一級施工(仮設工事)

建築士過去問解説

一級建築士試験分野別まとめ
施工
仮設工事

1級建築士学科試験:2022年7月23日(日)
令和05年度試験日まであと 日!

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一級建築士試験13年分
分野別まとめ

(平成20年度から令和02年度まで)

一級建築士
施工
仮設工事

〔H30 No.5〕仮設工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.切ばり上部に設けた作業用通路に設ける手すりについては、高さを75cmとし、高さ30cmの中桟が設けられていることを確認した。
2.建築物の内部に工事用機械を仮設置する計画であったので、当該建築物の構造的な補強方法や工事用機械の搬出後の復旧方法等を含む仮設工事計画書を作成させた。
3.単管足場の壁つなぎの設置間隔を、垂直方向5.0m、水平方向5.4mとし、地上第一の壁つなぎが地上より4.5mの位置に設けられていることを確認した。
4.特定建設作業に該当する杭打ち作業により発生する著しい振動について、近隣に影響を及ぼす振動の規制基準の管理のための測定場所を、特定建設作業場所の敷地境界線とした。

解答 1:仮設通路は工事関係者が通行する作業用通路である。切ばり上通路、鉄骨上通路、開口部上通路、床上通路などがある。これらの仮設通路の設置要領は以下の通り。(JASS 2)
・床板と床板との隙間は3cm以下
・手すりの高さは95cm以上
・中桟を設ける
・高さ10cm以上の幅木を設ける
・通路幅は内法で60cm以上
・通路面より高さ1.8m以内に障害物がないようにする

https://www.nihonkasetsu.co.jp/より

(関連問題:平成24年1級学科5、No.05平成23年1級学科5、No.05、平成19年1級、平成17年1級、平成14年1級、平成13年1級)


〔H28 No.5〕仮設工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.高さ40mの枠組足場の強度計算において、鉛直方向の荷重である足場の自重と積載荷重は建枠で支持し、水平方向の風荷重は壁つなぎで支持しているものとみなして部材の強度を検討させた。
2.移動式クレーンによる荷の吊り上げ作業において、10分間の平均風速が10m/s以上となることが予想されたので、作業を中止し、当該クレーンの転倒防止を図った。
3.単管パイプを用いて床面開口部の周囲に設ける仮設の手すりについては、高さを1.2mとし、物体落下防止として高さ10cmの幅木を設け、墜落防止として床から65cmの位置に中桟1本を取り付けた。
4.墨出しに用いる鋼製巻尺のテープ合わせについては、鋼製巻尺(日本工業規格(JIS)1級)を3本用意して、それぞれに50Nの張力を与えて、相互の差を確認した。

解答 3:「墜落防護工」の手すりの高さは、95cm以上(第二種は90cm以上)、中桟の間隔は、つま先板と中桟、中桟と上桟との内法間隔がそれぞれ45cmを超えないように取り付ける。(JASS 2)
(関連問題:平成18年1級学科5)

〔H27 No.5〕仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.工事用の資機材を搬出入するために設ける床の仮設用の開口について、構造的な補強方法や工事完了後の復旧方法等を確認するために仮設工事計画書を作成させた。
2.建築物の高さと位置の基準となるベンチマークについては、工事中に移動ののない新設したコンクリート杭及び前面道路の2箇所に設け、相互に確認できる位置にあることを確認した。
3.工事現場の周囲へ高さ3.0mの仮囲いの設置に当たり、現場ゲートや通用口は通行人の交通の妨げにならない位置とし、交通誘導員の配置をさせる等、安全に配慮するよう助言した。
4.遣方の検査において使用する鋼製巻尺については、テープ合わせを省略できるよう、検査用に購入した新品の日本工業規格(JIS)1級のものを使用させた。

解答 4:測量に際して、工事着手前に日本工業規格(JIS)1級の鋼製巻尺を2本用意し、テープ合わせを行い、監理者の承認を受ける。そのうち1本は基準巻尺として保管する。また、遣方の検査は監理者の立会いのもと、その工事現場専用の基準巻尺を使用する。
 (関連問題:平成28年1級学科5、No.05、平成17年1級学科4、平成14年1級学科4、平成24年2級学科4、No.12)

 

 

〔H26 No.5〕仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.枠組足場(妻面に係る部分を除く。)からの墜落防止措置として、風荷重を受けるシート類は設けず、交差筋かい及び高さ10cmの幅木を設けた。
2.吊り足場(ゴンドラの吊り足場を除く。)において、作業床の最大積載荷重を定めるに当たり、吊り鎖及び吊りフックの安全係数を5以上とした。
3.防護柵(朝顔)は、地上から5mの位置に1段目を設け、1段目から9m上部の位置に2段目を設けた。
4.組立てから解体までの期間が75日、高さ15mの足場の計画の作成において、工事における安全衛生の実務に3年以上従事した経験を有する一級建築士を参画させた。

解答 1:高さ2m以上の枠組足場の墜落防止措置については、原則として、「交差筋かいに加え、高さ15cm以上40cm以下の下桟、もしくは高さ15cm以上の幅木又はこれらと同等以上の機能を有する設備」、または「手すり枠」を設けなければならない。(労働安全衛生規則)
 (関連問題:令和02年1級学科5、No.05平成23年1級学科5、No.02)

〔H24 No.5〕仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.落下物に対する防護のためのメッシュシートを鉄骨外周部に取り付ける場合、垂直支持材を水平方向5.5mごとに設けた。
2.地下躯体の工事において、切ばり上部に設けた作業用通路については、手すりの高さを100cmとし、中桟の高さを45cmとした。
3.高さが20mの枠組足場の壁つなぎについては、風荷重を考慮する必要がなかったので、垂直方向8m、水平方向7mの間隔で設けた。
4.支柱の高さが3.5mの型枠支保工において、2本のパイプサポートを4本のボルトを用いて継いだものを支柱とした。

解答 1:工事用シート(メッシュシート)を鋼管足場または鉄骨の外部等に取り付ける場合は、水平支持材を原則として垂直方向に5.5m以下ごとに設ける。ただし、鉄骨外周等に設ける場合は、水平支持材の水平方向の取り付け間隔は、4m以下とする。(JASS 2)
 (関連問題:平成18年1級学科4、平成15年1級学科4 )

〔H23 No.5〕仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.建築物の高さと位置の基準となるベンチマークについては、「現場内の移動ののないように新設した木杭」と「前面道路」の2か所に設け、相互に確認が行えるようにした。
2.第三者に対する危害を防止するために設ける防護棚(朝顔)は、はね出し長さを足場から水平距離で1.8mとし、水平面となす角度を30度とした。
3.単管足場の壁つなぎの間隔は、垂直方向5m、水平方向5.5mとした。
4.鉄骨鉄筋コンクリート造の建築物において、鉄骨上に設けた材料置場と外足場とを連絡するための仮設通路の幅は、手すりの内側で60cmとした。

解答 2:防護棚(朝顔)は落下物による作業者や通行人への危害を防止するために設けられるもの。その設置要領は以下の通り。
・工事場所が10m以上なら、1段以上を設ける
・工事場所が20m以上なら、2段以上を設ける
・1段目は4〜5mの箇所に設ける
・2段目からは、下段から10m以下の間隔で設ける
・はね出し長さは、足場から2m以上
・水平方向から20度以上の角度をなす(関連問題:平成26年1級学科5、No.05平成20年1級学科4、No.05、平成15年1級学科4、平成14年1級学科4)

 

 

〔H21 No.5〕地盤調査及び仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.載荷面からの深さ45〜60cm程度の範囲内における地盤の支持力特性を求めるため、直径30cmの載荷板を用いて平板載荷試験を行った。
2.クレ一ンの玉掛け作業に用いるワイヤロープについては、安全係数(ワイヤロープの切断荷重の値を、当該ワイヤロープにかかる荷重の最大の値で除した値)が5のものを使用した。
3.高さ5m未満の枠組足場の解体作業であったので、足場の組立て等作業主任者を選任せずに、作業指揮者を指名した。
4.高さ12m、勾配20度の登りさん橋には、滑り止めとして踏さんを設けるとともに、踊場を高さ4mと8mの位置に設けた。

解答 2:「安全係数」はワイヤロープ等の切断荷重の値を、当該ワイヤロープ等にかかる荷重の最大の値で除した値で、その数値が大きいほど、安全性が高い。
・玉掛け用:6以上
・巻き上げ用:6以上
・つり足場:10以上(つり鎖とフックは5以上)
(関連問題:平成29年1級学科5、No.05平成26年1級学科5、No.05平成20年1級学科4、No.05、平成18年1級、平成14年1級、平成12年1級)

〔H20 No.6〕仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ベンチマークについては、「隣接の既存建築物」と「現場内の移動ののないように新設した木杭」の2か所設けた。
2.単管足場の壁つなぎの間隔については、垂直方向5.5m、水平方向6mとした。
3.防護棚(朝顔)は、1段目を地上5mに設け、2段目以上については下段から10mごとに設けた。
4.吊り足場の作業床については、幅を40cmとし、かつ、すき間がないように設置した。
5.移動式クレーンによる荷のり上げ作業において、10分間の平均風速が10m/s以上となると予想されたので、作業を中止し、移動式クレーンの転倒防止を図った。

解答 2:単管足場の壁つなぎの間隔は、垂直方向5m以下、水平方向5.5m以下とする。また、枠組足場の壁つなぎの間隔は、垂直方向9m以下、水平方向8m以下とする。(労働安全衛生規則)
(関連問題:平成30年1級学科5、No.05平成24年1級学科5、No.05平成23年1級学科5、No.05、平成17年1級学科4、平成16年1級学科4、平成14年1級学科4、平成11年1級学科4、平成09年1級学科4)

 

 

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投稿日:2020年4月20日 更新日:

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