2級建築士試験

塔状比・アスペクト比とは?

投稿日:2020年10月5日 更新日:




塔状比とは?

「塔状比(とうじょうひ)」とは、建物の高さ方向と幅方向の長さの比率のこと。アスペクト比ともいう。

塔状比 = 建物の高さ(H) / 建物の幅(B)

この比が大きくなるほど、縦に細長くなる形状ということがわかる。塔状比が4を超えてしまうと、その建築物は「塔状建物」と呼ばれる。

塔状建物は台風や地震などの揺れに大きな影響を受けるため、さまざまな揺れに対応する性能が必要とされる倒壊の検討を行うことが必要とされる。

過去の出題

耐震計算ルート2-1において、柱や耐力壁のせん断設計の検討及び剛性率・偏心率の算定を行ったので、塔状比の検討は省略した。(平成20年1級学科3、No.13)

→誤文:鉄筋コンクリート造の建築物については、耐震計算ルート2−1において、柱や耐力壁のせん断設計の検討及び剛性率・偏心率の算定の他に、塔状比が4を超えないことを確かめなければならない。(建築基準法施行令第82条の6、昭和55年告示第1791号第3)

高さ25mの鉄骨鉄筋コンクリート造、地上6階建ての建築物の構造計算において、塔状比が4.9であり、剛性率及び偏心率の規定値を満足していたので、許容応力度等計算により安全性の確認を行った。(平成21年1級学科4、No.24)

→誤文:設問文「高さ25m、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上6階建ての建築物」の場合、許容応力度等計算(ルート2)とすることができる。しかし、設問文「塔状比が4.9」以下である場合、許容応力度等計算(ルート2)ではなく、保有水平耐力計算(ルート3)とする。告示(昭和55)第1791号

アスペクト比(幅に対する高さの比)が大きい塔状の建築物の場合には、大地震時の転倒に対する抵抗力を増やすために、基礎構造を軽量化する。(平成28年1級学科4、No.26)

→誤文:アスペクト比は幅Dに対する高さHの比(H/D)である。アスペクト比が大きくなると細長い建築物となり、4を超える塔状の建築物の場合、大地震時にその柱脚部に大きな転倒モーメントが生じることが想定される。このとき基礎の浮き上がりが生じると、耐力壁の剛性が生じ低下して負担できる地震力が低下するので、基礎構造は軽量化させないようにする。

参考本

・ゼロからはじめる建築の[構造]入門

→Kindle版もあるので、通勤・通学時にも便利です。

・ズバッと解ける!建築構造力学問題集220

→構造力学を完璧にしたいなら、この本がおすすめです。







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