クリープ現象
クリープ現象とは、荷重が継続して作用し、時間の経過に伴って変形が増大することをいう。
曲げ材や圧縮材は、弾力の範囲での応力度をかけたとしても、長期間の作用、温湿度条件、荷重の加わり方によってそのひずみが増大していくことがある。また気乾状態に比べて、湿潤状態の方がクリープは大きい傾向にある。
また、このクリープ現象によって荷重が許容値を超えてひずみが増大するが、このひずみを「クリープひずみ」と言い、破壊されることを「クリープ破壊」と呼ぶ。
出題:平成28年度No.20、平成29年度 No.21、平成27年度No.21、平成25年度No.22、平成23年度No.20、平成20年度No.20
また、梁にクリープ現象が起こると、断面部材の応力は以下のように変化する。
・コンクリートの圧縮縁応力:大幅に減少
・圧縮鉄筋の応力 :大幅に増加
・引張鉄筋の応力 :わずかに増加