せずに、架構の倒壊防止用ワイヤロープを兼用した。
3.柱の溶接継手におけるエレクションピースに使用する仮ボルトについては、中ボルトを用い、ボルト一群に対して1/2程度、かつ、2本以上をバランスよく配置して締め付けた。
4.ナット回転法による高カボルトの締付け後の検査において、ナット回転量が不足していたボルトについては、ナット回転量以外に異常がなかったので、ボルトを取り換えずに所定のナット回転量まで追締めを行った。

解答 3:建方作業における継手の仮ボルトは、以下のボルトと数を用いて行う。(JASS 6)
・高力ボルト継手:中ボルトー1/2以上・2本以上
・混用・併用継手:中ボルトー1/2以上・2本以上
エレクションピース:高力ボルトー全数締付け
(関連問題:平成22年1級学科5、No.14平成20年1級学科4、No.13、平成18年1級学科4、平成17年1級学科4、平成15年1級学科4、平成12年1級学科4、平成11年1級学科4、平成10年1級学科4、平成09年1級学科4)

〔H21 No.13〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鋼材の受入れに当たって、鋼材の現品に規格名称や種類の区分等が表示され材質が確実に識別できるものについては、規格品証明書の原本の代わりに原品証明書により材料の確認を行った。
2.床書き現寸については、特記がなく、特に必要がなかったので、工作図をもって省略した。
3.アンカーボルト頭部の出の高さについては、特記がなかったので、ねじが二重ナットの外に3山以上出ていることを確認した。
4.トルシア形高力ボルトの締付け後の目視検査において、共回りや軸回りの有無については、ピンテールの破断により判定した。

解答 4:トルシア形高力ボルトの締付け後の目視検査においては、以下の項目を目視によって検査する。
ピンテールの破断ー所定の軸力の確認及び本締めが完了しているか
1次締め後につけたマークのずれー共回り・軸回りしていないか
・ナットの回転量(平均回転角度が±30度の範囲内か)
・突き出したボルトの余長(ねじ山が1~6山の範囲内か)

(関連問題:平成29年1級学科5、No.13平成28年1級学科5、No.15平成27年1級学科5、No.14平成25年1級学科5、No.13平成21年1級学科5、No.13、平成17年1級、平成15年1級、平成11年1級、平成30年1級学科4、No.12平成29年1級学科4、No.13平成26年1級学科4、No.12平成24年1級学科4、No.13)

 

 

〔R01 No.14〕鉄骨工事に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.高力ボルト接合の摩擦面については、ショットブラストにより表面粗度を50μmRZ以上確保できていたので、摩擦面に赤さびを発錆させないことを承認した。
2.組立溶接において、鋼材の板厚が6mmを超えていたので、ショートビードとならないように、組立溶接の最小溶接長さが30mmを基準としていることを確認した。
3.特記により、高力ボルト孔の孔あけ加工をレーザ孔あけとしたので、溶損部を含む孔径の精度を±0.5 mmとしていることを確認した。
4.ねじの呼びM22のトルシア形高力ボルトにおいて、ボルトの長さについては締付け長さに35mmを加えたものを標準長さとし、標準長さに最も近い寸法のボルトが使用されていることを確認した。

解答 2:組立溶接において、ビードの長さは、板厚が6mm以下の場合、30mm以上、板厚が6mmを超える場合は40mm以上とする。「ショートビード(ビードの長さが短い溶接)」は、極端な急冷却により、塑性変形能力が低下する危険性や低温割れが生じる危険性が大きくなるので、これを避ける。(JASS 6)
(関連問題:平成30年1級学科4、No.15平成24年1級学科4、No.17平成23年1級学科5、No.14)

〔H30 No.13〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.高力ボルト接合における摩擦面は、すべり係数値が0.45以上確保できるように、ミルスケール添え板全面の範囲について除去したのち、一様にさびを発生させることとした。
2.I 形鋼のフランジ部分における高力ボルト接合において、ボルト頭部又はナットと接合部材の面が1/20以上傾斜していたので、勾配座金を使用した。
3.溶接接合において、引張強さ490N/mm2以上の高張力鋼及び厚さ25mm以上の鋼材の組立溶接を被覆アーク溶接(手溶接)とするので、低水素系溶接棒を使用した。
4.スタッド溶接において、スタッドの仕上り精度については、仕上り高さを指定された寸法の±10mm、スタッドの傾きを15度以内として管理した。

解答 4:「スタッド溶接」は、金属の平板に専用のスタッドと呼ばれるボルトやナットを溶接することである。その検査は以下の要領で行う。(鉄骨工事技術指針)
施工前の検査(2本の試し溶接)
・外観検査で仕上がり高さが、設計寸法の±2mm以内
・外観検査で傾きが、5度以下か
・30度打撃曲げ検査で、溶接部に欠陥がないか
施工後の検査(1ロットにつき1本)
・15度打撃曲げ検査で、溶接部に欠陥がないか
 →検査で曲げたスタッドは欠陥が発生しない限りそのままで良い
(関連問題:平成25年1級学科5、No.13平成24年1級学科5、No.24平成20年1級学科4、No.12、平成14年1級学科4)

〔H29 No.13〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.溶接作業において、作業場所の気温が0°C であったので、溶接線の両側約100mmの範囲の母材部分を加熱(ウォームアップ)して溶接した。
2.完全溶込み溶接とする板厚の異なる突合せ継手において、部材の板厚差による段違いが薄いほうの板厚の1/4以下、かつ、10mm以下であったので、薄いほうの部材から厚いほうの部材へ溶接表面が滑らかに移行するように溶接した。
3.高力ボルト接合において、接合部に生じた肌すきが2mmであったので、フィラープレートを挿入しないこととした。
4.トルシア形高力ボルトの締付けの確認において、ナット回転量に著しいが認められるボルト群に対して、その群の全てのボルトのナット回転量を測定して平均回転角度を算出し、平均回転角度±30度の範囲であったものを合格とした。

解答 3:「肌すき」とは、主に高力ボルト継手における板厚の差で生じる隙間のこと。高力ボルト継手は、板と板との間の摩擦抵抗力により滑りが生じないようにする接合であるため、隙間が空いていると摩擦抵抗力を減じてしまう。このため「テーパーゲージ」を用いて測定し、はだすきが1mmを超える場合は、フィラープレートを挿入し隙間を充填する。(JASS 6)
(関連問題:令和元年1級学科4、No.17平成29年1級学科5、No.13平成28年1級学科5、No.24平成26年1級学科5、No.14平成23年1級学科5、No.13平成20年1級学科4、No.15、 平成15年1級学科4、 平成10年1級学科4、 平成09年1級学科4、 平成29年2級学科3、No.17平成25年2級学科4、No.12)

 

 

〔H29 No.24〕鉄骨工事におけるV形開先の突合せ継手において、図に示す記号部とその名称の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。

解答 3

〔H28 No.14〕鉄骨工事における溶接部の欠陥とその補修方法との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 2:「ピット(クレーター)」とは、溶着金属表面に生じる小さなくぼみのことである。電流の過大と運棒操作の不適によって生じる欠陥である。この補修にはエアアークガウジングやグラインダなどで削除した後、補修溶接するのが有効である。(JASS 6)
(関連問題:平成26年1級学科5、No.13平成23年1級学科5、No.14平成21年1級学科5、No.14平成20年1級学科4、No.12、平成19年1級学科4、平成12年1級学科4、平成09年1級学科4)

〔H28 No.15〕鉄骨工事の高力ボルト接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.溶融亜鉛めっき高力ボルトの接合において、M20とM22の一次締めトルクは、100N・mとした。
2.高力六角ボルトM20のナット回転法による本締め後の検査において、全てのボルトについて、一次締め完了後に付したマークのにより、ナットの回転量が120度±30度の範囲にあるものを合格とした。
3.トルシア形高力ボルトの締付け後の検査において、ボルトの余長については、ナット面から突き出た長さが、ねじ1山~6山の範囲にあるものを合格とした。
4.F8Tの溶融亜鉛めっき高力ボルトM20の孔径については、22mmとした。

解答 1:一次締め付けにおいてトルクでナットを締め付けるとき、呼び径がM16の場合は100N・m、呼び径がM20・22の場合は150N・mのトルクでナットを回転させて行う。(JASS 6)
(関連問題:平成23年1級学科5、No.13)

 

 

〔H26 No.13〕鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.柱梁接合部において、鋼製エンドタブの組立溶接については、開先内を避けて、直接、梁フランジに行った。
2.母材の溶接面について付着物の確認を行ったところ、固着したミルスケールがあったが、溶接に支障とならないので除去しなかった。
3.完全溶込み溶接とする板厚の異なる突合せ継手については、部材の板厚差による段違いが薄い部材の板厚の1/4以下、かつ、10mm以下であったので、溶接表面が薄い部材から厚い部材へ滑らかに移行するように溶接した。
4.溶接部の融合不良の補修について、内部欠陥の位置を確認した後、欠陥部分と欠陥の端部からさらに20mm程度広げた部分を除去し、船底型の形状に仕上げてから再溶接した。

解答 1:柱梁接合部にエンドタブを取り付ける際、直接母材に組み立て溶接をすることを避け、裏当て金に取り付ける。(JASS 6)
(関連問題:平成25年1級学科4、No.18平成20年1級学科3、No.18、平成11年1級学科3、平成18年1級学科5)

〔H24 No.14〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.高力ボルト接合における一群の高力ボルトの締付けについては、接合部の周辺から中央部に向かって行った。
2.トルシア形高力ボルトの本締めについては、専用のレンチを用いてピンテールが破断するまでナットを締め付けた。
3.柱梁接合部において、エンドタブの切断については、特記がなかったので、行わなかった。
4.完全溶込み溶接部の内部欠陥の検査方法として、超音波探傷検査を行った。

解答 1:高力ボルト接合における一群の高力ボルトの締付けでは、ボルト一群ごとに、継手の中央部から端部に向かって締め付ける。(JASS 6)
(関連問題:平成18年1級学科4)

〔H23 No.14〕鉄骨工事の溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.板厚25mm以上のSN400材の鋼材の組立溶接については、被覆アーク溶接により行い、低水素系の溶接棒を使用した。
2.組立溶接については、溶接部に割れが生じないように、必要で十分な長さと40mm以上の脚長をもつビードを適切な間隔で配置した。
3.完全溶込み溶接の突合せ継手の余盛り高さについては、1mmであったので、許容差の範囲内とした。
4.溶接部の表面割れは、割れの範囲を確認したうえで、その両端から20mm程度除去し、船底型の形状に仕上げてから補修溶接した。

解答 4:溶接部の欠陥への対策として、「溶け込み不良」「ブローホール」「スラグ巻き込み」等は、不良箇所の両端から20mm程度除去し、船底型の形状に仕上げてから補修溶接する。設問の「クラック(割れ)」に対しては、両端から50mm以上はつり取り、船底型に仕上げてから補修溶接する。(JASS 6)
(関連問題:平成28年1級学科5、No.14平成26年1級学科5、No.13平成23年1級学科5、No.14平成21年1級学科5、No.14平成20年1級学科4、No.12、平成19年1級学科4、平成12年1級学科4、平成09年1級学科4)

 

 

〔H21 No.14〕鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.高力ボルトと溶接の併用継手については、高力ボルトを締め付けた後に、溶接を行った。
2.母材の溶接面について付着物の確認を行ったところ、固着したミルスケールがあったが、溶接に支障とならないので除去しなかった。
3.完全溶込み溶接部の内部欠陥の検査については、浸透探傷試験により行った。
4.オーバーラップについては、削り過ぎないように注意しながら、グラインダー仕上げを行った。

解答 3:内部欠陥の検査方法は「超音波探傷検査」または「放射線透過試験」で行い、表面欠陥は「浸透探傷試験」または「磁粉探傷試験」で行う。このうち完全溶込み溶接部の内部欠陥の検査については、「超音波探傷検査」により行う。

(関連問題:平成30年1級学科5、No.14平成24年1級学科5、No.14平成22年1級学科4、No.17)

〔H20 No.12〕鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.表面割れについては、その発生原因を明らかにし、割れの範囲を確認したうえで、その両端から5mm程度除去し、船底形の形状に仕上げてから再溶接した。
2.エンドタブについては、特記がなく、配筋上支障がなかったので、切断しなかった。
3.スタッド溶接の打撃曲げ試験により15度まで曲げたスタッドであっても、欠陥のないものについては、曲がったまま使用した。
4.ボックス柱の工場製作において、スキンプレートとダイアフラムとの溶接については、上進の立向き自動溶接であるエレクトロスラグ溶接を用いた。
5.板厚の異なる突合せ継手については、完全溶込み溶接とする部材の板厚差による段違いが薄い部材の板厚の1/4以下、かつ、10mm以下であったので、溶接表面が薄い部材から厚い部材へ滑らかに移行するように溶接した。

解答 1:溶接部の欠陥への対策として、「溶け込み不良」「ブローホール」「スラグ巻き込み」等は、不良箇所の両端から20mm程度除去し、船底型の形状に仕上げてから補修溶接する。設問の「クラック(割れ)」に対しては、両端から50mm以上はつり取り、船底型に仕上げてから補修溶接する。(JASS 6)(関連問題:平成28年1級学科5、No.14平成26年1級学科5、No.13平成23年1級学科5、No.14平成21年1級学科5、No.14、平成19年1級学科4、平成12年1級学科4、平成09年1級学科4)

〔H20 No.13〕鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.建方作業における混用継手の仮ボルトについては、中ボルトを用い、ボルト一群に対して1/2程度、かつ、2本以上をバランスよく配置して締め付けた。
2.高力ボルト接合において、接合部に生じたが0.5mmであったので、フィラープレートを挿入しなかった。
3.板厚方向の引張応力が作用する部材において、溶接性と塑性変形能力が必要なものについては、SN400Aを用いた。
4.建方作業における建入れ直し及び建入れ検査については、建方の進行とともに、できる限り小区画に区切って行った。
5.化粧用として使用する成形板耐火被覆材の張付けにおいて、鉄骨面が平滑ではない部分については、鉄骨ウェブ部に捨板を取り付けて浮かし張りとした。

解答 3:板厚方向の引張応力が作用する部材には、SN400Cまたは490Cが適している。(建築物の構造関係技術基準解説書)
(関連問題:平成19年1級学科3)

 

 

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投稿日:2020年4月20日 更新日:

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