一級建築士試験分野別まとめ
施工
仕上げ工事①

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分野別まとめ
(平成20年度から令和02年度まで)
一級建築士
施工
仕上げ工事①
〔R02 No.16〕防水工事に関する次の記述のうち、監理者が行った行為として、最も不適当なものはどれか。
1.屋内防水密着工法によるアスファルト防水工事において、平場の鉄筋コンクリートの打継ぎ部については、幅50mm程度の絶縁用テープを張り付けた後、幅300mm程度のストレッチルーフィングの増張りが行われていることを確認した。
2.接着工法による合成高分子系シート防水工事において、加硫ゴム系シートの接合幅(重ね幅)については、平場部、立上がり面ともに100mmとなっていることを確認した。
3.陸屋根のステンレスシート防水工事において、部分吊子とした吊子の固定間隔(はぜ方向)については、一般部600mm、端部450mm、隅角部300mmとなっていることを確認した。
4.シーリング工事において、ノンワーキングジョイントの鉄筋コンクリート造の外壁の収縮目地については、三面接着となっていることを確認した。
解答 2:接着工法による合成高分子系シート防水工事における加硫ゴム系シートの接合幅は、平場部は100mm、立上がりは150mmとする。(関連問題:平成18年1級学科4、平成15年1級学科4、平成12年1級学科4)
〔R01 No.16〕防水工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.合成高分子系シート防水工事において、防水層の下地の入隅については直角とし、出隅については45度の面取りとした。
2.アスファルト防水工事において、アスファルトプライマーを刷毛でむらなく均一となるよう塗布し、30~60分程度の経過後、一層目のアスファルトルーフィングを張り付けた。
3.共同住宅において、現場打ち鉄筋コンクリートのバルコニーを塗膜防水としたので、防水層の塗膜防水材をウレタンゴム系とし、その仕上げを軽歩行用仕上塗料とした。
4.屋上緑化システム工事において、防水層に植物の根が直接触れないようにするために、耐根層を防水層直上部に設けた。
解答 2:「アスファルトプライマー」は、下地を十分に清掃した後、刷毛などで施工範囲の全面にむらなく均一に塗布し、乾燥させる。原則として、ルーフィング類の張り付けはアスファルトプライマー塗布の翌日に行う。(JASS 8)
(関連問題:平成25年1級学科5、No.16、令和元年2級学科5、No.17、平成26年2級学科4、No.17、平成24年2級学科5、No.17、平成21年2級学科5、No.14)
〔H30 No.16〕防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.アスファルト防水工事において、コンクリート下地の乾燥状態については、高周波水分計で測定するとともに、コンクリート打込み後の経過日数により判断した。
2.アスファルト防水工事において、平場部の防水層の保護コンクリートに設ける伸縮調整目地の割付けについては、パラペット等の立上り部の仕上り面から600mm程度とし、中間部は縦横の間隔を5m程度とした。
3.シーリング工事において、外部に面するシーリング材の施工に先立ち行う接着性試験については、特記がなかったので、簡易接着性試験とした。
4.シーリング工事において、2成分形シーリング材については、1組の作業班が1日に行った施工箇所を1ロットとして、ロットごとにサンプルを別に作製し硬化の過程や硬化状態を確認した。
解答 2:防水層の伸縮目地は、パラペット・塔屋などの際および立ち上がり面から600mm以内、中間部の縦横3,000mm程度の間隔、幅20mm以上で、保護コンクリートの下面に達するように設ける。(JASS 8)

http://3244650.blog.fc2.com/より
(関連問題:平成27年1級学科5、No.16、平成18年1級学科4、平成16年1級学科4、平成11年1級学科4、平成09年1級学科4)
〔H29 No.16〕防水工事及び屋根工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.アスファルト防水工事において、コンクリート下地の乾燥状態については、高周波水分計による下地水分の測定により判断した。
2.シーリング工事において、特記がなかったので、コンクリート壁下地の外壁のタイル目地に2成分形ポリサルファイド系シーリング材を使用した。
3.アスファルト防水工事で使用する縦引き型ルーフドレンについては、ルーフドレンから雨水排水縦管までの横引き管を短くするため、ルーフドレンをパラペットの立上り部に接する位置に設置した。
4.金属板による折板葺において、タイトフレームと受け梁との接合については、ボルト接合とせずに隅肉溶接とし、風による繰返し荷重による緩みを防止した。
解答 3:ドレンや貫通パイプなどは、防水施工に支障のないように設けなければならない。またこれらの周りにストレッチルーフィングやシート類の切張り作業、またシートの重ね作業を行う必要がある。ドレン等が立ち上がりに接近していると、以上の作業が難しくなってしまう。(JASS 8)
〔H28 No.16〕防水工事及び屋根工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.アスファルト防水工事において、コンクリート下地の乾燥状態については、高周波水分計による下地水分の測定により判断した。
2.シーリング工事において、特記がなかったので、コンクリート壁下地の外壁のタイル目地に2成分形ポリサルファイド系シーリング材を使用した。
3.アスファルト防水工事で使用する縦引き型ルーフドレンについては、ルーフドレンから雨水排水縦管までの横引き管を短くするため、ルーフドレンをパラペットの立上り部に接する位置に設置した。
4.金属板による折板葺において、タイトフレームと受け梁との接合については、ボルト接合とせずに隅肉溶接とし、風による繰返し荷重による緩みを防止した。
解答 3:ドレンや貫通パイプなどは、防水施工に支障のないように設けなければならない。またこれらの周りにストレッチルーフィングやシート類の切張り作業、またシートの重ね作業を行う必要がある。ドレン等が立ち上がりに接近していると、以上の作業が難しくなってしまう。(JASS 8)
〔H27 No.16〕防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.アスファルト防水工事において、防水下地の入隅及び出隅については、通りよく45度の面取りとした。
2.アスファルト防水工事において、平場部の防水層の保護コンクリートに設ける伸縮目地の割付けについては、パラペット等の立上り部の仕上り面から600mm程度とし、中間部は縦横の間隔を3,000mm程度とした。
3.塗膜防水工事において、防水材塗継ぎの重ね幅を50mmとし、補強布の重ね幅を100mmとした。
4.シーリング工事において、2成分形シーリング材は、1組の作業班が1日に行った施工箇所を1ロットとして、ロットごとに別に作成したサンプルにより、定期的に練混ぜ後の硬化状態を確認した。
解答 3:塗膜防水工事における補強布(幅100mm程度)は、下地によくなじませ、耳打ち・シワなどが生じないように防水材で張り付ける。このとき塗継ぎ重ね幅は100mm以上、補強布の重ね幅は50mm以上とする。(公共建築工事標準仕様書)
(関連問題:平成23年1級学科5、No.16、平成18年1級学科4、平成14年1級学科4、平成11年1級学科4)
〔H26 No.16〕防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.シーリング工事において、鉄筋コンクリート造の建築物の外壁に設けるひび割れ誘発目地については、目地底にボンドブレーカーを使用せずに、シーリング材を充填する三面接着とした。
2.シート防水工事において、合成樹脂系シートを用いた接着工法については、立上り部及び平場のシート張付けに先立ち、出隅角及び入隅角に成形役物を張り付けた。
3.塗膜防水工事において、補強布については、下地によくなじませ、しわや耳立ちが生じないように防水材で張り付けた。
4.改質アスファルトシート防水工事において、立上り部の防水層の末端部については、押え金物を用いて留め付け、ゴムアスファルト系シーリング材を充填した。
解答 2:合成高分子系シート防水の一つである「合成樹脂系」ではシート施工後、出入隅角は成形役物を張り付け、端部はシール材を用いて処理を行う。(JASS 8)
〔H25 No.16〕防水工事及び屋根工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.シート防水工事において、防水層の下地の入隅については直角とし、出隅については45度の面取りとした。
2.アスファルト防水工事において、アスファルトプライマーを刷毛でむらなく均一となるように塗布した後、15分程度の時間をおいて、直ちに一層目のアスファル卜ルーフィングを張り付けた。
3.鉄筋コンクリート造の陸屋根に設ける横型ルーフドレンの取付けについては、ドレンのつばの天端レベルを周辺コンクリート天端から40mm程度下げ、ドレンが水平になるように固定して、コンクリートに打ち込んだ。
4.木造建築物のJ形瓦を用いる屋根工事において、緩勾配で漏水のおそれがある部分 (3.5/10勾配、流れ長さ11m)の下葺材料については、改質アスファルトルーフィングを使用した。
解答 2:「アスファルトプライマー」は、下地を十分に清掃した後、刷毛などで施工範囲の全面にむらなく均一に塗布し、乾燥させる。原則として、ルーフィング類の張り付けはアスファルトプライマー塗布の翌日に行う。(JASS 8)
(関連問題:令和元年1級学科5、No.16、令和元年2級学科5、No.17、平成26年2級学科4、No.17、平成24年2級学科5、No.17、平成21年2級学科5、No.14)
〔H24 No.16〕防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.シーリング工事において、目地周辺の汚れを防止し目地の線を通りよく仕上げるために張り付けたマスキングテープを、シーリング材のへら押え終了後、直ちに取り除いた。
2.シーリング工事において、やむを得ず種類の異なるシーリング材を打ち継ぐ必要があったので、シリコーン系シーリング材を先打ちし、ポリサルファイド系シーリング材を後打ちした。
3.絶縁工法によるアスファルト防水工事において、砂付あなあきルーフィングを一般平場部に使用したが、立上り部については省略した。
4.アスファルト防水工事において、立上りの高さが450mmであったので、立上りと平場のアスファルトルーフィング類を別々に張り上げた。
解答 2:そもそも異なる種類のシーリング材の打ち継ぎは望ましいものではない。しかし適材適所の考え方により、やむを得ず異種シーリングの打ち継ぎが必要になる場合がある。このとき先打ち・後打ちの種類によって打ち継ぎの可否が分かれる。シリコーン系シーリングを先打ちした場合は、シリコーン系以外を打ち継ぐことはできない。(JASS 8)
(関連問題:平成15年1級学科4)
〔H23 No.16〕防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.アスファルト防水工事の屋根露出防水絶縁工法において、一般平場部の最下層には、アスファルトプライマー塗りの後にストレッチルーフィングを全面にわたって張り付けた。
2.シート防水工事の接着工法において、一般平場部の合成高分子系ルーフィングシートについては、引張りを与えないように、また、しわを生じさせないように張り付け、ローラーにより下地に接着させた。
3.ウレタンゴム系塗膜防水工事において、補強布の重ね幅については50mmとし、防水材の塗継ぎの重ね幅については100mmとした。
4.シーリング工事において、鉄筋コンクリート造の外壁の建具枠回りについては、目地底にボンドブレーカーを用いずに、シーリング材を充填する三面接着とした。
解答 1:アスファルト防水工事の屋根露出防水絶縁工法は、以下の工程で行う。(JASS 8)
アスファルトプライマー塗り
→粘着層付改質アスファルトシート
→砂付ストレッチルーフィング
→仕上げ塗料塗り
〔H22 No.16〕防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.アスファルト防水工事において、防水層の水はけを良くするため、下地となる平場のコンクリート面を水平に打設し、防水層を施した後、保護コンクリートで1/50の勾配を確保した。
2.改質アスファルトシート防水工事において、立上り部の防水層の末端部については、押え金物を用いて留め付け、ゴムアスファルト系シーリング材を充填した。
3.打放しコンクリートのパラペット天端については、パラペット天端のひび割れや表面の劣化を防ぐため、塗膜防水を施した。
4.アスファルト防水工事において、平場のアスファルトルーフィング類の張付けの重ね幅については、長手及び幅方向とも、100mm程度とした。
解答 1:アスファルト防水工事において、平場の排水勾配は、原則として下地の施工段階で確保する。設問文「下地となる平場のコンクリート面を水平に打設し、防水層を施した後」に勾配をとると、防水層の耐久性を損なう恐れがある。(JASS 8)
〔H21 No.16〕防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.シーリング工事において、被着体の組合せがコンクリート部材と金属部材である窓枠まわりの目地については、特記がなかったので、2成分形変成シリコーン系シーリング材を使用した。
2.ウレタンゴム系塗膜防水工事において、防水層の下地については、入隅を丸面に仕上げ、出隅を通りよく直角に仕上げた。
3.トーチ工法による改質アスファルトシート防水工事において、改質アスファルトシートの重ね部の張付けは、先に張り付けたシートの接合箇所の表面と張り合わせるシートの裏面とをトーチバーナーによってあぶり、改質アスファルトがはみ出す程度まで十分に溶融し、密着させた。
4.屋根保護防水密着工法によるアスファルト防水工事において、防水層の施工完了後、絶縁用シートを敷き込み、保護コンクリートを打ち込んだ。
解答 2:アスファルト防水の下地の場合、出隅・入隅ともに30mm程度の面取りとするが、その他の場合は出隅は3~5mm程度の面取り、入隅は直角に仕上げる。
(関連問題:令和元年1級学科5、No.16、平成29年1級学科5、No.16、平成25年1級学科5、No.16、平成21年1級学科5、No.16、平成18年1級、平成16年1級、平成13年1級、平成10年1級)
〔H20 No.15〕防水工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.シーリング工事において、鉄筋コンクリート造の外壁に設けるひび割れ誘発目地については、一般に、目地底にポンドブレーカーを使用せずに、シーリング材を充填する三面接着とする。
2.アスファルト防水工事における屋根保護防水断熱工法は、一般に、防水層の上に吸水性の特に小さい断熱材を設け、絶縁用シートを敷き、保護コンクリートを設けるもので、直射日光や外気温の影響から防水層を保護する効果もある。
3.アスファルト防水工事における屋根保護防水密着工法においては、一般に、防水層のふくれを防止するために平場部に脱気装置を設ける。
4.鋼板による折板茸において、タイトフレームと受け梁との接合については、風による繰返し荷重による緩みを防ぐために、ボルト接合とせずに、すみ肉溶接とする。
5.屋上緑化システムにおける耐根層は、一般に、防水層に植物の根が直接触れることがないようにするために、防水層の保護コンクリートの上部又は防水層直上部に設ける。
解答 3:露出防水層の場合、直射日光により、コンクリートスラブ内の水が水蒸気になり、防水層が局部的に押し上げられて「ふくれ」が生じる。このふくれ対策に使用される「脱気装置」は、下地の湿気を排出させる装置で、絶縁工法で用いられる。
(関連問題:平成25年1級学科5、No.24、平成17年1級学科4、平成14年1級学科4、平成12年1級学科4)
〔R02 No.15〕木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄筋コンクリート造の建築物の内部工事において、間仕切軸組として使用する木材の樹種については、特記がなかったので、杉とした。
2.鉄筋コンクリート造の建築物の内部工事において、造作材に使用する木材の含水率については、特記がなかったので、工事現場搬入時に高周波水分計により測定した含水率が15%以下であることを確認した。
3.木造軸組工法において、筋かいが間柱と取り合う部分については、間柱を筋かいの厚さだけ欠き取って筋かいを通した。
4.木造軸組工法において、基礎を土台とを緊結するアンカーボルトについては、耐力壁の両端の柱の下部付近及び土台継手の下木の端部付近に設置した。
〔R01 No.15〕木工事に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1.最下階の床が木造の床組の建築物において、床下をコンクリートで覆わなかったので、ねこ土台を用い、外周部の土台の全周にわたって、1m当たり有効面積75cm2以上の換気孔が設けられていることを確認した。
2.鉄筋コンクリート造の建築物において、建具枠や間仕切壁下地を留め付けるための「木れんが」については、樹種がヒノキで、「木れんが用接着剤」によりコンクリート面に張り付けられていることを確認した。
3.軸組工法による木造の建築物における構造用合板等の面材を併用しない耐力壁において、壁倍率2.0に適合させるために30 mm×90 mmの木材を片筋かいとし、その端部がプレートBP‒ 2により緊結されていることを確認した。
4.鉄筋コンクリート造の建築物の内部仕上げの下地を木工事とするに当たり、床組の土台の取付けに使用するアンカーボルトは、位置や埋込み深さが不正確とならないことを重視して、「あと施工アンカー」が適切に使用されていることを確認した。
解答 3:耐力壁の壁倍率を1.5倍に適合させるためには、厚さ30mm以上×幅90mm以上とし、壁倍率を2.0倍に適合させるためには、厚さ45mm以上×幅90mm以上の木材を片筋かいとする。よって設問の「30 mm×90 mm」では不適合である。(木造住宅工事仕様書)
(関連問題:平成27年1級学科5、No.15)
〔H30 No.15〕木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.造作材に使用するJISによる「Nくぎ」の代用品として、「FNくぎ」を使用した。
2.現場における木材の含水率の測定に当たり、測定箇所については、1本の製材の異なる2面について、両小口から300mm以上離れた2箇所及び中央部1箇所とし、計6箇所とした。
3.構造用合板による大壁造の耐力壁において、山形プレートを用いて土台と柱とを接合する箇所については、山形プレート部分の構造用合板を切り欠き、その近傍の釘打ちについては増し打ちを行った。
4.軸組構法(壁構造系)において、基礎と土台とを緊結するアンカーボルトの埋込み位置の許容誤差を、±5mmとした。
解答 1:下地および造作材に用いる釘は、JIS規格品で鉄・ステンレス鋼を用いる。FN釘は梱包用として用いられるもので、下地および造作材に用いてはならない。(建築工事監理指針)
(関連問題:平成26年1級学科5、No.15)
〔H29 No.15〕木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.桁に使用する木材については、継伸しの都合上、やむを得ず短材を使用する必要があったので、その長さを2m内外とし、継手部分は短ざく金物で補強した。
2.建方精度の許容値は、特記がなかったので、垂直の誤差の範囲を1/1,000 以下、水平の誤差の範囲を1/500以下とした。
3.ボルト径が16mmの孔あけ加工は、特記がなかったので、ボルトが木部のボルト孔に密着するように、ボルト孔の径をボルト径に2.0mmを加えた大きさとした。
4.地表面から高さ1m以下の外周壁内及び水まわり部分に接する壁内における柱、間柱、筋かい、構造用面材及び胴縁類には、特記がなかったので、JIS規格品の表面処理用木材保存剤を塗布した。
解答 2:木工事における建方精度の許容値は、特記による。特記がない場合、垂直・水平の誤差の範囲をどちらも1/1,000以下とする。(JASS 11)
〔H28 No.13〕木造建築物において用いる接合金物の種類、形状及び主な用途の組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、図で示した金物の形状は、用途別に複数あるサイズのうちから、1例を示したものである。
解答 4:「折曲げ金物」は、「ひねり金物」と同じく、垂木や軒桁、母屋との接合に用いられる。(木造住宅工事仕様書)
(関連問題:平成23年1級学科5、No.15、平成22年1級学科5、No.15、平成18年1級学科4)
〔H27 No.15〕木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.構造用合板による大壁造の耐力壁において、土台と柱とを山形プレートで接合する箇所については、構造用合板を切り欠き、近傍に釘を増し打ちした。
2.2階床ばりの継手を追掛け大栓継ぎとするので、その継手については、上木先端部が柱心より150mm内外となるように下木を持ち出した。
3.1階床組みを束立て床とするので、木材の床束の束石からの移動や浮き上がりを防止するため、床束に根がらみを添え付けて釘打ちした。
4.構造用合板等の面材を併用しない耐力壁において、壁倍率2.0に適合させるために、30mm×90mm(柱三割)の木材を片筋かいとし、その端部を筋かいプレートBP-2で柱と土台に緊結した。
解答 4:耐力壁の壁倍率を1.5倍に適合させるためには、厚さ30mm以上×幅90mm以上とし、壁倍率を2.0倍に適合させるためには、厚さ45mm以上×幅90mm以上の木材を片筋かいとする。よって設問の「30 mm×90 mm」では不適合である。(木造住宅工事仕様書)
(関連問題:令和元年1級学科5、No.15)
〔H26 No.15〕木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.工事現場における木材の含水率の測定を、電気抵抗式水分計がなかったため、高周波水分計を用いて実施した。
2.鉄筋コンクリート造の建築物の内装工事において、建具枠や間仕切り壁下地を留め付けるための「木れんが」については、樹種をひのきとし、コンクリート面に「あと施工アンカー」により取り付けた。
3.造作材に使用するJIS規格品の「Nくぎ」の代用品として、「FNくぎ」を使用した。
4.造作材にラワン材を使用するに当たり、ヒラタキクイムシの食害の対策として、JASによる保存処理K1の防虫処理を行ったものを使用した。
解答 3:下地および造作材に用いる釘は、JIS規格品で鉄・ステンレス鋼を用いる。FN釘は梱包用として用いられるもので、下地および造作材に用いてはならない。(建築工事監理指針)
(関連問題:平成30年1級学科5、No.15)
〔H25 No.15〕木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.木造軸組工法の住宅における大壁造の面材耐力壁において、1階と2階の上下同位置に構造用面材による耐力壁を設けたので、胴差部の上下の構造用面材については、相互間の隙間がないように釘留めとした。
2.木造軸組工法の住宅における床組において、フローリング張りの下張り用床板を受ける根太の間隔を、303mmとした。
3.鉄筋コンクリート造の建築物における内部工事の間仕切壁の軸組において、厚さ12.5mmのせっこうボードを使用したので、胴緑の間隔を303mmとした。
4.鉄筋コンクリート造の建築物における内部工事の下地材として使用する木材について、代用樹種の使用が認められていたので、すぎの代わりにべいつがを使用した。
解答 1:1階と2階の上下同位置に構造用面材による耐力壁を設ける場合は、胴差部の構造用面材の相互間に、6mm以上の隙間をあきを設ける。(木造建築工事標準仕様書)
(関連問題:平成20年1級学科4、No.14)
〔H24 No.15〕木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.木材の筋かいと間柱との取合い部分については、間柱を筋かいの厚さだけ欠き取り、釘2本を平打ちした。
2.土台を基礎に緊結するため、径12mmのアンカーボルトを、250mm埋め込むこととした。
3.敷居及び鴨居の溝じゃくりについては、木裏において行った。
4.地表面から高さ1m以下の外周壁内及び水まわり部分に接する壁内における柱、間柱、筋かい、構造用面材及び胴縁類には、木材保存処理材を用いた。
解答 3:木材は乾燥すると、木表が凹に反る。このため「鴨居」は木表を下端に、「敷居」は木表を上端に使い、クリープによって建具の開閉が硬くなるのを防ぐ。(JASS 11)
(関連問題:令和元年1級学科4、No.27、平成29年1級学科4、No.27、平成26年1級学科4、No.27、平成21年1級学科4、No.27、平成19年1級学科4)
〔H23 No.15〕木造軸組工法の住宅における部材の接合部に用いる接合金物イ~ニとその名称との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1.接合金物 イ—かど金物
2.接合金物 ロ—羽子板ボルト
3.接合金物 ハ—ひねり金物
4.接合金物 ニ—ホールダウン金物(引き寄せ金物)
解答 1:「折曲げ金物」は、「ひねり金物」と同じく、垂木や軒桁、母屋との接合に用いられる。(木造住宅工事仕様書)
(関連問題:平成28年1級学科5、No.15、平成22年1級学科5、No.15、平成18年1級学科4)
〔H22 No.15〕木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.垂木の軒桁への留付けは、かど金物を当て、釘打ちとした。
2.建築物の出隅にある通し柱と胴差との仕口は、「傾ぎ大入れ短ほぞ差し」とし、かね折り金物当て六角ボルト締め、スクリュー釘打ちにより補強した。
3.土台に使用する木材については、継ぎ伸しの都合上、やむを得ず短材を使用する必要があったので、その長さを1m程度とした。
4.筋かいを設ける耐力壁下部のアンカーボルトは、その耐力壁の両端の柱心から200mm程度離れた位置に埋め込んだ。
解答 1:「かど金物」は、引っ張りを受ける柱と土台や横架材の接合に用いられる。垂木や軒桁、母屋との接合には、「折曲げ金物」や「ひねり金物」が用いられる。(木造住宅工事仕様書)
(関連問題:平成28年1級学科5、No.15、平成23年1級学科5、No.15、平成18年1級学科4)
〔H21 No.15〕木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.構造材の工事現場搬入時の含水率は、特記がなかったので、20%以下であることを確認した。
2.木材の筋かいと間柱との取り合い部分は、相欠きとした。
3.心持ち材の化粧柱には、表面のひび割れを防ぐために、背割りを入れた。
4.筋かいが取り付く柱と基礎との緊結には、引き寄せ金物(ホールダウン金物)を使用した。
解答 2:木造における筋交いは、構造耐力上、重要な部材である。そのため原則として筋交いを欠き込んではならない。間柱と交差する部分については、間柱を欠き込む。
(関連問題:平成24年1級学科5、No.15、令和元年2級学科4、No.16、平成27年2級学科4、No.11)
〔H20 No.14〕木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄筋コンクリート造の内部工事において、建具枠や間仕切り壁下地を留め付けるための木れんがについては、樹種をひのき等とし、コンクリート面に「木れんが用接着剤」又は「あと施工アンカー」により取り付ける。
2.大壁造の面材耐力壁において、構造用面材に用いる構造用合板の張り方については、原則として、910mm×2,730mm版のものを縦張りとする。
3.長さの表示のない場合の釘の長さについては、打ち付ける板厚の2.5倍以上を標準とする。
4.木材の断面を表示する寸法において、一般に、引出線により示されている部材寸法(短辺×長辺)は「ひき立て寸法」とし、寸法線により記入されている部材寸法は「仕上り寸法」とする。
5.大壁造の面材耐力壁において、1階と2階の上下同位置に構造用面材による耐力壁を設ける場合は、胴差部において、上下の構造用面材相互間の隙間がないように釘留めする。
解答 5:1階と2階の上下同位置に構造用面材による耐力壁を設ける場合は、胴差部の構造用面材の相互間に、6mm以上の隙間をあきを設ける。(木造建築工事標準仕様書)
(関連問題:平成25年1級学科5、No.15)
〔R02 No.18〕ガラス工事及び金属工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ガラス工事において、グレイジングチャンネル構法によりサッシにガラスをはめ込んだので、セッティングブロックを使用しなかった。
2.化粧せっこうボード張りの軽量鉄骨天井下地において、吊りボルトについては端から200mmの位置に配置した。
3.軽量鉄骨壁下地のスペーサーについては、スタッドの両端及び振れ止めの位置を押さえ、間隔600mm程度に取り付けた。
4.鋼製の手摺の取付けに当たって、手摺の支柱については、コンクリート及びモルタルの中に入る部分であっても、錆止めの処置を行った。
解答 2:軽量鉄骨天井下地の、野縁受け、インサート、吊りボルトの間隔は900mm程度とし、周辺部は端から150mm以内に配置する。(公共建築工事標準仕様書)
(関連問題:平成25年1級学科5、No.19、平成21年1級学科5、No.19、平成11年1級学科4)
〔H27 No.18〕ガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.サッシ枠が地震による面内変形を受けた場合にガラスが割れないようにするため、サッシ枠のはめ込み溝底とガラスエッジとの間に設けるエッジクリアランスの寸法を確認した。
2.矩形でない形状の複層ガラスについては、2枚のガラスの複層加工を行った後、ガラスの切欠き加工及び小口処理を行う手順を、ガラス工事施工計画書にて確認した。
3.外部に面する網入り板ガラスの小口部分に、ガラス用防錆塗料又は防錆テープを用いて防錆処置を施し、発錆による割れを防止した。
4.ガラスの熱割れ防止対策の検討のため、建築物の立地、開口部の方位、ガラスの光特性・熱特性等により熱応力を算出し、ガラスエッジの許容応力と比較した。
解答 2:複層ガラスの周辺は、スペーサーと封着材によって2枚のガラスが接着されているので、複層加工後の切断、小口処理、穴あけ、切欠きなどの加工は行わない。(JASS 17)
〔H26 No.18〕ガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.外部に面する建具に複層ガラスを用いるはめ込み構法において、はめ込み溝内への水の浸入により、複層ガラスのシール材が劣化するおそれがあるので、下端のはめ込み溝内に有効な水抜き孔を設けた。
2.DPG構法における強化ガラスにおいて、点支持金物を取り付けて支持構造と連結するための点支持用孔については、強化加工前に工場で加工した。
3.高遮性能熱線反射ガラスの清掃は、ガラス表面の反射膜を傷つけないように、軟らかいゴムを用いて水洗いとした。
4.グレイジングチャンネル構法において、水密性・気密性を低下させないように、ガラスの四周に巻き付けたグレイジングチャンネルをガラス下辺中央部で突き合わせた。
解答 4:グレイジングチャンネル構法において、ガラスの4周にグレイジングチャンネルを巻きつけ、ガラス上辺中央部で突合わせてサッシを組むように取り付ける。(JASS 17)
〔H25 No.18〕ガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.はめ込み構法において、ガラス小口とはめ込み溝の底との間には、地震時に建具枠が変形したときの接触を防ぐために、セッティングブロックを用いてエッジクリアランスを設けた。
2.DPG構法において、室内に使用するガラスヘの丸穴あけ加工については、特記がなかったので、穴の外周からガラスエッジまでの距離を、30mm以上、かつ、穴の直径以上とした。
3.引違い窓のセッティングブロックは、フロート板ガラスの両端部からガラス幅の1/4の位置に設置した。
4.外部に面する複層ガラスの取付けにおいて、グレイジングチャンネルを用いた。
解答 4:複層ガラスの施工には、水密性や止水性の低い構造ガスケット構法やグレイジングチャンネル構法は、採用しない。
(関連問題:平成22年1級学科5、No.18、平成19年1級学科4)
〔H23 No.17〕ガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.高層階のバルコニーの手すりの面材に使用するガラスについては、ガラスの破損時の破片の飛散を防止するために、合わせガラスとした。
2.DPG構法に使用するガラスについては、ガラスを点支持金物で固定することを考慮して、強化ガラスとした。
3.サッシにはめ込まれた板ガラスの熱割れを防止するために、フロート板ガラスに比べて日射吸収率の高い熱線吸収板ガラスを用いた。
4.養生を取り外した後の熱線反射ガラスの清掃については、ガラス表面の反射膜を傷つけないように、軟らかいゴムやスポンジを用いて水洗いとした。
解答 3:ガラスの熱ひび割れは、太陽の輻射熱に作用され、熱を受ける部分と受けない部分との膨張差で生じるストレスのためにガラスが破損する現象。日射吸収率の高いガラスほど熱割れが生じやすい。(JASS 17)
(関連問題:平成27年1級学科5、No.18)
〔H22 No.18〕ガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.外部に面する複層ガラスの取付けには、一般に、グレイジングチャンネルを用いない。
2.外部に面する網入り板ガラスの「下辺小口部分」及び「縦小口下端から1/4の高さまでの部分」には、ガラス用防錆塗料又は防錆テープを用いて防錆処置を行う。
3.SSG構法とは、ガラスの周辺において構造シーラントを用いてガラスの支持部材に接着する辺を有し、ガラスの強度計算において構造シーラントの接着辺を強度上の支持辺とみなす構法である。
4.かかり代 とは、地震時における建築物の躯体の面内変形によって窓枠が変形した場合に、板ガラスと窓枠との接触を防止するために必要な寸法である。
解答 4:「掛り代(かかりしろ)」とは、主に風圧力による板ガラスの窓枠からの外れ防止や、ガラス切断面の反射を見えなくする役割を持つ。設問文は「エッジクリアランス」に関する説明である。(JASS 17)(関連問題:平成30年1級学科5、No.18、平成27年1級学科5、No.18、平成25年1級学科5、No.18、平成20年1級学科4、No.17)
〔H20 No.17〕ガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.DPG構法において、室内に使用するガラスヘの丸穴あけ加工については、特記がない場合、穴の外周からガラスエッジまでの距離を、30mm以上、かつ、穴の直径以上とする。
2.はめ込み構法において、外部に面する建具に合わせガラスを用いる場合、中間膜が水分の影響を受け、白濁したり、剥離したりするおそれがあるので、はめ込み溝内に水抜き孔を設ける。
3.はめ込み構法において、ガラス小口とはめ込み溝の底との間には、地震時に建具枠が変形したときの接触を防ぐために、エッジクリアランスを設ける。
4.倍強度ガラスは、板ガラスを熱処理してガラス表面に強い圧縮応力層をつくり、破壊強さを増加させたもので、破損したときに小さな粒状の細片となり、 鋭利な破片を生じにくくしたものである。
5.サッシにはめ込まれた板ガラスは、直射日光を受ける部分とそれ以外の部分との温度差が大きいときに、板ガラスの内部に発生する応力によって割れることがある。
解答 4:「倍強度ガラス」は、同じ厚さのフロート板ガラスに比べて耐風圧強度、熱割れ強度が約1倍程度優れたガラス。ただし、万が一破損した場合、フロート板ガラスと同様の割れ方になり、強化ガラスのように、粒上には割れない。
(関連問題:平成21年2級学科3、No.25、平成26年2級学科3、No.24)
〔R01 No.18〕金属工事及びガラス工事に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1.軽量鉄骨壁下地工事において、床ランナー下端から1.2mごとに設ける振れ止めを電気配管の敷設により切断せざるを得なかったので、切断する箇所を振れ止めと同材又は吊りボルト(外径9.0mm)で補強する計画であることを確認した。
2.軽量鉄骨天井下地工事において、天井面に下がり壁による段違いがあったので、野縁受と同材又は山形鋼(L-30×30×3(mm))を補強材に用いて、3.6 m程度の間隔で斜め補強されていることを確認した。
3.屋外に設置する鋼製の手摺において、温度差40 ℃の場合の部材伸縮の目安を1m当たり0.5mmとして、伸縮調整部が5~10mごとに設けられていることを確認した。
4.屋外に面する建具に合わせガラスを使用するに当たり、建具のガラス溝内に雨水が浸入した場合に雨水を排水するため、建具下枠のガラス溝に設ける水抜き孔の直径が6mm以上となっていることを確認した。
解答 2:段違いのある天井においては補強を施さないと変形してしまう恐れがある。この時の斜め補強を「振れ止め補強」といい、振れ止め補強の間隔は、2700mm程度とする。(JASS 26)
(関連問題:平成19年1級)
〔H30 No.18〕金属工事及びガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.軽量鉄骨天井下地工事において、JISによる建築用鋼製下地材を使用したので、高速カッターで切断した面には、亜鉛の犠牲防食作用が期待できることから、錆止め塗料塗りを省略した。
2.ガラス工事におけるガラスブロック積み工法において、伸縮調整目地については、特記がなかったので、5mごとに幅15mmとした。
3.軽量鉄骨壁下地工事において、振れ止めについては、JISによる建築用鋼製下地材を使用し、床ランナーから上部ランナーまでの高さが3,000mmであったので、床ランナー下端から1,500mmの位置に1段目の振れ止めを設けた。
4.はめ込み構法によるガラス工事において、サッシ枠が地震による面内変形を受けた場合におけるガラスの割れの防止のため、サッシ枠四周のエッジクリアランス(はめ込み溝底とガラスエッジとの間の寸法)を確認した。
解答 3:「振れ止め」は、床ランナーより間隔約1.2mごとに設ける。(ただし上部ランナーから400mm以内に振れ止めを設ける場合は、その振れ止めを省略することができる)(建築工事監理指針)

https://www.daikokuya-net.com/より
(関連問題:平成26年1級学科5、No.19、平成17年1級学科4)
〔H29 No.18〕金属工事及びガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、建築物の天井は、特定天井又はシステム天井に該当しない吊り天井とする。
1.軽量鉄骨天井下地において、天井のふところが1.5mであったので、吊りボルトの水平補強及び斜め補強に当たり、[-19× 10× 1.2(mm)の鋼材を使用した。
2.軽量鉄骨天井下地において、野縁を野縁受に留め付ける留付けクリップのつめの向きについては、野縁受の溝に確実に折り曲げられるように、向きを揃えて留め付けた。
3.設計図書において、強化ガラスの指定があったが、自然破損の危険性があるので、設計者、建築主、監理者、工事施工者等で協議して合わせガラス仕様に変更した。
4.アルミニウム製建具へのフロート板ガラスによる複層ガラス(6mm+ A6+6mm)のはめ込みに当たり、不定形シーリング材構法における複層ガラスの掛り代を、特記がなかったので、15mm以上確保した。
解答 2:軽量鉄骨天井下地の野縁は、「留付けクリップ」によって野縁受に留め付ける。このときの「留付けクリップ」のつめの向きは、野縁受の溝に確実に折り曲げられるように、交互に向きを変えて留め付けるものとする。(建築工事監理指針)

留め付けクリップ(https://www.noju.co.jp/より)
(関連問題:平成24年1級学科5、No.18)
〔H28 No.18〕金属工事及びガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.アルミニウム合金製の手摺の取付けにおいて、温度差が40°C の場合の部材伸縮の目安を1m当たり1.0mm程度として、伸縮調整部を所定の間隔で設けた。
2.鉄筋コンクリート造の躯体へのアルミニウム製の外壁サッシの取付けに当たって、サッシ下部のモルタルを確実に充填するために、水切り板下部とサッシ下枠下部のモルタル詰めを二度に分けて行った。
3.アルミニウム製の外壁サッシにおいて、引違い窓のセッティングブロックは、フロート板ガラスの両端部からガラスの横幅寸法の1/4の位置に設置した。
4.外壁サッシにはめ込まれた板ガラスの熱割れを防止するために、フロート板ガラスに比べて日射吸収率の高い熱線吸収板ガラスを用いた。
解答 4:ガラスの熱割れは、太陽の輻射熱に作用され、熱を受ける部分と受けない部分との膨張差で生じるストレスのためにガラスが破損する現象。日射吸収率の高いガラスほど熱割れが生じやすい。(JASS 17)
(関連問題:平成23年1級学科5、No.17)
〔H24 No.18〕金属工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.軽量鉄骨天井下地において、野縁を野縁受に留め付ける留付けクリップのつめの向きについては、野縁受の溝に確実に折曲げられるように、向きをそろえて留め付けた。
2.軽量鉄骨壁下地において、設備配管により振れ止めを切断する箇所には、振れ止めと同材又は吊りボルト(ねじ山径9.0mm)によって補強した。
3.軽量鉄骨壁下地において、コンクリート壁に添え付くスタッドについては、ボード割付けにかかわらず、打込みピンで振れ止め上部の位置に固定した。
4.アルミニウム合金製の手摺の取付けにおいて、部材伸縮の目安(温度差40℃の場合)を1m当たり1mm程度として、伸縮調整部を8mごとに設けた。
解答 1:軽量鉄骨天井下地の野縁は、「留付けクリップ」によって野縁受に留め付ける。このときの「留付けクリップ」のつめの向きは、野縁受の溝に確実に折り曲げられるように、交互に向きを変えて留め付けるものとする。(建築工事監理指針)

留め付けクリップ(https://www.noju.co.jp/より)
(関連問題:平成29年1級学科5、No.18)
〔H21 No.18〕金属工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鋼製の手すりの取付けに当たって、手すり支柱については、コンクリート及びモルタルの中に入る部分であっても錆止めの処置を行った。
2.鉄筋コンクリート造の躯体へのアルミニウム製のサッシの取付けに当たって、サッシ下部のモルタルを確実に充填するために、水切り板とサッシ下枠部とを2度に分けてモルタル詰めを行った。
3.アルミニウム製笠木の取付けに当たって、その固定金具については、防水層が施工されたパラペット天端に、あと施工アンカーにより堅固に取り付けた。
4.室内の改修工事において天井に設ける点検口の取付けに当たって、既存の軽量鉄骨天井下地の野縁及び野縁受を溶断し、その開口部の補強を行った。
解答 4:点検口を設置する場合、野縁及び野縁受を切断し、その開口部の補強を行う。鉄筋や鉄骨に「溶断」を行うと、剛性上の弱点となるので、高速カッターなどで切断する。
(関連問題:平成25年1級学科5、No.21、平成21年1級学科5、No.18)
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