換気には自然換気と機械換気があり、温度差による換気は自然換気のうちの一つである。
空気は20度、湿度65%、1気圧ときに、1リットル1.2gとなる。これを標準として、
・空気は温められると軽くなり、膨張して上昇し、
・逆に冷たくなると重くなり、凝縮して下降する。
これを重力換気といい、
夏場の暑い日:外気温が暖かく、室内は冷たい場合には、
室の下部から冷たい空気が外に流出し、上部からは暖かい空気が入ってくる
冬場の寒い日:外気温が冷たく、室内が暖かい場合には、
室の下部から冷たい空気が室内に入り、上部からは暖かい空気が流出する
この温度差による重力換気の換気量は、
開口部が大きいほど増え、
上部と下部の開口部の差が大きいほど増え、
室内外の温度差が大きいほど増える。
また温度差がないと圧力差が生じないので、換気が生じない「中性帯」となる。
出題:平成21年度No.4、平成24年度No.4、平成25年度No.4、平成26年度No.4、平成27年度No.4、平成29年度No.4、平成30年度No.4