一級施工(設備工事)

建築士過去問解説

一級建築士試験分野別まとめ
施工
設備工事

1級建築士学科試験:2023年7月23日(日)
令和05年度試験日まであと 日!

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一級建築士試験13年分
分野別まとめ

(平成20年度から令和02年度まで)

一級建築士
施工
設備工事

〔R02 No.21〕設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.機械設備工事においてスリーブについては、保温材の厚さを含んだ管の外径よりも40mm大きい径のものとした。
2.鉄筋コンクリートの躯体に埋設する合成樹脂製可とう電線管については、PF管を使用した。
3.建築物内部の同一のコンクリートピット内に高圧ケーブルと低圧ケーブルとの間の離隔距離については、特に配慮しなかった。
4.呼び径80の一般配管用ステンレス鋼鋼管を用いた給水管の横走り配管については、吊り金物による支持間隔を3.0mとした。

解答 4:呼び径が100以下の鋼管及びステンレス鋼管の吊り金物による支持間隔は2.0m以下とし、呼び径が125以上300以下の場合の支持間隔は3.0m以下とする。(公共建築改修工事標準仕様書)

〔R01 No.20〕設備工事に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.昇降機設備工事において、乗用エレベーターの昇降路内に、エレベーターに必要な配管設備を設けることとなっていたので、その配管設備が地震時においてエレベーターのかご又は釣合おもりに触れるのないことを確認した。
2.非常用の照明装置の電気配線は、他の電気回路(電源又は誘導灯に接続する部分を除く。)に接続されず、かつ、非常用の照明装置の電気配線の途中に一般の者が、容易に電源を遮断することのできる開閉器が設けられていないことを確認した。
3.配管の埋設工事において、給水管と排水管とを平行して埋設する部分については、給水管を排水管の上方に埋設し、両配管の水平実間隔が300mm程度確保されていることを確認した。
4.共同住宅の居室に設ける自然換気設備の給気口については、居室の天井の高さの1/2以下の高さの位置に設けられ、常時外気に開放されている構造となっていることを確認した。

解答 3:給水管と排水管とを平行して埋設する部分については、漏水しても安全なように、給水管を排水管の上方に埋設し、両配管の水平実間隔が500mm程度確保されていることを確認する。(公共建築工事標準仕様書 機械設備工事編)
(関連問題:平成25年1級学科5、No.20平成29年2級学科4、No.21平成26年2級学科4、No.21平成23年2級学科4、No.20平成21年2級学科4、No.20)

〔H30 No.20〕設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.コンクリート埋込みとなる分電盤の外箱は、型枠に取り付けた。
2.雷保護設備における引下げ導線については、保護レベルに応じた平均間隔以内として、建築物の外周に沿ってできるだけ等間隔に、かつ、建築物の突角部の近くになるように配置した。
3.屋内の横走り排水管の勾配の最小値については、呼び径65以下を1/50 、呼び径125を1/200とした。
4.外壁に設ける換気用ダクトの換気口については、屋外避難階段から2m以上離して設けた。

解答 3:排水横管は、凹凸がなく、かつ適切な勾配で配管するものとする。また管径の太いものほど勾配を緩くし、細いものほど急勾配とする。(空気調和・衛生設備工事標準仕様書)
(関連問題:平成25年1級学科5、No.20、平成14年1級学科4)

 

 

〔H29 No.20〕設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.空気調和設備工事に用いるロックウール保温材のうち、ロックウールフェルトについては、特記がなかったので、フェルトの密度が20kg/m3のものを使用した。
2.合成樹脂製可とう電線管をコンクリートスラブに埋設するので、電線管をスラブ配筋の上端筋と下端筋との間に配管し、コンクリートの打込み時に管が移動しないように専用支持具等を使用して、曲り部分については0.5m以下の間隔で下端筋に結束した。
3.防火区画の壁を貫通する配電管は、呼び径82mm(外径89mm)の硬質塩化ビニル電線管とし、当該配電管と防火区画との隙間をモルタルで充填した。
4.エスカレーターの上下乗り場及び踏段で行う検査において、踏段相互間及びスカートガードと踏段との隙間については、エスカレーターの全長にわたって接触することなく5mm以下であることを確認した。

解答 1:「ロックウールフェルト」は機械設備や住宅の断熱材として使用される人造繊維である。フェルトの密度は40kg/m3のものを使用する。(公共建築工事標準仕様書)

ロックウール工業会より

〔H28 No.20〕設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.自動火災報知設備の設置において、天井面への煙感知器(光電式スポット型)の取付けは、換気口等の吹出し口から1.2m離して取り付けた。
2.排水設備工事における排水トラップは、封水深さが5~10cmのものを使用した。
3.外壁に設ける換気用の排気口については、屋外避難階段から2m離して設けた。
4.寒冷地以外において、車両が通行しない平坦な敷地における給水管の埋設深さを、管の上端から300mmとした。

解答 1:自動火災報知設備の設置において、煙感知器(光電式スポット型)の取り付けは、換気口等の吹出し口から1.5m以上離して取り付ける。(公共建築工事標準仕様書 電気設備工事編)
(関連問題:平成22年1級学科5、No.21)

〔H27 No.20〕設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.管径が28mmの合成樹脂製可とう電線管(PF管)を配管するに当たり、管の内側曲げ半径を管内径の6倍とし、曲げ角度を90度とした。
2.蒸気給気管を配管するに当たり、先下り配管の勾配は1/250とし、先上り配管の勾配は1/80とした。
3.ケーブルラックの支持金物の取付けに当たり、あらかじめ取付用インサートを設置できなかったので、安全性を十分に検討したうえで、必要な強度を有する「あと施工アンカー」を用いた。
4.寒冷地における給水管の地中埋設の深さは、硬質塩化ビニルを内外面に被覆した鋼管を使用したので、凍結深度よりも浅い位置とした。

解答 4:管の埋設地中深さは、車両道路では、管の上端より600mm以上、それ以外では300mm以上とする。ただし、寒冷地では、凍結深度以上とする。(公共建築工事標準仕様書 機械設備工事編)

 

 

〔H26 No.20〕防災に関連する設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.移動式の泡消火設備の泡放射用器具を格納する箱は、ホース接続口から4mの位置に設けた。
2.非常用エレベーターの乗降ロビーに、連結送水管設備の放水口を設けた。
3.延べ面積50,000m2以上の建築物の直通階段において、階段通路誘導灯を非常用の照明装置で代替するに当たり、その予備電源の容量は、60分間作動できるものとした。
4.防火区画の壁を貫通する風道において、防火区画に近接して防火ダンパーを設けるに当たり、当該防火ダンパーと当該防火区画との間の風道は、厚さ1.6mmの鉄板でつくられたものとした。

解答 1:移動式の泡消火設備の泡放射用器具を格納する箱は、ホース接続口から3m以内の距離に設けるようにする。(消防法施行令)

〔H25 No.20〕設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.電気設備工事において、二重天井内の鋼製ケーブルラックの支持間隔を2m以内とし、直線部と直線部以外との接続部では、接続部に近い箇所で支持した。
2.配管の埋設工事において、給水管と排水管が平行する部分については、両配管の水平実間隔を300mmとし、給水管を排水管の上方に埋設した。
3.屋内の横走り排水管の勾配の最小値を、管の呼び径75のものについては1/100、呼び径150のものについては、1/200とした。
4.軽量鉄骨間仕切壁内に合成樹脂製可とう電線管(PF管)を配管するので、その支持間隔を1.5m以下とし、 バインド線を用いて支持した。

解答 2:給水管と排水管とを平行して埋設する部分については、漏水しても安全なように、給水管を排水管の上方に埋設し、両配管の水平実間隔が500mm程度確保されていることを確認する。(公共建築工事標準仕様書 機械設備工事編)
(関連問題:令和元年1級学科5、No.20平成29年2級学科4、No.21平成26年2級学科4、No.21平成23年2級学科4、No.20平成21年2級学科4、No.20)

〔H23 No.20〕設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.排水槽の底については、吸込みピットに向かって1/8の下がり勾配とした。
2.コンクリートスラブに埋設する合成樹脂製可とう電線管(CD管)については、スラブの上端筋と下端筋との間に配管し、専用支持具等を用いて1m以下の間隔で下端筋に結束した。
3.換気用ダクトの排気口については、屋外避難階段から2m離して設けた。
4.消防用水の設置場所は、消防ポンプ自動車が2m以内に接近できる位置とした。

解答 1:排水槽の底には汚物などが溜まることがないように,吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下の勾配を設ける。
(類似問題:平成28年1級学科5、No.15平成22年2級学科1、No.22平成21年2級学科1、No.22)

 

 

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投稿日:2020年4月20日 更新日:

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