一級施工(融合問題)

一級建築士試験分野別まとめ
施工
融合問題

1級建築士学科試験:2023年7月23日(日)
令和05年度試験日まであと 日!

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一級建築士試験13年分
分野別まとめ

(平成20年度から令和02年度まで)

一級建築士
施工
融合問題

〔R02 No.3〕材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.既製コンクリート杭の荷降ろしに当たっては、杭の両端から杭の長さの1/5の位置付近の2点で支持しながら、杭に衝撃を与えないように行った。
2.JISに適合する異形鉄筋の種類の確認において、SD295Aについては圧延マークによる表示がないことを、SD345については圧延マークによる表示が「突起の数1個(・)」であることを、目視により行った。
3.外壁工事に使用する押出成形セメント板の保管については、積置き場所を平坦で乾燥した屋内とし、台木を配置したうえで、積置き高さを最大で1.2mとした。
4.塗料については、使用直前に攪拌かくはんしたところ、攪拌かくはんしても再分散しない沈殿物、皮ばり、凝集等の現象が生じていたので、によりこれらを取り除いて使用した。

解答 3:押出し成形セメント板は、水漏れを防止し、ねじれ反りが生じないように平坦で乾燥した場所を選定し、養生を行う。台木の上に積置き、その高さは最大で1m以下とする。(JASS 27)
 (関連問題:平成29年1級学科5、No.02平成22年1級学科5、No.03令和元年2級学科4、No.03)

〔R02 No.24〕建築工事に関する用語とその説明との組み合わせとして、最も不適当なものはどれか。

1.CLT———–切削機械により切削した単板を、主としてその繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着した木質材料
2.粉体塗装——アルミニウム建材等に使用される塗装方法で、溶剤などの溶媒を含まず、VOC(揮発性有機化合物)の低減が図れる粉体塗料を用いて塗膜を形成される塗装方法
3.ミルシート—-製鋼所で発行する鋼材の化学成分、機械的性質などが記されている試験成績書で、その材料がJIS等に適合していることを保証する規格品証明書
4.溶接ゲージ—-隅肉溶接の厚、脚長やビード幅、アンダーカット深度等を測定する器具

解答 1:CLTは、日本農林規格(JAS)において「直交集成板」と呼ばれ、各層の繊維方向が互いにほぼ直角となるように積層接着されたもので、床版、壁等の面材に使用される。
 (関連問題:平成29年1級学科4、No.27平成28年2級学科3、No.20)

〔R01 No.3〕材料管理及び品質管理に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.工事現場に搬入した材料の検査において、立会い検査に合格した材料と同じ種別の材料については、以後の検査を、必要な証明書類により確認することとし、状況に応じて、抽出による立会い検査とした。
2.設計図書においてJIS又はJASによると指定された材料で、かつ、JIS又はJASのマーク表示があるものが使用されていたので、設計図書に定める品質及び性能を有することの証明となる書類等の確認を省略した。
3.鉄筋工事に用いる鉄筋については、有害な曲がりや損傷のあるものは使用せず、設計図書に従い、寸法及び形状に合わせて常温で加工し、組立てを行っていることを確認した。
4.セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、「アースオーガーの掘削深さ」、「アースオーガーの駆動用電動機の電流値又は積分電流値」等から行う支持地盤の確認については、施工する本杭のうち、工事施工者が過半の杭について行っていることを確認した。

解答 4:セメントミルク工法(プレボーリング工法)の本杭の施工において、その支持地盤の確認は、全数を対象に、掘削深さ、アースオーガーの駆動用電動機の電流値等、またはオーガーに付着した排出土と土地調査資料との照合により確認する。(公共建築工事標準仕様書)
(関連問題:平成30年1級学科5、No.07平成27年1級学科5、No.07平成20年1級学科4、No.07平成21年2級学科4、No.05平成25年2級学科4、No.06)

 

 

〔H30 No.3〕材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鉄骨工事において、鉄骨溶接構造の400N及び490N級炭素鋼で板厚が60mmであったので、認定グレードMの鉄骨製作工場が選定されていることを確認した。
2.鉄筋工事において、鉄筋の表面に発生したさびのうち、浮いていない赤さび程度のものについては、コンクリートとの付着を阻害することがないので、除去しなかった。
3.防水工事において、アスファルトルーフィングの保管については、雨露や湿気の影響を受けにくい屋内の乾燥した場所に、たて積みとした。
4.鉄骨工事における吹付けロックウールの耐火被覆の施工において、吹付け厚さの確認に用いる確認ピンについては、施工後もそのまま存置した。

解答 1:認定グレードMにおいて取り扱える鋼材は、鉄骨溶接構造の400Nおよび490N級素鋼で、板厚40mm以下とする。(建築工事監理指針) (関連問題:平成26年1級学科5、No.14)

〔H29 No.2〕材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.呼び径150mm以下の硬質ポリ塩化ビニル管の屋外での保管については、ビニル管の反りや変形防止のため、通気性のよいシートで覆い直射日光を避けた平坦な場所に、角材の上に井げた積みで、その高さが1.5m以下であることを確認した。
2.調合管理強度36N/mm2スランプ21cmの高性能AE減水剤を使用したJIS規格品のコンクリートについては、スランプの変動幅が大きくなるため、スランプの許容差が±2.5cmであることを確認した。
3.外壁工事に用いる押出成形セメント板の保管については、屋内の平坦で乾燥した場所に、台木の上に積置きで、その高さが1.0m以下であることを確認した。
4.外壁工事に用いるGRC(ガラス繊維補強セメント)パネルについては、特記がなかったので、パネルの辺長の寸法許容差が±3mmであることを確認した。

解答 2:スランプの許容差は、指定したスランプの値が8以上18以下が「±2.5」となっており、その他は「±1.5」である。ただし、調合管理強度が27N/mm2以上でスランプが21cmの高性能AE減水剤を使用したJIS規格品のコンクリートについては、スランプの許容差が±2.0cmとすることができる。(JASS 5)
(関連問題:令和元年1級学科5、No.11平成30年1級学科5、No.10平成27年1級学科5、No.10平成25年1級学科5、No.10平成23年1級学科5、No.10平成21年1級学科5、No.10)

〔H28 No.3〕材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.既製コンクリート杭の積込み及び荷降しについては、杭に生じる曲げモーメントを最小とするため、杭の両端から杭の長さの1/3の位置付近に2点で支持し、杭に衝撃を与えないように仮置きさせた。
2.工事現場に納入されたカーペット類のうち、タイルカーペットについては、材料が荷崩れしないように、5~6段積みまでとして保管させた。
3.構造体コンクリートの床の仕上りにおいて、セメントモルタルによる磁器質タイル張りとしたので、コンクリートの仕上がりの平坦さ(凹凸の差)の標準値を、1mにつき10mm以下として管理した。
4.屋内における塗装工事において、塗装場所の気温が5°C 未満、相対湿度が85%以上の状況であったが、採暖と換気等の養生を行うことで、適切な温度・湿度条件が確保できたので、塗装作業をさせた。

解答 1:既製コンクリート杭に生じる曲げモーメントを最小となる位置は、杭の両端から杭の長さの1/5である。その位置付近に2点で支持し、杭に衝撃を与えないように仮置きする。
(関連問題:平成22年1級学科5、No.03)

 

 

〔H27 No.3〕工事現場に搬入された建築材料の保管方法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.車輪付き裸台で運搬された外装に使用するガラスは、室内に保管場所がなかったので、裸台に乗せたまま、屋外に、防水シートを掛け雨露等がかからないように養生をして保管した。
2.外装に使用するALC薄形パネルは、台木を用いて1.0mの高さに積み重ねて、屋外に、防水シートを掛け雨露等がかからないように養生をして保管した。
3.負の摩擦力対応杭(SL杭)を、屋外に長期間保管するに当たり、杭表面に特殊アスファルトが塗布されているので、搬入時の荷姿のまま存置した。
4.アスファルト防水に使用する砂付ストレッチルーフィングは、屋内の乾燥した場所に、ラップ部分を上に向けて積みとし、2段に重ねないように保管した。

解答 3:負の摩擦力対応杭(SL杭)は、杭表面に特殊アスファルト混合物を塗布し、基礎杭表面に対して下向きに作用する抵抗力の低減を目的とする。運搬、取扱い時には、剥がれ、塗装の損傷などが発生しないように注意する。長期間にわたる保管は、外気温の変化などによって塗布剤が流動変化したり。損傷する恐れがあるので、好ましくない。(JASS 4)

https://www.ncic.co.jp/より

〔H26 No.3〕品質管理における確認・検査の方法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.防水工事の塗膜防水における防水材の使用量については、防水材の使用済み容器の数を数えて総使用量を出し、対象施工範囲の面積で除して単位面積当たりの使用量を算出して、所定のとおりであることを確認した。
2.セメントモルタルによる磁器質タイル張りにおけるタイルの浮きについては、タイル張付け直後に、打診用ハンマーを使用して検査した。
3.戸建木造住宅の断熱工事において、天井の小屋裏側に設ける無機繊維系断熱材の施工状況については、天井下地の施工が完了するまでの間に、断熱材相互に隙間がないこと、防湿層が室内側に設けられていること、断熱材が設備配線・配管、天井吊り木等で浮いていないこと等を目視により確認した。
4.型枠工事において、監理者による「せき板と最外側鉄筋とのあき」、「バーサポートスペーサーの材質及び配置」、「埋込金物の位置及び数量」等の検査については、型枠の組立てが終了した段階では困難であるので、型枠を組み立てる際の各工程において行った。

解答 2:屋外および屋内の吹抜け部分等の壁タイル張り仕上げ面は、施工後、硬化した後(2週間以上経過した時点)で、全面を対象にテストハンマーにて打音検査を行う。(JASS 19)

http://www.imazekikougyo.jp/より

(関連問題:平成30年1級学科5、No.17平成28年1級学科5、No.24、平成16年1級学科4)

〔H25 No.3〕材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.防炎防火対象物に敷くロールカーペットについては、各部屋の主要な出入口の1か所に張り付けた防炎ラベルにより、防炎性能を確認した。
2.塗料については、しても再分散しない沈殿物、皮ばり、凝集等の現象が生じていたので、によりこれらを取り除いて使用した。
3.JIS規格品の異形鉄筋の種類の確認については、SD345の場合、圧延マークによる表示が「突起の数2個(・・)」であることを目視により行った。
4.ガスシールドアーク溶接において、こん包を解いた後、数日間適切に保管したソリッドワイヤについては、ワイヤの表面にさびがなかったので、そのまま使用した。

解答 3:JIS規格品である異形鉄筋は、圧延マークまたは色別塗色のいずれかで種類を確認する。(建築工事監理指針)
  種類 :   圧延マーク  :色別塗色
 SD295A:突起なし(    ) :適用なし
 SD295B:突起1個( ・ ) : 白
 SD345  :突起1個( ・ ) : 黄
 SD390  :突起2個(・・): 緑
(関連問題:平成28年1級学科5、No.05平成22年1級学科5、No.08平成20年1級学科4、No.01、平成13年1級学科4、平成09年1級学科4)

 

 

〔H24 No.3〕材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.塗装場所の気温が5℃以下、相対湿度が85%以上又は換気が適切でなく結露するなど塗料の乾燥に不適当な場合は、原則として、塗装を行ってはならない。
2.塗料、接着剤等の化学製品の取扱いに当たっては、当該製品の製造所が作成した化学物質等安全データシート(MSDS)を常備し、記載内容の周知徹底を図り、作業者の健康、安全の確保及び環境保全に努める。
3.設計図書に定める「JIS又はJASのマーク表示のある材料並びに規格」及び「基準等の規格証明書が添付された材料」は、設計図書に定める品質及び性能を有するものとして取り扱うことができる。
4.木工事に用いる造作材の工事現場搬入時の含水率は、特記がなければ、20%以下とする。

解答 4:工事現場における木材の含水率は、電気抵抗式水分計もしくは高周波水分計を用いて測定する。含水率は、特記のない場合、構造材は20%以下、造作材は15%以下とし、できる限り低くして使用する

〔H23 No.3〕材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.構造体の計画供用期間の級が「超長期」の建築物に使用するコンクリートについては、普通ポランドセメントを用いた。
2.工事現場に搬入されたロールカーペットの保管については、縦置きせずに、横に倒して3段までの俵積みとした。
3.粗面仕上げのこうの張り石工事において、石面にセメントによる汚れが付着したので、周辺の金物を養生したうえで、その石面に清水を注ぎかけた後に酸洗いをし、酸類が残らないように十分に水洗いを行った。
4.シーリング工事におけるバックアップ材については、シーリング材との接着性がよく、かつ、シーリング材の性能を低下させないものを用いた。

解答 4:バックアップ材やボンドブレーカーは、シーリング材と接着せず、またシーリング材の性能を低下させないものとする。(JASS 8)

https://repaint.co.jp/

(関連問題:平成12年1級学科4、平成29年2級学科4、No.17平成21年2級学科4、No.18)

〔H22 No.3〕工事現場に搬入された建築材料の保管方法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.外壁工事に用いる押出成形セメント板については、積置き場所を平たんで乾燥した屋内とし、積置き高さを最大で1.5mとした。
2.既製コンクリート杭の積込み及び荷降ろしに当たっては、杭の両端から杭の長さの1/5の位置付近の2点で支持しながら、杭に衝撃を与えないように行った。
3.ガスシールドアーク溶接において、こん包を解いた後、数日間適切に保管したソリッドワイヤについては、ワイヤの表面にさびがなかったので、そのまま使用した。
4.木製建具の保管に当たって、障子やふすまは立てかけとし、フラッシュ戸は平積みとした。

解答 1:押出し成形セメント板は、水漏れを防止し、ねじれ反りが生じないように平坦で乾燥した場所を選定し、養生を行う。台木の上に積置き、その高さは最大で1m以下とする。(JASS 27)
 (関連問題:平成29年1級学科5、No.02令和元年2級学科4、No.03)

 

 

〔H28 No.24〕建築工事の検査において、一般に使用する検査器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.クラックスケールは、コンクリート等に発生したひび割れの幅の測定に用いる器具である。
2.溶接ゲージは、隅肉溶接の厚、脚長やビード幅の測定、アンダーカット深度等を測定する器具である。
3.すきまゲージは、本尺と副尺により1/20mmまでの精度で幅や深さの測定ができる器具である。
4.鋼球型テストハンマーは、タイル等の表面について、ハンマーの先端を左右に転がすように動かし又は軽打し、その音の差異で浮きがないか調べる器具である。

解答 3:「すきまゲージ」は、鉄骨工事において、継手や高力ボルト接合部の肌すきなどを測定する器具である。設問文は「ノギス」に関する記述である。


ノギス
〔R01 No.24〕建築工事に関する用語・試験機器とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 4:「タッピングマシン」とは、軽量床衝撃音の測定に用いられ、靴を履いた時の歩行など、比較的軽量で硬い衝撃が床に加わった時の床衝撃音遮断性能を測定する。設問の説明文は「バングマシン」の記述である。(JASS A 1418)

タッピングマシン(MISAWAホームHPより)

〔H30 No.24〕建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 2:設問文は「ヒービング」に関する記述。「リバウンド」とは、基礎が深い場合、掘削によって取り除かれた土の重量が無くなることにより、抑えられていた土が膨らみ、地盤が若干上方に膨れ上がる現象のこと。
(関連問題:平成28年1級学科5、No.06平成23年1級学科5、No.06平成20年度学科3、No.10)

 

 

〔H27 No.24〕建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 2:リバウンドハンマーは、硬化したコンクリートの表面を打撃した時の反発度を測定し、その反発度から圧縮強度を推定する器具のこと。シュミットテストハンマーとも呼ばれる。

http://www.di-me.co.jp/より

〔H26 No.24〕建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 3:「ミルシート(Mill Test Report)」とは、製造所で発行されるJIS規格品証明書のことであり、材料の種類(成分)、形状、寸法、強度試験の成績等が記載されている。設問は「タグプレート」の記述である。

〔H25 No.24〕建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 2:「合わせガラス」は、2枚の板ガラスを透明で強靭な「中間膜」で貼り合わせたもの。破損しても破片の飛散を防ぐことができる安全性の高いガラス。設問文は、複層ガラスに関する記述。(JASS 17)

 

 

〔H24 No.24〕試験とその対象物との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.べーン試験———地盤
2.打撃曲げ試験——スタッド溶接
3.促進中性化試験—塗料
4.煙試験—————排水管

解答 3:「促進中性化試験」は、コンクリート供試体を高濃度の炭酸ガスが充満した養生槽内で促進中性化させる試験。コンクリートの圧縮強度と中性化速度の関係を調べる。(JASS 5)

〔H23 No.24〕建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 1:高さ30cmのメガホン状の鉄製コーンの上から3回に分けてコンクリートを詰め、各層25回ずつ16φの突き棒で突き、コーンを2~3秒で引き上げる。スランプ値はこの時のコンクリートの下がり量を測定した数値である。また底部の直径を「スランプフロー」という。

〔H22 No.24〕建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 4:木材の断面を表示する寸法において、一般にひき立て寸法は引出線により示されている部材寸法のことで、製材されたままの寸法である。仕上り寸法は寸法線により記入されている部材寸法で、かんな掛け等で表面を仕上げた後の部材断面寸法である。(JASS 11)
(関連問題:平成20年1級学科4、No.14)

 

 

〔H21 No.24〕建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 4:「グレイジングガスケット構法」は、グレイジングチャンネルとグレイジングビードの2種類があり、サッシ枠または障子とそれらにはめ込まれたガラス周囲との空隙に水密・気密を目的として挿入・装着させる定形シーリング材を用いる構法である。枝4の説明文は「セッテイングブロック」に関する記述。

〔H20 No.24〕建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

解答 1:「ヒービング」とは、軟弱な粘土質地盤において、掘削場内外の地盤の重量差(高低差)により、地盤に「すべり破壊」が生じ、山留め壁背面地盤が陥没、掘削底面に周囲の地盤が回り込んで盛り上がってくる現象。設問文は「ボイリング」に関する説明。
(関連問題:平成28年1級学科5、No.06平成23年1級学科5、No.06平成20年度学科3、No.10)

〔H30 No.21〕各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、鉄筋かごの建込みの際の孔壁の欠損によるスライムや建込み期間中に生じたスライムの処理を行う二次スライム処理については、コンクリートの打込み直前に、水中ポンプ方式により行った。
2.屋根工事において、銅板葺きの留付けに用いる釘や金物については、ステンレス製のものを使用した。
3.塗装工事において、屋外に露出する亜鉛めっき鋼面へのさび止め塗料塗りについては、特記がなかったので、一液形変性エポキシ樹脂さび止めペイントを使用した。
4.外壁乾式工法による石張り工事において、目地に用いるシーリング材については、特記がなかったので、シリコーン系シーリング材を使用した。

解答 4:外壁乾式工法による石張り工事において、止水のために石材間の目地をシーリング材で充填するに当たり、特記がない場合は、目地の深さ・幅ともに8mm以上となっていることを確認する。また、この時のシーリング材は、2成分形ポリサルファイド系シーリング材を用いる。(公共建築工事標準仕様書)

(関連問題:令和元年1級学科5、No.17平成28年1級学科5、No.16平成23年1級学科5、No.19、平成15年1級、平成28年2級学科4、No.18平成24年2級学科4、No.18平成23年2級学科3、No.24)

 

 

〔H26 No.21〕各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、コンクリート打込み直前に行う二次スライム処理については、底ざらいバケットにより行った。
2.鉄骨工事の建方における建入れ直し及び建入れ検査については、建方の進行とともに、小区画に区切って行った。
3.屋上緑化工事において、耐根層は、防水層に植物の根が直接触れないように、防水層の保護コンクリートの上部に設けた。
4.シーリング工事において、コンクリート部材と金属部材である窓枠まわりの目地については、特記がなかったので、2成分形変成シリコーン系シーリング材を使用した。

解答 1:堆積したスライムは杭の支持力を著しく低下させるため、除去しなければならない。このため、掘削後の1次処理と、コンクリート打ち込み前の2次処理を行う。(建築工事監理指針)
1次スライム処理:
 ・オールケーシング工法→ハンマーグラブを用いる
 ・アースドリル工法→底ざらいバケット、もしくはスライムバケットを用いる。
 ・リバースサーキュレーション工法→ビットを少し引き上げ、泥水の排除を行う。
2次スライム処理:
 各工法共通で、水中ポンプ方式サクションポンプ方式にて吸い上げる。
(関連問題:平成30年1級学科5、No.21平成20年1級学科4、No.07)

〔H22 No.21〕各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.天井付近に吸気口のある居室において、自動火災報知設備の煙感知器(光電式スポット型)の取付け位置は、その吸気口付近とした。
2.塗装工事において、屋外に露出する亜鉛めっき鋼面へのさび止め塗料塗りについては、一液形変性エポキシ樹脂さび止めペイントを使用した。
3.手すり枠を設けない高さ10mの枠組足場における墜落防止措置として、枠組足場の交差筋かい及びメッシュシートを設けたので、所定の下桟や幅木を設けなかった。
4.住宅の換気設備の排気ダクトについては、住戸内から住戸外に向かって、先下がり勾配となるように取り付けた。

解答 3:メッシュシートや防網、桟、幅木は墜落防止措置として設けられる。交差筋かい及びメッシュシートを設けたとしても、所定の下桟や幅木を設けなければならず、省略できない。

 

 

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投稿日:2020年4月20日 更新日:

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