2級建築士試験

パルテノン神殿(ギリシャ)

投稿日:2018年12月31日 更新日:

B.C.447に建築されたこの神殿はギリシャ建築の中でももっとも重要な建築物である。石造でアクロポリスに建つ。ギリシャ建築は壁を石材で積み、屋根は切妻。屋根をささえる柱は壁の外に周柱式として配置。このパルテノン神殿はドリス式オーダーとイオニア式オーダーを併用。

出題:平成25年度平成30年度

photo credit: restored parthenon via photopin (license)




近代以前の西洋建築様式一覧

0. 古代エジプト建築(B.C.3000年~1000年)・オリエント建築(B.C.3500年) :ピラミッドや石造・レンガの住居や宮殿、門などが多く見られる。

1.古代ギリシャ建築(B.C.1100年~146年):神殿建築が発展し、代表的建築物にパルテノン神殿がある。

2.古代ローマ建築(B.C146~A.D.395年):ギリシャ建築の発展として、アーチやヴォールト、ドームを使用して大空間を作り出す。代表的建築物にパンテオンやカラカラ浴場、コロッセウム、バシリカなどがある。

3.初期キリスト教建築(4世紀〜):古代ローマ時代のバシリカを教会として利用し、今後の教会堂の基本建築となるバシリカ式教会堂が確立。

4.ビザンチン建築(6世紀~)・イスラム建築(7世紀~):東ローマの正教キリスト教とイスラム建築が互いに接触して確立されていった。ビザンチン建築にはハギア・ソフィア大聖堂やサン・マルコ大聖堂があり、イスラム建築のアルハンブラ宮殿が有名。

5.ロマネスク建築(11世紀~):ヨーロッパ全体に 見られた厚い壁やヴォールトなどが発展した。代表的建築としてピサ大聖堂、ダラム大聖堂がある。

6.ゴシック建築(12世紀~):尖りアーチや、リブ・ヴォールト、フライング・バットレスなどが特徴で、縦に伸びる大型の教会堂が発展した。ノートルダム大聖堂、ランス大聖堂、ケルン大聖堂、ミラノ大聖堂などが有名。

7.ルネサンス建築(15世紀~):ギリシャ時代やローマ時代の「古代復興」をテーマにした美術・建築が発展した。代表的な建築物としてフィレンツェ大聖堂、サン・タンドレア大聖堂、テンピエット殉教記念堂などがある。

8.バロック建築(16世紀~):広大で豪華な宮殿建築や、重厚で大規模な石造建築が発展。ヴェルサイユ宮殿やサン・ピエトロ大聖堂が有名。

9.ロココ建築(18世紀~):繊細で優美な室内様式が発展。代表建築はツヴィーファルテン修道院。

10.ネオクラシシズム(18世紀~):古代建築の様式を模倣した建築が多い。パンテオンや大英博物館もこの時代の代表的建築物。







-2級建築士試験

執筆者:

関連記事

吉田鉄朗(よしだ・てつろう)

吉田鉄郎は多くの著書で世界に日本の建築を広めた設計者。建築士試験に出題される15人のうちの1人。 代表的建築は、旧東京中央郵便局。著書に『日本の住宅』、『日本の建築』、『日本の庭園』などがある。 出題 …

令129条の2

建築基準法施行令 第129条の2 避難上の安全の検証を行う建築物に対する基準の適用 避難上の安全の検証を行う建築物に対する基準の適用 第129条の2 建築物のうち、当該建築物が全館避難安全性能を有する …

防煙壁とは?

防煙壁(建築基準法施行令第126条の2第1項) 「防煙壁」とは、「間仕切壁、天井面から50cm以上下方に突出した垂れ壁その他これらと同等以上に煙の流動を妨げる効力のあるもので不燃材料で造り、又は覆われ …

パイプサポート

パイプサポート パイプサポートは支柱として用いられる建築道具。主に型枠工事に用いられる。 コンクリート施工時の水平荷重による倒壊、浮き上がり、ねじれなどを生じないようにする。使用する際は以下の点に注意 …

建築基準法88条

建築基準法 第88条 工作物への準用 工作物への準用 第88条 煙突、広告塔、高架水槽、擁壁その他これらに類する工作物で政令で指定するもの及び昇降機、ウォーターシュート、飛行塔その他これらに類する工作 …

このサイトは寄付及び広告益の運営で、無料で閲覧・活用していただけます。より良いサイト構築のためにアドバイスをお願いいたします。

また、運営継続のための寄付をお願いいたします。
ご寄付のお願い