一級施工(仕上げ工事②)

建築士過去問解説

一級建築士試験分野別まとめ
施工
仕上げ工事②

1級建築士学科試験:2023年7月23日(日)
令和05年度試験日まであと 日!

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一級建築士試験13年分
分野別まとめ

(平成20年度から令和02年度まで)

一級建築士
施工
仕上げ工事②

〔H26 No.19〕内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.軽量鉄骨壁下地において、スタッドに取り付ける振れ止めは、床ランナーの下端から1,400mmごとに設け、上部ランナーの上端から400mm以内については省略した。
2.金属製の手すりの塗装工事において、2液形ポリウレタンエナメル塗り(2-UE)としたので、有害物質による労働災害を防止するとともに環境への影響を考慮して、安全データシート(SDS)を作業場所に掲示した。
3.システム天井において、天井パネルにロックウール化粧吸音板を用いるので、軟化を防止するため、工事中の室内湿度は80%を超えないようにした。
4.帯電防止ビニル床タイル張りに用いる接着剤は、湿気ののある下地に対して使用するため、エポキシ樹脂系接着剤とした。

解答 1:「振れ止め」は、床ランナーより間隔約1.2mごとに設ける。(ただし上部ランナーから400mm以内に振れ止めを設ける場合は、その振れ止めを省略することができる)(建築工事監理指針)

https://www.daikokuya-net.com/より

(関連問題:平成30年1級学科5、No.19、平成17年1級学科4)

〔H24 No.19〕内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.軽量鉄骨天井下地工事において、JISによる建築用鋼製下地材を使用する場合、高速カッター等による切断面については、亜鉛の犠牲防食作用が期待できるので、さび止め塗料塗りを行わなくてもよい。
2.造作工事において、設計図書に釘の長さの表示のない場合については、打ち付ける板厚の2.5倍以上を標準とする。
3.JIS及びJASにより定められているホルムアルデヒド放散量による等級区分の表示記号は、「F☆☆☆☆」より「F☆」のほうが放散量は小さく、「F☆」は使用規制の必要がないものである。
4.タイルカーペットを全面接着工法により張り付ける場合は、基準線に沿ってタイルカーペットを押し付けながら、部屋の中央部から端部へ敷き込んでいく。

解答 3:ホルムアルデヒドは、粘膜への刺激性があり、蒸気は呼吸器系、喉、目などに炎症を起こす「シックハウス症候群」の原因物質の一つである。その評価については4段階に分けられ、「F☆」が最も多く、「F☆☆☆☆」が最も少ない。「F☆☆☆☆」はホルムアルデヒドの使用規制を受けない。
(関連問題:平成10年1級学科4、平成29年2級学科1、No.04平成26年2級学科4、No.22平成25年2級学科4、No.20平成22年2級学科1、No.04平成20年2級学科1、No.04)

〔H23 No.18〕内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.コンクリート面の着色塗装仕上げについては、水による希釈が可能で、溶剤揮散による空気汚染や中毒の危険性が低い合成樹脂エマルションペイント塗り(EP)とした。
2.フローリング表面の仕上げについては、1液形のウレタン樹脂ワニス塗りとした。
3.吹付け硬質ウレタンフォームによる断熱材現場発泡工法において、吹付け厚さの許容誤差については、±10mmとした。
4.軽量鉄骨壁下地に直接張り付けるせっこうボード張りにおいて、留付け用小ねじの間隔については、壁の中間部で300mm程度とした。

解答 3:吹付け硬質ウレタンフォームによる断熱材現場発泡工法における吹付け厚さの許容誤差は、–0 から +10mmとする。(建築工事監理指針)

 

 

〔H22 No.19〕内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.コンクリート壁下地面におけるせっこうボードのせっこう系直張り用接着剤による直張り工法において、その接着剤の塗付け間隔については、ボード周辺部以外の床上1.2m以下の部分では、200〜250mmとした。
2.タイルカーペット全面接着工法において、フラットケーブルについては、タイルカーペットの中央付近に敷設し、フラットケーブルの端とタイルカーペットの端(目地)との間隔を100mm以上とした。
3.塗装工事において、けい酸カルシウム板面の素地ごしらえについては、穴埋めやパテかいを行った後に、吸込み止めとして反応形合成樹脂ワニスを全面に塗った。
4.ビニル床シート張りにおいて、シートの継目の熱溶接については、シートを接着剤で張り付け、接着剤が硬化した後に行った。

解答 3:けい酸カルシウム板面の素地ごしらえにおいては、汚れや付着物を除去したのち、吸込止めとしての「反応形合成樹脂シーラー」を全面に塗り付けてから、穴埋めやパテかいを行う。(建築工事標準仕様書)

〔H21 No.19〕内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.軽量鉄骨天井下地のりボルトの間隔については900mm程度とし、天井の周辺部については端から150mm以内に配置した。
2.せっこうボード2枚張りとする軽量鉄骨壁下地のスタッドの間隔については、450mm程度とした。
3.せっこうボード突付けジョイント部において、ベベルエッジの目地処理については、ジョイントテープとジョイントコンパウンドとを用い、幅500〜600mmの範囲で行った。
4.全面接着工法によるタイルカーペット張りにおいて、タイルカーペットの目地については、下地のフリーアクセスフロアのパネル目地と一致するように割り付けた。

解答 4:フリーアクセスフロア下地の場合、床パネルの段違いや隙間を1mm以下に調整し、タイルカーペットは、パネルの目地にまたがるように割り付ける。

(関連問題:令和元年1級学科5、No.21平成21年1級学科5、No.19、平成16年1級)

〔H20 No.18〕内装工事及び塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.新築住宅における室内空気中のホルムアルデヒドの濃度の測定については、内装仕上げ工事完了後、入居者の家具等の持ち込みがない状態で実施した。
2.吹付け塗りにおいて、スプレーガンを素地面に対して直角に保ち、一行ごとに吹付け幅が約1/3ずつ重なるように吹き付けた。
3.亜鉛めっき鋼面の仕上げとして合成樹脂調合ペイント塗りをするに当たって、下塗りにシアナミド鉛さび止めペイントを使用した。
4.グリッパー工法によりタフテッドカーペットを長い廊下に敷き込むに当たって、パワーストレッチャーを使用して伸長した。
5.天井ふところが1.5m以上ある軽量鉄骨天井下地において、りボルトの水平補強及び斜め補強の縦横間隔については、1.8m程度とした。

解答 3:亜鉛めっき鋼面の下塗り塗料には、一液形変性エポキシ樹脂さび止めペイント変性エポキシ樹脂プライマー水系さび止めペイントを用いる。(建築工事監理指針)
(関連問題:平成30年1級学科5、No.21平成22年1級学科5、No.21)

 

 

〔R02 No.17〕左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鉄筋コンクリート造の外壁へのモルタル塗りにおいて、下塗りとしてポリマーセメントを調合したモルタルを塗り付ける際の1回の塗厚については、7mmとなるようにした。
2.セメントモルタルによるタイル後張り工法における密着張りにおいて、張付けモルタルの1回の塗付け面積の限度については、2m2/人以下とし、かつ、60分以内に張り終える面積とした。
3.モルタル下地への有機系接着剤によるタイル後張り工法において、外壁のタイル張りの施工の前に下地面の清掃を行い、下地面を十分に乾燥させた。
4.外壁乾式工法による鉛直面への石工事において、上下の石材間の目地幅の調整に使用したスペーサーを撤去した後に、シーリング材を充填した。

解答 2:「密着張り」における張付けモルタルの1回の塗付け面積の限度については、2m2以下とし、かつ20分以内に張り終える面積とする。なお「圧着張り」においては塗付け面積限度は、2m2以下、60分以内に張り終える面積とする。(公共建築工事標準仕様書)
 (関連問題:平成28年1級学科5、No.17、平成15年1級学科4、平成14年1級学科4、平成10年1級学科4)

〔H30 No.17〕左官工事、石張り工事及びタイル工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.型枠に塗装合板を用いたコンクリート壁下地へのモルタル塗りについては、下地とモルタルとの有効な付着性能を得るために、下地に高圧水洗処理を施すとともに、ポリマーセメントペーストを塗布し、乾燥しないうちに下塗りを行った。
2.ビニル床シートを用いた床仕上げ工事における下地については、床コンクリートの直均し仕上げとするに当たり、コンクリートの仕上りの平坦さの標準値を、特記がなかったので、3mにつき7mm以下とした。
3.石張り工事における内壁空積工法において、下地ごしらえを「あと施工アンカー・横筋流し工法」で行うに当たり、あと施工アンカーに、おねじ形の締込み式アンカーを使用した。
4.セメントモルタルによる陶磁器質タイル張り工事において、屋内の吹抜け部分の壁タイル張り仕上げ面については、モルタルが硬化した後、工事施工者の自主検査で、打診用ハンマーにより全面の1/2程度について打診を行っていることを確認した。

解答 4:屋外および屋内の吹抜け部分等の壁タイル張り仕上げ面は、施工後、硬化した後(2週間以上経過した時点)で、全面を対象にテストハンマーにて打音検査を行う。(JASS 19)

http://www.imazekikougyo.jp/より

(関連問題:平成28年1級学科5、No.24平成26年1級学科5、No.03、平成16年1級学科4)

〔H29 No.17〕左官工事、石張り工事及びタイル工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.コンクリート壁下地へのモルタル塗りにおいて、下塗りは、吸水調整材の乾燥後に行った。
2.コンクリート床の石張り工事において、敷モルタルは、容積比でセメント1に対し砂4に少量の水を加え、手で握って形が崩れない程度の硬練りモルタルとした。
3.接着剤による陶磁器質タイル後張り工法において、屋外に使用する有機系接着剤は、JIS規格品の一液反応硬化形の変成シリコーン樹脂系のものとした。
4.セメントモルタルによるタイル後張り工法において、床タイル張り面の伸縮調整目地の位置については、特記がなかったので、縦・横ともに5mごとに設けた。

解答 4:床タイル張り面の伸縮調整目地やひび割れ誘発目地の位置は、特記がなければ、縦・横とも4m以内ごとに設ける。(公共建築工事標準仕様書)

 

 

〔H28 No.17〕張り石工事及びタイル張り工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.張り石工事における外壁乾式工法において、石材取付け用ファスナーの面外調整機構を考慮して、下地となるコンクリート部材の位置の許容差を、±10mmとした。
2.張り石工事における石先付けプレキャストコンクリート工法において、シアコネクターの取付け代を考慮して、コンクリート部材に先付けされる石材の厚さを、20mmとした。
3.セメントモルタルによるタイル後張り工法における改良圧着張りにおいて、張付けモルタルの1回の塗付け面積の限度は、2m2以下とし、かつ、60分以内に張り終える面積とした。
4.セメントモルタルによるタイル後張り工法において、外壁タイルの引張接着強度を確認する試験体の数は、100m2ごと及びその端数につき1個以上とし、かつ、全体で3個以上とした。

解答 2:「石先付けプレキャストコンクリート工法」において、シアコネクター(ステンレス製、径4mm以上)の取付け代は20mm以上であるから、コンクリート部材に先付けされる石材の厚さは、25mm以上とする。(JASS 9) (関連問題:平成24年1級学科5、No.20平成20年1級学科4、No.19)

〔H27 No.17〕左官工事及びタイル張り工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.セメントモルタルによる磁器質タイル張りにおいて、コンクリート下地へ行う超高圧水洗浄法については、コンクリートの表面の清掃、目荒し等を確実に行うため吐出圧を150~200N/mmとした。
2.コンクリート外壁へのモルタル塗りの下塗りとして、ポリマーセメントを調合したモルタルを塗り付ける際の1回の塗り厚は、10~15mmとなるようにした。
3.コンクリート下地へのモルタル塗りにおいて、モルタルの1回の練混ぜ量については、品質を確保するために、60分以内に使い切れる量とした。
4.縦壁ロッキング構法によるALCパネルへの磁器質タイル張りにおいて、ALCパネルの目違い精度については6mm以内とし、ALCパネルの伸縮目地とタイル面の伸縮調整目地を一致させた。

解答 2:モルタル塗りの際、天井・庇の1回の塗り厚は、4.5mm(上限6mm)、合計塗り厚は12mm以下とし、その他の部分の1回の塗り厚は、6mm(上限9mm)、合計塗り厚は25mm以下とする。(JASS 15)
(関連問題:平成11年1級学科4)

〔H26 No.17〕タイル工事、石工事及び左官工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.セメントモルタルによる磁器質タイル後張り工法において、タイルのはく離防止のために、タイル目地の深さがタイル厚さの1/2以下になるまで、目地モルタルを充填した。
2.外壁乾式工法による張り石工事において、石材の最大寸法については、安全性、施工性等を考慮して、幅1,000mm、高さ800mmとした。
3.コンクリート壁下地のモルタル塗りにおいて、骨材に用いる砂の最大寸法は、塗り厚に支障のない限り大きいものとし、塗り厚の2/3とした。
4.内壁空積工法による張り石工事において、据付けの際に使用したを取り外した後、幅木のない部位には、最下部の石裏に高さ100mm程度まで裏込めモルタルを充填した。

解答 3:コンクリート壁下地のモルタル塗りにおいて、骨材に用いる砂の最大寸法は、塗り厚に支障のない限り粒径の大きいものとし、塗り厚の半分以下とする。(JASS 15)
(関連問題:平成23年1級学科5、No.21、平成17年1級学科4、平成14年1級学科4)

 

 

〔H25 No.17〕左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.左官工事における鉄筋コンクリート壁等のモルタル仕上げに用いるモルタルの調合において、上塗り・中塗りの強度については、モルタルがはく落しないように、下塗りの強度に比べて高くした。
2.張り石工事における床用敷きモルタルの調合については、容積比でセメント1に対し砂4とした。
3.小口タイルのセメントモルタル張りタイル下地は、タイルが所定の精度に仕上がるように、2mにつき4mm以内の面精度となるようにした。
4.タイル後張り工法において、外壁タイルの引張接着強度及び破壊状況の判定のための試験体の数は、100m2以下ごとにつき1個以上、かつ、全面積で3個以上とした。

解答 1:セメント容積比の多いモルタルほど、強度は大きく、ひび割れが発生しやすい。そのためモルタルの調合は、下塗りのものほど強度を大きく(富調合)して、上塗りに近づくほど貧調合としていく。(JASS 15)
(関連問題:平成16年1級学科4、平成11年1級学科4)

〔H24 No.17〕左官工事及びタイル工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.けい酸カルシウム板を下地とするタイル工事における接着力試験については、下地が破損してしまうため、別に試験体を作製して接着力を確認した。
2.高強度コンクリート(設計基準強度36N/m2を超える普通コンクリート)を用いた鉄筋コンクリート造の建築物において、タイルの下地モルタルを塗るコンクリート表面は、モルタルの付着力を大きくするために、目荒し等による下地処理を行った。
3.コンクリート下地へのセメントモルタル塗りにおいて、モルタルのドライアウトによる付着力の低下を防ぐために、下地に吸水調整材を3回以上塗り付けることにより、厚い膜を形成した。
4.コンクリート打放し仕上げの外壁の改修において、コンクリート外壁部の比較的浅いはがれ、はく落の補修に当たり、ポリマーセメントモルタル充填工法を採用した。

解答 3:下地への吸水調整材の塗布は、塗りすぎると下地とモルタルとの間の膜が厚くなり、塗り付けたモルタルの付着力が低下し、モルタルがずれやすくなる。このため、吸水調整材の塗布は2回を限度とする。(建築工事監理指針)
(関連問題:平成28年1級学科5、No.19)

〔H22 No.17〕左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.床コンクリート直均し仕上げにおいて、ビニル床シートの下地となる床面の仕上りの平たんさの標準値については、特記がなかったので、3mにつき7mm以下とした。
2.モルタル塗りにおいて、1回に練り混ぜるモルタルの量について は、60分以内に使い切れる量とした。
3.タイル後張り工法の密着張りにおいて、壁のタイルの張付けは、上部から下部へと行い、一段置きに数段張り付けた後、それらの間を埋めるようにタイルを張り付けた。
4.外壁乾式工法による鉛直面への張り石工事において、上下の石材間の目地幅の調整に使用したスペーサーは、上部の石材の荷重を下部の石材に伝達させるため、工事完了後も存置した。

解答 4:外壁乾式工法による張り石工事におけるシーリング材の充填は、上下の石材間の目地輻を調整するためのスペーサーを撤去した後に行う。(建築工事監理指針)
(関連問題:平成25年1級学科5、No.21、平成15年1級学科4)

 

 

〔H21 No.17〕左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.セルフレベリング材塗り後の養生は、硬化を促進させるために、施工した直後から窓を開放して通風を確保した。
2.タイル後張り工法において、外壁のタイルの接着力試験の試験体の数は、100m2以下ごとにつき1個以上、かつ、全面積で3個以上とした。
3.タイル後張り工法において、外壁のタイルの目地詰めは、タイル張付け後、24時間以上経過したのち、張付けモルタルの硬化を見計らって行った。
4.内壁空積工法による石工事において、幅木の裏には、全面に裏込めモルタルを充てんした。

解答 1:「セルフレベリング材塗り」とは、石こう系やセメント系のモルタルを不陸面に流し込み、自然に精度の高い水平面を形成する工法である。(建築工事監理指針)
・セルフレベリング材の標準塗厚は、10mm
・吸水調整材塗りを2回行う
・硬化するまでは通風を避ける
・硬化後、打継ぎ部及び気泡跡周辺の突起をサンダーで削り取る 
・養生期間は7日以上、冬期は14日以上30日以下

(関連問題:平成24年1級学科5、No.23平成21年1級学科5、No.17、平成15年1級、令和元年2級学科4、No.18平成24年2級学科4、No.18)

〔H20 No.16〕タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.石工事における床用敷きモルタルの調合については、接着性を考慮して、容積比でセメント1に対し砂2とした。
2.石工事の外壁乾式工法において、耐震性を十分に考慮した取付け工法を採用したので、熱による石材の膨張や収縮については、特に検討しなかった。
3.タイル後張り工法の改良圧着張りにおいて、下地の吸水性が大きかったので、吸水調整材を用いて下地表面処理を行った。
4.タイル後張り工法において、モルタル下地に張り付けるタイルの伸縮調整目地の幅は、10mm以上とした。
5.タイル後張り工法のモザイクタイル張りにおいて、タイル目地に盛り上がった張付けモルタルの水分により紙張りの目地部分が湿るまで、タイルのたたき押えを十分に行った。

解答 1:コンクリート床の石張り工事において、敷モルタルは、容積比でセメント1に対し砂4に少量の水を加え、手で握って形が崩れない程度の硬練りモルタルとする。(建築工事監理指針)
(関連問題:平成29年1級学科5、No. 17)

〔R02 No.19〕内外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ビニル床シート張りにおける床シートの目地処理については、特許がなかったので、熱溶接工法とし、ビニル床シート張付け後、接着剤が硬化した状態を見計らって行った。
2.縦壁ロッキング構法によるALCパネル工事において、外壁の縦壁と連続するパラペット部分については、その外壁のALCパネルの厚さの6倍の長さを出して使用した。
3.吹付け硬質ウレタンフォームによる断熱材現場発泡工法において、吹付け厚さの許容誤差については、±10mmとした。
4.カーテンウォール工事において、プレキャストコンクリートカーテンウォール部材の取付け位置における目地の幅の寸法許容差については、特記がなかったので、±5mmとした。

解答 3:吹付け硬質ウレタンフォームによる断熱材現場発泡工法における吹付け厚さの許容誤差は、–0 ~ +10mmとする。(建築工事監理指針)
 (関連問題:平成23年1級学科5、No.18)

 

 

〔R01 No.19〕内外装工事に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.コンクリート下地への塗装工事において、素地調整を行うことができる乾燥期間を、冬期であったので、コンクリートの材齢が14日確保されていることを確認した。
2.下地面がコンクリートとなる「せっこうボードのせっこう系直張り用接着材による直張り工法」において、張付け時の室温が5 ℃以下となる寒冷期に、やむを得ず施工しなければならなかったので、採暖等の養生を行い、室温が10 ℃以上に保たれていることを確認した。
3.押出成形セメント板を用いる外壁工事において、横張り工法により取り付けたフラットパネル(働き幅600mm、厚さ60mmの標準パネル)については、構造体に固定した下地鋼材に取り付け、パネル枚数3枚以下ごとに自重受け金物で受けていることを確認した。
4.外壁のセメントモルタルによる陶磁器質タイル(セラミックタイル)後張りにおける引張接着強度検査については、引張接着強度が0.4 N/mm2以上で、かつ、コンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下のものを合格とした。

解答 1:素地調整において、コンクリートの乾燥期間は、夏場は21日(3週間)以上、冬場は28日間(4週間)以上を設けているか確認する必要がある。また外壁にモルタルを用いた場合、その乾燥期間は夏場は14日(2週間)以上、冬場は21日(3週間)以上とする。(建築工事監理指針)
(関連問題:平成21年1級学科5、No.20平成20年1級学科4、No.17)

〔R01 No.21〕各種工事に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1.施工中における建具の鍵については、コンストラクションキーシステムを用いたので、施工完了後に、シリンダーは取り替えずに工事用のから本設用のに切り替え、不用となった工事用のが回収されていることを確認した。
2.屋上緑化システムを採用した屋根に設けるルーフドレンについては、その口径が目詰まりを考慮して余裕のある管径になっていることを確認したうえで、1排水面積に対して2箇所以上設置されていることを確認した。
3.軽量鉄骨天井下地工事において、照明器具の設置に当たり、野縁及び野縁受をやむを得ず切断しなければならなかったので、溶断することを承認した。
4.内装工事において、タイルカーペットをフリーアクセスフロア(高さ調整式)に敷設するに当たり、フリーアクセスフロアの床パネルの段違いや隙間が0.5mm以下に調整されていることを確認した。

解答 3:野縁及び野縁受をやむを得ず切断しなければならない場合、鉄筋や鉄骨に「溶断」を行うと、剛性上の弱点となるので、高速カッターなどで切断する。(建築工事監理指針)
(関連問題:平成25年1級学科5、No.21平成21年1級学科5、No.18、平成17年1級学科4)

〔H30 No.19〕内外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ビニル床シートを用いた床仕上げ工事において、下地が床コンクリート直均し仕上げであったので、ビニル床シートの張付けを、コンクリートの打込みから21日後に行うことを確認した。
2.仕様ルートにより検証した特定天井については、天井面構成部材と壁及び柱との隙間を6cm以上設けていることを確認した。
3.外壁乾式工法による石張り工事の施工図等において、石材の形状と寸法については、特記がなかったので、形状が正方形に近い矩形で、1枚の面積が0.8m2以下、有効厚さが30mm以上70mm以下であることを確認した。
4.カーテンウォール工事において、躯体付け金物の取付け位置の寸法許容差については、特記がなかったので、鉛直方向を±10mm、水平方向を±25mmとした。

解答 1:床仕上げの際の下地は、湿気による浮きを防止するため、十分乾燥させる必要がある。そのため、モルタル下地は施工後14日以上放置し、コンクリート下地の場合は28日以上放置する。(公共建築工事標準仕様書)

 

 

〔H29 No.19〕内外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.カーペットのグリッパー工法において、上敷きの敷詰めは、隙間及び不陸をなくすように伸長用工具(ニーキッカーやパワーストレッチャー等)により幅500mmにつき200N程度の張力をかけて伸長し、グリッパーに固定した。
2.木造軸組構法の壁の充填断熱工法(はめ込み工法)における防湿層の設置については、ポリエチレンフィルムの防湿層の継目を柱等の木下地部分に設け、その重ね幅を30mm以上とした。
3.プレキャストコンクリートカーテンウォールの開口部にY型構造ガスケットの使用に当たり、コンクリート端面からY型ガスケットをプレキャスト版にはめ込むための溝の中心までの寸法を、60mm以上とした。
4.システム天井において、天井パネルにロックウール化粧吸音板を使用したので、吸音板の軟化を防止するため、工事中の室内湿度が80%を超えないようにした。

解答 1:「グリッパー工法」とは、部屋の周囲にグリッパーエッジを取り付け、グリッパーから突き出た釘(ピン)にカーペットを引っ掛けて固定する方法である。この時の上敷きの敷詰めは、隙間および不陸をなくすように、伸張用工具で幅300mmにつき200N程度の聴力をかけて伸長してグリッパーに固定する。(公共建築工事標準仕様書)


https://limia.jp/より

https://hdc.co.jp/より

(関連問題:平成28年1級学科5、No.19平成20年1級学科4、No.18平成27年2級学科4、No.20)

〔H29 No.21〕各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.耐火建築物におけるメタルカーテンウォール工事において、下階から上階への延焼と火炎を防止する層間ふさぎについては、カーテンウォール部材の挙動により耐火材が脱落しないように厚さ1.6mmの鋼板の層間ふさぎ受けを取り付けた。
2.鉄筋コンクリート造の建築物における断熱工事の断熱材打込み工法において、型枠取り外し後にフェノールフォーム保温材が欠落している部分を発見したので、その部分のコンクリートを取り、断熱材現場発泡工法により隙間なく補修した。
3.現場発泡工法による断熱工事において、総厚さ30mmの吹付け硬質ウレタンフォーム断熱材の吹付け方法については、厚さ5mm以下で下吹きを行った後、発泡体表面が平滑になるよう、多層吹きとした。
4.戸建て住宅の換気設備工事において、排気ダクトについては、雨仕舞いに優れた形状の丸型ベントキャップを用いたので、排気効率を考慮し、住戸内から住戸外に向かって、先上がり勾配とした。

解答 4:換気設備のダクトは、雨水や結露水によって機械側に流れこまないように、住戸内から住戸外へ先下がり勾配とする。(木造住宅工事仕様書)
(関連問題:平成22年1級学科5、No.21令和元年2級学科4、No.21平成27年2級学科4、No.21平成23年2級学科4、No.20平成21年2級学科4、No.20)

〔H28 No.19〕内外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.コンクリート壁下地面におけるボードのせっこう系直張り用接着剤による直張り工法において、特記がなかったので、接着剤の塗付け間隔をボード周辺部で、150~200mmとした。
2.グリッパー工法によるタフテッドカーペットの敷込みにおいて、長い廊下については、伸長用工具としてパワーストレッチャーを使用した。
3.コンクリート下地へのセメントモルタル塗りにおいて、下地への吸水調整材の塗布回数を増すことにより、コンクリート下地とモルタルの付着性を高めた。
4.縦壁ロッキング構法によるALCパネル工事において、外壁のパネル間の目地のシーリングについては二面接着とした。

解答 3:下地への吸水調整材の塗布は、塗りすぎると下地とモルタルとの間の膜が厚くなり、塗り付けたモルタルの付着力が低下し、モルタルがずれやすくなる。このため、吸水調整材の塗布は2回を限度とする。(建築工事監理指針)
(関連問題:平成24年1級学科5、No.17)

 

 

〔H28 No.21〕各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.耐火建築物におけるメタルカーテンウォール工事において、下階から上階への延焼と火炎を防止する層間ふさぎについては、カーテンウォール部材の挙動により耐火材が脱落しないように厚さ1.6mmの鋼板の層間ふさぎ受けを取り付けた。
2.鉄筋コンクリート造の建築物における断熱工事の断熱材打込み工法において、型枠取り外し後にフェノールフォーム保温材が欠落している部分を発見したので、その部分のコンクリートを取り、断熱材現場発泡工法により隙間なく補修した。
3.現場発泡工法による断熱工事において、総厚さ30mmの吹付け硬質ウレタンフォーム断熱材の吹付け方法については、厚さ5mm以下で下吹きを行った後、発泡体表面が平滑になるよう、多層吹きとした。
4.戸建て住宅の換気設備工事において、排気ダクトについては、雨仕舞いに優れた形状の丸型ベントキャップを用いたので、排気効率を考慮し、住戸内から住戸外に向かって、先上がり勾配とした。

解答 4:換気設備のダクトは、雨水や結露水によって機械側に流れこまないように、住戸内から住戸外へ先下がり勾配とする。(木造住宅工事仕様書)
(関連問題:平成22年1級学科5、No.21令和元年2級学科4、No.21平成27年2級学科4、No.21平成23年2級学科4、No.20平成21年2級学科4、No.20)

〔H27 No.21〕次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.タイル先付けプレキャストコンクリート工法における引張接着強度検査については、引張接着強度が0.4N/mm2以上で、コンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下のものを合格とした。
2.外壁乾式工法による張り石工事において、石材の裏面と躯体コンクリート面との間隔(取付け代)を、70mmとした。
3.施工中の建具の鍵について、コンストラクションキーシステムを用いたので、施工後に、シリンダーを取り替えることなく工事用の鍵から本設用の鍵に切り替え、不用になった工事用の鍵を提出させて、その確認を行った。
4.塗装工事において、屋外に露出する鉄鋼面への錆止め塗料塗りについては、鉛・クロムフリーさび止めペイントを使用した。

解答 1:「タイル先付けプレキャストコンクリート工法」は、工場敷地内でタイルを型枠に先付けし、コンクリートを打設して、一体化するタイル先付けPC部材による工法である。この工法のタイルの引張接着強度は0.6N/mm2以上とする。(JASS 19)
(関連問題:平成14年1級学科4)

〔H25 No.19〕内外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.化粧せっこうボード張りの軽量鉄骨天井下地の吊りボルトの間隔については900mm程度とし、天井の周辺部については端から150mm以内に配置した。
2.フローリングボード張りの釘留め工法において、湿度変化によるボードの膨張収縮を考慮して、敷居との取合い部分に隙間を設けた。
3.ロッキング構法によるALCパネル工事において、外壁のパネル間の目地のシーリングについては、三面接着とした。
4.外壁乾式工法による張り石工事において、特記がなかったので、躯体にファスナーを固定する「あと施工アンカー」については、ステンレス(SUS304) の金属系アンカーを使用した。

解答 3:ロッキング工法における外壁のパネル間の目地のシーリングについては二面接着とする。(関連問題:平成28年度1級学科5、No.19平成22年1級学科5、No.20)

 

 

〔H25 No.21〕各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.コンクリート壁下地面におけるせっこうボードのせっこう系直張り用接着剤による直張り工法において、厚さ12.5mmのせっこうボードの張付けに当たり、コンクリートの下地面からせっこうボードの仕上がり面までの寸法を25mmとした。
2.鉄骨造の柱脚部を基礎に緊結するために設置するアンカーボルトについては、特記がなかったので、二重ナット締めを行ってもボルトの が3山以上突出する高さで設置した。
3.内装工事において、天井に設ける点検口の取付けに当たり、軽量鉄骨天井下地の野縁及び野緑受を溶断し、その開口部の補強を行った。
4.外壁乾式工法による張り石工事において、上下の石材間の目地輻を調整するためのスペーサーを撤去した後に、シーリング材を充填した。

解答 3:点検口を設置する場合、野縁及び野縁受を切断し、その開口部の補強を行う。鉄筋や鉄骨に「溶断」を行うと、剛性上の弱点となるので、高速カッターなどで切断する。
(関連問題:平成25年1級学科5、No.21平成21年1級学科5、No.18)

〔H24 No.20〕外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.外壁におけるコンクリート下地へのモルタル塗りに先立ち、デイスクサンダーによりコンクリート表面を目荒しし、デッキブラシ等を用いて十分に水を掛けながら下地の清掃を行った。
2.石先付けプレキャストコンクリート工法において、石の固定に使用するシアコネクターについては、材質をステンレス鋼SUS304とし、径を4mmとした。
3.ALCパネルの受入検査において、外観の確認を行ったところ、ALCパネルに使用上支障のない範囲の欠けがあったので、補修して使用した。
4.カーテンウォール工事において、躯体付け金物の取付け位置の寸法許容差については、特記がなかったので、鉛直方向を±25mm、水平方向を±40mmとした。

解答 4:躯体付け金物の取付け位置の寸法許容差は、特記がない場合、鉛直方向を±10mm、水平方向を±25mmである。(JASS 14)
(関連問題:平成30年1級学科5、No.19、平成16年1級学科4、平成13年1級学科4)

〔H24 No.21〕各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.メーソンリー工事における補強コンクリートブロックの1日の積上げ高さの限度は、1.6m程度を標準とする。
2.合成高分子系シート防水工事において、シート相互の接合部については、原則として、水下側のシートが水上側のシートの上になるように張り重ねる。
3.コンクリートに埋設される合成樹脂管配線における硬質ビニル管は、配管時とコンクリート打設時の温度差等による伸縮を考慮して、直線部が10mを超える場合は、適切な箇所に伸縮カップリングを使用する。
4.鋼板葺屋根に取り付ける軒どいの材料に金属を用いる場合、屋根茸材との電食を考慮して、屋根葺材に対して貴(イオン化傾向の小さい)の材料を用いるのがよい。

解答 2:合成高分子ルーフィングシート防水工事において、シート相互の接合部については、原則として、水下側のシートが水上側のシートの下になるように行う。(建築工事監理指針)

https://1973meishin.wixsite.com/より

 

 

〔H23 No.19〕外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.コンクリート壁面の仕上げ塗装工事において、素地ごしらえについては、コンクリート壁面の含水率が10%以下の状態で行った。
2.コンクリート壁へのモルタル塗りにおいて、モルタル塗りの下塗りについては、先に塗布した吸水調整材が乾燥した後に行った。
3.外壁のタイル後張り工法において、タイルの伸縮調整目地の位置については、下地のコンクリートのひび割れ誘発目地の位置と一致するように設けた。
4.外壁乾式工法による石張り工事において、目地のシーリング材については、シリコーン系シーリング材を使用した。

解答 4:

外壁乾式工法による石張り工事において、止水のために石材間の目地をシーリング材で充填するに当たり、特記がない場合は、目地の深さ・幅ともに8mm以上となっていることを確認する。また、この時のシーリング材は、2成分形ポリサルファイド系シーリング材を用いる。(公共建築工事標準仕様書)

(関連問題:令和元年1級学科5、No.17平成30年1級学科5、No.21平成28年1級学科5、No.16、平成15年1級、平成28年2級学科4、No.18平成24年2級学科4、No.18平成23年2級学科3、No.24)

〔H23 No.21〕各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.木造軸組工法における土台に用いる木材については、耐腐朽性・耐蟻性に優れている「たも」の製材とした。
2.屋根工事において、銅板葺の留付けに用いる固定釘については、ステンレス製の釘とした。
3.モルタル塗りに当たって、骨材に用いる砂の最大寸法については、塗り厚の半分以下で、塗り仕上げに支障のない限り粒径の大きいものとした。
4.防水下地となるコンクリート面における型枠緊張材(丸セパB型)のコーン穴の処理については、水量の少ない硬練りモルタルをコンクリート面と同一になるように充てんした。

解答 1:土台に用いる木材は「ひのき」「ひば」「けやき」「くり」「こうやまき」等を用いる。(JASS 11)

〔H22 No.20〕外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ロッキング構法によるALCパネル工事において、外壁のパネル間の目地のシーリングについては、二面接着とした。
2.カーテンウォール工事において、メタルカーテンウォール部材の取付け位置における目地の幅の寸法許容差については、特記がなかったので、±3mmとした。
3.塗装工事において、セメントモルタル素地の外壁については、合成樹脂調合ペイント塗り(SOP)を施した。
4.押出成形セメント板を用いる外壁工事において、横張り工法により取り付けたフラットパネル(働き幅600mm、厚さ60mmの一般的なもの)については、パネルの積上げ枚数3枚以下ごとに、自重受け金物で受けた。

解答 3:「合成樹脂調合ペイント(SOP)」は、建築物内外部の「木部」や、錆止め塗料を施した「鉄鋼面」「亜鉛めっき鋼面」等に適用する。塗膜の耐アルカリ性が劣るため、コンクリート、モルタル、ボード類の素地には適さない。
コンクリートや木質系素地には「合成樹脂エマルションペイント(EP)」が適している。(建築工事監理指針)
(関連問題:平成23年1級学科5、No.18、平成15年1級学科4、平成12年1級学科4、平成11年1級学科4)

 

 

〔H21 No.20〕外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.カーテンウォール工事において、カーテンウォール部材の仮止めについては、パネル材では3か所以上、形材では2か所以上とし、部材が脱落しないように固定した。
2.夏期に施工するコンクリート下地への塗装工事において、素地調整を行うことができる乾燥期間の目安は、コンクリートの材齢で21日以上とした。
3.外壁乾式工法による張り石工事において、石材については、耐久性や耐酸性を向上させる必要があったので、花こう岩から大理石に変更した。
4.外壁の「下地モルタルの伸縮調整目地」及び「コンクリート躯体のひび割れ誘発目地」については、仕上げのタイルの割付けに合わせて設けた。

解答 3:外壁乾式工法においては、特記のない場合は30mm以上、幅・高さ1200mm以下、面積0.8m2以下の花こう岩を使用する。これは花崗岩が耐火性は劣るが、耐久性があり、磨くと光沢を生じるので、外部に使用するのに適しているからである。大理石は耐火性、耐酸性に劣るので風化しやすく、外部で使用するのは避ける。
(関連問題:平成30年1級学科5、No.19平成26年1級学科5、No.17、平成16年1級、平成10年1級)

〔H21 No.21〕各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鉄筋コンクリート造の梁を貫通する飲料水の給水管については、スリーブを設けずに給水管を直接配管して、コンクリートを打ち込んだ。
2.遣方の検査において、監理者は、墨出しの順序を変えることにより、請負者が行った方法と異なった方法で確認した。
3.鉄骨工事において、施工者が行う工場製品受入検査のうち、塗装の指定のあるものについては、鉄骨製作工場における塗装に先立って行った。
4.高さ1.8mの補強コンクリートブロック造の塀において、壁体の縦筋及び横筋については、D10を400mm間隔に配筋した。

解答 1:「配管用スリーブ」を設けずに直接配管してコンクリートを打つのは避ける。なお配管用スリーブの材料は以下の通り。
・つば付き鋼管:地中部分で水密を要する部分
・硬化ポリ塩化ビニル管:地中部分で水密を要しない部分(防火区画では使用不可)
・溶融亜鉛めっき鋼板:円形スリーブ
紙チューブ:柱・梁以外で、開口補強が不要、スリーブの径が200mm以下の場合のみ使用可能

スリーブ(硬化ポリ塩化ビニル管)

(関連問題:平成30年1級学科5、No.09平成28年1級学科5、No.09平成23年1級学科5、No.09平成22年1級学科5、No.09平成21年1級学科5、No.21平成20年1級学科4、No.09)

〔H20 No.19〕外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.石先付けプレキャストコンクリート工法において、石の固定に使用するシアコネクターの石への埋込み長さについては、20mmとした。
2.外壁乾式工法による石工事において、体にファスナーを固定する「あと施工アンカー」については、ステンレス (SUS304)の金属系アンカーを使用した。
3.外壁におけるコンクリート下地へのモルタル塗りに先立ち、高圧水洗浄によりぜい弱層の除去及び下地面の目荒しを行った。
4.ALCパネルの受入検査において、外観の確認を行ったところ、ALCパネルに使用上支障のない範囲の欠けがあったので、補修して使用した。
5.スパンドレルパネル方式のPCカーテンウォール工事において、層間変位については、スパンドレルパネルを回転させることにより追従できるようにした。

解答 5:スパンドレル方式とは、腰壁部分と下がり壁部分とを一体化した部材を、同一階のはり又はスラブに取り付ける方式である。この方式における層間変位はパネル部分ではなく、サッシ部分で追従させる。

 

 

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投稿日:2020年5月5日 更新日:

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